起業家の尾崎美紀氏(崎はたつさき)が2代目バチェロレッテを務める、Amazon Prime Video『バチェロレッテ・ジャパン』シーズン2のキービジュアルと新予告映像「彼女の鎧」編が、22日に公開された。才色兼備の独身女性(バチェロレッテ)が主役となり、多数の男性候補の中から未来の結婚相手を選び抜く同番組。2020年にシーズン1が配信され、約2年ぶりとなる最新作が7月7日から配信される。今回、公開された新予告映像「彼女の鎧」編では、尾崎氏が今回の旅のテーマを「鎧を脱ぐ」ことと掲げ、真実の愛を見つける旅に込めた思いを告白。周囲に弱さを見せられず恋愛でも“鎧”をまとってきたという悩みを吐露する中、「結婚相手が欲しい」と決意を固め、自身の幸せと真摯に向き合っていく様子が映し出される。「ギリギリの瞬間まで悩み切りたい」と臨む尾崎氏は、旅の結末でどのような決断を下すのか。あわせて公開になったキービジュアルでは、あたり一面に咲くバラと個性豊かな男性陣に囲まれ、1本のバラを手に持った尾崎氏が真剣な表情で振り向く姿を捉えている。同番組は、7月7日(22:00)に第1話から第3話の配信を開始し、7月28日まで毎週木曜22時に順次配信される。
2022年06月22日女優の水野真紀が20日に自身のアメブロを更新。じゃがいもを大量消費するために作った料理を紹介した。この日、水野は「ジャガイモを頂きました」と報告し「多めに消費したかった」と説明。「玉ねぎを適当にスライスしフライパンに広げ蓋をして弱火で蒸し焼きしている間にジャガイモ洗って適当な厚さに切って」と調理中の様子を写真で公開した。続けて「蓋をして弱火で30分放置」と述べ「ソーセージ・クリームチーズ投入し牛乳適量注ぎ火を強めて水分を飛ばします」と説明。「器に移しチーズ適当に散らして魚焼きグリルへGO!!上火弱め下火普通で4分焼きました」と作り方を紹介した。また、味付けについては「ソーセージとクリームチーズ・チーズの塩分のみ」と明かし「崩れたジャガイモと玉ねぎ、クリームチーズ・牛乳が生クリーム加えたようななめらかさとなります」とコメント。最後に「“放置”中心料理なので是非お試しを!」と呼びかけ、ブログを締めくくった。この投稿に読者からは「美味しそう」「早速作ってみます」「素材のお味が感じられますね」などのコメントが寄せられている。
2022年06月21日俳優の中谷美紀が16日、自身のインスタグラムを更新し、夫でウィーン・フィルハーモニー管弦楽団などでビオラ奏者を務めるティロ・フェヒナー氏と、前のパートナーとの間の娘の写真を公開した。中谷は「昨晩は世界遺産のシェーンブルン宮殿の広大な庭園にて、ウィーンフィルによる屋外での催し『サマーナイトコンサート2022』のゲネラルプローべ(総合リハーサル)あり、うら若き娘たちが我が家へやって来ました」と紹介。「継娘のJと、Jの友人のEとI。そして、仕事終わりに彼女たちを迎えに行き、ザルツブルクより急ぎ高速道路にて駆けつけてくれたJの母親のD。当初は言葉が通じず、それなりに苦労した私たちパッチワークファミリーですが、お互いに少しずつ歩み寄り、今では共にコンサートや食事を楽しめるようになりました。髪の色も、瞳の色も、国籍も、姓名も、それぞれ異なるものの、これでも家族なのです」とつづった。
2022年06月17日TBSの水野真裕美アナウンサー(公式ホームページより)7月の人事異動でTBSの斎藤哲也アナウンサーがアナウンサー職を離れ、編成考査局へ異動になると一部で報じられた。SNS上では悲しみの声が相次いでいる。《はなまるの頃から親しみやすいアナウンサーで、最近は朝の情報番組のナレーションを聞くのが楽しみでした》水野真裕美アナも異動!実は、7月の人事異動でアナウンサー職を離れるのは、彼だけではないという。「来年、定年を迎えるアナウンス2部担当部長の清水大輔アナは、総務局総務部部長兼人事労政局に。女優の星野真里さんの夫である高野貴裕アナは、TBSホールディングス総合プロモーションセンター総合プロモーション部兼総合編成本部編成局プロモーション部へ。そして『サンデーモーニング』でサブキャスターを務める水野真裕美アナが、人事労政局人材開発部兼人事労政局に異動になるんですよ」(TBS関係者)最近は目立った活動のない清水アナや高野アナだけでなく、TBSの“日曜の顔”とも言える『サンデーモーニング』で長年サブキャスターを務める水野アナが異動になるのは驚きだ。「TBSは人気番組のメインをフリーアナに任せる傾向があり、局アナが冷遇されている……という声はよく聞きますね。実際、“星野さんの夫”という売りがある高野アナも年々、担当番組は減っていますし、水野アナも『サンデーモーニング』こそ出ていますが、仕事量は多いとは言えません」(制作会社関係者)メディア研究科の衣輪晋一さんは、TBSの社風をこう指摘する。「TBSはキー局の中でも官僚的だと言われています。他局が女性アナウンサーをタレント売りする中で、TBSは“報道なら負けない”という自信があるためか、アナウンサーでも1人の社員として徹底的に教育されるそうです。そのため、タレントのような形で表に出たい方にはフラストレーションが溜まるようで、他局よりも独立する方が多い印象ですね。独立せずに人事異動を受け入れる方は、アナウンサーより“TBSの社員”という自覚が強い方なのでしょう」今回の人事もTBSの社風が関係していそうだ。「アナウンサーもいち社員として扱うので、その方の適正にあった大胆な人事ができるのだと思います。高野アナが異動するプロモーション部は外部の会社との交渉をする部署なので、知名度のある高野アナに“局の顔”として、いい交渉役になってほしい……という願いも込められているのでは」(衣輪さん)TBSに7月の人事異動について質問すると、「そのような質問にはお答えできません」とのことだった。「『サンデーモーニング』は、メイン司会を務める関口宏さんが高齢化の影響なのか、会話が噛み合わなかったり読み間違えをすることが多発しており、視聴者から不満の声が上がり始めています。水野アナの離脱で『サンデーモーニング』終了が近づいたのでは……という声も出始めていますね」(前出・TBS関係者)TBSの大胆な人事は、吉と出るか――。
2022年06月15日起業家の尾崎美紀氏(崎はたつさき)が、Amazon Prime Video『バチェロレッテ・ジャパン』シーズン2の2代目バチェロレッテに選ばれたことが9日、明らかになった。才色兼備の独身女性(バチェロレッテ)が主役となり、多数の男性候補の中から未来の結婚相手を選び抜く同番組。2020年にシーズン1が配信され、約2年ぶりとなる最新作が7月7日から配信される。今回、2代目バチェロレッテに選ばれた尾崎氏は、愛知県名古屋市出身の28歳。大学卒業とともに起業し、コスメブランドと美容メディア運営を行う会社を設立した。わずか2年で年商15億円を達成し、経済誌『Forbes』が発表した「Forbes 30 Under 30 Asia」で“世界を変える30歳未満の30名”の起業家に選出されたカリスマ経営者だ。今回公開されたインタビュー映像で尾崎氏は、「(経営する会社が軌道に乗り)やっと自分の幸せを考える時間ができた」と参加に至るまでの思いを話したほか、過去の恋愛についても「モテてきました(笑)。でも好きな人からモテないと意味ないので、自分がいいなと思う人からモテたい」と語った。また、理想のタイプは「私のことを好きでいてくれる人。見た目では選ばないようにしてます」と明かした。同番組は、7月7日(22:00)に第1話から第3話の配信を開始し、7月28日まで毎週木曜22時に順次配信される。コメントは以下の通り。■尾崎美紀こんなに自分と向き合って恋愛だけに没頭したのは起業して以来、久しぶりのことです。男性メンバー達それぞれとの出会いを大切にし、“幸せになること”を最後まで諦めずに、旅をやり切れたらいいなと思っています。仕事を日本に置いて、1人の女性として真剣に愛に向き合っている私の旅を通して、何か感じていただけるものがあれば嬉しいです。ぜひたくさんの方に楽しんでいただけますように。
2022年06月09日東海エリアを拠点に活動するエンターテインメント集団・BOYS AND MEN(ボイメン)を5月に卒業した水野勝(31)が、7日に個人事務所『START IT AGAINエンターテインメント』を立ち上げ、同事務所の社長に就任した。会社の名前は懇意にしているラッパー・AK-69の楽曲タイトルにちなんだもの。水野は「昔から尊敬している方で、ご縁があり今は公私共に自分の悩みを相談してもらってる方でもあります。今回卒業するにあたり、AKさんの『START IT AGAIN』の曲が自分にはずっと刺さってまして、そんな思いも含めて相談させてもらっていた経緯があります」と説明する。また、事務所を立ち上げた日は父の誕生日である6月7日。「今までの感謝の気持ちや心配させた思いとか、これからもたくさんの心配をかけることになると思いますが初心をずっと忘れない思いで父親の誕生日にしました」と思いを語った。今後は「役者やタレント活動をさらに今まで以上に幅を広げて活動していきたいと思っております」と決意を新たにし、「名古屋の大泉洋さんを目指してます!」と宣言する。「地元を大切にしていきたいですし、自分ができる最大限の貢献をしていきたいと思ってます。愛知県にはさまざまな魅力があります。そんな魅力を自分を通して伝えられるような存在になっていきたいです。ただ、俳優や役者などは、東京を中心に活動していくことになると思います。大泉さんのように東京で活躍して結果を残して、地元に貢献できるようになります」と故郷への恩返しを誓った。水野は1990年11月22日生まれ、名古屋市出身。
