2022年12月28日 06:00
「ラーメンライス」大好きな人は歯周病にご用心!最新研究で判明
歯の健康は生活習慣病、脳や心臓の病気とは無関係だと思われがちですが、炎症によって出てくる毒性物質が歯肉の血管から全身をめぐり、さまざまな病気を引き起こし、悪化させる原因となるのです」(宮本院長・以下同)
■血管内に流れた歯周病菌が動脈硬化の原因に…
炭水化物を取ると血糖値が上がる。血糖値が上がると歯周病も進行しやすくなる……というように、糖尿病と歯周病は密にリンクしているという。
「歯周病の進行によって産生される炎症性物質が血液中に入ると、インスリンを作る働きを低下させるということが研究でわかっています。つまり、血糖値が下がりにくくなり高血糖になることに。この状態が続くと、膵臓がインスリンを作るのをやめてしまい、糖尿病の進行を招きます。
また、動脈硬化は不規則な食生活や運動不足などが原因とされてきましたが、歯周病菌が血管内に流れると、動脈硬化を誘導する物質が出ます。すると、血管内にプラーク(粥状の脂肪性沈着物)ができ、血液の通り道を細くします。プラークがはがれて血の塊である『血栓』ができると、心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高まります。
糖尿病、動脈硬化、認知症など、病気は連鎖して起こるケースがありますが、その入口は生活習慣病だけでなく、歯周病にもある、ということを忘れないでください。