ペディキュアの下で緑色爪、悪性黒色腫……夏の「足爪の病気」にご用心
菌の感染だけでなく、病気や体調の異変などの影響が爪に表れるケースもある。
爪の表面が混濁する「爪乾癬」は、体の免疫バランスが崩れることで、爪の表面に点状のへこみができてもろくなることで起こる。
「爪はいろんな栄養素を取っていないときれいに生えてきません。爪が薄くてもろくて割れる、ボコボコ波打つような場合は栄養不足を疑います。よく知られているのは、爪が薄くなり反り返る『スプーン爪』で、鉄欠乏性貧血が原因です。ふだんの食生活のなかでビタミンやタンパク質をしっかり取るようにして、スプーン爪の場合は鉄分を補えば、また健康な爪が生えてきます」
副鼻腔炎や気管支炎などの呼吸器疾患になると、黄色爪症候群をまれに起こすことがある。爪の下のリンパ管が拡張することで爪が厚くなり黄色く見えるというが、爪水虫など、ほかのトラブルと見分けがつかないので、顕微鏡などを使いながら検査をするという。
ごくたまに爪が黒くなることがある。
多くは「黒色線条」という爪の根本にできたほくろの一種だが、幅7ミリ以上、周囲の皮膚まで黒くなったら悪性黒色腫(メラノーマ)の可能性があるので、放置しないですぐに病院に行こう。
また、肝臓は体の血液を浄化したり、毒素を分解したりする大切な臓器。