子育て情報『お友だちに「ハイどうぞ」が言える子にするにはどうしたらいい?』

2019年5月10日 10:35

お友だちに「ハイどうぞ」が言える子にするにはどうしたらいい?

目次

・「ハイどうぞ、できる?」と言われたときの子どもの気持ち
・子どもへの声かけはどうしたらいい?
・1. 自分の子のそのおもちゃへの遊びたい気持ちを尊重
・2. お友だちの貸してほしい気持ちも伝える
・3. お友だちには別のおもちゃを提案する
・「ハイどうぞ」できなかったときは?
ハイどうぞが出来る子供のイメージ


こんにちは、保育士の中田馨です。お友だちと遊んでいて「貸して」と言われたのに頑なに嫌がり、「ハイどうぞ」が言えないわが子。普段はそんなに使っていないおもちゃも貸せないわが子に思わず「少しくらい、貸しなさいよ」と言って半ば無理やり取り上げてしまったことはありませんか?

今回は、うちの子はいつになったら「ハイどうぞ」が言えるようになるの? というママのお悩みに答えます。

「ハイどうぞ、できる?」と言われたときの子どもの気持ち

今、遊んでいるおもちゃや自分のおもちゃを、お友だちが「貸して」と言ってきたときの子どもの気持ちを予想してみましょう。

・今、遊んでるのに何で貸さなくちゃいけないの?

・これ、僕のおもちゃなんだけど

・貸したくない気分だな

もしかすると、こんなふうに感じているかもしれません。それをいきなり貸すことは、なかなか難しいことですね。


子どもへの声かけはどうしたらいい?

では、こんなときにどういった声かけをすればいいでしょうか? その一例を三段階で紹介します。

1. 自分の子のそのおもちゃへの遊びたい気持ちを尊重

お友だちに貸せなかった場合は、「このおもちゃで遊ぶの楽しいのね」と気持ちを尊重します。


2. お友だちの貸してほしい気持ちも伝える

お友だちの「貸してほしい」気持ちを伝え、「遊び終わったらお友だちにも貸せるかな?」と聞いてみましょう。

3. お友だちには別のおもちゃを提案する

お友だちには、自分の子どもの気持ちと待ってほしいことを伝えます。そして「こんなおもちゃもあるよ」という提案もしてみましょう。


「ハイどうぞ」できなかったときは?

「ハイどうぞ」はすぐにできなくてOKです。親に言われると、子どもも意地になってしまうこともあります。「見守りながら待つ姿勢」がとても大切です。十分に遊んだ子どもは、案外アッサリとお友だちに渡すことができることもあります。 

普段の生活でしていないのに、急に「“ハイどうぞ” をしなさい」と言われてもできることではありません。日常の生活の簡単な場面で、「ハイどうぞ」の遊びを家族と一緒に始めてみましょうね。

著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨
0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。

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