子育て情報『「まだ早いんじゃない?」でも結婚したい!彼の頼もしさに心動かされ…』

「まだ早いんじゃない?」でも結婚したい!彼の頼もしさに心動かされ…

と書かれた手紙を添えてガラスの靴を渡されたのですが、手紙にまったく気づかなかった私は、ただ靴を見て「かわいい~!」と大盛りあがり! 彼は笑っていましたが、私は手紙を見つけてからはすぐに「はい」と返事をして、その日の夜は幸せを感じながら2人でゆっくり休みました。

しかし、次の日の朝、私は母からの着信で飛び起きました。電話に出ると、「お父さんが倒れた。意識がないの」と、ひと言……。慌てて実家に帰り、搬送先の病院へ。動脈瘤破裂によるくも膜下出血が原因で、着いたときにはすでに意識はなく、倒れて5日目の日付が変わったころ、家族に見守られながら息を引き取りました。

倒れる数日前、父とは電話で話をしていたんです。前から結婚したい彼がいることは伝えていたので、そのときも「年内には連れてきなさい。
心配なんだ。お前がかわいいんだよ」と言ってくれて……。会わせられなかったことは心残りですが、意識はなくとも、まだ息のあった父の耳元で「ちゃんとプロポーズされたよ。幸せになるからね」と報告できたことは救いでした。

彼には倒れてから一連のことをすべて伝えていたので、亡くなったときもメールで連絡。お通夜にもきてくれて、親戚一同の前でしっかり挨拶してくれた姿に頼もしさを感じました。そして四十九日も無事に終えて落ち着いたころ、改めて私の実家にきた彼は、母に自己紹介したあと、「娘さんと結婚させてほしい」と、しっかりとした言葉で言ってくれました。

私たちが住む熊本で大地震が発生!

それから2カ月後の2月、私たちは入籍しました。
間もなく妊娠もわかったので「結婚式を早めないとね~」と話していた矢先の4月、今度は熊本地震が発生! 自宅に被害はありませんでしたが、数日間の断水と2回目の本震による不安で、産婦人科を受診するほど、私は体調を崩してしまいました。そのときも彼は私をしっかりと守ってくれました。

また、地震後、断水で近くの水源まで一緒に水を汲みに行ったり、倒壊した知人の家に水や食べ物を届けに行ったりするなかでの彼の行動は「頼もしくてやさしい人だな」と再認識。彼には感謝しかありません。

その後、おこなった挙式と披露宴では、地震でまだ落ち着きが取り戻せていないなか、たくさんの方からお祝いをしてもらい、夫は感謝の気持ちをはっきり言葉に表してくれました。

関連記事
新着子育てまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.