要注意!ついやりがちだけどNG!保育士が実は困っている「おうちでのねんね」について
夕寝をしたとしても30分までにしてみる」ということでした。その結果、夕寝をしないことで、夜寝る時間が早くなり、朝も起きて登園できる日が多くなりました。
中高生の上の子に就寝時間を合わせている
特に中高生の兄弟がいらっしゃるご家庭に多いのが、寝る時間を上の子に時間に合わせていること。今、私も中高生の子どもがいますので、ここにもう一人赤ちゃんが生まれて、乳幼児がいることを想像するだけで「とっても難しいだろうな」と思います。
家族の睡眠時間は一番年齢の低い子に合わせることが基本にはなるのですが、兄弟の年齢差があると、同じ生活リズムで過ごすことは正直無理です。ただ、ほんの少し兄弟に協力をしてもらうことはできると思います。
例えば、夜の9時になったらテレビやゲームはやめる、下の子が寝付くまでは静かに過ごすなどです。兄弟に合わせて11時や12時まで乳幼児が起きているのは、よくありません。
寝る環境をママ以外の家族も協力できるよう、声かけしてみましょう。
「昼寝をさせないでください」と言う
保護者の方に時々「昼寝をさせないでください」と言われることがあります。なぜそんなことをいうかというと、子どもが夜に寝ないからです。お昼寝の時間をなくして、夜に寝てもらうという計画ですね。
確かにお昼寝の時間が長ければ、夜の睡眠に影響が起きます。ただ、乳幼児期はお昼寝して体を休ませることも大切なので、お昼寝をなくすことは難しいということも理解してもらえればと思います。また、保育所は集団生活ですので、ある程度の決まった時間にみんなで睡眠をとることで、子どもたちが落ち着いた環境で安全に過ごすことができます。
ただ、お昼寝を短くすることはある程度可能かと思います。
例えば、2時間寝ているのを1時間半にしてほしいなどは相談してみてもいいでしょう。
保育園で、元気に活動するためにも不可欠な睡眠です。早寝早起きをして元気に遊べる生活リズムを家庭と保育園で協力し合いたいですね。
著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨
0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。