季節の変わり目は、便秘に要注意!腸内細菌が働く“オフィス”を綺麗に 「大腸劣化」の悪影響に関する小林 暁子先生監修の新着コラムを公開
自律神経の働き
●便秘はお腹にゴミが溜まった状態。腸内細菌たちに綺麗なオフィスを。
便秘の身体への影響を考える上では、便とは何かを考えてみましょう。便は、すぐに想像できるように体に吸収されなかった老廃物です。体にとって不要となった老廃物は、尿や汗などを通じて体外に排出されますが、多くは大腸を通じて便として排出されます。この老廃物である便=ゴミが処理されずに体内に溜まり、腐っていってしまう状態が便秘です。
例えば、あなたが働くオフィスに、ゴミが捨てられずに溜まって腐ってしまい、悪臭を発する様子を想像してみてください。腸内細菌たちも、綺麗な環境で働きたいと思っているはずです。
悪臭の立ち込めるゴミだらけのオフィスで、頑張って働けというのは腸内細菌たちに可哀想です。腸内細菌に、綺麗な職場を提供してあげて、栄養のあるご飯をあげて、いい仲間を増やしてあげるのが、社長であるあなたの役目です。自分が「大腸の社長」だという意識を持ってもらうように便秘外来では指導しています。
便秘の状態イメージ
●見た目だけじゃない。いいことだらけの便秘改善。
便秘外来に来る患者さんは、お腹が張る、体がむくむ、体重が増えるといった見た目についての悩みが多く、特に若い女性にはその傾向が強いです。