妊娠・出産を経てママになった多くの女性が悩む子育て。赤ちゃんのお世話や子どもの成長に対する悩みや不安、将来を見据えた教育や習い事など、年齢や性別、時期により子育てについて知りたいことは切々と変わります。各ジャンルに特化した専門家による記事や共感の声が寄せられるコミックエッセイで、毎日の子育てを前向きに、笑顔を忘れない子育てをする秘訣や子どもに対する選択を手助けする情報をお伝えします。 (1911/1926)
子どものことを理解してくれる人がいる環境では、子どもが歪んでしまうことはありません。こうした子どもの理解者としてはまず家族があげられますが、家族以外の人に理解者を得ておくことも大変重要です。家族以外の理解者がもたらす作用、そして、どういった人を理解者として持つのがよいのかについてお話しします。「家族以外の理解者」がいることが子どもにとって重要自分を理解してくれる人がいれば子どもが歪んで育つことはない、と言われたら、それは当然だろう、といった反応が返ってきそうです。たしかに、子どもの一番近くにいる親や家族がその子どもにきちんと目を注ぎ、子どもの心を理解していることは、子どもが歪まないための第一の条件ではあるでしょう。しかし、それに加えて大事なのは、親やきょうだい、親族のほかに、子どものことを理解してくれている人がいることです。身近にいる家族以外の人がその子どもを理解してくれていることが、子どもが歪んで育たないためには非常に重要になるのです。これは子どものみならず大人にも言えることですが、人間は1人では生きられず、常に自分を理解してくれる誰かを求めています。しかし、その「誰か」が自分の親兄弟、あるいは配偶者といった家族だけというのはいかにも寂しいものです。家族以外の誰かが自分のことを理解し、評価してくれていると感じられるだけで、人間は自分が社会の中で認められた存在だと自信を持つことができます。そして、その自信ことにより、何か重大なことが起こったときにも踏ん張りがきくようになるのです。年長の人に理解されていると、人は安心感と自信を持てるようになるその「家族以外の誰か」は、友人や同僚、趣味仲間などどんな人でも構いませんが、できれば普段は自分とは少し距離があるような人物であるほうが、より頼もしく感じられるものです。たとえば、会社で同僚だけに認められているよりも、先輩にあたる人や上司が認めてくれていたらどうでしょうか。また、学校時代の友人だけでなく先生が認めてくれていたらどうでしょうか。ママ友だけでなく、近所に住んでいる年上の奥さんでもいいかもしれません。こういった、自分よりも少し目上にあたるような、年長の人に理解されているという感覚により、人は安心感と自信を持つことができます。こういった感覚は大人だけでなく子どもにも共通しているものです。自分の常に近くにいる親は当然として、家族以外の誰か年長者が子どものことを理解して認めてくれることが大事になってきます。< 後編 に続く>(子育ての達人)
2016年02月01日アメリカの子育て方法は、日本とは違うことがとても多いです。アメリカ式の子育てに関する考え方や方法を知ることで、自分なりにうまく取り入れて、育児を工夫してみましょう。一緒に寝ないは当たり前日本と違うアメリカの子育て方法の代表といえばやはり、「ねんねトレーニング」。アメリカでは産まれたときから自立心を育むために、赤ちゃんでも子ども部屋に1人で寝かせます。部屋にはベビーモニターを置いて、赤ちゃんの様子がほかの部屋でもわかるようにしたり、カメラで見られるようにしています。また、赤ちゃんが夜泣きしてもすぐには駆けつけません。多少のグズリ泣きくらいは放っておいて、自分で泣きやむのを待つことがあります。そうすることで赤ちゃんの夜泣きが減っていくと考えています。日本の狭い住宅事情では、なかなか産まれたときから子ども部屋をつくるというのは難しいことではあります。むしろ、日本では子どもが少し大きくなるまでは親と添い寝をするという文化です。しかし、自立心を育むことに重点を置いているアメリカでは、添い寝は考えられないようです。叱るときはタイムアウトでクールダウンアメリカの親ならだれもが使う、しつけの方法、「タイムアウト」。子どもが親の言うことを聞かない、悪いことをした場合などに、行動を一旦止めてクールダウンさせる方法です。だいたいどこの家庭でも「タイムアウトの場所」があり、そこに座らせて気持ちが落ち着くまで待ちます。途中で脱出したらまた始めからです。時間の目安は子ども年齢分といわれ、3歳なら3分といった感じです。「タイムアウト」の時間が終わると、なにがいけなかったのかを話し、「タイムアウト」になった理由を理解させて終了です。その後は遊びに戻ってOK。この方法は子どもだけではなく、怒りでヒートアップしたママの気持ちを落ち着かせる効果もあります。子どもが数分間クールダウンしている間に、ママもクールダウン。これで、怒鳴ったりする回数もグンと減ります。※タイムアウトについては、こちらの記事も参考に・ 欧米流子育て法「タイムアウト」で叱るストレスが少なくなる!? ベビーシッターを利用してママも息抜きアメリカでは子どもをベビーシッターに任せて、仕事や外出をする人は多くいます。特にアメリカでは産後数ヵ月ですぐに仕事復帰する人がとても多く、そのためベビーシッターを利用する人が多いのが理由です。仕事だけでなく、ママが子育てで疲れてしまわないように、夫婦の時間を取るためにベビーシッターを利用することもよくあります。夫婦で月に一度ディナーに行ったり、映画に行ったり、また夫婦同伴のパーティーに出席したりなど、自分たちの時間のためにもベビーシッターを利用します。日本ではまだまだベビーシッターは浸透していませんが、以前に比べ、特に都市部ではベビーシッターの数も増えてきています。「ベビーシッターに預けてまで」と思いがちですが、時代は変わりつつあります。ストレスをためてイライラしているよりは思いきって休む。ママも休息を取ることが、穏やかな育児のために大事なことなのかもしれません。(フレシュラスともみ<フォークラス>)
2016年01月31日一生懸命育てたい、真面目に子どもと向き合いたい…。わが子がかわいいからこそ、ちゃんと育てようと思うからこそ、陥りやすいのが育児ノイローゼ。周りにサインを出している人はいませんか? ママさんたちの経験談をもとに調べてみました。育児ノイローゼ、それは誰でもあり得ること「ノイローゼ」と聞くと、少し気後れしてしまう人がいるかもしれません。でも、自分では気がつかないうちにその症状に陥っているおそれがあります。初めての出産。毎日必死に子育てをしているのにどうしてうまくいかないの!? そんなふうに思い始めたら、もうそれは育児ノイローゼのはじまり。そう、育児ノイローゼは誰にでもありえることなのです。こんなサインがあったら気をつけてでは、どんなサインがあったら注意を払わなければいけないのでしょうか? 実際に経験のあるママたちに聞いてみました。・気になりすぎて眠れないノイローゼ、というと育児自体に悩みがあるため症状に陥る、と考えられがちですが、そうではない場合もあります。それが、「気になりすぎて眠れない」というもの。3ヵ月の赤ちゃんのママであるAさんは、赤ちゃんが未熟児で生まれたこともあり、退院してからは特に注意を払っていました。そのうち、赤ちゃんが静かに眠っているだけなのに、「ちゃんと呼吸をしているだろうか?」と気になるようになってきたのだそう。それ以来、赤ちゃんが眠っていると何度も何度も様子を見に行っては安心する、という状態になりました。当然ながらAさんはきちんと眠れてはいません。見かねたAさんの旦那さんが「自分が見ているから眠ったらどうだ」と声をかけても断わってしまうのです。Aさんはそれ以降顔色も悪く、だいぶ体重も落ちてしまい、不眠の日々が続いていました。この話をAさんの実母から聞いた第三者が、「赤ちゃんが気になるのはわかるけれど、それはちょっとおかしいよね」と実母にアドバイス。その後、実母とAさんとが何度も話し合った結果、ひとまずAさんは赤ちゃんと共にAさんの実家で生活するようになりました。Aさんが寝ている間は実母がちゃんと赤ちゃんを見るということを話し、納得させ、とにかくAさんは睡眠をとることに。おかげで体調はだいぶ良くなったのだそうです。睡眠不足は情緒の不安定にもつながっていきます。赤ちゃんのことが気になるAさんは、眠れないことで必要以上にイライラし、本人は気づいていなかったのですが、周囲にストレスをぶつけ始めていたようです。それで済む間はよいかもしれません。でも最悪の場合、赤ちゃんにもそのストレスの矛先が向かっていたかもしれないと考えると…。育児では授乳の間隔もあり、なかなかまとまった睡眠時間は取りづらいもの。しかし、家族が協力してくれるのならば、時にはそれに甘えることも必要です。それは決して育児をさぼっていることにはならないのです。むしろ、赤ちゃんを育てるために重要なことと言えるでしょう。・アドバイスされても「あなたは子どもがいないからわからない」と返してしまうまた、このような経験談も聞くことができました。子育て中のBさんと久しぶりに会った友人のCさんは、Bさんが育児について、ずいぶん悩んでいると感じました。Bさんの旦那さんは仕事が忙しく、子育てに協力的ではないといいます。そのため、慣れない子育ての悩みをBさんは1人で抱えていたのです。ですが、Bさんの愚痴を聞いているうちにCさんは、「そんなに思いつめなくてもいいのでは?」と思うところがあり、そう助言したそうです。ところが、Bさんは未だ独身のCさんに「あなたには子どもがいないから私の苦労がわからないのよ!」と返したのだとか。たしかに、既婚者と未婚者、そして実際に出産経験があるかないかでは大きな違いはあります。ですが、客観的に現在の状況を見ている人のアドバイスを、「あなたにはわからない」と返してしまうのは、心に余裕がない証拠です。その時点で、すでに危険信号は点滅しているのです。Cさんはその場は上手に収め、後日、別の既婚者の友人Dさんにこの話をしました。そして同じような経験をしたことがあるDさんはBさんと話をしました。そのことでBさんはだいぶ気分転換ができたのか、徐々に様子が変わっていったそうです。すべての家庭が、夫婦で協力して子育てを行えているわけではありません。中には仕事が忙しく、妻に育児をまかせっきりの夫もいます。もちろん、家族を養うために必死で働いている夫を責めることはできません。しかし、何か悩みがあっても相談できる友人もいない。だけど子育ては待ってくれず、1日の大半は赤ちゃんと2人きり。一生懸命やっているはずなのに、赤ちゃんは泣きやまず、どうしたらいいかわからない…。妻がそのような状態になり、それが悪化して、育児ノイローゼへと繋がっていったときになって始めて、夫が「君はよくやってくれている。頑張っているね」と、やさしい声をかけたところでもう、どうにもなりません。状態が悪化した場合は、カウンセリングの利用や病院に通院するといった対処も必要となるからです。それぞれの家庭には家庭の事情があります。でも毎日、たった一言でもよいのです。お互いを労う言葉をかけあうことで、回避できることもあるのです。利用できるものは利用しよう!では、育児ノイローゼにならないためにはどうしたらよいのでしょうか?当然ですが、「こうすれば絶対大丈夫!」という方法はありません。それは人それぞれ、症状も状況も違うからです。ですが、「気分転換をする」ことや「よく睡眠をとる」ことなどは比較的誰にでも有効な手段です。両親に頼るのもよいですし、近くに頼れる身内がいない場合は、自治体の子育て支援サービスなどを利用するのがよい方法です。また、最初から預けることに不安を感じる場合はまず、自分が悩んでいることを相談するためにサービスに電話やメールをしてみるのもよいでしょう。それでもまだ誰かに預けることが不安なら、赤ちゃんと一緒に近くのこども園などへ、園庭開放日や親子で参加できるイベントなどに出かけてみてもよいでしょう。保母さんや、子育てのベテランの先生に話を聞いてもらったり、見てもらったりするだけで随分と違うからです。そう、誰かに話を聞いてもらうこと。それもとても大切なことのです。ママが真面目な性格であればあるほど、育児を休み、気分転換に出かけることに抵抗を抱くかもしれません。ですが、育児を少し休憩して出かけるために、誰かに頼ることは「育児をさぼる」ことではないのです。赤ちゃんを健やかに、すくすくと育てていくためには重要なことなのです。利用できるものは最大限利用して、のびのびと子育てができるとよいですね。(八湊真央<フォークラス>)