2022年06月07日「探偵が早すぎる~春のトリック返し祭り~」の5話が5月12日深夜放送。水野美紀演じる橋田の「ティブ橋」発言に「ツボすぎ」など爆笑の嵐が巻き起こる一方、秋菜の身に起きた衝撃的な出来事には視聴者から“偽装”疑惑も持ち上がっている。ほんの些細な違和感やミスを察知し未然に殺人計画を防いでしまう“早すぎる探偵”こと千曲川光を滝藤賢一が演じ、千曲川が巨額遺産を相続した十川一華を守る…というストーリーの2ndシーズンとなる本作。再び巨額の遺産を相続することになった十川一華には広瀬アリス。一華の育ての親で千曲川に彼女を守るよう依頼する家政婦・橋田政子に水野美紀。一華に積極的にアプローチしてくるが、彼女を狙っている疑惑が持ち上がった大谷和馬に塩野瑛久。一華が狙われていることを知る美津山宗介には萩原利久。巨額の遺産を一華に相続させると言い出した宗介の祖母で美津山財閥の会長・美津山秋菜に宮崎美子といったキャストが出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。千曲川から大谷に命を狙われているのではないかと告げられた一華。大谷を信じたい気持ちと消えない疑いがせめぎ合い、大谷から連絡が来ても一華は返信できないでいた。そんななか宗介のBarでサッカー日本代表の試合を観戦するイベントが開かれることになり、一華は大谷からそのイベントに誘われる。一方、成美は毒物を作りフェイスペイント用の塗料に混ぜ、街を歩いていた大谷に渡す。サッカー観戦イベント当日、一華は真央とともに宗介のBarへ向かう。店に入るとそこには千曲川と橋田の姿が…というのが5話の展開。「最近参加型になって、めっちゃアクティブになったよね!?」と橋田に問う一華。橋田は「ある日、読書をしていて気がついたんです」と切り出し、読書の合間にスマホの歩数計を見たら17歩しか歩いてなかったと語る。全然歩かない生活を送っていたせいか、ちょっとした段差にもつまづくようになったという橋田は「このままの生活が続けば、老後に歩けなくなってしまう」と思い立ち、「老後のために、アクティブに生きていこうと決めました」と、その理由を明かす。そして「アクティブ橋田と呼んでいただいて結構です。ティブ橋でも結構です」と語る橋田に視聴者からは「ティブ橋ツボすぎてwww」「ティブ橋さんwwwwww大好きwwwwww」などのツッコミが殺到。また「2期になってから橋田さん大暴走してるなって思ったらそういうこと笑」と、橋田の変化の理由を知り納得する声や、「アクティブ橋田、ティブ橋~!前より橋田さんの感情が表に出て嬉しい」と橋田の変化を喜ぶ声も。疑いがかかっていた大谷だが、成美から塗料をもらったのは単に利用されただけだったことが判明。大谷が“シロ”だったことに「大谷さんが清廉潔白な人でよかった」「大谷さん、無実だとしたら美津山きょうだいに利用されまくって気の毒」といった反応が上がる。そんななか秋菜が病院に搬送されその後死亡するという展開に。冒頭では千曲川と秋菜がなにやら“密談”しているかのような場面もあったことから、「おばあさま、亡くなってない気がするんだけど…」「最初に2人でなんか相談してるから、おばあさまは死んでない」「おばあさま倒れた、は嘘。千曲川さん、何かやってるよね」と、秋菜の死が偽装ではないかと考える視聴者も続出している。【第6話あらすじ】秋菜の葬儀で宗介と葉子(木下彩音)を気遣う一華。そこに二郎(和田正人)たちが現れる。彼らは母親の葬儀を利用して、一華だけでなく宗介と葉子の命まで奪おうと企てていた。葬儀に現れた二郎たちを追い返そうとする葉子に対して、宗介は「好きにすればいい」と告げるが、千曲川は宗介に彼と葉子の命も狙われていると伝え、宗介は自分が葉子を守ると決意する…。「探偵が早すぎる~春のトリック返し祭り~」は毎週木曜23:59~読売テレビ・日本テレビ系で放送。(笠緒)
2022年05月13日「探偵が早すぎる~春のトリック返し祭り~」が4月14日から放送開始。滝藤賢一演じる千曲川と広瀬アリス演じる一華、水野美紀演じる共演する橋田のやり取りに「ホント大好き」「掛け合いが最高」などの声が集まるほか、BE:FIRSTの主題歌にも多くの反応が寄せられている。井上真偽による同名の異色ミステリーを映像化、2018年7月クールの1stシーズンに続き、2019年12月に2週連続でスペシャルドラマが放送した人気コメディ・ミステリーの2ndシーズンとなる本作。キャストは事件そのものを未然に防いでしまう「早すぎる」探偵・千曲川光を滝藤さんが、父親の5兆円に及ぶ遺産を相続した十川一華を広瀬さんが、両親のいない一華を育ててきた橋田政子を水野さんが演じ前作から続投。また今シーズンからかつて一華の母に命を救われた美津山財閥の会長・美津山秋菜に宮崎美子。秋菜の孫でシステムエンジニアの仕事を辞めバーの経営をはじめる美津山宗介には萩原利久。宗介の妹で思ったことはズバズバ言ってしまうところがある美津山葉子に木下彩音。相続廃除され秋菜や一華を狙う美津山家の次男、二郎に和田正人。美津山家の長女で二郎とは言い合いになる事も多い成美にはMEGUMI。美津山家の次女・明日香にソニン。兄妹たちからバカにされがちな美津山家の三男・純三郎には永野宗典といった顔ぶれが共演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。千曲川の前に秋菜が現れる。2年前に他界した夫の遺産目当てで子供たちが自分を殺そうとしていると察した秋菜は、数日後の夫の三回忌に立ち会って、秋菜の子供たちを相続廃除する条件を満たす証拠を見つけるよう依頼。千曲川は二郎たちによる秋菜殺害計画を阻止、彼らは相続廃除される。一方、橋田に連れられ美津山邸を訪れた一華は、秋菜から遺産を宗介、葉子、そして一華に分配しようと考えていると告げられ驚く。秋菜は一華の母に命を救われたことがあり、それで遺産を一華にも分配したいという。さらにそこには千曲川の姿も。美津山家の遺産を相続したことで二郎と明日香から狙われる一華と宗介だが、千曲川の活躍でその目論みは阻止される…というのが1話の展開。前作でも視聴者を爆笑の渦に巻き込んだ一華と千曲川、橋田のやり取りに「滝藤さんと水野さんと広瀬アリスさんの掛け合いが最高」「メイン3人の掛け合いやっぱ好きだわー!」「千曲川さん、一華ちゃん、橋田さんのやりとりホント大好き」などの反応が続出。また今シーズンの主題歌となったBE:FIRSTの「Betrayal Game」にも「今回主題歌がBE:FIRSTとかもう、ありがとうございます」「ドラマに合っていて最高でした」「ドラマにあってるぅーーーBE:FIRST、主題歌かっこいい!」「ドラマの中で BE:FIRST の曲が流れるのが嬉しい」などの反応も多数寄せられている。(笠緒)
2022年04月15日4月14日(木)より放送がスタートする痛快コメディ・ミステリー「探偵が早すぎる~春のトリック返し祭り~」が、3月上旬、某所でついにクランクインし、前作から続投する滝藤賢一、広瀬アリス、水野美紀とメインキャストが揃って撮影が行われた。ほんの些細な違和感やミスを察知し未然に殺人計画を防いでしまう、“早すぎる探偵”こと千曲川光(滝藤さん)の活躍により、Season1で父の遺産5兆円を相続した十川一華(広瀬さん)だったが、Season2となる本作では、別の財閥の遺産2000億円も相続することになり、その一族の人間からまたも命を狙われることになってしまう。ついに撮影がスタートした本作。クランクイン初日は、千曲川役の滝藤さん、十川一華役の広瀬さん、橋田政子役の水野さんと、3人が揃っての撮影が行われた。久しぶりの3人での撮影ではあったが、「戻ってきた感じ!」と、アドリブが飛び交う前作同様のグルーヴ感を発揮。和気藹々と撮影が進んでいったという。「探偵が早すぎる~春のトリック返し祭り~」は4月14日より毎週木曜日23時59分~読売テレビ・日本テレビ系にて放送。(cinemacafe.net)
2022年03月11日女優の中谷美紀が出演する、MIKIMOTOの新WEB動画「STORY 01 中谷美紀 ― 人生をともにするパール」編が、15日に公開された。同動画は、「人生の節目に、ミキモトのパールがある。」と題し、中谷の人生とパールの関係に迫った新企画の第1弾で、初めてミキモトのパールを手に取ったときの思い出や、中谷流のパールの楽しみ方を語っている。初めてパールを手にしたのは「たしか24歳ぐらいの時ですかね」と振り返った中谷は、「清水の舞台から飛び降りるような気持ちで、求めにうかがいました」と当時の心境を吐露。また、最近では楽しみ方も変わってきたといい、「若い頃はフォーマルのために求めたりもしていたのですが、より年齢を重ねることによってカジュアル使いをするようになりました」と年齢とともに訪れた意識の変化も明かした。そして、「冠婚葬祭はもとより、普段お食事に行かれる時にもそうですし、街歩きにも携えて行けるもの。自由な発想で日々の暮らしに寄り添ってくれるものだと思っています」とパールの使い勝手の良さにも言及。「わずか半年で忘れ去られてしまうような、あるいはわずか半年で捨てられてしまうようなものではなく、生涯自分の人生を歩んでいくのとともにあるジュエリーになると思いますので、そういった意味では、ずっと世代を超えて大切にできるものだと思います」とその魅力を伝えている。
