2021年12月24日 11:00
72歳女性がベンチプレス世界大会19連覇 元は給食のおばちゃん
ボディビル雑誌でベンチの大会があることを知り挑戦したいと思い、その後、すぐにウェイトトレーニング専門のジムを探して入会しました」
澤さんを突き動かした好奇心とチャレンジ精神。そして、それらを後押しする抜群の運動神経は、少女時代からのものだったようだ。
1949年(昭和24年)11月11日、兵庫県西宮市出身。
「子供の頃は、まあ、お転婆でしたね。両親が4歳のときに離婚して、東京・日野市の祖母に引き取られました。中高ではソフトボールの選手でした。ポジションがレフトというのは、肩が強かったんですね。そうそう、中3では、前の東京オリンピックで聖火ランナーも努めたんですよ。
20歳で結婚して、翌年には長女が、続いて長男も生まれましたが、その後もソフトも続けましたし、ママさんバレーでは日野市の強豪チームのメンバーでした」
27歳のときに、八王子市役所入庁。市立保育園の調理の現場で働き始めた。
「給食のおばちゃんです。子供も大好きで、本当に充実した職場でした。今お話ししたとおり、そこで20年以上働き続けていたときの健康診断で、太り過ぎと言われてベンチを始めるんです」
秘められていた才能は瞬く間に開花し、競技を始めて1年ほどで、まず全日本ベンチプレス選手権大会で優勝して日本代表に。