いつかは止めるべき?【女医が解説】「低用量ピル」に関するQ&A
黄体ホルモンのみの内服薬や子宮内避妊システム(ミレーナ)なども、月経痛の改善や月経の量を減らす効果が期待できます。これらを選択肢に加えてみるのもいいですね。
Q.低用量ピルの副作用でうつになる人はいますか?(36歳・会社員)
低用量ピルの副作用として「低用量ピルを使用していない人と比較して明らかにうつになりやすい」という研究データは、今のところ報告されていません。
しかしながら、なかには一時的にうつ症状が出る人もいらっしゃるようです。低用量ピルには月経前のメンタル不調を抑えてくれる作用が期待できるのですが、逆に、うつやイライラの症状が強く出しまうケースも。
これは、ホルモンバランスの変化で起こる一時的な症状の場合も考えられます。低用量ピルの種類を変更してみるか、しばらく飲み続けて体が慣れてくることで症状が落ち着く可能性もあるでしょう。
上手に活用すれば女性の強い味方に
ここまで見てきたように、低用量ピルにはメリットとデメリットがあります。しっかりとリスクを考慮した上で低用量ピルの服用を検討してみてくださいね。上手に使用すれば、女性の心強い味方になってくれるはずですよ。
©︎Tat’âna Maramygina/EyeEm/PIXTA(ピクスタ)