2016年01月28日こんにちは、イラストレーターの栗生です。暖冬とはいえ寒い日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか。積雪で東京の交通がマヒした日、保育園デビューした赤子は早速風邪をひいてしまいました。今年は保育園にどのくらい通えるのか、今からドキドキしています。そんな赤子も早いもので間もなく1歳。母乳を飲み始めて1年のキャリアになります。最初の頃はまだ飲み方もうまくなく、こちらも授乳時間や体勢を試行錯誤して飲ませたものですが、今やおっぱいを放り出して寝転んでいるだけで勝手に飲みに来てくれるように。俗に言うドリンクバー状態であります。それもただ飲むのではなく、足を持ち上げてアクロバティックなポーズをするわ、口を中心に転がりまわるわで、端から見たら母子で前衛舞踊を繰り広げているように見えるんじゃないかと、授乳しながら楽しくて仕方ありません。しかし、最近はガッツリ生えてきた歯で噛まれるようになってしまい、楽しい時間が恐怖のひと時に…。そろそろ卒乳かな~と考えている、この頃です。今日のカルタ「乳の飲み方フリーダム」(栗生ゑゐこ)
2016年01月27日寒い時期だからこそチャレンジできる、手作り味噌この冬は、子どもたちと一緒に「手作り味噌」に挑戦してみませんか?味噌作りは、「寒仕込み」といって、1月下旬から2月にかけての寒い時期に仕込むのが良いそうです。この時期に仕込みを行うと、冬から春、夏と季節が移るのに合わせて、自然に気温が上がって発酵熟成が進んでいきます。そして、秋に気温が下がってきて熟成が落ち着いてきた頃、ちょうどその年の冬に、食べ頃になるのだとか。1年間、四季の移ろいにリンクするように、味噌も変化していく…というのは、子どもたちにとっても興味深い体験になるはず。最近では、大人の私たちも、味噌がどんなふうに育っていくのか触れたことがある人は少ないのではないでしょうか。かくいう私も、手作り味噌は未経験…。もうすぐ2歳になる娘は、ごはんとお味噌汁が大好き! ちょうどいい時期ですし、今年は「手前味噌」に挑戦してみたいなぁと思っています。もう少し大きなお子さんのいるママなら、お子さんと一緒に味噌作りも楽しいですね!味噌作りの基本的な手順味噌の作り方の基本的な手順は、1.大豆を前の日から水に浸す2.大豆を煮て、つぶす3.つぶした大豆に塩と麹を混ぜる4.容器に入れ、重しをして保存です。それぞれの作業に、ちょっとしたポイントがありますが、難しいものではありません。材料は、「大豆」、「麹」、「塩」と、とてもシンプル。余分な添加物を入れずに作れるし、材料も国産のもの、有機栽培のものなど、自分なりのこだわりで選べるのもよいところです。書籍や、各地の味噌屋さんのウェブサイトなどでは、詳しい作り方が紹介されていますので、参考にして、チャレンジしてみてはいかがでしょう?※参考 家庭で作る有機味噌作りセット 中辛(約6kg)白米タイプ マルカワみそ株式会社 ¥4,500 『あれも、これも、おいしい手作り生活。 』(Sanctuary books) /まめこ(著)¥1,296 ・ 味噌屋が教える失敗しない手作りみその作り方 | 越前有機味噌蔵 マルカワみそ 冬の時期に仕込んだ味噌は、梅雨明けの頃に一度だけ「天地返し」をして、さらに秋まで熟成させます。子どもたちも、一緒にお手伝いして仕込んだ味噌が「どんなふうになったかな?」とワクワクしながら、食卓に並ぶまでを楽しんでくれそうです!店頭には、たくさんの種類の味噌が並んでいますが、その味噌たちがどんなふうにできているのか、子どもたちと楽しく、おいしく、学べたらいいですね。(あまやゆか)
2016年01月26日洗い物に洗濯、部屋の片付けなど、ママがやることは毎日たくさんありますよね。しかし、子育てしながらの家事は子どもにまとわりつかれてしまってスムーズに運ばないことも多いのでは? そんなときは思いきって子どもに家事を任せてみてはいかがでしょうか。歩けるようになり、こちらの言うことが理解できるようになった年齢であれば、いっそのこと「お任せ」してしまうのもひとつの方法です。子どもにお任せ!1人でできる家事(1)植物の水やりあらかじめ、じょうろに水をいれておけば、あとは植物に水をあげるだけで済みます。初めは「こんな感じでお水をあげてくれる?」と手本を見せておきましょう。子どもにとっては「何かを育てている」という感覚も味わうことができ、植物の色が変わったり、花や実をつけたりする変化を楽しむこともできます。子どもにお任せ!1人でできる家事(2)玄関の靴をきれいに並べてもらうついつい自分でパパッとやってしまう玄関周りの掃除も、子どもに手伝ってもらいましょう。乱れた靴はそろえ、かかとが内側になるように並べておくと見た目もすっきり! 子どもにも自然と「自分で脱ぎ履きするときにも、きれいにそろえよう」という意識が芽生えます。「長靴は靴箱のこの段にしまっておいてね」など、靴箱にしまう場所も教えておくとよりいいですね。子どもにお任せ!1人でできる家事(3)散らかったものを所定の場所に戻してもらう常にどこにあるのかわからなくなるリモコンやボックスティッシュなどは、あらかじめ所定の位置を決めておくようにしましょう。散らかっているときにそうしたものを所定の位置に片付けてもらうと、とても助かります。子どもの手が届く範囲に設定し、きれいな状態を覚えておいてもらうようにしましょう。子どもにお任せ!1人でできる家事(4)洗濯物を畳むタオルや自分の下着など、面積が小さかったり、形が単純だったりするものを畳んでもらいましょう。最初は「こうしてこうして2回折ってね」や「くるくる巻にして」など、畳み方を教えてあげます。畳んだものはタンスの前など決めた位置においてもらうと助かりますよ。子どもにお任せ!1人でできる家事(5)食事に使うコップやおはしを並べてもらう食事をする前にテーブルを簡単に拭いてもらいましょう。そして、コップやおはしなど、軽いものをキッチンから食事をするテーブルに運んでもらいます。慣れてきたら料理自体を運んでもらってもいいですね。配膳をしてもらえると、とても時短になります。徐々にできることが増えていくわが子のお手伝いは、とてもうれしいものですよね。お手伝いが終わったら「助かる! ありがとう!」などたくさん褒めてあげましょうね。(すだあゆみ)
2016年01月26日わが子の就寝時間について、悩んでいる人はいませんか? わが家の6歳の息子は、昼間は思いっきり遊んでいるし、ごはんもたくさん食べて大人以上に疲れているはずなのに毎夜目はらんらん…。寝つきがとても悪いです。そこで、その原因を探るとともに、子どもが21時までには自然と眠れるようにするため取り組んだことを、実体験とともに紹介しましょう。起床時間を「早め」、「毎日同じ時間」にする幼稚園のバスの時間が遅いせいもあり、わが子が起きるのはいつも8時~9時の間。まずはこれが原因と考え、毎日7時に起こすようにしました。早く起きるわが子の相手をするため、朝はいつも以上にバタバタしてしまいましたが、着替えや食事が早く済むため、出かける前にあわてないというメリットもありました。寝る1時間前から落ち着かせるテレビをジャンプしながらみたり、家族のまわりを飛び跳ねて行き来したり…。寝る直前まで全身を使って遊ぶことを控えさせ、寝る1時間前くらいから寝室に入り、本を読んだり寝ながらおしゃべりしたりと静かに過ごすようにしました。また、寝る前に「ちょっとだけ」と見ていたYoutubeなどのスマホ鑑賞も止めることに。パソコンやテレビ、スマホの画面は思っているよりも明るく、見ていると逆に目がさえてくるようです。止めたおかげで私自身も目の疲れがやわらぐようになりました。部屋の電気をすべて消す寝室では部屋の明かりを薄暗くして、しばらくゆっくり過ごし、眠気がさしてきたら明かりをすべて消して真っ暗にするようにしました。しばらくはおしゃべりしていますが、最初にゆっくりしていたせいもあって早く眠るようになりました。生活習慣を変えた結果は…?それまでは22時に寝るのが当たり前。ちょっと遅くなり結局23時をまわってしまうことも週に何度かありました。しかし生活習慣を変えたことで、21時半には完全に眠りにつくようになりました。寝かしつけの癖がとれないので私も一緒に布団に入る手間はありますが、「子どもの眠り」について私もきちんと向き合うことができたような気がします。子どもに限らず、不眠で悩んでいる方にも効果があるかもしれません。気になった方はぜひ試してみてくださいね。(すだあゆみ)
