感染の原因に鼻粘膜の冷え…冬の病気防ぐ「レンチン温かマスク」
ハーバード大学の研究チームによると、通常ならば鼻にウイルスが侵入すると“巣をつつかれたスズメバチ”のようにEVが飛び出してくるという。ところが研究に参加した4人を気温4.4度の環境で15分過ごさせたところ、ウイルスを退治するEVの量が42%近く減少。それにより、ウイルスを取り込み排除する“”能力は7割も減弱することが明らかになったという。
高島先生が続ける。
「たとえ鼻にウイルスが入ったとしても増殖させないように鼻の粘膜は、さまざまな“武器”を備えて守備力を強化しています。ところが冬になって気温が低下すると、鼻のバリア機能が弱体化。風邪をひきやすくなったり、寒い季節だけインフルエンザが猛威を振るったりするのです。また冬の乾燥した環境もウイルスが増殖しやすい要因になります」
空気中にはさまざまなウイルスや細菌が漂っている。
その侵入を防ぐことはほぼ不可能。だからこそ鼻粘膜をつねに強化してバリア機能を高めておくことが感染予防のカギを握っているのだ。
「鼻粘膜の守備力を保つため、鼻の寒さと乾燥の対策をしっかりやりましょう」(高島先生・以下同)
■体の中から免疫力アップ!食べ物で鼻粘膜強化を
具体的に、どのようにすればいいのだろうか?
「飛沫による感染予防として習慣化されたマスクは鼻粘膜を加温、加湿してくれる効果的なアイテムです。