妊娠中、赤ちゃんのためにママは何を食べればいい?【助産師が解説!】
活性酸素から体を守ってくれる抗酸化物質
抗酸化物質は毒性の強い活性酸素から体を守ってくれます。抗酸化物質には例えば、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンEやリコピンなどがあります。これらを妊娠中から摂取することはママの体を病気から守ってくれます。
*「抗酸化物質」が含まれるおすすめ食材
ごまや大豆、緑黄色野菜に多く含まれています。緑黄色野菜のなかでも、ほうれん草やブロッコリーはビタミンやミネラルも豊富ですし、アントシアニンを多く含むなすやリコピンを含むトマトはおすすめです。また、サニーレタスはレタスと比べ、ビタミン、ミネラル、カリウム、葉酸が約2倍含まれていて、カルシウムは約3倍含まれているので、レタスよりサニーレタスを選ぶといいかもしれません。
抑うつを予防する効果もあるn-3系多価不飽和脂肪酸
魚に含まれるDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)などがあります。ママや赤ちゃんの脳や神経の働きに重要な役割を果たす脂質です。妊娠中や産後は「うつ病」のリスクも高いと言われていますが、抑うつを予防する効果もあるようです。ママにも赤ちゃんにも効果の高い栄養素なので、意識して魚を食べましょう。
*「n-3系多価不飽和脂肪酸」が含まれる食材
さんまやいわしなどの青魚に豊富に含まれています。また、さば缶は同量の生のさばよりも多くの栄養を含んでおり、料理も簡単で手軽にとることができますね。
骨の形成と病気予防のビタミンD
ママや赤ちゃんの骨の形成に欠かせない栄養素です。最近では、体の免疫機能や病気の予防に役立つ可能性もあるとわかってきています。
ビタミンのなかで唯一体内で合成できます。そのためには紫外線に当たる必要があるので、適度に日光に当たることも必要ですね。
*「ビタミンD」が含まれている食材
きのこ類や魚介類に含まれています。
善玉菌とプレバイオテックス
近年注目されている、「腸活」という言葉を聞いたことはありますか。腸活とは「腸内フローラ(腸内細菌叢/ちょうないさいきんそう)」の善玉菌を増やすことで、ママや赤ちゃんの免疫機能を高めることです。腸活のためには善玉菌とプレバイオテックスを含む食品を摂取することが大切です。善玉菌は主にビフィズス菌と乳酸菌があります。