2016年01月25日前編 では「赤ちゃんがおもちゃを取ろうとするのを邪魔してはいけないのはなぜか」ということについてお話ししました。後編では、赤ちゃんがおもちゃを取ろうとする行為がもたらす、発達への影響について解説します。最初からうまくはできない、根気よく見守って最初のうちこそ、あさっての方向に手を伸ばしたり距離感を間違えたりしていた赤ちゃんも、試行錯誤するうちにほどなく、問題なくおもちゃに触ることができるようになってきます。この時期の赤ちゃんはまだ、物をつかんで持ってくることができないでしょうから、手元まで持ってきてあげるなど、そういう部分だけは大人が手助けをしてもよいでしょう。ガラガラなどを赤ちゃんの近くに置いてあげれば、興味津々でがんばって握りしめ、振って音を出したりして遊び始めると思います。しかもそれは脳の訓練にもなるのです。このとき、持ったおもちゃなどをすぐに落としてしまうようであれば、赤ちゃんにとってはまだ重すぎるということですから、もっと軽い物に替えてあげるとよいでしょう。軽い物に変えたとしても、初めからうまくはできませんので、落としてしまうのは仕方ありません。ときどき拭いて、きれいにしておきましょう。生後4ヵ月~5ヵ月ぐらいになれば、赤ちゃんはおもちゃを自分の手でつかみ始めます。しかし、この頃にはまだ、大人のように親指とほかの手指を独立させて使うことができず、熊手のようにべたっとつかむようなやりかたしかできません。6ヵ月を過ぎる頃になると、ほかの4本の手指と親指を別々に扱って、大人がやるような物の握り方ができるようになり、生後9ヵ月を過ぎる頃には、手のひらで支えなくても指だけで物をつまむということができるようになります。時期に関しては個人差があります。たとえば生後7ヵ月ぐらいでも熊手つかみをしている赤ちゃんもめずらしくありません。焦らず見守ってあげてください。手を使う赤ちゃんは脳機能の発育も早い手は脳の出張所などとも言われ、体の中でも感覚器がたくさん集まっている場所です。ご存じの通り、触覚は体の中でいちばん敏感な部分です。手を使うことで得られる刺激は脳の発達には欠かせないものですから、赤ちゃんがどんどん手を使うように促してあげましょう。赤ちゃんは、指しゃぶりを本能的に行っていますが、これも指を刺激することで脳の発達に重要な意味を持っていると言えます。おもちゃをうまくつかむことができたら、褒めてあげるのを忘れないでくださいね。見ている側はイライラするかもしれませんが、失敗しても手助けはせずに見守り、成功したら褒めてあげるというのが原則です。(子育ての達人)
2016年01月24日生後4ヵ月ぐらいになると、赤ちゃんは周囲のいろんなものに興味を示し始め、近くにあるおもちゃやおもしろそうなものに手を伸ばし始めます。これは、赤ちゃんの脳を訓練する絶好のチャンスです。どんなふうに対応したらいいのかをチェックしてみましょう。おもちゃに手を伸ばして触る行為は、赤ちゃんにとってはハイレベルなことおもちゃで遊ぶこともさることながら、この時期の赤ちゃんにとってはおもちゃを取るために手を伸ばすことそのものが脳の訓練になります。おもちゃに手を伸ばしてそれに触るというのは、大人が考えるよりも赤ちゃんにとってはずっと難しいことなのです。離れたところのおもちゃを取るためには、まず自分の目でおもちゃがある場所を見た上で、そちらの方向に自分の手を動かさねばなりません。しかも、このような情報処理と制御を逐次行いながら目と手を連動させなければならないのですから、かなり高度なことをしようとしているわけです。「おもちゃに手を伸ばしてつかむ」という行為は、そこに何かに興味を持つという意欲が合わさって始まる行動なのです。おもちゃに手を伸ばすことそのものが訓練になるですから、いきなりおもちゃをしっかり取ることはできず、最初は遠くに手を伸ばしすぎたり、方向を間違えて手がずれてしまったりすることもあるでしょう。しかし、そこで周囲の大人が手を伸ばしてしまっては意味がありません。赤ちゃんは脳を訓練するための絶好の試行錯誤の機会を得たのですから、それを取り上げないようにしましょう。おもちゃを取るというのは簡単な行為に思えますから、周囲の大人からすればじれったくなったり、かわいそうに感じたりして、つい手を貸してしまいがちです。しかし、赤ちゃんは初めて反射ではなく、大脳で制御して行動をしようとしているのです。ここはじっと我慢して見守ってあげましょう。赤ちゃんがおもちゃに興味を示しだしたら、ベッドの上に紐を渡して、つかみやすそうなものを紐や糸で吊ってあげてもいいでしょう。これは特におもちゃでなくても、安全なものなら日用品でも構いません。赤ちゃんのベッドの周囲、危険のない手の届く範囲に置いてあげてもいいでしょう。そんなふうにしておもちゃにうまく触れるようになっても、この時期の赤ちゃんはまだ握りしめることができません。しかし、赤ちゃんは手をおもちゃにくっつけて引き寄せるような仕草をしながらも、おもちゃに触れたということで、だいぶ満足してご機嫌になっています。そうしたら、お母さんや周りの大人は声をかけて褒めてあげてください。赤ちゃんはますますおもちゃに興味を持ち、手を使って自発的に脳の訓練をしてくれることでしょう。< 後編 に続く>(子育ての達人)
2016年01月23日前編 で説明したように、赤ちゃんを腹ばいにして筋肉をつける訓練をすると、背中や首、そして両腕の筋肉が早く発達しますので、首のすわりやハイハイといった赤ちゃんの発育もまた早まるほか、呼吸を活発に促進する効果もあります。生後3ヵ月目ぐらいの赤ちゃんは、ちょうど近くのおもちゃに自分から手を伸ばし始めるぐらいの時期ですので、おもちゃに興味を示したなら赤ちゃんの近くにおもちゃを置き、腹ばいにしてあげるというやり方でやってもいいかと思います。生後3ヵ月までの赤ちゃんを寝かせるときの注意点ところで、こういった赤ちゃんを腹ばいに寝かせることは欧米では習慣的に行われていますが、日本ではあまり行われていません。実は、日本でも過去に取り入れられた時期があったのですが、窒息事故が起きた報告があり、危険ではないかといううわさが広まって実施する人がほとんどいなくなりました。腹ばいによる窒息事故に関しては、「赤ちゃんを寝かせる布団が柔らかすぎたためではないか」と原因づけられています。日本では、「赤ちゃんが気持ちいい」など、よかれと思ってふかふかの柔らかい布団にする方が多いのかもしれませんが、発育や安全のことを考えると、実はかための布団のほうがいいのです。というのも、赤ちゃんははじめの頃は鼻でしか息ができません。そのため、柔らかい布団に鼻まで埋まってしまうと窒息しかねないのです。また、布団が柔らかすぎるとまっすぐな背骨を曲げてしまうリスクもあります。赤ちゃんにふかふか枕も要注意同じように、赤ちゃんの窒息という点から見れば、柔らかくふかふかした枕を使わせるのも考えものです。赤ちゃんの頃に枕は不要で、頭の下に汗を吸わせるためのタオルを敷く程度で十分なのです。なお、寝かせるときとはちょっと離れますが、生後3ヵ月目ぐらいの赤ちゃんは首がすわっていないこともあり、激しく体を揺すったり、「高い高い」をしたりする行為も危険を招くおそれがあります。場合によっては「揺さぶられっ子症候群」になることもあり、脳障害の危険もあります。「揺さぶられっ子症候群」については次のページに詳しく解説されていますので参考にしてください。・ こういうのは危険! 赤ちゃんの頭はとってもデリケート 赤ちゃんを揺り動かす際にはきちんと首を支えるようにするほか、「高い高い」はまだ行わないようにしましょう。(子育ての達人)
2016年01月22日日本ではあまり行われませんが、生後3ヵ月までぐらいの赤ちゃんを腹ばいにしてあげるとその後の発育が早まるということで、欧米などでは積極的に取り入れられています。腹ばいにするとなぜ発育にいいのか、見てみましょう。腹ばいにすることで赤ちゃんの首や背中が鍛えられる生後1ヵ月目に入るぐらいになった頃、赤ちゃんを腹ばいに寝かせると、わずかな間ですが頭を上に持ち上げるようになります。この時期になると生まれた直後よりも首や背中に筋肉がついてくるため、こうした動作をします。欧米では赤ちゃんを腹ばいで寝かせる習慣があるのは、こうした筋肉の力を訓練してあげることで首がすわるのを早くすることができるからです。また、背中の筋肉がつくことによって、赤ちゃんがよく呼吸できるようになってきますので、この時期の成長に重要となる酸素が脳に行き渡りやすくなります。あおむけでずっと寝ていた赤ちゃんは背中の筋肉の発達が遅くなりやすい傾向にあるので、意識的に腹ばいにさせてあげることが大切と言えるでしょう。赤ちゃんを腹ばいにさせる方法では、具体的にどんなふうに赤ちゃんに腹ばいの訓練をさせればよいのでしょう。まずは、赤ちゃんを寝かせている布団の上に座布団をしき、その上に赤ちゃんの胸やお腹がのるようにして赤ちゃんを腹ばいにします。このような体勢になると、赤ちゃんは顔が胸などよりも下の位置に来ることから、数秒間程度かもしれませんが、手やひじを使って上体を支え、首を持ち上げようとします。このとき、赤ちゃんの背中を上から下にさするようにしてやると、その部分を意識して力を込めやすくなりますので、赤ちゃんは首を持ち上げやすくなります。しかし、この時期の赤ちゃんはまだずっと首を上げていることはできず、数秒たつとまた首を布団に落としてしまうでしょう。そうなったら再び背中をゆっくりとさすってあげると、赤ちゃんは刺激に反応して首を再び上げようとします。腹ばい訓練を行う頻度1日に1回か2回、こういった筋肉の訓練をしてあげていると、最初は30度程度しか持ち上げられなかったところが2ヵ月ぐらいで45度ぐらいまで上がるようになり、3ヵ月目ぐらいには垂直に近い高さまで上げられるように、4ヵ月目ぐらいにはこうした体勢を30秒ほど維持できるようにもなってきます。首だけでなく、手の使い方も変わってきます。最初はひじを使って体を持ち上げていたものが、3ヵ月目ぐらいには両腕をしっかり伸ばして手首で体を支えることができるようになってくるのです。こうした訓練を行っていると4ヵ月目ぐらいで、赤ちゃんをあおむけの状態から抱き起こすときに、首がついてくるようになるのがわかるでしょう。< 後編 に続く>(子育ての達人)
2016年01月21日子どもが産まれると、一年を通して何かとイベントごとが増える。家族にとって、その子が第一子ともなれば「待ってました!」とばかりにおじいちゃん、おばあちゃんは初孫をこれでもかというくらいにかわいがる。イベント事ともなれば、盛り上がりはすごいもの。お宮参りに始まり、生後100日目には「お食い初め」がある。お食い初めとは、子どもが一生食べ物に困らないよう家族が願い、産まれて初めて食べ物を口にする行事のこと。まだ食べれないので“フリ”をするのだ。わが家の息子がこの世に誕生して、100日目を迎える日、西荻窪にある料亭で両家が集い「お食い初め」をすることになった。良い機会だ! これは息子にオシャレをさせたい。わたしは産前から、息子のために買い揃えておいたベビー服の中でも一番お気に入りのものを選んで息子に着せた。お祝いの席に両家が集い、あいさつを済ませるとさっそく食事が運ばれてきた。「この度はお子さまの生後100日、おめでとうございます」。お店の方からお祝いの言葉をかけてもらい嬉しい気持ちになる。うぅ、母になったわたしも100日記念だ。息子用の食事はというと、鯛の焼き魚、すまし汁、野菜の煮物、香のもの、赤飯、梅干しが用意された。う~ん、なんて美味しそうなんだ!見た目だけでも大満足。美しい盛りつけ。事前に調べておいた順番通り、ごはん、汁物、ごはん、魚、ごはんを三回食べさせるフリをする。息子は口元に運ばれてくるものがとっても美味しい高級魚とは知らず、終始口をあけたままぼーっとしている。赤子とは純粋無垢な生き物よ。良いことも悪いことも判別ができないなんて、ある意味すごいことだ。そんな無表情な息子に怯まず、おじいちゃんとおばあちゃんは、お酒も入ってやいのやいの楽しそう。そんな中、突然父がポケットからあるものを取り出した。「いや~この石ね、竜飛岬で見つけてきたんですよ」。それは、丈夫な歯が生えるように、孫の歯固めを願う小石だった。わざわざ700キロメートル以上離れた場所から拾ってきたというのだ。たかが石だとしても、これは嬉しい贈り物。初孫が産まれ、念願だったおじいちゃんになれた我が父。「この石はきっと縁起がいいぞ!」と、小石を息子の目の前にそおっと置いて、にこにこと目を細めていた。その日は、みんな良い笑顔でたくさん、たくさん笑った。何度も何度も息子の名前を呼んで、父も、母もとても嬉しそうな顔をしていた。3世代でこうして集うことができた今日を忘れないでいたい。息子が産まれたことで、こんなにも家族に笑顔が増えるなんて思っても見なかった。こどもの存在とは、ここまで人を幸せにするものだったのか。これから先、5年、10年、20年と時が過ぎて、息子もそのうち大人になるんだろう。息子が立派な成人を迎えたころ、私たちの両親はまだ元気でいてくれているだろうか?息子の成長とともに、母も、父も歳を重ねていく。思い出が増えるたびに、残された時間は短くなっていってしまう。親孝行をこれからたくさんできるといいなぁ、と切に思った。そんなことを感じながら店を後にし、父からもらった小さな石を握りしめ、わたしは少しだけ寂しくなった。つづく次回は「夫が脱サラ!? ~仕事と育児~」をお送りします。