2022年02月15日「奪い愛、高校教師」最終夜が12月30日オンエア。水野美紀のゲスト出演に「本家の怪演は凄味が凄い」「冬と繋がったよ…」など視聴者が沸き上がるとともに、「展開マッハ」「今までで1番濃厚」などSNS上ではスピード感ある展開も高く評価されている模様だ。鈴木おさむが描き出す“ドロキュン”ワールドが話題を呼んで「奪い愛、冬」を皮切りに「奪い愛、夏」「殴り愛、炎」とシリーズ化された「奪い愛」シリーズ最新作として4夜にわたり連続放送されてきた本作。バイオリニストを目指していたが今はバツイチの看護師で、想いを寄せる三太を高校生の娘・灯に取られ“暴走”する星野露子に観月ありさ。私立高校「蘭桜女学院高等学校」で音楽教師をしており、同じ学校の英語教師・十仲華子と婚約中だが、生徒の灯と愛しあってしまう冬野三太に大谷亮平。大企業の社長である父親の反対を押し切り三太と結婚を決めるが、露子から三太を守ろうとして学校の屋上から転落してしまう十仲華子に松本まりか。転校先で三太と出会い、自分と露子を捨てた父親への憎しみから封印していたフルートを再び吹き始める星野灯に岡田奈々。華子の父で巨大ショッピングモールを全国に展開する十仲武に渡辺裕之。華子の元婚約者で腕っぷしには自信がある鏡真一に板橋駿谷。家柄も成績も良く灯に想いを抱くクラスメイトの晴山五月に松川星といったキャストが出演した。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。学校の屋上から転落し足が動かなくなった華子。三太は「僕が一生、華子さんの足になります」と彼女と結婚。灯は露子から「あなたの人生をプロデュースするから」と告げられ、厳しい管理下に置かれることになる。それから3年、露子の束縛に限界を感じた灯は思い出の湖に入水しようとするが、そこにフルートの音色が…それは灯を想いフルートを吹きに来た三太のものだった。2人だけで山奥に逃げひっそりと暮らしていた三太と灯だが、三太がある女性を助けたことで再び危機が訪れる…というのが最終夜のストーリー。三太が助けた女性というのが「奪い愛、冬」に登場した蘭(水野美紀)。蘭は三太の顔を見て驚いた表情を見せ「なんだか死んだ夫に似てて…」と、同作で大谷さんが演じた森山信を思い出す…。この展開に「出た初代wwwwwwwwwwwwwwww」「足をさするいつもの展開wwwww水野美紀」「やはり本家の怪演は凄味が凄い」「水野美紀出てきたよ…冬と繋がったよ…」など、水野さんの登場にタイムラインが沸く。その後露子がTVの人探し番組に出ているのを見た蘭が、TV局に連絡したことから、2人の居場所が判明。三太と灯は露子と華子の挟み撃ちに遭うことに。メスで迫る露子とスタンガンで追い詰める華子だったが、華子のスタンガンが露子を直撃、露子は川に転落して華子は逮捕されるという展開に。放送後のタイムラインには「毎回ドキドキで楽しかった!!」「全4話、展開マッハ」「今までで1番濃厚じゃなかった?」「奪い愛ファンには堪らないスピード感と展開!怖すぎてもう…」など、スピード感ある展開を楽しんだ視聴者たちからの感想が続々と投稿されている。(笠緒)
2021年12月31日音楽ユニット「いきものがかり」のリーダーとして、数々のヒット曲を世に送り出してきた水野良樹(みずの・よしき)さんによるエッセイ『犬は歌わないけれど』(新潮社)が11月30日に発売されました。「いきものがかり」としての活動だけでなく、ソロプロジェクト「HIROBA」や各メディアでの連載執筆など、幅広いジャンルで活躍する水野さんの日常が綴られています。前編に引き続き、後編は2017年に誕生した息子や今年6月に脱退した山下穂尊さんのこと、ポップソングを作り続ける理由について伺いました。「みんな誰しも、遺されてる」——お子さんが生まれてから、水野さん自身の変化はありましたか?水野良樹さん(以下、水野):僕の中ではすごくありました。当たり前ですけど、それまでは自分の人生のことばかりしか考えていなかったので、生き死にに関しても「死んじゃったら終わりだな」ってどこかで思っていたんです。でも、息子が生まれてからは、「今もし死んじゃったら、保険とかどうなるんだ?学校は大丈夫かな?」って、自分の人生以上のことを考えるようになりました。そうやって考えていくと、自分も誰かの人生の後を生きてることに気付くんです。息子は自分よりも多分長生きするから、僕の思い出を持ちながら生きていかなきゃいけないじゃないですか。僕は今も、祖母がかけてくれた愛情みたいなものを引きずって生きてるんですけど、そういう意味で彼女の後を生きてるという感覚があります。みんな誰しも、遺されてるんだなって。——その変化は、歌にも反映されていますか?水野:僕は、いわゆる老若男女、万人受けするポップな歌を目指してきたほうですけど、基本的に死をイメージして歌を書いてきたんです。「最終的にはみんな死んじゃうよ」みたいなことをテーマに書いてきたんですけど、そもそもこれまで僕が考えていた死って「自分の死」しかなかったんですよね。自分が終わったら世の中も終わっちゃうから、それまでに大切な人に思いを伝えておきたいとか、大切な人との時間を大事にしたいという考え方だったんです。でも死というのは、遺された人が感じる死という、もう一つの側面があって。僕は祖母の後を生きてるし、息子も僕の後を生きると思うんですよ。みんな亡くなった家族や友人、大事な人がそれぞれいて、“誰かの死の後”を生きてる人のほうが多いじゃんって。「本当にポップな歌は、そっちの人たちに贈る歌なんじゃないか?」っていうことを考えると、どんどん歌の幅が広がっていってテーマも変わってくるんですよね。だから、死とは全然関係ない恋の歌を歌っていても、根幹ではそういうところにつながっている。例えば、今までだったら「終わらない恋」という歌詞があったら、「いや、終わるから」「書きたくない」って思っていました。恋というものは、人生という限られた時間のなかで起こる一瞬の出来事だと考えていたんです。でも、今は「思い出として恋をどう感じるか?」という考え方に変わりつつあります。年を取ったからかもしれないけれど、そういうふうに歌のテーマが変わっていくと、歌が違ったものになっていく気はします。“万人受けする歌”を目指してきた理由——今回のエッセイ集の「桜のような歌を書きたい」という章でも歌やポップソングの役割についてつづられています。「万人受けする歌を目指してきた」というのはなぜですか?水野:もちろん、売れたいという気持ちもありますし、褒められたいという欲望もあるんですけど……。ただ、そういう一面的なものだけじゃなくて、単純に「僕」という人間の限界を超えたほうがいいなって。例えば、僕が影響を受けた曲を作った人で、坂本九さんや永六輔さんは亡くなっていますけど、影響を受け続けている。実際にお会いしたこともないし、お話したこともないですけど、それを超えてつながっている。そこにロマンがあると思っていて。僕が死んでも曲は残るし、そこに可能性を感じていたいんですよね。でも、全員に気に入られるのは無理だから。10人いたら1人か2人は嫌いだって言うだろうし、仲良くなるのは難しいと思うんです。理屈ではその通りだって分かっているんですけど、曲を書く上ではそこを超えないと。しんどいですけど、難しいですけど、そこを超えたいと思って曲を作っている感じですね。分かり合えない他者とつながる可能性——前回、「音楽で人とつながれる」という原体験について伺いましたが、エッセイの「つながることができないものを」の章が印象的でした。一人の人間としては分かり合えないかもしれないけれど、歌は分断を超えていく可能性があってそれが「文化」がもつ屈強さなのだと。水野:子供の頃から、「なんで人とうまくいかないんだろう?」っていうのはずっと考えていて。もしかしたら、今も思っているかもしれない。たまたまこういう仕事に就いたので、人よりも多く他者と向き合うことになっちゃったから、いろいろと考えることはあります。エッセイにも書きましたけど、顔を出しているので、誹謗中傷や怖い言葉をかけられることもあります。でも、そんな人たちが「いきものがかりの曲をカラオケで歌った」などとつぶやいていたりするんですよね。「この人も自分の曲を聞いているんだよな」「曲はこの人と仲良くなってるんだ」って、ポジティブに考えられるようになっていて。自分という人間だけじゃなかなか分かり合えないかもしれないけれど、そこを越えていくために歌を作っているのかもしれないです。頭は“親友”山下くんのことでいっぱい——書き下ろしの「親友」の章では、元メンバーの山下穂尊さんについてつづられています。水野:ちょうど、このエッセイ集を出すときに、加筆で何本か書きましょうという話になって。事前にスケジュールをいただいてたんですけど、締め切りの直前に山下くんの脱退発表があったんです。締め切りが近づいてきて、「書かなきゃ!」って思っているんだけど、頭の中は山下くんのことしかなくて……(笑)。この頭で日常のことを書いても上の空だなと思ったので、締め切りを伸ばしてもらって、山下くんのことを書かせていただきました。やっぱり気持ちが乗ってるほうがいいし、自分も一度整理しておきたいなという思いもあって。最後のライブをする前だったので、脱退発表してみなさんどういう反応をするのか分からない状態だったから、ここで気持ちを書き留めておきたいなという気持ちもあったんですよね。それで、この場所を使わせていただいたんですけど。——山下さんとは別々の道を進むことになりましたが、今思うことはありますか?水野:あいつが一番楽しんでるんですよ。山下くんが一番開放されちゃってて(笑)。キャンピングカーを持っているので、山にも行くし、北海道とかで旅をしたり。あいつ、山小屋を持ってるんですけど、うちのスタッフにも「山に来いよ。飲もうよ」って言ってるらしいですよ。だから、いつも圏外で連絡がつかないんです。でも、あいつらしい人生ですよね。そういう生活を楽しんでるし。まあ、それも腹立つんですけどね(笑)。「やったー!」って感じで。これからの人生を考えてもうちょっと落ち込めよって思うんですけれど。でも、あいつらしいです。すごく楽しんでるみたいなので、よかったなって思ってます。(聞き手:ウートピ編集部・堀池沙知子、写真:宇高尚弘)
