GWに感染拡大が懸念される感染症…はしか、破傷風に「致死率30%」の病気まで
ゴールデンウイーク(GW)が近づき、行楽や里帰りの予定を立てている人も多いと思いますが、GWは人の移動が頻繁になり、感染症の被害拡大が懸念されます」
このように感染症リスクが高まっているからこそ、それぞれの感染症の特徴を理解、予防することが求められるのだ。
上先生に12の感染症の感染しやすさ、危険性を、S~Cの4段階でランク付けしてもらった。
【1】はしか(麻疹)〈感染度・S、危険度・A〉
はしかは空気感染するため感染力は非常に強く、インフルエンザの10倍もあるともいわれる。
「潜伏期間は10日ほど。初期段階で風邪症状があり、一度熱が下がった後、再び上がり発疹期に入り、赤い発疹ができます。特効薬はなく対症療法となります」(上さん・以下同)
国立感染症研究所によると、約30%の患者が合併症を引き起こす。半数を占めるのが肺炎。高齢者の場合は死亡することもある。
ワクチンは2回接種が求められているが、1972年9月30日以前に生まれた人は1回もワクチン接種をしていない可能性が高く、1972年10月1日から1990年4月1日までに生まれた人は1回接種の可能性が高い。「過去の感染歴がわからない人、ワクチン接種が十分でない人は、抗体検査をおすすめします」