2016年01月21日前編 では、「赤ちゃんの泣き方は、泣いている原因に違いがある」という話をしました。後編では、育児において一度はぶつかる難題「夜泣き」の対処法について紹介します。赤ちゃんが夜に泣く=夜泣きではない赤ちゃんの夜泣きというと、書いて字の通り、赤ちゃんが夜に泣くこととお考えの方があるかもしれませんが、「夜泣き」というのは、実はどの時期の赤ちゃんにも言える言葉ではありません。生後2ヵ月ぐらいまでの赤ちゃんは、1時間~2時間寝ては目を覚ますというのを昼夜に関係なくしていますので、夜に泣いたとしてもそれはたまたまタイミングが夜だっただけで、そういったものを夜泣きとは呼ばないのです。夜泣きは、赤ちゃんが昼間に長く起きているようになり、夜になると5時間~6時間は眠るようになってきてから起きます。時期的には生まれてからおよそ4ヵ月~5ヵ月がたったぐらいからです。夜泣きが起こる原因夜泣きは、赤ちゃんの生活サイクルが大人に近づく過程で起きることがあります。これは、うまくサイクルをとることができなかった時に起きる現象です。たとえば夜、赤ちゃんの眠りが浅くなったときなどにぐずぐずと泣くような場合。こういった夜泣きは眠りのサイクルの合間に起きるものなので、そのままにしておいても、そのうちにまた眠りが深くなって泣き止んで眠ってしまいます。また、夜中に目が覚めてしまったときに近くにお母さんが見つからず、不安に感じて泣いてしまう夜泣きもあります。赤ちゃんはお母さんを見つけられずに泣くわけですから、安心させてあげると泣き止みます。このような夜泣きを始めたら、近くに行って手をにぎったり、ゆっくりとしたリズムでふとんをトントンとたたいて上げたりすると、赤ちゃんは安心して泣き止み、眠り始めます。夜泣きしても、まずは抱き上げずに対処をいずれにしろ、夜泣きを始めたときに抱き上げてあやすことを繰り返すのは、あまりおすすめできません。生後4ヵ月~5ヵ月にもなると、赤ちゃんは条件反射の能力が発達してきていますので、夜泣きしたときに抱き上げてあやすということを繰り返すと、よく言う「抱きぐせ」がついてしまい、今度は逆に抱き上げてあやしてもらわないと泣き止まないようになってしまうからです。ただし、条件反射の能力が発達途中の3ヵ月ぐらいまでの赤ちゃんであれば、抱きぐせはつかないとされています。そもそも抱いて欲しくて夜泣きしているわけではありませんので、そばに行って安心させてあげてください。(子育ての達人)
2016年01月20日こんにちは、イラストレーターの栗生です。我が家の赤子は年が明けて、保育園に通うことになりました。床に降り立つと泣いてしまうので、保育士さんの腕の中か背中で暮らしているような状態なのですが、ご飯の時間になると泣き止んでモリモリ食べているとのこと。日中頻繁に授乳していた頃にはわからなかったことですが、どうやら食いしん坊らしいです。保育園ではまだ立つ気になれないらしい我が子ですが、家では頻繁につかまり立ちをし、数秒間なら手を離して踏ん張っていられるようになりました。つかまり立ちが上手になった赤ちゃんが何をするかというと…そう、とにかく目についたものに手を伸ばす! 倒す! 落とす! 思わぬところに手が届くし、重さのあるものも動かせるので親は焦ります。焦った親がどうするかというと、取り上げたものを棚の上やテーブルの中央に寄せて上げていくわけです。おかげで現在、我が家の棚という棚の下の段はスカスカ、天板の上はモノがマシマシの、地震でもきたら逆に危ないんじゃ?という状態に…。赤ちゃんがいるお宅って、こうなりがちじゃないかと思うのですがいかがでしょう? 大人も赤ちゃんも安心な、うまい収納方法があったらぜひ教えてもらいたいです。今日のカルタ「棚の上が限界」
2016年01月20日赤ちゃんが突然泣き出し、なかなか泣き止んでくれないとなると、お母さんは困ってしまいますよね。しかし、赤ちゃんは理由も意味もなく泣くわけではありません。お母さんはその意味を理解できるようになれば、育児がラクになるでしょう。赤ちゃんには泣き声しか意思疎通の方法がない赤ちゃんが泣くのは、それしか自分の意志を伝える手段がないからです。まったく理由なく泣くわけではありませんから、赤ちゃんが泣いたらその原因を取り除けるように、なるべく早く泣き方の特徴を覚えるようにしましょう。お腹がすいているとき、おむつを替えてほしいとき…要望別・赤ちゃんの泣き方の特徴赤ちゃんがお腹がすいて泣いている場合には、大まかにいって泣き方に次のような特徴があります。まず、泣き声の出し方としては泣き始めは低い声で泣き、途切れ途切れに思い出したように泣きます。そのまま放っておかれると途切れ途切れだったのがつながりはじめ、声も大きくなってきます。これは、泣き声を出すことによってどんどん空腹になっていくからです。一方、おむつが濡れて不快な場合には、泣き始めは何かに驚いたように鋭く声を出します。その後、もぞもぞと体や手足を動かしながら低くすすり泣きます。体のどこかが痛いような場合には、鋭い大きな声で途切れ途切れに泣きますが、痛みが治まらないと鋭い声を高く張り上げて泣き始め、声がかれても泣き続けます。めそめそ泣いたりうめいたりすることもあります。泣き始めから大きな音を立てて泣く時には、運動のために泣いているのかもしれません。こういう場合には最初は元気な声で泣き続けるのですが、30分もしないうちに低く途切れがちになってそのうちに眠ってしまいます。また、赤ちゃんによって差はありますが、生後3ヵ月ほどになると、甘えるときに泣き声を上げるようになります。甘える時の泣き声は途切れ途切れでぐずるような感じです。ママはバランス感覚を持って対応を「赤ちゃんの泣き声」と一口に言っても、このようにいろいろな原因・泣き方がありますが、これらを早々に見分けるのはかなり難しいものです。昔のように子育て経験のある祖母祖父がいるようなら教えてもらえるかもしれませんが、最近のように核家族化が進んでいて、しかも初めてのお産ともなればそういうわけにもいかないでしょう。こういう状況で赤ちゃんが泣き出すと、どうしてもお母さんは不安に駆られてしまうことが多いものですが、一方、赤ちゃんは赤ちゃんでお母さんの不安を敏感に感じ取って、ますます泣き止まなくなるという悪循環も起こります。また、赤ちゃんは1人1人個性を持っており、そこに知性が加わっていくこともあり、時間の経過と共に泣き方の特徴も変わっていくことがあります。こういったところが、赤ちゃんが泣く原因をつかむのを難しくしているのです。このため、赤ちゃんが泣き始めたらお乳を与えたりおむつを外してみたり、あるいは体のどこかにトラブルが発生してないかをチェックしたりして、泣き方と原因とのつながりについて早く見当づけられるようにしましょう。体を自由に動かせない赤ちゃんにとって泣くというのは運動にもなりますから、あまり心配しすぎるのも問題です。とは言え、泣き疲れるまで赤ちゃんを放置しすぎると、今度は発達に遅れが出ることもあります。難しいですが、お母さんはバランス感覚を持って対処してあげたいものです。< 後編 に続く>(子育ての達人)
2016年01月19日前編 では、「赤ちゃんの聴覚を鍛えるには、太鼓の音がメインのシンプルでリズミカルな曲がおすすめ」という話をしました。後編では、「いつから」「どうやって」といった、具体的な方法について解説します。訓練は早いうちからが効果的赤ちゃんの聴覚に刺激を与え、訓練をするのであれば、だいぶ早い時期から始めてしまって構いません。赤ちゃんはお母さんのお腹の中にいるころからすでに音を聞くことができる能力を持っており、発達のスピードも視覚よりも速いためです。おおよそ、生後2週~3週のあたりから刺激を与えるようにするといいでしょう。生まれたばかりの赤ちゃんの耳には、生まれる時に内部に悪露が入り込んでいることが多く、そのせいで音が聞こえなくなっていることがあります。だからといって赤ちゃんの耳に耳かきや綿棒を入れるようなことをしてはいけません。赤ちゃんの耳は大人の耳よりも小さくデリケートなので耳の内部を傷つけたり、最悪の場合、鼓膜を破ってしまったりしかねないからです。赤ちゃんの耳から悪露を取り除きたい時には、脱脂綿を軽く耳の穴に入れてあげるようにしてください。あまり奥の方まで入れなくても、脱脂綿が耳の穴の内部の悪露を吸着してくれますので、3日もあれば耳の中がきれいな状態になります。(※編集部注:できれば、医師や看護師、助産師などに相談してから行うことをおすすめします。)鈴の音に反応するかどうかをチェック赤ちゃんの耳をきれいにしたら、きちんと耳が聞こえているかどうかをチェックしましょう。小さな鈴を準備し、赤ちゃんの耳から20cm~25cm程度離したところでチリチリとならしてみてください。赤ちゃんの聴覚が正常で鈴の音がきちんと聞こえていれば、鈴を振られた側の頬やまぶたの筋肉がぴくぴくするといった反応を見せるはずです。この小さな鈴による音は、赤ちゃんが3ヵ月を過ぎた頃からの聴覚訓練に、非常に役に立ちます。赤ちゃんに対していろんな場所、いろんな向きで鈴を鳴らしてあげると、赤ちゃんは鈴が鳴った方向に目や顔を向けることがあります。これを繰り返すことで、音が聞こえてくる方向を認識する訓練になるほか、音の刺激を感じる神経の回路と目や首の運動をつかさどる神経の回路がリンクし、知能が発達していくのを促すことができるといわれています。はじめてやった時に目や顔を向けなかったとしても焦る必要はありません。おそらくじっと音を聞いているような様子を見せるはずです。目や首を向けないからといって長い間鈴を鳴らし続けると、赤ちゃんが疲れてしまいますので、2分~3分程度で鳴らすのをやめるようにしてください。赤ちゃん用にオモチャの楽器をあげる時の注意また、赤ちゃんにオルゴールや小さなピアノをオモチャとしてあげる方がいますが、こういったオモチャをあげる時には、ひとつ注意すべきことがあります。こうしたオモチャでもきちんとした音階を出せるものはいいのですが、そうでないようなもの(特に安物のオモチャに多いようです)は赤ちゃんの音感に悪い影響を及ぼすおそれがあります。音痴になってしまうことも考えられますので、そうした不正確な楽器は与えないほうが無難でしょう。(子育ての達人)