2021年12月18日音楽ユニット「いきものがかり」のリーダーとして、数々のヒット曲を世に送り出してきた水野良樹(みずの・よしき)さんによるエッセイ『犬は歌わないけれど』(新潮社)が11月30日に発売されました。「いきものがかり」としての活動だけでなく、ソロプロジェクト「HIROBA」や各メディアでの連載執筆など、幅広いジャンルで活躍する水野さんですが、プライベートでは子育て真っ最中。そこで今回は、同書のほかコロナ禍で思うこと、独立後の心境の変化、音楽の道に進むきっかけとなった原体験などについて、お話を伺いました。エッセイ執筆と音楽制作は「すごく似通っている」——『犬は歌わないけれど』は、水野さんが2019年春から連載している共同通信社から各地方新聞社へ配信されるコラム「そして歌を書きながら」がもとになっています。連載を振り返ってみていかがですか。水野良樹さん(以下、水野):エッセイ自体は、身の回りで起こった日常を書いているのですが、コロナ禍だったり、メンバーが脱退しちゃったり、ストーリーとしては割とトピックスがあった2、3年でしたね。改めて振り返ってみると、すごく大切な時期を書き残すことができてよかったなと思っています。——執筆のテーマはどのように決めていたのですか?水野:特にテーマの指定を受けることはなくて。ただ、連載を始めるときに、「音楽の話だけじゃなく、日常の生活のなかで考えていることを書いてほしい」と言われていたので、自然と犬の話や息子の話が多くなってしまいました。——音楽制作と執筆作業は似ているところもあるのでしょうか?水野:違うと言えば違うのですが、エッセイの連載は原稿用紙3、4枚なので短いんです。だから、曲を作るときと実はすごく似通っているんです。曲作りって、どこで盛り上がりを作るかとか、どういう構成にするかとか考えるのですが、エッセイも最初にテーマ出しをして枠の中に収めようとする作業なので、曲作りと同じ頭を使っていると思うときはありました。これがもっと長い文章になると違う頭を使うでしょうから、ショートエッセイをやらせてもらえたのはすごくよかったです。——一冊の本になっていかがですか?水野:やっぱり、文章がかたいなって思いました(笑)。改めて読むと、「こんなに重苦しく言わなくてもよくない?」って。よく、“頭でっかち”とか、“理屈っぽい”って言われるのですが、それが文章にも表れてるんだなと思いました。“会社社長”になって分かったこと——水野さんは2020年4月に長年所属していた芸能事務所を離れて独立されました。独立してみて思うことはありますか?水野:「さあ行こうぜ!」となったタイミングで、緊急事態宣言になっちゃって……。コロナ禍と共に始まった独立だったので、てんやわんやでしたね。オフィスを借りたのに、オフィスに行くこともできないみたいな。新しく集まってくれたスタッフさんとミーティングするにも、リモートが中心だったので。本来であれば、ツアーがあって、その打ち上げでコミュニケーションを取って、もっとお互いの考えていることを話したりできるんですけど。ほかにも、契約書だなんだと手続きをしても、先方の会社に人がいなかったり。だから、本当に手探り状態で大変でした。——「所属アーティスト」から「会社社長」と立場も変わりましたね。水野:名ばかりで恥ずかしいんですけど、一応、社長らしいです(笑)。世の中の社長のみなさんは大変だと思いますよ。僕の場合はこれまで、芸能事務所に15年くらいお世話になって、本当にトータルでケアしていただいていた。独立して、お金の動きだったり、いろんな数字が見えたり、僕らの知らないところでスタッフさんがどう働いてくれてるのかを知ることができて視野が広がった気がします。——独立後に感じたことや新たな発見はありましたか?水野:「音楽に集中できるのは幸せなことなんだ」と、つくづく感じました。いろんな人が働いてくれているおかげでそういう環境を与えられてるということが如実に分かりますし。ミュージシャンって、神輿(みこし)にかついでもらうような存在なんです。こんなふうに取材を受けさせていただくときも、準備ができてるじゃないですか。取材部屋や水が用意されていて、僕はただ思っていることをしゃべるだけでいい。でも本当は、スケジュールを合わせたり、メイクやカメラマンの方を手配したり、当たり前ですけど事前準備をしなくちゃいけない。取材が終わっても、原稿のやり取りがあったりとか。そういう動きは、演者から見えないんですよね。だから、独立してからは、「自分がやっていることは当たり前のことじゃない」「やらせてもらえることは当たり前じゃない」ことを、より強く感じるようになりました。「多種多様な感情に寄り添える」歌の可能性——水野さんにとって、コロナ禍はどんな期間でしたか?水野:ツアーができないことが一番大きかったですね。お客さんの前でできなくて、すごく大変でした。特に独立があったので、これからのリスタートをみなさんにごあいさつできると思っていたのに、それができなかった。そのジレンマは感じていました。それと、「この状況はいつまで続くんだろう?」という不安感もありました。これまで一緒にライブを作ってきたPAや照明、機材のスタッフさんといった制作チームが苦境に立たされて、いくら仲間とは言え彼らが置かれている状況と僕らが置かれている状況は違いますし、なんとかこの苦境から脱せられないかと考えていました。まだまだ厳しい状況ですけど、最近は少し落ち着いてきたのでこれで戻ってくれるとうれしいなと思います。——コロナ禍において、音楽や言葉が持つ可能性を感じることはありましたか?水野:最初に緊急事態宣言が出た頃は、「明日の自分はないかもしれない」ってみんなが感じていたと思います。コロナにかかったら、周囲に迷惑がかかるかもしれないし、仕事を失うかもしれないし、なんだったら死んじゃうかもしれないっていう恐怖感があった。言い方が適当か分からないのですが、例えば局地的に起こる災害の場合は当事者とそうではない側がはっきりしていると思うのですが、コロナの場合は明日急に当事者になるかもしれないし、全員が当事者だという感覚があった世界だと思うんです。そんな中で、歌は「どんな状況にあってもその人の一番近くにいることができる存在だな」「そういうふうになれればいいな」と思っていました。例えば、一言で「悲しい」と言ってもその内容は人によって違いますよね。昨日家族を亡くしたばかりで悲しんでる人もいれば、昨日仕事で失敗しちゃって悲しんでる人もいる。どちらにもフィットできるのが、歌だし、歌のいいところなのかなって。すごく悲しい人にはそれなりの距離感で歌があるし、カラオケで歌ったら元気になるってことも歌にはできるんです。自分という人間だけでは不可能なくらい、多種多様な感情に寄り添えるのが歌や言葉の可能性なのかなとは常に思っています。音楽をやり続ける理由——水野さんが音楽の道に進んだきっかけを教えてください。水野:僕はもう単純に褒められたいからとか、そんな感じだったと思います。小学校のときからギターを始めたんですけど、学校のお別れ会みたいな行事で弾いたり、高校生のときに作った曲が全校に流れたりすると、みんながすごく褒めてくれるのがうれしくて。実は、あまり友達がいないほうだったんです。「地味な生徒が書いた曲が学校中の話題になる」みたいなことを何度か経験するうちに、自分にとって音楽が武器になっていった。これを持っているとみんなが振り向いてくれるというか。——「音楽で人とつながれる」と感じたことが、原体験なんですね。水野:やっぱり、なるべくなら肯定してもらいたいじゃないですか。そこからスタートしてるんですけれど。デビューしてから多くの方に聞いていただけるようになったときに、顔も名前も知らない人も楽しんでくれているんだなと思ったら、これは結構すごいことだぞって思いました。たまに、ファンの方とか会ったこともない方に、「曲を聴いていました」とか、「自分の結婚式で流したんです」って言われるとすごくうれしいです。「そんな大事な場面で使ってくれてありがとう」って。それが音楽をやっているシンプルな動機だと思います。——曲を作るときは、誰かを想定しながら作っているのですか?水野:あまり特定の誰かを想定することはないですね。でも、自分の中に感情のストックみたいなものはあるので、それが如実に出てくる気はします。例えば、このエッセイにも息子の話が出てくるんですけど、息子が生まれて視野や世界が広がりました。そういうことが結果的に、息子のことを歌ってなくても、歌に反映されることはあるのかなと思います。(聞き手:ウートピ編集部・堀池沙知子、写真:宇高尚弘)
2021年12月16日星ひとみ(本人公式サイトより)俳優の沢村一樹、水野美紀、そして“みちょぱ”こと池田美優がMCを務める『突然ですが占ってもいいですか?』(フジテレビ系)。占い師たちがマンツーマンでゲスト出演者に対面で、過去や未来を鑑定しズバズバ言い当てていく─というスピリチュアル・バラエティー番組だ。毎回、人気占い師たちが入れ替わり立ち替わりで出演するのだが、中でも、視聴者から絶大な信頼を得ているのが女性占い師・星ひとみ。「20代前半までキャンペーンガールやグラビアタレント、女優として活動していたという異色の経歴の持ち主です。そうそう当時、稲川淳二さんの番組でアシスタントを務めていたりもしていましたっけ」(スポーツ紙記者)星が古来の占星術や統計学に心理学などを組み合わせ、独自に編み出したという鑑定術“天星術”。これが「怖いほど当たる」そうで、芸能界にもファンが多数存在する。「中には、番組からの出演オファーを受ける際に“占い師は星さんがいい!”と逆指名する人もいるくらい。星さんの穏やかな語り口やルックスは似ても似つかないですが、先日亡くなった細木数子さんの絶頂期を彷彿とさせる人気ぶりなんですよ」(テレビ局関係者)著書もバカ売れ中だ。「『星ひとみの天星術』は30万部を超える大ベストセラーに。今では出版社が何社も執筆の順番待ちをしていますからね。細木さんも『六星占術』シリーズで累計1億部を売り上げて出版の世界でも大成功しましたけど、このままいけば、星さんが“第2の細木数子”になるかもしれないです」(書籍編集者)■カメラが止まると「もう鑑ない」そんな大ブレイク中の占い師だが、ある“悩み”を抱えているという。「『突然ですが』の収録にやってくるゲスト出演者との“距離”で困ることがあるそうで。あまりに星さんが当てるので、収録が終わっても“もう少し詳しく鑑てください!”“アドバイスをお願いします”と、追加で占ってもらいたがるゲストがたくさんいて。竹内涼真さんがゲストで来たときもカメラが止まった後、星さんに真剣に恋愛運を鑑定してもらっていましたし。中には、“家族のことも占ってほしい”と、星さんの楽屋まで押しかけちゃう人もいるそうですよ(苦笑)」(前出・テレビ局関係者)さすがにそれが収録のたびに……となれば、星がうんざりするのも無理はない。「最近では“カメラが止まったら、もう鑑ませんから!”と周囲に通達しているそうで。本音ではゲストにも気分よく帰ってもらいたいスタッフとしては、星さんとゲストとの板挟みで大変みたい」(同・テレビ局関係者)マネージャーも困り顔だ。「星本人が“鑑ない”なんて言うことはないです。ただ、事務所として“きりがないので収録後の鑑定はお断りを”と番組側にも星にも言っているんです。でも、星は人がいいのでつい占ってしまって。知らなくてもいい情報を星が知ってしまって、何か問題になっても大変ですし……」占い師もラクじゃない!?
