[前編]自分の中でやりきった感があったので、今は子どもが主役の人生を純粋に楽しめる。
あと、自分がこれからキャリアアップしたい! とかではなく、純粋に子どもとの時間を楽しもうと思える。今まで人生の主役は自分だったのが、子ども主役に自然に入れ替わっている。そこを楽しめますね、何の不満も焦りもなく。子どもに対して、自分の時間を犠牲にするということが惜しみなくできるっていうか。
でも、メリットばっかりじゃないですよ。もうちょっと早く産んでいたら、ぜったいに2人目を作っていたと思う。子育てがちょっと落ち着いてくると、やっぱり2人目ほしくなるなぁって。これは高齢出産のマイナスポイントではありますね(苦笑)」
後編へつづく
PROFILE
水野美紀Miki Mizuno
1974年、三重県出身。
1987年にデビュー。以降、ドラマ『踊る大捜査線』シリーズをはじめ、映画、ドラマ、CMなどに数多く出演。最近では舞台の台本やエッセイの執筆を手がけるなど、活動の幅をますます広げている。2016年に俳優でイラストレーターの唐橋充さんと結婚、2017年に第1子を出産した。現在、AERA dot.にて、育児に奮闘する日々を綴ったエッセイ『子育て奮闘記「余力ゼロで生きてます」』を連載中(毎週木曜日更新)。最新出演作は、NHKドラマ10『ミストレス~女たちの秘密〜』(4月19日放送開始、毎週金曜22時~)、WOWOW連続ドラマW『坂の途中の家』(4月27日放送開始、毎週土曜22時~)。
Photo:Nanako HidakaText:Keiko IshizukaConposition:Shiho Kodama