2016年01月18日よく「胎教」などといって赤ちゃんがお腹の中にいる時点からクラシック音楽を聴かせたりする方法があります。お腹の中でも赤ちゃんは音を聞くことができますから、まったく意味のないことではないようです。では、生まれてきた赤ちゃんの脳の発達に役立つような音楽とは、どういうものなのでしょうか。赤ちゃんの聴覚を鍛えるには、でんでん太鼓がうってつけ!? 赤ちゃんをあやすための道具の中に、でんでん太鼓というものがあります。古くは童謡の中にも歌われ、使われてきた玩具ですが、生まれてすぐの赤ちゃんの聴覚を鍛えるためには、このでんでん太鼓はうってつけの道具になります。生まれてすぐの赤ちゃんは、おおよそ3ヵ月ぐらいになるまでは、旋律やハーモニーといったものを理解することができません。この時期の赤ちゃんに理解できるのはリズムのみです。このため、赤ちゃんの聴覚を訓練するのに、でんでん太鼓のような打楽器の音がうってつけなのです。赤ちゃんに聴かせるなら、クラシックよりもロック胎教でクラシック音楽を聴かせるというようなことが一時期流行りましたが、生まれてから3ヵ月ぐらいの赤ちゃんにはそれよりもシンプルでわかりやすい、リズミカルな音楽を使ってあげたほうが聴覚の訓練になります。音楽を聴かせるのであれば、ロック、ジャズ、サンバというようなリズム感のある音楽のほうが、理にかなっています。特に良いのはドラムのパーカッションなど太鼓の音で、しかもシンプルなリズムのものです。従って、手に入りやすさを考えるとでんでん太鼓はベストです(昔の人はメカニズムは分かっていなかったと思いますが、長年の経験などで、赤ちゃんに最適な道具を見つけていたと言えます)。赤ちゃんの聴覚を鍛えるのにおすすめの曲はそういう意味から考えて、赤ちゃんの聴覚を訓練するための曲をピックアップすると、小さな子ども向けの童謡の中で、たとえば「おもちゃのチャチャチャ」であるとか、「お猿のかごや」といったような、シンプルでわかりやすいリズム感のある曲が良いと考えられます。1日に2回~3回程度でいいので、聞かせてあげると効果があるでしょう。また、聴覚に刺激を与え訓練をするという側面以外にも、お母さんが寄り添って聞かせてあげる「子守歌」も大事になってきます。こちらは聴覚の訓練もさることながら、安心できるお母さんの声が情緒面での発育を促してくれるからです。なかなか寝ない赤ちゃんを寝かせる場合などには、リズミカルな歌ではなく、旋律主体の歌を歌ってあげたほうが良いでしょう。< 後編 に続く>(子育ての達人)
2016年01月17日双子育児は、ひとり育児とは違う部分がたくさん。実際に双子の育児をしてみて、役に立ったもの、個人的にはそうでもなかったと感じたものについて紹介します。そもそもひとり育児とどんな点が違うのか大きなお腹を抱え、早産の危機にさらされながらも、ようやく産まれたかわいい双子たち。でも、育児となるとなかなか大変です。当然ながら育児をする時間、お金、労力、何でも2倍かかります。2人同時に泣いたり、1人を抱っこして寝かせつけ、その間にもう1人のおむつを替える必要がでてきたり。でも、ママの手は1人分しかありません。そんな双子育児に必要なものとは…?双子育児で役に立ったもの・おやすみたまご双子を育児する中で一番嬉しいのは同時に眠ってくれること! しかし、特に生後3ヵ月に入るまでは、どんなにすやすやと腕の中で眠っていても、ベッドや布団に寝かせると、まるでスイッチが入ったかのように泣きだすことが多々ありました。片方が泣きだすともう片方もびっくりして泣きだす始末。そんな状況を改善してくれたのが、この「おやすみたまご」。簡単に言うとビーズ入りのクッションです。このクッションが、赤ちゃんが安心して眠れるカーブをつくってくれます。双子に限らず、子どもの「寝かせつけ神グッズ」といわれている、素晴らしいアイテムでした。・食洗機ミルクを使って双子を育児している人ならばわかるかと思いますが、とにかく哺乳瓶が大量に必要となります。1日7回のミルクだとしたら、消毒や洗うことを考えて3~4本×2人分は必要です。そのためにも食洗機があるのは助かりました。・乳母車(ベビーカーではありません)双子ともなると、散歩する時にそれぞれをツインズベビーカーに乗せるだけでもひと苦労。散歩をはじめても、エレベーターや少し細い道は通れなかったり、線路を超えるときにひっかかったりして、思ったよりもストレスがたまります。そこで見つけたのが乳母車でした。これだと、普通に抱っこして入れることができるので、余計な装着物もなく、かつベビーカーほど幅や長さも取らずに2人一緒に移動できるので大変便利です。車輪も丈夫なので多少の段差もスイスイと進めます。少し値段は張りますが、専用の安全枠を付ければ3歳くらいまでは使用できるそうです。だから、良い買い物ではないかと思います。参考: 東京乳母車 ・母乳ミルク代だって、2人ともなるとばかになりません。母乳育児が可能な方は、出産後忙しい毎日の中でも、なるべく母乳を与えるようにしておけば、トータルコストがまったく変わってきます。個人的にあまり必要ではなかったもの・双子用のベビーベッドもちろん便利なアイテムの一つです。今でもおむつ替えの時には使用しているくらいです。ですが、あえて双子用でなくてもよかったのかもしれません。もしくは、布団でもよかったな? と思っています。ペットを飼っている方や、双子でも大きめに産まれた方にはおすすめです。・バウンサー同時泣きを回避させるのによいと聞いていたので購入したのですが、うちには合わなかったようで、むしろ大泣きされてしまいました。もちろん、ご機嫌ですやすや眠る赤ちゃんもたくさんいます。この2つは個人的にはあまり役に立たなかった、というだけで、どちらも世間では役立っているといわれているものです。特にバウンサーは、合う赤ちゃんには本当に助かるアイテムと聞きます。まずは、短期間のレンタル等をしてみるのもよいかもしれませんね。なくてはならないもの・配偶者の手助け当然ながら必要です。世には「イクメン」という言葉が浸透してきていますが、双子の場合はいやでもイクメンにならざるを得ません。パパママふたりで育児をしないとママが疲れ果ててしまいます。育児そのものだけではなく、食器を洗ったり、洗濯物を干したり、簡単なお手伝いをするだけでママはとっても助かります。日中、パパがいない間はママしかいません。できるだけ便利アイテムを使って、赤ちゃんたちと過ごす時間をつくりたいものですね。そしてお休みの日は、パパも一緒に育児を楽しみましょう!(田中かなた)
2016年01月16日あけましておめでとうございます!みなさま、いかがお過ごしでしょうか?初めて息子と迎えたお正月。親戚一同集まって美味しいおせちを囲んで笑顔いっぱいの1日を過ごせました。2016年も「おかっぱちゃんの子育て奮闘日記」をどうぞよろしくお願い致します!さてさて、本編に。突然ですが、わたしの夫は双子です。夫には、背丈も顔もそっくりなお兄さんがいる。兄の名前はヒロシ、弟はアツシ。弟のアツシがわたしの夫。一卵性双生児とは、これほどまで似るものか! DNAが一緒なのでそれもそのはず。顔のパーツがほとんど一緒だし、髪が癖っ毛なところとか、視力が悪いところとか、声までそっくりなので、昔紹介してもらった時はえらく戸惑ったものだ。わたしたちの結婚式に出席した友人たちはあまりにも似ているので「新郎が二人いるみたいだ」と爆笑していた。それほどまでに似ている二人だけれど、おもしろいことに性格や職業は正反対。兄のヒロシは明朗活発で職業は俳優。弟のアツシは温厚で慎重な性格、職業は会社員。銀行の営業の仕事をしている。普段の生活も異なるし、やっぱり嫁ともなれば微妙に違いが分かってくるもので、今は見分けがつくし、目をつぶって声を聞き分けることも容易になってきた。しかしながら、これが息子となると、はたして違いがわかるのだろうか?子煩悩な夫にも負けず劣らず、双子の兄もこどもが大好きで、甥っ子が可愛くて仕方がない様子。毎週のように甥っ子を見に我が家にやってくるものだから、息子にとってはお父さんが二人いるような感覚になっているような気がしてならない。どちらがお父さんなのか、息子はどのタイミングで分かるのだろう?夫としては、いつか息子が間違えて「お父さん」と双子の兄のヒロシに言おうものなら、その夜枕を濡らしてしまうだろう。生後3カ月の現段階で、幸いにも息子は人見知りを全くせず、どんな人が抱いても泣いたりしない。ニコニコと笑顔を振りまいている。もちろん双子の兄、ヒロシに対しても、終始笑顔で機嫌が良い。お父さんだと思っているのかもしれない。母のことはおっぱいの匂いで選別できているようだけれど、きっとお父さんの区別はついていないんだろう。そんな中、双子の兄のヒロシが息子をお風呂に入れたいと言う。いつも夫がお風呂担当だけれど、双子がゆえ、そっくりだし、お父さんみたいなものだから、きっと大丈夫だろうと、任せることにした。夫から念入りにシャワーの持ち方や、身体の洗い方を教わり、裸ん坊になった息子を受け渡すと…。「ぎゃ~うぇ~~~!ぎょ~うわ~ん」と、いつにもなく息子が泣き始めた!!お風呂で泣くことがなかったので、わたしたちも戸惑う。違いに気付いたのか、「父ちゃんじゃねーじゃねーか!」 と、言わんばかりに大声を上げ、わんわん泣いて涙を流している。「大丈夫だよ~大丈夫だよ~よしよし~」とヒロシがなだめてみるも効果なし…(涙)。結局、終始泣きじゃくり真っ赤な顔で風呂から上がった息子。「こんな小さな脳みそでも、分かっていたのか!」と、母は関心するばかり。「親の見分けくらいつくわい」と、言っているかのような不服そうな顔で息子がわたしを見る。「やっぱり俺じゃなきゃダメだな〜。」と、ちょっとだけ誇らしげな顔をして、息子を眺めていた夫がなんだか可愛らしかった。まさに赤ちゃんの感性に驚いた一日であった。つづく次回は「生後100日を祝して! お食い初めの巻」をお届けします。
