【お医者さんに聞いてみよう!】Q:更年期障害の症状が出てきました。高齢出産だったため、授乳による栄養分不足も骨粗しょう症に影響しないかと心配です。
まず食事に関しては、よくいわれるカルシウムの摂取は非常に大切です。一日700~800mgを目安に積極的に摂取するようにしたいものですね。また、カルシウムだけでなく、骨の代謝にかかわるビタミンDや骨形成を促進するビタミンKをきちんととることも忘れないようにしましょう。
牛乳や小魚などにカルシウムが多く含まれることは有名ですが、ビタミンDはサンマやサケ、シイタケに多く、納豆や小松菜、ニラにはビタミンKが豊富に含まれています。また、肉や魚に多く含まれるたんぱく質も骨の形成に役立ちますし、全体にバランスの取れた、適正なカロリーの食生活を送ることも大事です。骨粗しょう症には痩せすぎもリスクファクターになるといわれています。
一方、運動に関しては、適度な運動は骨の代謝を盛んにして骨を強くするので、ぜひとも生活に取り入れたいものです。骨密度を上げるためには体重をかける運動、ウォーキングやジョギング、ダンスなども有効です。
太陽光はビタミンDの合成を促進するので、屋外を散歩する、公園の階段を上り下りする、といったこともよいでしょう。
<その他の注意点>
また、喫煙や過度な飲酒は骨粗しょう症のリスクを高めることがわかっているので、ぜひ控えるようにしたいですね。特に女性は、閉経するとエストロゲンの減少により、骨粗しょう症のリスクが高まることがわかっていますので、忙しい日常とは思いますが、できることから対策して、丈夫な骨を維持していきたいものです。ご参考になれば幸いです。
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