5歳以下はNG?妊婦は?意外と知らないマスクの安心な使い方 総まとめ
また、妊娠初期はつわりがあったり、妊娠後期は基礎代謝が上がって汗をかきやすくなったりするので、脱水に陥るおそれもあります。
妊娠しているというだけで体に負担がかかっている状態に加え、暑いなかマスクをすることはさらに妊婦さんへの負担を増強させてしまうことになります。
厚生労働省は「高温や多湿といった環境下でのマスク着用は熱中症のリスクが高くなるおそれがあるので、屋外で人と十分な距離(少なくとも2m以上)が確保できる場合には、マスクを外すようにしましょう」と呼びかけています。
スーパーコンピューター「富岳」が飛沫検証
8月24日、理化学研究所と神戸大学は、スーパーコンピューター「富岳」を使って、マスクによる飛沫の拡散防止効果などを計算した結果を公表しました。
そこでは、不織布、ポリエステル、綿を使ったマスクの防止効果の違いでは、不織布が最も飛沫拡散防止効果が高かったとのこと。また、他のマスクでも約8割の飛沫を防げ、新型コロナウイルスの対策に有効だとしています。
そして、「全体的には、不織布マスクがもっとも抑制効果が高いが、それを着用して息苦しい場合には、少し性能が落ちても、空気がとおりやすい布マスクを着用するのがいい。着用することが大事であり、苦しいからマスクを外してしまうというのが、一番リスクが高い」とも指摘しています。
現在、さまざまなマスクが販売されていますが、状況に合わせてマスクを選び、それに合った感染対策を講じることが必要だと言えますね。
毎日、新型コロナウイルスの新規感染者数が各自治体で発表されていますが、新型コロナウイルス対策の政府の分科会では、感染状況について、全国的には今回の感染拡大はピークに達したと考えられるものの、再び増加するおそれがあり、引き続き注意が必要だと指摘しています。その一方で、妊婦さんが無理をしてマスクを着用し外出したところ、酸欠と熱中症で倒れてしまった、自閉症の特性でマスクを着けられないお子さんや、ママがマスクをしているとパニックを起こしてしまうため、マスクを着けられずにいる自閉症のお子さんを持つママが施設の利用を断られた……というような話も耳に入ってきます。引き続き自分たちができる熱中症と新型コロナウイルスの感染予防対策をおこなうとともに、他者への思いやりの気持ちも忘れずに日々過ごしていきたいですね。