2016年01月14日こんにちは、イラストレーターの栗生です。年末年始に2人の子どもと遊んでいて、遊び方が今までとは変化していることに気がつきました。上の3歳児は、パズルやブロックに少しずつではあるけれど粘り強く取り組めるようになり、こちらが声をかけても聞こえないかのように没頭して遊ぶように。あと1ヵ月で1歳になる赤子は、マイペースに床のものを舐めたりしゃぶったりして過ごしていたのが、「ちょうだい」「どうぞ」などの声かけや手遊びなどのコミュニケーション系の遊びを好むようになりました。こちらが相手をしてやらず別のことをしていると、大抵怒りながら追いかけてきます。ちょっと大変ですが、追いかけて来るほうが来ない時よりもまだ安心。なぜって? 後追いせずどこかに行って静かにしている時に限って、トイレで便座を舐めようとしていたり、洗濯洗剤の容器をかじっていたり、ベビーゲートの隙間に挟まっていたり、まさかのテーブル上にいて(!)みかんに歯を立てていたりするからです…。この冒険心あふれる赤子は、ちょっと目を離した隙に姿を消しては何かやらかすので、親の肝は常時冷えっぱなしです。この人にも、ただ寝転んで愛嬌を振りまいていた時代があったんだな…と、遠い昔のことのように思い出しながら、今日も風呂場に向かって爆走する赤子を捕まえるのでした。今日のかるた「そこは危険地帯だ」
2016年01月13日皆さんは、「ミレニアル(ミレニアム)世代」と呼ばれる世代をご存じですか? アメリカのタイムズ紙も2013年5月号の特集として取り上げ、表紙も飾った、いわゆる「自己中心的」な現代の若者を示す代名詞。それがミレニアル世代です。今回はそんなミレニアル世代の特徴と、その世代から学ぶ、これからの子どもの育て方についてお話ししましょうミレニアル世代とはミレニアル世代(Millennial Generation)とは、おもに米国で1980年~2000年に生まれた現代の世界をになう若者たちを示す言葉です。この世代の若者は、「自分はほかの人より素晴らしい!」「私は天才的!」「私って最高!」と、とにかく自分が大好き。言葉を変えれば、ナルシスト世代と言ってよいかもしれません。FacebookやTwitterなどのSNS上で自分の写真を頻繁にアップする若者が多いことからも、自分大好きということがよくわかりますよね。このうらやましいほどの自信は、彼らが恵まれた時代に育ったことと、ちょうどITテクノロジーが加速し、誰もがインターネットでさまざまな情報を得たり、自己表現ができたりする時代に育ったということが関係しているそうです。よく、電車の中でスマートフォンを片手に画面に集中している若者を見かけませんか? 彼らがまさにこのミレニアル世代の若者です。褒めるだけではなく、厳しく怒る時は怒るミレニアル世代の幼少時代は、「悪いことをしたら怒る、厳しくしつけをする」という古風な育て方から、「褒めて育てる」という新しい育て方が世間一般に広まった時期でした。怒られることがなく褒められて育ったために、「自分は素晴らしい」「私は何でもできる!」という、自信がみなぎる世代が出来上がったとも言われています。自分に自信があるということは素晴らしいことですが、逆に物事が自分の思いどおりに進まなかったり、一度挫折を味わったりすると、そうそう簡単に立ち直れないというマイナス点もあります。現在子育てをする中でも、「子どもは褒めて育てる」ということが奨励されていますが、褒めるだけではなく、「時にはしっかり厳しく怒る」ことも子どもの心のバランスを取るには重要なことと言えるでしょう。親子のコミュニケーションを毎日しっかりとるインターネットを通して、バーチャルな世界に身を置くことの多いミレニアル世代は、他人の気持ちを察したり、理解したりする能力が極端に低いことが科学的に証明されています。悪気はないものの、相手の気持ちを汲むことができないのがこの世代の特長です。現在、子育てをしている皆さんの中にも「忙しい」ということを理由にして、インターネットの動画やゲームをベビーシッター代わりにしている親御さんも多いのではないでしょうか? 人の心を汲み取れる大人に育てるためにも、家庭では特に、親子のコミニュンケーションを日々しっかりとるようにしていきましょう。このように、とかくマイナスな面ばかりが取り沙汰されるミレニアル世代ですが、一方では自分にとって一番働きやすい方法を見つけることができ、異国の人や自分とは異なる考えの人でも気軽に受け入れられる、好感度の高いジェネレーションとも言われています。どの世代にも、良いところもあれば悪いところもあります。この記事を読んでいる皆さんの子どもたち、すなわち次世代の子どもたちは、ミレニアル世代の若者のように自分のことが大好きでありながら、他人のことも大好きになれる、強い心を持つ子に育てていけたらいいですね。(徳武加奈子)
2016年01月13日子どもに家のお手伝いをやらせていますか?「やりなさい」と言っても簡単には子どもは動かないもの。大変なことなので、つい後回しにしがちですよね。忙しいから仕方ないと思って親がなんでもやってしまうと、自立できない大人になってしまいそうなのが心配です。お手伝いをさせると、子どもはどう変わるのでしょうか?お手伝いを習慣にすると、家事の大変さ、大切さがわかる子に小学生は学校から帰ると、勉強に遊びに習い事、あっという間に夕食の時間です。手伝いをさせたくても、子どもはゲームやテレビの時間を確保したいので、簡単には動きません。だから仕方なく、お母さんが毎日すべての家事をこなしてしまうというのはわかります。しかし、大変なことですが、どこかで切り替えて、しっかりお手伝いの習慣を身につけさせたいものです。お手伝いを習慣にすると、子どもにはちょっとした変化が現れてきます。まず、家事の大変さ=お母さんが困る気持ち、を理解できるようになってきます。たとえば「じゅうたんの上でお菓子を食べないで」と注意したとします。・お手伝いをしている子「じゅうたんの上に食べかすが散らばると掃除が大変」と説明しなくても、すぐに注意が伝わりやすい。自分が気をつけるだけでなく、他の家族にも注意するなど、言われていないことまで気がついて行動してくれます。・お手伝いをしていない子「掃除が大変」と説明しても、なかなか注意が通らない。いくら注意しても繰り返す。毎日の家事の大変さがわかっていないので、お母さんの困る気持ちが伝わっていない。ちょっとしたことですが、この差は大きいですよね。お手伝いをさせなければ、家事の大変さ大切さというのは伝わりにくいものです。「子どもにとっては勉強や習い事が一番大切なこと)という考え方もあるかもしれませんが、長い目で見れば、いわゆる「大人の仕事(家事も含めて)」ができるように教えておくことは、生きる力を育むことにもつながる大切なことと言えるでしょう。お手伝いで勉強ができるようになる!? お手伝いをさせたからといって、すぐにテストの点数がアップするわけではありません。ですが、お手伝いを通して、「今、自分は何をするべきか」を考えるくせがついてきます。仕事を終わらせるために、自然と段取りや効率を考えたり、工夫したりするようになるからです。自分がするべきことを考えるので、宿題にもさらっと取り組むようになりますし、時間の使い方が上手になり、やりたいことをテキパキこなせるようになってきます。また、東京都などの調査では、身の回りのことを自分でしている子の方が、していない子より、問題解決力が高いという結果もでています。少し長い目で見れば、学力にとってもプラスになることは明らかといえます。人の役に立つ喜びを知るお手伝いをさせる、もうひとつのねらいは、「人の役に立つ喜びを知る」ことです。人の役に立って感謝されるのは、誰だって気持ちがいいことです。家族の役に立つ喜びを知ると、大きくなって人のために役立ちたい、社会のために働きたいという意欲につながります。実際に、子どもの頃に家事やお手伝いをした経験の多い人ほど、職業意識が高い傾向がみられるといった調査報告もあります。(注1)この調査では、「できれば、社会や人のためになる仕事がしたいと思う」について、「とてもあてはまる」人の割合が、お手伝い経験の多い人では44.6%、少ない人では24.4%と倍近い差があります。「自分にはなりたい職業や、やってみたい仕事がある」についても、お手伝い経験の多い人では35.9%、少ない人では21.5%という結果が出ています。職業意識だけではなく、道徳心や正義感についても、同様の傾向が見られるようです。(注2)お手伝いを習慣にするのは大変なことですが、勉強だけでは教えられない、生きるために必要なスキルや心を身につけることができます。次回はお手伝いを習慣づけるために、やるべきこと、やってはいけないことを紹介します。(注1) 「子どもたちの未来を育む家庭教育–家庭教育支援の取組について–」文部科学省(PDF) 出典:独立行政法人国立青少年教育振興機構「子どもの体験活動の実態に関する調査研究」(平成 22 年度)(注2)青少年の体験活動等と自立に関する実態調査(文部科学省 09年度調査)(KANA)
2016年01月12日子どもの機嫌が急に悪くなって、困ってしまったことはありませんか? 忙しい時や静かにしていてほしい時に機嫌を悪くされると、ママも疲れてしまいますよね。「いい加減にしなさい!」と叱ることもできるけれど、できれば声を荒げておさめたくない…。そこで、私が心がけている「子どもの機嫌をなおす魔法のことば」をシーン別に紹介しましょう。(1)朝起きたら「むすっ…」朝、なかなか起きないわが子に手を焼いていませんか? まだ眠そうで、何やら機嫌が悪そう。そんな時はゲームをしているように演出してみてはいかがでしょうか。たとえば、布団の中にいる子どもに対して「どこに隠れているのかな~? ここかな~?」とかくれんぼの鬼を演じ始めます。子どもが布団やベッドからすでに見えていても同様です。わが家の場合、声に気付いた息子は急に布団の中にもぐり始めます。こうなるとほぼ成功です。少し待っていると息子の方から「ここだーっ!」とがばっと起きてきます。眠気を忘れ、ゲーム感覚で楽しく起きてくれるのでおすすめの方法です。(2)友だちとケンカして「むすっ…」少し前までは「○○に嫌なことされた」「ケンカした」と子どもが言っても、「そんなこと気にしないの!」と話を流していました。しかし、それでは子どもの気持ちは落ち込んだまま。そこで、「○○くん(相手)、○○(わが子)のことが好きすぎて意地悪しちゃうのかもね」という風に相手の気持ちを考えた言葉がけをするようにしました。「好きなのに、なぜ意地を悪するのか」という疑問を抱かせるかもしれませんが「好き」というポジティブなことばを用いることで、また同じようなことがあった時に「こいつ、俺のこと好きなのかな…」とちょっとでも前向きにとらえ、嫌な気持ちが和らげばいいなと思い、こうした言葉がけをするようにしています。 (3)落ち込んだり、怒られたあとに「むすっ…」みんなができていることが自分にはできない、あるいは悪いことをして怒られてしまった…。そんな時、私は「過去に自分も経験した」話をするようにしています。たとえば子どもがかけっこでビリだったら「ママも小さいころは足が遅くてね~」、パパとの約束を守らなくて怒られたら「ママも昔、おじいちゃんにこんなことして怒られたよ~」と、過去の自分の経験をあげて子どもと同じ経験をしたことがある事実を伝えます。すると「え~、ママだめじゃ~ん!」と笑顔になってくれます。普段は何かと叱る立場のママも、こうして子どもと同じ立場で仲間意識を持たせると、いつもとは違った表情を見ることができます。笑顔になってくれれば、その後に励ましの言葉を掛けてもきっと前向きに受け取ってくれるはずです。今回はわが家に多いシュチュエーション別に、子どもの機嫌をなおす「魔法のことば」を紹介しました。子どもの性格や状況によって響く言葉も違うかもしれませんが、困ったときにぜひ参考にしてみてくださいね。(すだあゆみ)
