子育て情報『出生数、過去最小86万4千人。令和ベビー狙いの産み控えは影響した?』

出生数、過去最小86万4千人。令和ベビー狙いの産み控えは影響した?

この結果から、赤ちゃんの誕生月について何か意識したことはあるか、また、改元に合わせて出産のタイミングを考えたかどうかなど、さまざまな事情が見えてきました。

改元後の2019年5〜11月にお子さんが生まれたママ・パパ1,702名に「お子さんを出産した月や時期について、ご計画や考えがありましたら教えてください」と質問したところ、約8%(135名)が「新元号『令和』に変わってから出産したかった」と回答しました。この結果から、改元に合わせた産み控えはあったものの少数派であり、5月以降の出生数への影響はほとんどなかったことがうかがえます。

実際に厚労省が公表した出生数の推移を見ても、改元前の1〜4月は前年と比べ平均6.7%減だったのに対し、改元後の5〜12月は平均5.3%減となっており、改元前と改元後で減少幅に大きな変化はなく、期待されていたように出生数が大きく伸びることもありませんでした。

最新の出生数速報推移


「夏生まれが多い」「早生まれを避ける人が多い」誕生月にまつわる噂はホント?ウソ?

厚労省の「人口動態統計」及びベビーカレンダーのアンケート結果をもとに、耳にすることが多い誕生月にまつわる噂について、実際のところどうなのか検証してみました。


噂①「夏生まれの子が多い」説

「周りに夏生まれの子が多い」「産院は夏が混むらしい」「保育園や幼稚園のお誕生日会、夏生まれの子が大勢…!」などなど、夏(7〜9月)に生まれる子どもが多いということを感じたり、聞いたりしたことはありませんか?

人口動態統計を見ると、実際に近年は7〜9月の出生数が比較的多くなっています。

最新の出生数速報推移


厚労省の調べでは、第2次世界大戦前は、出生月によって出生率の差が大きかったそう。1〜3月に出生率が高くなり、6月には低い傾向のまま推移していたといいます。戦後から昭和39年にかけても同様に、1〜3月の出生率が高く、6月の出生率が低かったものの、出生月による差は戦前に比べて少なくなっていったようです。

そして昭和45年以降は、出生月による出生率の差は、ほとんど見られなくなりました。平成元年以降も出生率の差はほとんどないものの、比較的7〜9月に高く、3月が低い傾向へと変化。現在も、その傾向のまま推移していることがわかります。

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