子育て情報『新生児低血糖とは?後遺症が残ることもある?妊娠中に気をつけることは?』

新生児低血糖とは?後遺症が残ることもある?妊娠中に気をつけることは?

目次

・新生児は低血糖になりやすい?
・新生児低血糖の原因・症状
・新生児低血糖の原因
・新生児低血糖の症状
・新生児低血糖の治療方法
・新生児低血糖による後遺症や診断後の生活について
・新生児低血糖にならないために妊娠中に気をつけること
・まとめ
新生児のイメージ


新生児低血糖は、赤ちゃんの血液中の糖分(ブドウ糖)が少なく、血糖値が低い状態をいいます。低血糖になると脳に深刻な影響を及ぼすことがあるため、適切な診断と治療が必要です。また、新生児低血糖は、ママの血糖値が高いなど母体の状態が原因で発症することもあるので、予防のためには妊娠中に血糖が高くないかを評価します。今回は新生児低血糖の原因・症状・後遺症のほかに治療法について解説します。

新生児は低血糖になりやすい?

正常な赤ちゃんは生まれた直後(生後1~2時間)は血糖値が下がり、その後、徐々に上昇して生後2~3日で安定するのが一般的です。出生直後に、生理的な変化としてみられる血糖値の低下は、赤ちゃんが生まれたと同時に母体からのブドウ糖の供給がストップすることに関係しています。

赤ちゃんは、ママのおなかにいる間は胎盤を通じてブドウ糖などの栄養分をもらっていますが、出生後は栄養分の供給がなくなるので一時的な血糖値の低下(一過性の低血糖症)が起こりやすいのです。

一過性でなく、低血糖の状態が持続している場合や何度も低血糖を繰り返す場合、また、赤ちゃんの元気がないなど症状が現れている場合は注意が必要です。
早期に適切な治療をおこなわないと新生児低血糖症になったり、脳に何らかの障害が残ったりする恐れもあります。

新生児低血糖の原因・症状

新生児低血糖は、母体の因子・新生児の因子などさまざまな原因が考えられます。また、新生児低血糖は症状があまり目立たないこともあり、血糖を測定してはじめて気づかれることもあります。さらに、ほかの病気の症状に似た症状が現れることもあるため、ほかの病気との区別(鑑別)も必要です。


新生児低血糖の原因

●エネルギーの需要が増え、ブドウ糖の消費が増える

体内のブドウ糖は肝臓でグリコーゲンに変えられ貯蔵されます。このグリコーゲンがさらに分解され、エネルギー源として働きます。

赤ちゃんが生まれてからは自分で呼吸し、体温を保つなど母体外生活に適応するためにエネルギーを消費します。生まれた際に新生児仮死や呼吸障害、低体温などがあると全身のエネルギー需要が増え、グリコーゲンがより多く必要となってしまいます。エネルギーの需要に対し、グリコーゲンの需要が間に合わなくなると低血糖に陥ってしまいます。

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