2016年01月09日近年、海外では次世代の子どもたちに安全でおいしい食物を届けるため、子どもたちに実際に野菜を育てさせるプロジェクトが、学校や地域のコミュニティなどで盛んに行われているようです。子どもたちは、野菜を育てることで一体どんなことが学べるのでしょうか? 今回は、野菜作りで得られる代表的なメリットを5つ紹介します。子どもが野菜作りで得られること(1)観察力がつく晴れの日、曇りの日、雨の日、そして雪の日。天気はどのように植物の成長に影響を与えているのでしょうか? また、実際に毎日自分が世話をしている植物は、種をまいてからどれぐらいの日数で発芽が出るのでしょう? 毎日どれぐらい水を与えなければいけないのでしょう? そうしたことを考えながら農作物の世話をすることによって、幼児でも観察力が自然に身につくようになります。子どもが野菜作りで得られること(2)自然の生態系を学べる植物である農作物は、大地で育ちます。大地にはさまざまな昆虫や目に見えない微生物、野草などの生態が循環し、それらが土にたっぷりの栄養を与えてくれます。子どもたちは実際に土に触れて作業をすることにより、そこに存在している自然の生態サークルを学ぶことができるのです。子どもが野菜作りで得られること(3)責任感が身につく実際に農業プロジェクトに参加したことがある子どもたちは、丹念に農作物を育てる任務を完了することによって、思いやりと責任感が身についたと話します。ちなみに、そう感じるのは大人も同じようです。親子で野菜作りをすることで、何か新しいことに気づくきっかけになるかもしれませんね。子どもが野菜作りで得られること(4)自然や季節を体感できるモンテッソーリー、シュタイナーといったオルタナティブ教育でも、自然とのふれあいや植物、生物を実際に触って感じることを特に大切にしています。野菜作りで植物に触れたり、植物の成長から季節を感じたりすることによって、忙しい日常生活で私たちが忘れていた自然、そして、季節をもっと身近に感じられることでしょう。子どもが野菜作りで得られること(5)食への関心が高まる最近では、単に食べることの重要性を説く食育だけでなく、そこから発展して、食の源でもある農業に関する知識や経験を伝え、食べ物の安全性の大切さを教える「食農教育」が海外、そして国内でも盛んになってきています。安全な食べ物を自分たちの手で確保するということは、これからの未来を背負っていく子どもたちにとって、とても大切なこと。実際に農作物を作る過程を経験することで「食」に対する正しい知識、そして関心が身につきます。自分が丹精こめて育てた野菜を食べることによって、食事が楽しくなるだけでなく、毎日たくさんのことが学べる農業。本格的な畑でなくても、プランター栽培やベランダ菜園を利用して、プチトマトやジャガイモなどの野菜をお子さんと一緒に育てみるのもよいのでは? 何を作りたいかお子さんと話し合って、今から準備を始めてみてはいかがでしょう。(徳武加奈子)
2016年01月08日1月15日は「小正月」です。元日を「大正月」というのに対して、そう呼ばれるそうで、この15日をもって、お正月もいよいよ終わりです。元日から三が日にかけては、初詣に出かけ、今年の抱負や願い事を神様にお伝えしたのではないでしょうか。おせち料理やお雑煮を食べ、その後は七草粥をいただいたり、鏡開きをしたりと、日本古来のさまざまな風習を、お家でも自然と取り入れることができるのが、お正月かもしれませんね。意外と知られていない!? 小豆粥とは15日の小正月には、全国各地で「どんど焼き」(編集部注:どんと焼き、どんどん焼き、左義長、さぎっちょなどとも言われます)が行われます。お正月の松飾やしめ縄などを燃やして祓い清め、無病息災を祈る火祭りです。また、この日には、「小豆粥」を食べる風習もあります。小豆粥には、「今年一年の豊作を祈る」という意味や、その赤い色から「邪気を祓う」という意味も込められているそうです。七草粥に比べると、小豆粥を作る方は少ないかもしれませんが、実は、体にもやさしい、この時期にぴったりの行事食なんですよ!小豆粥の作り方小豆には、利尿作用や解毒作用があるとされ、むくみをとり、胃腸の調子を整えるのに効果的です。また、体のエネルギーを作るのを助け、疲労回復に役立つビタミンB1や、さまざまなミネラルも豊富に含まれています。年末からお正月にかけて、何かと食べ過ぎ、飲み過ぎてしまった方にも、栄養たっぷりの小豆を、消化がよく、体もあたたまるお粥にしていただくのは、とってもオススメです!お米と小豆を一緒に炊いてもいいですし、ゆであずきを使って簡単に作るのもOK。味付けも、シンプルに塩味にするのはもちろん、ぜんざい風にほんのり甘くし食べるのも、子どもたちには喜ばれそうですね!ぜひ今度の小正月には、家族みんなで、ほっこりと小豆粥をいただきましょう!(あまやゆか)
2016年01月06日明けましておめでとうございます。2016年が始まりましたね。お正月は実家の布団で昼までゴロゴロしていたいイラストレーター栗生です。実際は朝がやたら早い乳幼児たちが両横に寝ているので、朝寝など到底許されないわけですが…。以前は素晴らしい寝つきの良さだった我が家の赤子ですが、10ヵ月を過ぎた頃から、どうも寝なくなってしまいました。抱っこで眠りについたはずの子を布団に置いた瞬間に発せられる地獄の叫び声。慌てて抱き起こしゆらゆら&スクワットで寝かせ、再度着地にトライするも、今度は空中で横にしただけでビエ~~ン…。赤子はいつしか、布団を感知すると背中のセンサーが作動してサイレンが鳴る仕様に成長を遂げていたのです。なにそのセンサー、いつの間に搭載されたの!? 怖い!寝かしつけ業界では有名な、背中センサー問題。みなさんご存じかと思いますが、なかなかつらいですよね。何がつらいって、抱っこから解放されると思いきや、泣いて振り出しに戻った時の期待はずれ感。消耗感。そして、焦燥感。一度で済めばいいのですが、ループにはまってしまうと絶望的な気分になってきます。しかし人間、やられっぱなしではありません。とある本に「石のように重たくなるまで待つ」、つまり完全に寝入ってから布団に置けばよし、とあるのを見つけて早速実行。目を閉じた後も我慢して抱っこし続けていると、たしかに体が重くなる瞬間がありました!センサーが作動する時は、まだ体が起きているのかもしれません。今日も赤子が石になるまで抱っこで待つぞ~。今日のかるた「背中のセンサースイッチオン」
2016年01月06日毎日忙しく過ごす中で、子どもとお風呂にはいる時間は貴重な「スキンシップの場」とも言えますよね。子どもと向き合い、今日あったことや明日の予定をおしゃべりしながら過ごす…。そんなひとときが、ちょっとした手遊びを交えることでもっと楽しくなります。今日からでも取り入れられる“子どもが大笑いするお風呂手遊び”をご紹介しましょう。(1)片手水鉄砲両手を使い、手と手の間から鉄砲のように水を発射させる水鉄砲ですが、実は片手でもできることをご存じですか? 片手水鉄砲の基本はこの形です。 ポイントは・水色の地点から水を飛ばすことを意識する・爪先は内側に折りこまず(グーにしない)、爪が見える状態にする・小指部分から水が漏れていくのでなるべく力をいれ、水が漏れないようにするの3つです。片手水鉄砲の良いところはコントロールがききやすいことと、すぐに発射できることです。小さな子どもにはできないこともあるので、その場合は両手を使う水鉄砲のやり方を教えましょう。大人は片手水鉄砲をマスターして、鉄砲のうちあいをするのも楽しそうです。(2)東京タワー定番のお風呂遊びともいえるのが、シャンプーで髪を泡立てて逆毛をたてる「東京タワー」です。ポイントはモコモコの泡をつくること。でも手のひらだけでもこもこの泡をつくるのは意外と至難のわざですよね。そんな時は100円ショップでドレッシング容器として売っている「ドレッシングキーパー」などにボディソープとお湯をいれてふったり、洗顔用泡立てネットなどを使うとすぐにもこもこ泡ができます。またホームカラーをする際に付属ではいっているビニール製の手袋をつけて髪を泡立てると、驚くほどもこもこの泡ができあがります。ノンシリコンで泡立ちにくいと思っていたシャンプーも見事に泡立つので、ぜひ活用してみてくださいね。(3)風呂桶おなら桶を浴槽に深くしずめてもちあげるとボコッボコッと勢いよく空気の泡が発生します。これをおしりの辺りで「おなら」に見立てることで、おなら遊びができます。単純な遊びですが、わが家の息子のウケが最も良いお風呂遊びです。(4)ブクブクもぐりお湯の中にもぐって口や鼻から息を吐き出す、これまたシンプルな「ブクブクもぐり」は水の苦手なお子さんや水遊びとしてもおすすめです。目を開けなくても息を吐き出すことでブクブクと大きな音がしますし、すぐに顔をあげることもできるので恐怖感もあまりありません。大人が「こ~んに~ちわ~」などとお湯の中で言葉を話してみせ「なんて言ったかわかる?」なんてクイズにするのも楽しいです。子どもが興奮してしまうと、誤ってお湯を大量に口にしてしまうこともあるので、注意して見てあげましょう。新しいお風呂遊びを取り入れて、親子で楽しい時間を過ごしてくださいね。(すだあゆみ)