2021年12月08日漫画家・水野英子さん(81)といえば、女性が描く少女漫画のパイオニアだ。代表作は『白いトロイカ』『ファイヤー!』『星のたてごと』など、どれも当時の先進的なテーマばかり。そんな水野さんは駆け出しのころ、手塚治虫、赤塚不二夫、石ノ森章太郎、藤子不二雄A、藤子・F・不二雄、寺田ヒロオといった昭和を代表するマンガ家が青春時代を過ごした「トキワ荘」で暮らした。研鑽を積み、その後「赤塚不二夫、石ノ森章太郎と合作で、少女マンガを描きませんか」という依頼を引き受け、迷わず引き受けた。「いまでこそ少女マンガの描き手は女性という認識ですが、当時は男性が描いていたんです」そんな水野さんだが、トキワ荘を出たあと、人気シリーズを数多く手がけつつも思いもよらない逆風にさらされたこともある。『女のくせに生意気だ』という視線は、少なからずあったというのだ。■著作権の勉強会の影響でヒット作は打ち切り。未婚の母になったことに後悔は一度もない7か月過ごしたトキワ荘で十分実力を蓄えた水野さんは、その後、次々に話題作を発表していく。60~62年、『少女クラブ』(講談社)に描いた『星のたてごと』は、少女マンガで初めて、男女の恋愛を描いたと、話題になった。「女性には、タブーだらけの時代です。『女のくせに』『女はこうあるべき』という圧力を常に感じていましたね。なぜ、男性に許されることが、女性は許されないのか、それが不思議で不満でした。少女マンガで恋愛はご法度。男女の手が少しでも触れ合うとか、スカートがめくれる程度でも描き直しを命じられたものです」64~65年には、『週刊マーガレット』(集英社)で、帝政ロシアを描いた少女マンガ初の歴史ロマン『白いトロイカ』を発表。その後に続く歴史マンガの礎となった。衣装も斬新だった。昔の男性作家が描くヒロインは、常に同じ衣装で着たきりだ。しかし、水野さんはキャストによって、ドレスや衣装を絶妙に描き分ける。衣装でもキャラクターを表現した第1号のマンガ家だったのだ。その後の『ブロードウェイの星』では、アメリカを舞台に、人種差別問題やベトナム戦争など、当時の社会的テーマを重層的に描いた。69年、ロックミュージックとカウンターカルチャーをテーマに、『週刊セブンティーン』(集英社)で『ファイヤー!』の連載を開始。当時の洋楽界を席巻したジミ・ヘンドリクスやジャニス・ジョプリンの「現体制をぶっ壊す」という強烈な思想に共感した水野さんは、アメリカやヨーロッパで取材をし、怒濤のように描き続けた。人気投票は常にトップ。70年、小学館漫画賞を受賞する。水野さんは31歳。いつしか少女マンガのパイオニアとして若い世代に慕われる存在になっていた。水野さんはマンガ家を目指す少女やファンが、いきなり自宅に訪ねてきても家にあげ、おおらかに対応する姉御肌。新人からもさまざまな相談ごとを持ちかけられた。マンガ人気の高まりとともに、マンガ家を取り巻く状況が大きく変わり始めた時期でもあった。「雑誌社は当たりそうなテーマとノウハウで、マンガを量産するようになりました。そのために、描ける新人を安価なギャラで囲い込む。ところが『よその雑誌に描いてはダメ』と言いながら、その後の仕事がありません。新人は大勢出ましたが、デビューしても生活できない人が多かったのです」まだ、著作権の考え方が普及していない時代だ。水野さんも、赤塚やちばてつやから著作権の意味を初めて教えられ、驚いたという。「著作権を知ることは、とても大切なことだと思いました」そこで、ごく親しい友人に声をかけ、自宅で著作権勉強会を開くことになった。5~6人の仲間で、赤塚らから話を聞くだけのつもりが、集まったマンガ家は30人を超えていた。「みんな同じ不安を抱えていたんでしょう。家の居間はあふれんばかりの状態でした」ところが後日、この勉強会のことが雑誌社に漏れ伝わり、首謀者は水野さんと決めつけられた。「労働組合を作って、雑誌社に圧力をかけようとしたと捉えられたようです。参加した人は皆、編集に相当絞られ、マンガ家をやめた人もいました。フリーの仕事の私たちに組合なんて作れるわけがなくて。ただの勉強会だったんです」水野さんの『ファイヤー!』も突然、連載が打ち切りになった。「多分、勉強会が影響していたと思います。結局、女がやったから『生意気』ということ。でも、私は悔いていません。男女関係なく権利を主張できる社会になるための先駆けになれた。マンガ界の役に立てたという思いがあります」連載終了後しばらくして妊娠に気づく。「うれしかったです。私にもようやく人間らしいできごとが訪れたという思いが込み上げてきました」72年3月、未婚のまま出産。シングルマザーへの世間の風当たりはいまとは比べものにならないほど冷たく、厳しかったが、水野さんは右手にペン、左手に乳飲み子を抱いて描き続けた。「でも、長男が物心つくまで、長編連載は断念し、短編や短期連載でしのぐしかありませんでした」収入は最盛期の4分の1まで落ち込んだ。「ただ、子どもを持ったことを後悔したことは一度もありません。作風も変わりました。以前は激しく切り捨てるような描写もしていました。ですが子どもと向き合って、全てをゆったりと受け入れるしかないんだなと気づいたのです。日が昇り、日が沈む、ありのままに、自然のままに(笑)」とはいえ、仕事で妥協しない姿勢は微動だにしていない。86年から『別冊婦人公論』で連載を開始した『ルートヴィヒII世』では、ドイツまで3度、自費で取材に赴いた。ライフワークという思い入れもあったが、連載途中で雑誌が休刊。それでも水野さんは屈しない。「自分にしか描けないテーマと筆致がある」そう信じて、00(平成12)年ごろからしだいに自費出版にシフトしていった。10年には、日本漫画家協会賞文部科学大臣賞を受賞した。「いまでもやりたいことは山ほどあります。プロットが入道雲のように頭のなかに湧いてくる。マンガ家とはそういうものです。描いていれば幸せという人にしか、マンガ家は務まりません」■自費出版でのデジタル処理は息子さんが担当。いまでも描きたいテーマは湯水のように湧いてかつての水野さんが暮らし、手塚治虫、赤塚不二夫、石ノ森章太郎、藤子不二雄A、藤子・F・不二雄、寺田ヒロオといった昭和を代表するマンガ家が青春時代を過ごしたことで、マンガの聖地となった「トキワ荘」が再現されている「トキワ荘マンガミュージアム」(東京都豊島区)。そのミュージアムの前で水野さんの写真撮影をしていたときのこと。「水野先生ですか?会えるなんて夢みたいです!」高揚した声で近づいてきたのは、2人のファンの女性だった。「私は『白いトロイカ』『すてきなコーラ』『ハロー・ドク』が大好きです。昭和30年生まれで、まさにリアルタイムで読んでいました」恐縮しながら話し続ける彼女たちに、水野さんは気さくにうなずき、求められるままサインをした。キュートな文字の「水野英子」はデビュー当時から変わらない。現在、ミュージアム1階で特別企画展「トキワ荘の少女マンガ」を開催中。11月7日には、サイン会とオンラインでのトークショーが開かれる。水野さんの後輩にあたるマンガ家の里中満智子さん(73)は語る。「初めて読んだ水野先生の作品は、男性がとても魅力的に描かれて、それまでの少女マンガにはない画期的なものでした。私たち次世代のマンガ家は、水野先生の作品に憧れて、一生懸命描いたものです」里中さんも少女時代、水野さんにファンレターを送った1人だ。「自分で描いたイラストを同封して、マンガ家になれるか相談したら、きちんとお返事をくださった。『作品ができたら送ってね。見てあげる』とあって、ワーッと感激して、さらに懸命に描きました。私がデビューした後も、先生は常に世の中をリードするテーマを手がけ、そのスケールの大きさには、ただ圧倒されるばかりです。ですから、水野先生は、私たちの道を切り開いてくださった、ずっと大切な憧れの存在なのです」昨年、画業65周年の節目に、デビュー当時からの主な作品を収めた『薔薇の舞踏会水野英子画集』(玄光社)が出版された。原画はすでに紛失していたため、掲載誌から起こして、デジタル処理で修復するという膨大な作業の末に完成した画集だった。その修復を一手に引き受けたのが、一人息子の春暁さんだ。美大出身の春暁さんは、樹木洋二のペンネームで、画家、マンガ家、イラストレーターとして活躍。水野さんの自費出版の作品も、HPなどに掲載する際のデジタル処理は、春暁さんの存在なしにはできないことだ。「私が作業中に張りついて、あれこれ注文をつけるので、ときどき侃々諤々(かんかんがくがく)となって(笑)。でも、根気強く付き合ってくれています。家族だから、できることですね」一瞬、優しい母の顔になった。いまでも描きたいテーマは湯水のように湧いてくる。「クラシック音楽をテーマに据えた作品は描きたかったですね。私には、音楽を感じさせる絵を描く自信がある。読者が、どんな音楽か想像するほうが、音が飛躍して、きっと面白いはずです。私じゃなければ描けません」ひとつとして同じ音楽を作らない吟遊詩人が主人公。同じ気概が水野さんのなかで燃え盛る――。
