<ニッチェ江上さん独占取材#3>コロナ禍の出産を乗り越え、変化していった夫婦の関係性
この痛みを伝えなくちゃいけないと言う使命感があって(笑)。それを見た旦那は、あたふたしはじめて「俺はどうすることもできない」「頑張れ!」と焦っていました(笑)。でも、ちゃんと寄り添ってくれたのがわかって、うれしくなりましたね。結局、子どもがまったく降りてこなくて、最終的に帝王切開になったので、あまり臨場感は伝えることができなかったんですが、産後、15分だけ赤ちゃんと旦那の面会が許されたんです。そのときの旦那の手が、緊張でめちゃくちゃ震えていたのですが、それを見た瞬間、“これはこれから一緒に育児をしていくんだから、しっかりさせなくちゃいけない”と思いまして。私が退院するときに旦那が迎えに来てくれたんですけど、そのときにはすでにおむつ替えとミルクをあげるのを実践してもらっていました。
子どもに触れるうちに着実に芽生えていったわが子への愛情
画像出典:江上敬子さんのオフィシャルブログより
ー「一緒に育児をする」ということを、第一に優先していたのでしょうか?
江上さん:はい。女性はおなかの中に子どもが10カ月間もいるので、自然と母親になれると思うのですが、男性はやっぱりピンと来ない人が多いみたいで。
なので、ちゃんと子どもに触れさせることで、「一緒に育てていく」という想いを強く芽生えさせなくちゃいけないのではないかと思いました。
ー 実際にその効果はありましたか?
江上さん:すごくありました。最初からミルクもおむつ替えもやってもらっていくうちに、父性というか母性が芽生えてきたようで(笑)。結果的に旦那のほうが神経質になってしまったくらいで……(笑)。今では「息子のためにはこうしたほうが良いんじゃない?」と言ってくれるようになりました。
ー出産を経験して、どんなことを想いましたか?
江上さん:出産って、やはり命懸けの行為だと感じました。産後は母体がすぐに回復するわけではないので、旦那の協力が大切になります。やっぱり育児は2人でやっていくものなんだなぁと改めて思いました。
ありがたいことに、うちの旦那は育児に精を出してくれたので本当に助かりましたね。
育児が始まると夫婦の関係が「戦友」へと変化
ー子どもが生まれてから、パパはどのように変化しましたか?
江上さん:子ども第一になりました。