2022年3月25日 11:30
【元女子パパ】「血の繋がった子ども2人を育てています」元女子パパが子どもをもった方法とは?【新しい家族のカタチ】
とは
注入器を用いて精液を直接子宮腔に注入し、妊娠を図る方法
※「顕微授精」とは
体外受精の一つ。顕微鏡を見ながら、専用の針で卵子の透明帯を貫通させ、卵子の細胞質の中へ精子を1個直接注入する方法
※「シリンジ法」とは
採取した精液を、シリンジ(針のない注射)を使って自分で腟に注入する方法
健斗:何回もチャレンジした?
MASAKI:何回もチャレンジした!
1人目は、1年かからないくらい。2人目は2〜3年くらい。2人目がなかなか出来なくて……。第一子を出産してすぐに挑戦はしたけど、シリンジ法、人工授精、体外受精、顕微受精の4つの方法で妊活しました。
大変だったこと
健斗:お兄さん、協力的だよね?
MASAKI:そうだね、でも説得するのにかなり時間はかかったかな。一度断られたこともあったから、今回はちゃんと結婚したあとに、子どもをつくる方法とか、しっかりプレゼンして了承してもらいました。
健斗:大変だったことは?
MASAKI:妊活初期はシリンジ法(※)でチャレンジしていたから、奥さんの月1回の排卵日に合わせて、兄から精子提供をしてもらう必要があって。
でも、排卵日に急きょ兄に予定が入ることもあって、スムーズにいかないことでみんなイライラしてきちゃって。そのタイミングを合わせることが難しかったかな
そんな時に友人が「MASAKIまでイライラするのはおかしいよ。産もうとしているのは奥さんだし、提供してくれるのはお兄さん。あなたは中立に立っている人だから」って。友人からのありがたい助言のおかげでイライラせずに、サポートできるようになりました。
子どもには、カミングアウト済み
健斗:いま息子さんたちは3歳と0歳だよね。上の子には自分がトランスジェンダーだって伝えてあるんだよね?
MASAKI:そう。言ってる!
健斗:どんな反応だった?
MASAKI:「あ〜そうなんだ〜」っていうくらい。
男性っていう意識はしているみたいだけど、見た目だと思う。
健斗:声とかヒゲでしょ? 大人でもそうだもんね。
MASAKI:3歳の息子に身体的なカミングアウトはまだの状態。