いつかは止めるべき?【女医が解説】「低用量ピル」に関するQ&A
デメリット
女性ホルモンが配合されていることから、服用を始めたばかりの初期には吐き気や胸の張り、むくみや不正出血などの副作用が出る場合があります。また、非常にリスクが高いわけではありませんが、服用することで血栓症のリスクが高まる可能性もあり、喫煙者や40代以降の女性は使いにくいという点があります。
この他、「1日1回の服用」にはメリットとデメリットの両方があると言えます。低用量ピルは手軽に服用できる一方で、“毎日決まった時間に服用する必要がある”ため、飲み忘れたり時間がずれたりすると、不正出血が起こりやすくなったり、期待した効果が低下したりすることがあります。
Q .低用量ピルをずっと飲み続けても大丈夫?(36歳・専門職)
低用量ピルは、リスクが高くない人に関しては、閉経もしくは50歳を迎えるまでは服用しても問題ないとされています。しかしながら、年齢とともに血栓症のリスクが高くなることが知られており、40歳以降の人は飲み続けるかどうかを慎重に判断する必要があります。具体的には肥満(BMI30以上)、高血圧、脂質異常症、耐糖能低下、血栓症の家族歴がある人などは、リスクについてもしっかりと検討するべきでしょう。