2021年10月31日「本当によく再現されています」玄関のたたきをあがるとすぐに続く木製の広い階段を、ゆっくりと上りながら、水野英子さん(81)は感慨深げにつぶやいた。一段上るたびにギシギシとたわむ階段、ミシミシ軋む廊下の薄暗さ、ガスコンロやブリキのタライ、木製の洗濯板が雑然と置かれた共同炊事場、男女共同のくみ取り式和式便所……。隅から隅まで昭和30年代当時の面影が残る。ここは「トキワ荘マンガミュージアム」(東京都豊島区)。手塚治虫、赤塚不二夫、石ノ森章太郎、藤子不二雄A、藤子・F・不二雄、寺田ヒロオといった昭和を代表するマンガ家が青春時代を過ごしたことで、マンガの聖地となった「トキワ荘」が再現されている。水野さんは、ここで暮らした紅一点のマンガ家だ。「『ここに女のコが住んでいたの?』と、何度、驚かれたことでしょう。私はずっとジーパンで過ごしていたから、女のコとして見られていなかったのです」老朽化を理由に、1982(昭和57)年11月末、解体されたトキワ荘が、全国のマンガファンの4千筆もの署名や地元商店街の要望で蘇ったのは、昨年7月7日のことだ。元の設計図も何もない状況で、当時を知る水野さんら、かつての住人の記憶を手がかりに、40年ぶりに再現された。2階の中央に広めの廊下、その両側に四畳半の部屋が並んでいる。「私の部屋は石ノ森さんの部屋の真向かいでした。自分の部屋にいても、後ろを振り返ると石ノ森さんが机に向かって描いている姿が見えるという具合でしたよ」「水野英子の部屋」も、もちろんある。机上には、サジペンが置かれていた。「私が使っていたのはこのサジペンです。Gペンは私の次世代の人たちが使ったのですよね」くるりと部屋を見渡すと、開け放されたドアの先には、石ノ森の部屋がたしかに見える。「とにかくみなさん、ドアも開けっ放し。誰でもいつでもウエルカムだった。私も、赤塚さんのお母さんに『寝るときぐらいは鍵をかけなさいね』と言われて、ああ、そうかと思ったくらいでしたね」水野さんは当時18歳。懐かしそうに目を細めた。「本当に贅沢な時間でした」■貸本屋で出合った手塚治虫の『漫画大学』がバイブル。手塚の推薦でマンガ誌デビュー1939(昭和14)年、水野さんは、山口県で生まれた。両親は旧満州で結婚したが、戦況の悪化で、妊娠中の母だけが帰国。故郷の下関市で水野さんを出産している。「満州の高官をしていたという父の写真1葉だけが家に残っていましたが、戦後の混乱で父は帰らず、私には父の記憶はありません」仕事で不在がちな母に代わって育ててくれたのは、祖母と、水野さんより12歳年上の叔父だった。マンガとの出合いは、小学校2年のころ。銭湯の真向かいに貸本屋があり、学校から帰ったらすぐ、カバンを放り出してマンガを借りて帰るのが日課になった。「小学校3年のときに貸本屋で借りた手塚治虫先生の『漫画大学』は衝撃でした。初心者が使いやすい画材など、マンガの描き方が懇切丁寧に説明されていたのです。掲載されていた5~6編の中編マンガもミステリ、西部劇、メルヘン、SFなど、新鮮なテーマのものばかり。悪人も単なる悪人ではなく、その人の背景や人生が深く描かれ、考えさせるものでした」水野さんは、一気にマンガにのめりこむ。小学校5~6年ごろには、『漫画大学』をバイブルに、コマ割りをし、ペンを使って、本格的なマンガを描くようになっていた。「家族みんな絵心があったんです。叔父は美術部でしたし、母も自治会に頼まれて、非常に綿密な紙芝居を作っていた記憶があります」その母も、中学2年生のときに早世してしまい、水野さんはますますマンガに没頭。尊敬する手塚が審査員を務めていた『漫画少年』に投稿を始めた。ほどなく14歳で描いた『赤い子馬』が佳作に選出される。「その作品は雑誌には掲載されませんでしたが、手塚先生が気に入って、家に持ち帰ってくださっていたんです」運命の歯車が回り始めていた。『少女クラブ』(講談社)の編集長・丸山昭氏が、打ち合わせで手塚の仕事場を訪ねたときのこと。 仕事場の天袋に積まれた手塚の漫画原稿のなかに紛れていた『赤い子馬』に目を留めた。「これは誰の作品ですか?」丸山氏が尋ねると、「この子、なかなか描けているから、マルさん、育ててみたら」と、手塚が推してくれたのだ。ほどなく丸山氏から、下関の水野さんに連絡が入った。「もっと、あなたの作品を見てみたいから、送ってほしい」すぐさま送った『赤っ毛子馬』が『少女クラブ』でのデビュー作。16ページの西部劇だ。中学卒業後、水野さんは下関の漁網工場に就職し、魚を取る網を作り、補修する仕事についていた。昼は、40kgもの大網を抱えて階段を上り下りする重労働をこなし、帰宅後、夜半からマンガを描く生活に疲れ果て、マンガ1本に絞ることを決断。57年には初の連載『銀の花びら』が始まり、このころ丸山氏から思いがけない依頼が届く。「赤塚不二夫、石ノ森章太郎と合作で、少女マンガを描きませんか」水野さんは迷わず引き受けた。「いまでこそ少女マンガの描き手は女性という認識ですが、当時は男性が描いていたんです」女性の手による本格的な少女マンガが嘱望されていた。■トキワ荘には赤塚の母など女性も出入りして。24時間マンガ浸りの生活は天国だった水野のM、石ノ森のI、赤塚のA。3人の頭文字をとり、「うまいや」にひっかけた“U・マイア(MIA)”をペンネームに、3人の合作マンガの連載が始まった。すでに、赤塚と石ノ森はトキワ荘の住人だったが、水野さんは下関。メールもFAXもない時代、この遠距離を、郵送と長距離電話のやりとりで埋めつつ、作品に仕上げていたという。「丸山さんと石ノ森さん、赤塚さんが打ち合わせをし、石ノ森さんが構成とネームを担当。コマ割りとアタリ(鉛筆の下描き)を入れ下関に郵送し、私が主人公にペン入れをして送り返すという手順です」まさに離れ業だ。こうして生まれた『赤い火と黒かみ』は、大きな反響を呼び、1作で終わるのは惜しいという声があがる。と同時に、トキワ荘に1室、空きが出た。58年3月、上京を心配する祖母を「3カ月だけ」と説き伏せ、水野さんはバッグ1つで汽車に乗り、トキワ荘の住人となった。おかっぱ頭に丸眼鏡、ジーンズ姿の水野さんを出迎えたのは、色白でほっそりした青年だ。「いらっしゃい。赤塚です」赤塚は、水野さんの部屋を掃除しておいてくれるなど、なかなか気の利く青年だった。石ノ森は顔一面にニキビが満開。手塚治虫にあやかってか、茶色のベレー帽をかぶっていた。「おふたりの作品を『漫画少年』で見ていたためか、初めて会った気がしませんでした」赤塚の母親が何くれと世話をやいてくれ、炊事も担当。時間になると3人分の食事ができている。水野さんはマンガだけに専念できた。「24時間マンガ浸りの生活は天国のようでした。とにかく私は描いてさえいられれば幸せですから」石ノ森の姉、藤子不二雄両氏の母や姉も、付き添っていたという。トキワ荘には思いがけなく多くの女性が出入りしていて、ホッとしつつ、伸び伸びとマンガに没頭できたようだ。「石ノ森さんの部屋はいつも乱雑で、ちゃぶ台もありました。石ノ森さんが机に向かい、私と赤塚さんはちゃぶ台で、顔を突き合わせて描いていました」個室はあったが、四六時中、石ノ森の部屋でマンガを描いて、「そろそろ休んだら?」と、言われて午前2時ごろ部屋に引き揚げる。銭湯へ行くのも3人一緒。いつも先に出た2人が、水野さんを待っていてくれた。気がつくと、トキワ荘の滞在期間は祖母との約束を大幅に過ぎて、7カ月に及んでいた。水野さんは仕方なく一度、故郷に戻ったが、早々に祖母を説き伏せて再上京。しかしトキワ荘に入りたい者は列を作って待っていたため、すでに空室はなく、荘に真っすぐ向かいの目白通りの下宿に住んだ。「トキワ荘で勉強になったことは数えきれません。私たちは、動かない絵で、映画と同じように、物語をいかにドラマチックに表現しようかと日夜考えていました。石ノ森さんは、左右2ページにわたる見開き画面いっぱいに、バーンと見せ場を描いたり、コマを斜めにスパッと切り取ったりと、画面にリズムをもたせる手法を使い始め、目を奪われたものです。あの7カ月で、自分の画力が飛躍的に向上したのが実感できました」トキワ荘で得たものは数知れず。その後続く長い作家人生では『白いトロイカ』『ファイヤー!』などヒット作を連発し、いまなお描きたいテーマは湯水のように湧いてくる。「クラシック音楽をテーマに据えた作品は描きたかったですね。私には、音楽を感じさせる絵を描く自信がある。読者が、どんな音楽か想像するほうが、音が飛躍して、きっと面白いはずです。私じゃなければ描けません」ひとつとして同じ音楽を作らない吟遊詩人が主人公。同じ気概が水野さんのなかで燃え盛る――。
