夫の知らない「名もなき家事」って!?夫は家事をやっているつもりに?妻のストレスを軽減する対策は
次の事例に心当たりがある人も、いるのではないでしょうか。
・洗濯はするけど洗剤の詰め替えはしない
・買い物はするけど日用品の在庫は把握していない
・食事は作るけど献立は考えない
・布団は干すけどシーツは取り替えたことがない
・ゴミは出すけどゴミ袋をセットしない、ゴミの日を把握していない
『令和元年度大阪市男女共同参画に関する市民意識調査』で家事・育児に費やす時間を男女で比較したところ、家事は1日あたり3時間以上費やす女性が約40%であるのに対し、男性はわずか6%。育児は1日あたり3時間以上費やす女性が約45%であるのに対し、男性は約2%と大きな差が浮き彫りになりました。この差は“名もなき家事”に費やす時間の差ともいえそうです。
参考:家事・育児シェアチェックシート(大阪市市民局ダイバーシテイ推進室雇用女性活躍推進課)
「名もなき家事」がママのストレスの原因に!?
毎日複数の家事・育児を同時進行でこなしているママからすると、パパの不完全な家事がストレスの原因になることもあります。
「洗い物だけして生ゴミを片付けない」
「洗濯物はしわを伸ばしてから干さない」
「浴槽は洗うけど床のカビを見落としている」
など、パパたちは不完全な家事をする傾向にあるようです。なぜでしょうか。小崎先生に伺いました。
「細かい家事はママがするのが当たり前、という考えが前提になり過ぎていて、自分には関係ないこと、もっと言うと、名もなき家事なんて、世の中に存在しないことと思っているパパが多いんです。主体的に家事・育児をやらない人や興味のない人は、”わざと知らないふりをする“というより、”本当に気付いていない“という場合が多いんです」と小崎先生は指摘します。
一方、パパだけの責任とはいえない事情もあるようです。
「ママにも一部責任はあるんです。ママ自身も自分の仕事だと思い込んでやっていることが多い。そうすると、いちいちパパに言わないし頼まない。それではパパには大変さは伝わらないものなんです」(小崎先生)
ママのストレスを減らす秘策は「家事に名前を付けること」
ではママのストレスを少しでも減らすためには、どんな対策があるでしょうか。