2021年12月24日 11:00
72歳女性がベンチプレス世界大会19連覇 元は給食のおばちゃん
そして01年、ルクセンブルクでの「第1回世界ベンチプレス選手権大会」で、50代の「マスターズ2」に出場し、95キロを挙げて優勝。
こうして初代チャンピオンとなって以降、今年の第19回大会まで、負けなしで記録を更新している。そのほとんどが世界新記録だ。
「あの頃でしたよね、初めて『女性自身』さんで取材してもらったのは。私の記事の載った雑誌は今も大事に保管してますよ(笑)」
18年前の本誌記事のタイトルは『うちの“給食のおばさん”は世界一の力持ち』。当時、八王子市内の保育園に勤務し、身長148センチ、体重67キロの体躯を白い調理服に包んだ澤さんが、54歳にしてベンチプレスの世界大会で連覇を果たしたことを報じていた。記事の最後には、こうあった。
<最低60歳までは挑戦し続けたいですね>
「まさか、70過ぎても続けてるなんてね(笑)。
でも、調理の仕事をしていた当時は、やっぱり仕事が最優先でした。ベンチを始めた当初はジムにも週3回通っていましたが、やがて週1に減らしたんです。というのも、20とか30kgものプレート(鉄の円盤状の重り)を扱いますから、指でもケガしたら、給食を作れなくなるでしょう。