不眠症の治療ってどんなもの?病院の受診を考えているあなたへ
が、欧米では積極的に取り入れられ、日本でも注目されています。
不眠症に用いられる代表的な認知行動療法
<刺激制御療法>
「寝室=眠れない」という条件反射を起こす刺激を取り去り、本来の「寝室=眠れる」という条件付けを強化する方法です。
・眠くなってからのみ寝床に入ること
・寝床は睡眠と性生活のみに使用すること(読書、テレビ、パソコン、食事などは禁止)
・寝床に入っても20分以上眠れなければ、すぐに寝床から出て、別の部屋で過ごし、再度眠気が生じてからで寝床に行くこと。眠れなければこれを繰り返す。
・いかに眠れていなくても、毎朝決まった時間に起床すること。
<睡眠制御療法>
不眠の患者さんは、少しでも長く寝床で過ごす傾向があり、就床時間が長ければ長いほど、不眠体験も増えてしまう悪循環を断ち切る方法です。
・2週間の平均睡眠時間+15分だけ寝床にいるようにする(最短は5時間まで短縮)。・起床時刻は平日も休日も一定とし、上記で算出した睡眠時間に合わせて就寝時刻を設定。
・日中昼寝の禁止。
・寝床にいる時間の9割以上眠れた日が5日間続いたら、就寝時刻を15分早めて、これを繰り返し、必要な睡眠時間まで徐々に延長していく。