子育て情報『「子どもが欲しい」で頭がいっぱいだった。ハッとされられた夫の言葉とは? #3』

2021年4月30日 12:00

「子どもが欲しい」で頭がいっぱいだった。ハッとされられた夫の言葉とは? #3

目次

・新たな不妊専門クリニックへ、医師の言葉が励みに
・夫がすぐには検査を承諾してくれず……
・医師と夫の言葉で吹っ切れた未来像
・奇跡の妊娠で医師や看護師も拍手、無事に出産
「子どもが欲しい」で頭がいっぱいだった。ハッとされられた夫の言葉とは? #3


不妊治療体験者の声を取材した連載、第3回目となる今回は、妊活2カ月で不妊治療を始め、その4カ月後にタイミング法で授かった女性の物語をお届けします。ケース3、小林夏美さんの(29・仮名)の場合。

27歳で13歳年上の夫と結婚。妊活に非協力な夫は、自然に任せたいから通院はしてほしくないと言う。夫に内緒で検査を行うと、「単角単頚」と呼ばれる珍しい先天性の子宮奇形だと発覚。果たして、妊娠は叶う……!?

新たな不妊専門クリニックへ、医師の言葉が励みに

考え方を変えれば、妊娠の可能性がゼロではないということでもあった。きっと今の医療の技術でなんとかなる。
妊活に非協力だった夫は、検査結果を聞いて「これからはやれることは一緒に頑張ろう」と協力を誓ってくれた。

新たに職場近くの不妊治療専門のクリニックへ通うことになった。最初の受診から紹介を繰り返し、5軒目にたどり着いたクリニックだった。そこで出会った50代の女性医師は「まだまだよ!」と明るく励ましてくれた。

「これまでの検査結果がすべてじゃないから。あせらないで。一般的な治療を始めるわよ」と。

その明るさがうれしかった。
「先生との相性がいい!ここは当たりかも!」と直感した。この医師との出会いが、うつむきがちだった夏美さんの考え方を変えてくれた。

夫がすぐには検査を承諾してくれず……

治療を始めるにあたって、夫の検査が必要になった。夏美さんが住む東京都では、不妊検査や治療にかかる費用の一部に対し、助成金が出る(対象者のみ。詳しくは「東京都福祉保健局」へ)。

夏美さん夫妻の場合、夫も検査を受ければ約5万円の助成金が出る。夫は子作りに協力するとは言ったものの、いざ自分の検査となると、なかなか一歩が踏み出せない。

「1週間考えさせてくれ」

夫なりに考えた末、検査を受けることを決断。
夫側に問題はなかった。

医師と夫の言葉で吹っ切れた未来像

でもすぐには授からない。わかってはいたが、現実を目の当たりすると落ち込む。夫に泣きすがると、非協力的だと思っていた夫から思いもしなかった心のうちを聞いた。

「俺は子どもが欲しくて夏美と結婚したんじゃなくて、夏美と一緒にいたいから結婚した。最終的に子どもができなくても俺は良いけど、夏美が子どもを望むなら一緒に病院に行こう」

関連記事
新着子育てまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.