【お医者さんに聞いてみよう!】Q:脳卒中になりやすい生活習慣とは?体質や遺伝も関係するのでしょうか?
質問:脳卒中になりやすい生活習慣とは?体質や遺伝も関係するのでしょうか?
最近、30~40歳代の、特に女性が、脳卒中で倒れたというニュースをよく聞きます。
どのような生活、状態になると、脳卒中になりやすいのでしょうか?体質や遺伝も関係するのでしょうか?
私は一人暮らしをしていますが、自宅で一人のときに発症して、発見が遅れたらどうしようかと不安です。今から自分で準備して、何か対策できることはありますでしょうか?
東京都:ゆるゆるさん(36)
回答:「脳卒中」についてお答えします。
――「脳卒中」になりやすい生活
脳卒中は、脳血管障害ともいいますが、脳梗塞、脳出血、くも膜下出血の総称です。では、脳卒中になりやすい生活とはどのようなものか、見ていきましょう。
■塩辛い食べ物を食べることが多い
塩分が多い食事をたくさんとると高血圧になりやすくなります。高血圧は脳卒中を引き起こすリスクを格段に高めます。上の血圧が140~159mmHgの軽い高血圧者の脳卒中での死亡リスクは、一般的な方(目安:110~119mmHg)より約3倍高く、上の血圧が180mmHgを超える場合は、そのリスクは7倍以上高くなります。
■脂っこいものを食べることが多い
過度に脂肪を摂取すると、血中の中性脂肪と「悪玉コレステロール」と呼ばれるLDLコレステロールが増加し、「善玉コレステロール」と呼ばれるHDLコレステロールが減少するため、肥満や脂質異常症の危険が高まります。LDLコレステロールが増えると、血管が詰まる可能性が高くなり、その結果、動脈硬化につながります。