2021年10月31日水野美紀と矢島弘一がタッグを組んで上演する舞台『2つの「ヒ」キゲキ』が10月7日(木)から新国立劇場 小劇場で開幕。初日の舞台に先駆け、ゲネプロ・囲み取材が行われ、水野と矢島に加え、和田雅成、剛力彩芽が公演への意気込みを語った。本作は、水野と矢島が「悲喜劇」をテーマにそれぞれ脚本を書き下ろし、1幕と2幕でひとつの作品として上演。その2つの別々の物語がリンクしていく2作品同時上演作品だ。矢島が手がける1幕は「パンティーアナキズム」と題した女子高生の物語。この時代に馴染めない桜子は、同級生からはイジメられ、家族とはうまくいかない毎日を送っていた。隕石が衝突して燃え尽きるように、周りの人と衝突し、「私は誰からも支配されたくないし、誰のものでもない」という思いの中に生きていたある日、桜子はクラスメイトのパンティーを手にする。その時から、何かが変わり始める。1幕では、閉塞的な学校生活、そして思春期の悩みや戸惑いが、苦しいくらいにじっくりと描かれた。それは、きっと誰しもが感じたことのある息苦しさで、共感を覚える人も多いだろう。ある出来事をきっかけに、そこから抜け出し、“成長”していく桜子の姿に、自らの生き方も改めて考えさせられる。また、笑顔が魅力的な剛力が、1幕では笑顔を封印し、葛藤し続ける主人公をみずみずしく演じる姿も印象的だ。続く2幕は、水野による「テクタイト」が上演される。本作の舞台は、とある舞台公演の千秋楽。謎に包まれた主演俳優の過去が暴かれ、混乱する中、幕が開く。しかし、ある瞬間から、時間の狭間でみんなが劇場に取り残されてしまう。舞台を観に来た謎の「小田島」と呼び合う集団と主演俳優たち、それぞれの過去や想いが交錯していく。1時間強の作品でありながら、タクトだけでなく小田島たちの過去まで丁寧に描かれ、群像劇のような重厚さを感じる2幕。重くどっしりとした物語が中枢にありながらも、小田島たちのもたらす笑いがスパイスを与える。ドタバタな“おばちゃん”たちの母性と愛が光っていた。また、タクトを演じる和田の熱演も見どころのひとつ。難しい役どころを、表情をコロコロ変えて演じきり、観客の目を惹きつける。脚本・演出/小田島愛役/小田島水役:水野美紀コメント「今回は、矢島さんの作品と私の作品という全く違う毛色の2本を並べて上演するという珍しい試みを行っています。読み応えのある短編小説を2編読んだような、そんな読後感を味わっていただけたらと思います。私は、通常は2時間弱の脚本を書きますが、今回は1時間強に凝縮して詰め込むという挑戦をしています。そのスピード感は今の時代にも合っているのかなと思いますし、きっと楽しく観ていただけるのではないかと思います。脚本、演出、出演を担当したので、ずっと鼻血が出そうでしたし、禿げそうで、切り替えが思うようにいかないことがありましたが、キャストの皆さんに助けてもらってここまで楽しく作り上げられました。とても観やすい尺になっています。劇場に来られるのが難しい方は配信でも、ぜひ観ていただけたらと思います」脚本・演出/舞台監督役:矢島弘一コメント「私の書いた1幕は、校内のヒエラルキーに巻き込まれた女子高生が、とある事件に遭遇し、それをきっかけにして成長していく姿を描いた物語です。主演は剛力さんで、桜子という世間でいうと面倒臭いタイプの女性の役です。彼女は、生きにくい世の中で自分自身がどう生きていこうか、ずっと葛藤しています。世の中に対する皮肉を盛り込んだ作品です。今回、どちらもエネルギッシュな作品になっていると思います。お客さまにはこれが応援歌になるかはわかりませんが、この時代にあった『生きるとはなんぞや』という作品2つが1つになっていると思います。総合して、両方セットで楽しんでいただけたらいいなと思っています」内山正晴役/タクト・望役:和田雅成コメント「矢島さんの作品では、主人公・桜子のクラスメートの男子を演じます。中盤では桜子に影響を与える人物です。矢島さんには、自分たちが隠している嫌な部分や人間のリアルな部分を引き出していただき、人間ってこうだよなというのをお芝居で教えていただきました。水野さんの作品では主人公のタクトを演じています。水野さんはパワーがある方なので、演出されている時も、舞台上にいらっしゃる時も引っ張っていってもらいました。今、僕の持っているものすべてで勝負させていただいている作品になっていると思います」中村桜子役/小田島X役:剛力彩芽コメント「私が矢島さんの作品で演じるのは、常に何かに葛藤している女の子です。それは誰しもが持っている感情だと思うので、バランスよく表現できたらいいなと思います。久しぶりの制服なので、大丈夫かなと思いましたが(笑)、衣装合わせで『全然いける』と言っていただいたので安心して女子高生になりきろうと思います。水野さんの作品の役柄は、難しい役ではありますが、根底にあるものは母性です。今回は、真逆なキャラクターを演じさせていただいているのでやりがいがあります。どちらの作品も感情がきちんと伝わったらいいなと思ってお芝居しています」【公演概要】 タイトル:舞台『2つの「ヒ」キゲキ』脚本・演出:1幕「パンティーアナキズム」矢島弘一2幕「テクタイト」水野美紀キャスト:水野美紀和田雅成剛力彩芽富田翔真凛椎名鯛造宮下貴浩福田ユミ水原ゆき南部麻衣竹内真里久保田武人西野優希永松文太猪俣利成中原果南竹若元博(バッファロー吾郎)日程:2021年10月7日(木)~10月14 日(木)劇場:新国立劇場 小劇場東京都渋谷区本町1丁目1番1号チケット料金:S席12000円A席8000円高校生以下5000円※ご来場特典付き※全席指定・税込【ご来場者特典】本公演は、国が新型コロナ対策として効果を認めている光触媒の抗菌コーティングを提供している、株式会社バベル様にご協力を頂いております。みなさまが少しでも安全に過ごせます様、ご自身でお手軽に抗菌出来る本公演限定ルミコートをご来場特典としてプレゼントさせて頂きます。 * チケット好評発売中!Confetti(カンフェティ): 配信決定!!本公演をPCやスマートフォンでお楽しみいただけます! ※WEB予約のみでの受付となります。カンフェティチケットセンターでの電話受付はございません。<10月8日(金)18:30公演>[配信期間]10月8日(金)18:30~10月15日(金)23:59<10月12日(火)18:30公演>[配信期間]10月12日(火)18:30~10月19日(火)23:59[視聴券販売期間]10月7日(木)12:00~各配信終了4時間前まで※※セブンーイレブン決済時の支払締切は各配信終了3時間前です。公式サイト:2-hi-kigeki.com公式Twitter: お問い合わせ: 2hikigeki@gmail.com 宣伝衣装協力:ISSEY MIYAKE INC.企画・プロデュース:宮下貴浩・水野美紀・矢島弘一共同プロデューサー:中道正彦主催:水野美紀×矢島弘一『2つの「ヒ」キゲキ』企画 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2021年10月08日今年すでに出演映画3作(『哀愁しんでれら』『映画 賭ケグルイ 絶体絶命ロシアンルーレット』『ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~』)が公開され、ドラマでも映画でも、目にしないときがないほど引っ張りだこの田中圭と、ドラマ『JIN-仁-』、大河ドラマ『軍師官兵衛』、映画『嫌われ松子の一生』など、多くの代表作を持つ中谷美紀がW主演を務める、映画『総理の夫』が9月23日より公開される。原作は、原田マハ氏のベストセラー小説『総理の夫 First Gentleman』。妻が日本初の女性総理大臣となり、いつの間にやら自身もファーストジェントルマンになってしまう鳥類学者・日和を田中が、日本を変えるべくしなやかに立ち上がる政治家・凛子を中谷が演じ、夫婦の愛と絆を試す問題に直面していく。本作で夫婦役を演じ、カメラの外でも会話をする機会が多かったという2人に、互いの印象や、日和と凛子と似た部分があるかどうか、また田中と中谷が、自身の結婚から受けた影響や、日本における女性の社会進出へ思うことを直撃した。○■理解に一瞬間があったタイトルについて——『総理の夫』というタイトルを聞いて、最初に何を思いましたか?田中:僕は全然ピンと来なくて、自分のことだとも思っていなかった。「何役だろう」と思っていました(笑)。脚本を読んでいくうちに、「総理の夫ってそういうことか。あ、僕のこと?」みたいな感じでした。中谷:ははは。田中:脚本を読んでいくと、日和がなにもしない主人公で、そこがすごく好きだと感じました。主人公って、何かを解決したり、人の気持ちを揺さぶったり、何かやらかしたりと、普通はいろいろなことをするんですけど、日和は、まあ、何にもしないんです。そういうキャラクターが中心にいるって、あまりない形なので、すごく面白そうだと思いましたし、凛子はもちろんのこと、他のキャラクターがすごく立っていたことにも惹かれました。実際にお芝居を一緒にさせてもらっても、みなさん面白かったですし、できあがった映像を観たら、現場で感じた以上にみなさんキャラが立って輝いていました。中谷:私は最初、男性の総理大臣の夫が男性なのかなと思いました。それも圭くんにはぴったりの役柄ですけど。