ペディキュアの下で緑色爪、悪性黒色腫……夏の「足爪の病気」にご用心
が目につく夏。痛みを感じなくても異変がひそんでいることがあるという。
足の爪に起こるトラブルで多いものに、爪が内側に巻き込んでくる「巻き爪」や爪の端が皮膚に食い込んで炎症を起こす「陥入爪」などがあるが、菌に感染することで爪の病気にかかるケースがあるので注意が必要という。
「水虫を引き起こす白癬菌というカビ(真菌)の一種が、足だけでなく爪の角質層に入る『爪水虫(爪白癬)』にかかる患者さんもいます。爪の白い溝に縦の線が入り、爪が厚くなってポロポロとはがれやすくなり、爪の全面が白くなるという経過をたどります。市販の水虫の薬では治りません。治療には半年から1年ぐらいかかるので、一度かかるとかなり大変です。水虫は男性がかかると思われがちですが、患者さんの男女比はだいたい半々ですので、水虫にかかっている人はもちろん、家族が水虫になっていたらうつらないよう気をつけましょう」(伊藤院長・以下同)
爪水虫自体に痛みはないが、こちらも巻き爪になることで歩くと痛みが出て、歩行困難になることがあるという。
このほかに、爪の周囲にいぼができる「爪周囲疣贅」という病気は、ヒトパピローマウイルス(HPV)が爪と皮膚の間に侵入して生じる。