ウィズコロナの今増えている口腔ケアのニーズ 歯科衛生士の2~3人に1人が「口臭、矯正、歯の食いしばりに関する相談が増加」と回答 コロナ禍前後における口腔ケアニーズの変化に関するアンケート調査を実施
一般社団法人日本歯学系学会協議会 理事長。
■ウィズコロナの今
口内健康を守るために、唾液分泌を促進するキシリトールガムの咀嚼がオススメ
●歯科来院患者数は回復傾向
今回の調査で歯科来院患者数においてはコロナ禍前と比較して「減った」との回答が25%ほどありました。一方で「増えた」が14%、そして半数以上が「変わらない」と答えています。新型コロナウイルス感染症が拡大していた昨年の同時期に、一般社団法人私立歯科大学協会(私歯大協)が行った一般人1,000人を対象とした調査では、60%を超える人たちが「歯科診療を控えたい」と答えていましたので、歯科診療室を訪れる人たちが増加している現状は、口腔保健を考え啓発する良い機会になると思います。歯科医院で新型コロナウイルスに感染された事例が無いことが、今以上に一般市民の皆さんに広く知れ渡れば、歯科通院がより増えると確信しています。
●リモートワークが咬合にも影響
また診療項目については、コロナ禍以前と比較して増加したものがほとんどでした。その中で特に興味深いのは、「歯ぎしり・歯のくいしばり・マウスピース」でした。半数以上(53.6%)の調査対象者が「やや増えた」