2016年01月05日子どもが将来、自分自身の力で幸せになるためには、どんな能力が必要なのか。その能力を育むために、どんな子育てをすればいいのか。発達心理学などが専門の内田先生にこれまで伺ったお話をまとめ、さらに大切なポイントを加えてご紹介します。親が「安全基地」になることで、子どもは安心して能力を伸ばせる子どもが幸せに生きるために、内田先生は次の力が大切だとおっしゃっています。●創造的想像力●自律的思考力(自分で考える力)●探究心・意欲●自尊感情(自分を大切にする力)●精神的回復力(レジリエンス)これらの力を育むために、親はどんなことをすればいいのでしょう。「子どもが伸びる、共有型しつけ(※詳しくは 子どもの学力格差は幼児期に決まる? 親の「しつけスタイル」が重要な理由 ~「幸せ力」の育て方vol.11~ )を心がけましょう。子どもの気持ちに寄り添って、とにかくかわいがってあげてください。自分を大切に思う気持ちは、親から愛されることで育ちます。それは精神的回復力につながります。子どもは親から大切に見守られ、肯定されることで『きっと、なんとかできるんじゃないか』と前向きな気持ちになり、それが探究心や意欲を伸ばすことになります」子育てに大切な3つのH「ほめる、はげます、(視野を)広げる」子どもは毎日、小さな発見や成長を積み重ねています。「兄弟や友だちと比べずに、その子自身の進歩をほめてあげてください。失敗を叱らず、子どもが進歩したときを逃さず見つけて、『ほめる、はげます、(視野を)広げる』3つのHの言葉をかける」強制型しつけを行っている親30人の様子を観察したときには、この3つの言葉が一度も発せられなかったそうです。「すべてに定義や解説を与えることはやめましょう。お母さんは辞書でもなければ裁判官でもありません。判決を下さない。禁止や命令ではなく『~したら?』と提案してあげる」それなら、子どもが考えたり判断したりする余地があります。「このように、大人が子どもの主体性を大事にした関わり方をすることによって、子どもが自分で考える自律的思考力や創造的想像力が育つのです。教育学者のグルーナーは、教育者や親が子どものためにできることは足場をかけるところまでだと言っています。その足場を登るかどうか、登って何をするか、決めるのは子ども自身です」五十の文字を覚えるよりも、百の「何だろ?」を育てたい「そもそも『頭がいい』とは、文字が書けるかどうかではありませんよね。大切なのは、文字で表現したくなるような内面の育ちです」その通りですね。では、豊かな心と知性を育むには、どうすればいいのでしょうか。「第一には、絵本の読み聞かせ習慣。小学生になった子どもには読書を勧め、親子で図書館通いをするといいですね。第二に、家族の団らん。何でも話せる雰囲気をつくり、親子で会話をたくさんしてください。第三に、遊びを通して、楽しい経験を一緒に共有すること。遊ぶことと遊ばせることとは違います。何かをさせることは強制することと同じ。そうではなく一緒に楽しんでください」ただし、ひとりで何かに熱中する時間も大切ですから、お子さんが夢中になっているときには、そっと見守ってあげることがいいそうです。これまでご紹介したことを意識して子育てをしていけば、将来、学校の授業や教材からはもちろん、遊びや家族との時間の中からも、さまざまな学びを得る力が育っていることでしょう。「子育てに『もう遅い』はありません」と内田先生は言います。今からでもいいのです。お子さんが伸び伸びと能力を伸ばし、自分の力で幸せになることができるよう見守りながら、お子さんと一緒の時間を楽しんでください。(佐々木月子)今回取材に協力してくださったのは内田 伸子先生十文字学園女子大学特任教授・お茶の水女子大学名誉教授・学術博士。専門は発達心理学、認知心理学、保育学。国立教育政策研究所「幼児の論理的思考の発達調査プロジェクト会議」(主査)、最高裁「裁判員制度の有識者会議」(委員)、文化庁国語審議会委員なども務めるほか、NHK Eテレの「おかあさんといっしょ」の番組開発やコメンテーター、ベネッセの子どもチャレンジの監修、しまじろうパペットの開発、創造力知育玩具「エポンテ」(シャチハタ)の開発なども担当。著書は、『発達心理学―ことばの獲得と教育』(岩波書店)、『よくわかる乳幼児心理学』(ミネルヴァ書房)、『 子育てに「もう遅い」はありません 』(冨山房インターナショナル)など多数。
2016年01月04日乳幼児期からスマホなどのメディアに長時間触れていると、言語発達の遅れやコミュニケーション力の低下を引き起こすと日本小児科医会が警鐘を鳴らしています。スマホやテレビ、DVDの影響について、発達心理学と認知心理学が専門の内田伸子先生にお話を伺いました。メディアの影響で知能が遅れ、脳が萎縮する!?「発達心理学者のジンマーマンやメルツォフらは、2ヵ月~24ヵ月の乳幼児を6年間追跡し、言語発達や知能について調査しました。すると、年月を追うごとに知能が遅れていく子どもたちがいました」原因は何だったのでしょうか。「知能が低下していく子どもたちには、乳幼児用の教育番組や早期知能開発のビデオを1日1時間以上視聴させられているという共通点がありました」「その子たちは、脳の言語理解をつかさどる部位、ウェルニッケ野が萎縮していました。もともとは健康に生まれた赤ちゃんたちが、親の浅はかさのために『脳の発達遅滞を引き起こさせ、特別なサポートが必要な子たちにしてしまった』(論文の表現の翻訳より)のです」メディアを拒絶した子どもたちは知能を回復できた「3歳ごろになって、知能を回復した子どもたちがいました。それは、音と光の強烈な刺激を嫌がって逃げ出したり、ビデオの操作ができるようになったので自分で止めたりした子たちでした。つまり、テレビやビデオの視聴をやめた子たちだけが、さらなる知能の低下を防ぐことができたのです」現在の日本でも、教育のためのテレビやDVDが人気で、お子さんに見せている家庭がたくさんあります。長時間の視聴はさせないよう気をつけたいですね。パソコンやスマホの影響は?文部科学省が行った「平成27年度 全国学力・学習状況調査」によると、携帯やスマホの使用時間が長いほど、子どもたちの成績が低くなっています。※1※1 参考: 文部科学省|平成27年度 全国学力・学習状況調査 報告書 【質問紙調査】3.参考資料p.145 また、東北大学と仙台市教育委員会による「学習意欲の科学的研究に関するプロジェクト」は、スマホアプリの使用時間に応じて学力が低下するという調査結果を発表しました。学力低下は平日の睡眠時間や家庭学習時間には関わらず、アプリを使ったことによる直接の効果である可能性が高いそうです。※2※2 参考: 東北大学|スマホで無料通信アプリを使用すると学力が低下することを明らかにしました 内田先生も、幼児期のパソコンやスマホの利用には注意が必要だと言っています。「コンピュータの普及によって、直接体験の機会が失われ、調べただけで理解した気持ちになることが増えています。しかし9歳頃までは、知識の操作には体験という裏打ちが必要で、頭の中だけでは操作できません。9歳を過ぎると、絵に描いたシンボルや数式、言葉だけで知識を操作できるようになります。ただし、そのためには9歳までに具体的な体験が必要です。目、耳、鼻、舌、皮膚の五官を通しての体験を積み重ねることで、自分の頭を通して物事を捕らえる力が生まれるのです。スマホやインターネットは控えめに。本当は厳禁と言いたいところですが、いろいろご事情もあるでしょう。使用時間を制限するなど、ご家庭でルールをつくってください」できるだけ、テレビやDVD、スマホに頼らない子育てを心がけていきたいですね。(佐々木月子)今回取材に協力してくださったのは内田 伸子先生十文字学園女子大学特任教授・お茶の水女子大学名誉教授・学術博士。専門は発達心理学、認知心理学、保育学。国立教育政策研究所「幼児の論理的思考の発達調査プロジェクト会議」(主査)、最高裁「裁判員制度の有識者会議」(委員)、文化庁国語審議会委員なども務めるほか、NHK Eテレの「おかあさんといっしょ」の番組開発やコメンテーター、ベネッセの子どもチャレンジの監修、しまじろうパペットの開発、創造力知育玩具「エポンテ」(シャチハタ)の開発なども担当。著書は、『発達心理学―ことばの獲得と教育』(岩波書店)、『よくわかる乳幼児心理学』(ミネルヴァ書房)、『 子育てに「もう遅い」はありません 』(冨山房インターナショナル)など多数。
2016年01月03日子どもの学力と豊かな心を育むために、絵本を読むことがいいと言われています。どんな絵本を選んで、どんな風に読んであげるのがいいのでしょうか。年齢に応じた絵本の選び方と読み聞かせ方について、発達心理学が専門の内田伸子先生に伺いました。年齢にあった絵本の選び方と読み聞かせ方「赤ちゃんには、イラストや写真が大きくハッキリしていて、色も単純なものがいいでしょう。食べ物や動物、乗り物など、身近なもので子どもの興味を引くものが描かれている絵本がおすすめです。最初のうちは絵本をめくって絵を見せるだけもよく、絵本を通した『遊び』だという感覚を大切にすることがポイントです」「かわいいニャンニャン」「ピカピカ、キレイだね」などと、解説を加えたり、擬音を楽しんだりするのもいいそうです。「3歳までは、絵本の挿絵について話すなどしてもいいでしょう。4歳になったら、絵本の言葉は吟味されていますから、それを大事に、絵本に書かれているまま読み聞かせてあげてください。5歳ぐらいになると、『大きなカブ』のような、くり返しの文章を好むようになります」年齢によって楽しみ方が少しずつ変わってくるのですね。どの年齢にも共通して大切なポイントは、お子さんのリズムに合うように、語りかけるようにして読み聞かせることだそうです。1冊の絵本をじっくり読み込むのと、たくさんの絵本を読んで多くの語彙に触れるのとどっちがいい?「語彙を得るために本を読むのではありません。本というのは、親子で手を取り合って入っていく世界なのです。親も楽しみながら、真心をこめて読んであげてください」内田先生は、絵本の持つ力について次のお話をしてくださいました。「ベッテルハイムという児童精神科医の病院に、注意欠陥・多動性障害の子どもが入院していました。遊戯療法や箱庭療法など、さまざまな治療を施しましたが、症状は軽くなりませんでした。あるとき、ベッテルハイムが絵本を持って病室に入ると、その子はパッと絵本を見ました。ベッテルハイムが『読んであげようか』と言うと、ふだんは少しもじっとしていられない子が、動かずにじっと絵を見つめお話を聞いていたのです。次の日、ベッテルハイムが来る時間が近づくと、その子は入り口を見ていました。ベッテルハイムが来ることが楽しみだったのでしょう。ベッテルハイムが来て『絵本を読んであげようか』と言うと、その子は数冊ある絵本の中からまた同じ絵本を選びました。30回くり返したそうです。30回読んであげたら、やっと次の本に興味を持った。つまり、30回かけてその本の栄養を吸収しつくしたということです。絵本には栄養があります。十分に味わわせてあげてください。子どもは何度でも『読んで』とせがみます。『昨日、読んだわよ。違うのにしましょう』ではいけないのです」子どもが求めている限り、その本を読み続けてあげるのがいいのですね。親子で絵本を楽しみながら、大切な「見えない力」と豊かな心を育んであげましょう。(佐々木月子)今回取材に協力してくださったのは内田 伸子先生十文字学園女子大学特任教授・お茶の水女子大学名誉教授・学術博士。専門は発達心理学、認知心理学、保育学。国立教育政策研究所「幼児の論理的思考の発達調査プロジェクト会議」(主査)、最高裁「裁判員制度の有識者会議」(委員)、文化庁国語審議会委員なども務めるほか、NHK Eテレの「おかあさんといっしょ」の番組開発やコメンテーター、ベネッセの子どもチャレンジの監修、しまじろうパペットの開発、創造力知育玩具「エポンテ」(シャチハタ)の開発なども担当。著書は、『発達心理学―ことばの獲得と教育』(岩波書店)、『よくわかる乳幼児心理学』(ミネルヴァ書房)、『 子育てに「もう遅い」はありません 』(冨山房インターナショナル)など多数。
2016年01月02日両手に男児
PUKUTY(プクティ)只今育児奮闘中!
猫の手貸して~育児絵日記~