田中:(笑)中谷:この1年くらいでだいぶ変わってきてはいますが、私が脚本をいただいた時点では、今ほどジェンダー平等という考えが日本に出てきていなかったので、タイトルの「総理」が女性だと知って、「そんなことがあったらいいよね、でも絶対に無理だよね」とある種のファンタジーとして、少し意地悪な視点で脚本を読み始めました。けれど、理想の社会を作ろうと、自分では絶対にできないことを凛子がやろうとしてくれていたので、凛子の夢に乗って演じたいなと思いました。○■日和と田中圭は全然違う、凛子は中谷美紀にぴったり——久々の共演です。以前の印象と、今回夫婦役を演じてみての印象を教えてください。田中:現場での居方だったり、お芝居に対する取り組み方だったり、すごく真面目というか、ストイックというか、真剣に取り組む方だというイメージは、前作でも、これまでの作品を観させていただいていても持っていました。そのイメージは変わることなく、さすがだと思いました。そこに加えて、今回はカメラが回っていないところでもお話しさせていただく機会が多かったんです。正直僕は、最初、若干ビビっているところがあったんです。中谷:ええ!? そうなの?田中:なんですけど、今までの中谷さんのイメージが壊れることなく、それプラスすごくフレンドリーで気さくで、意外と天然なことを言っている姿を傍で見て、おまけをいっぱい教えてもらえた感じだったので、すごく楽しかったです。中谷:私は、前回共演させていただいたときも、自分が求められていることを的確にキャッチしてお返しするという、エゴで何かを捻じ曲げようとしない方だという印象を持っていました。今回、それがより強く感じられて、楽しいシーンは本当に楽しく演じてくださいますし、心のひだを大切に演じるシーンではそういった雰囲気を作ってくださる。ご一緒していてとても楽でした。なにか、愛を乞う人ではないんですよね。自分の実力を証明しようとしたり、注目を得ようとする人ではない。それはたぶん、ご自身が積み上げてきたものへの確固たる自信があって、証明する必要がないというか。だからフラットでいらっしゃるんだなと感じます。田中:そうなんですかねぇ。照れますね(笑)中谷:すごく柔軟な方だという印象です。監督とも戦ったりしないだろうなと。それは監督の求めているものを的確に見極められることと、最終的に編集するのは監督だということをきちんと分かってらっしゃるからだろうと。田中:そこまで考えてはいないですけど(笑)。そういう風に見えますか? じゃあ、そうなのかな(笑)——日和と似ている部分もあるのでしょうか?中谷:日和とは全然違うと思います。田中:そうですね。日和要素は、僕にはないです。日和には「凛子のために」という思考が第一にありますが、僕にはそういうのはないです。結婚したてのときも、「家庭のために、これからよりお仕事を頑張れますね」みたいに言われたりしてましたが、家族のために頑張る気なんてさらさらないです。中谷:そうなんだ! じゃあ、好きだからやっていることがたまたま上手く行っている感じなの?田中:そうです。自分が自分のために頑張ったことが、結果的に家族のためになればいいなとは思いますが。だから日和が凛子のために引っ越しをするとか、凛子のために自分が大好きな鳥の仕事の出張に行けなくなるとか、自分だったら絶対に文句を言います。「なんでだよ!」って(笑)中谷:あはは! 奥さんが急に田舎暮らしがしたいと言い出したら?田中:「行ってこい、行ってこい。田舎に城を買ってやる!」と言って、自分は行きません(笑)——(笑)。中谷さんと凛子についてはどうでしょうか。田中:僕はぴったり! だと思いました。それこそ映画を観てくださった方たちのほとんどがそう思うと思うのですが、それと同じです。だけど、カメラの外ではふとしたときに「おやおや、ちょっとおかしな発言してる」みたいな抜けたことを言ったりするので。中谷:え~、どんなことだろう。田中:大したことじゃないんですけど。でも中谷さんでもちょっと抜けたところもあるんだなと思って、それが嬉しかったんです。○■自身の結婚は仕事や生き方に影響を与えた?——本作はひと組の夫婦の物語で、結婚が仕事へも影響を与えています。おふたりは、結婚したことで、仕事や生き方に影響があったと感じることはありますか?田中:たくさんあります。僕は自分の父の記憶がないんです。だから理想の父親とか、父とはこうあるべきといったものがもともとない。自分に家族ができて、父親になったときも、どういう風にしていいんだろうというところから始まっています。それを日々少しずつ教えてもらっているし、結婚している人の感覚が分かったり、血縁についても、こういうのがそうなのかと感じたり。なにか不思議で。当たり前に一緒に暮らしていることが。結婚したことによって、考え方とか、視野は広くなったと思います。中谷:私はなにかあるかなぁ。結婚の紙きれ自体にはそんなに重きを置いていないんです。我が家は夫婦別姓ですし、結婚指輪もありませんし、結婚式もしていない。そもそも結婚への憧れも、実感も人よりなかったんです。ただコロナ禍によって、婚姻関係になければ国境をまたげない状況に遭遇したことで、結婚したことには本当に意味があったのだなと感じました。結婚していなければ家に帰れない状態でしたから。視野が広がったかどうかは、結婚してからということではなく、夫と出会えたことが大きいです。人生は楽しむためにあるもので、仕事のために人生が犠牲になってはならないという考え方を教えてもらいました。——夫婦の物語とは別に、女性の社会進出も本作のテーマです。その点はどう感じていますか? 中谷さんは日本を外側から見られる環境にもありますが。田中:僕らが仕事をしている世界って、女性がたくさん働いていて、現場によっては女性のほうが多かったり、プロデューサーが女性だったりすることがあるので。だから女性の社会進出に対して、僕は特別な感情をそんなに持っていないんです。ただ、一般的には、今は古い体制からの変革期というか、変わっている最中なのかなとは思います。芸能の世界においてはそれがちょっと早かったのかなと。中谷:ただ、私たちの仕事場で、俳優はまた別として、スタッフの方々で子どもを育てながらある程度の立場にいる方を考えてみると、正直なところ、映画のカメラマン、照明さんなどは少ないですね。助手さんとして頑張ってきてチーフになったかと思うと、出産でいなくなって、そのまま姿を見なくなってしまう。両立は難しかったのかなと感じるケースが多い印象です。ヨーロッパでは、日本よりはるかに女性がまた同じ職場に復帰することが可能になっています。それから男性が日曜日の公園でベビーカーに赤ちゃんを乗せている姿も多く見ます。日本でも増えてきているのかもしれませんが、日本に住む女性たちの話を聞いていると、やはり違いを感じます。ヨーロッパでは女性が意見を言うことを認める土壌があり、それを認めないと逆にマズイ雰囲気なので。そこは日本とは違うかもしれません。——終盤で、余貴美子さん演じる日和のお母さんが、日和と凛子の夫婦を見て、ある感想を漏らしますが、「まさに!」と日本の問題を突いた言葉です。2人:そうですね。田中:『総理の夫』を観て、確かに今は女性総理というのは、まだまだ先のことかもしれないとも思いますが、僕は、いつかはこうなるだろうなと思うし、男とか女とか、別に考えなくなるときも来るんじゃないかな、女性の社会進出とかって言ってること自体がそのうちなくなるんじゃないかなと。要はやる人はやるわけだから。男でも女でも。楽観的かもしれませんが、僕はそう考えています。■田中圭1984年7月10日生まれ、東京都出身。2000年から活動を開始し、03年のドラマ『WATER BOYS』で注目を集める。08年に映画『凍える鏡』で初主演。翌年の4月には連続ドラマ『子育てプレイ』と単発ドラマ『ホームレス中学生2』でテレビドラマ主演を果たした。16年から放送されたドラマ『おっさんずラブ』シリーズの主演にて絶大な人気を博し、シーズン2と映画版でも主演を務めた。その後もドラマ『あなたの番です』(19年)をはじめ、さまざまな役柄で映画、ドラマに引っ張りだこの人気俳優。公開待機作に『そして、バトンは渡された』(10月29日公開)、『あなたの番です 劇場版』(12月10日公開)がある。スタイリスト:伊里瑞稀、ヘアメイク:花村枝美(MARVEE)/EMI HANAMURA(marvee)■中谷美紀1976年1月12日生まれ、東京都出身。1993年に女優デビュー。98年~99年の映画『リング』シリーズで話題を集め、99年に『ケイゾク』でドラマ初主演を務める。06年『嫌われ松子の一生』にて第30回 日本アカデミー賞 最優秀主演女優賞に輝く。舞台では11年に『猟銃』で初舞台を踏み、1人3役に挑んで紀伊國屋演劇賞 個人賞を受賞した。ドラマ『JIN-仁-』(09年〜11年)、大河ドラマ『軍師官兵衛』(14年)、映画『自虐の詩』(07年)、『ゼロの焦点』(09年)、『阪急電車〜片道15分の奇跡〜』(11年)ほか代表作多数。1年の約半分をオーストリアで暮らしている。著書『オーストリア滞在記』が幻冬舎文庫より発売中。インスタグラムアカウント@mikinakatanioffiziellスタイリスト:岡部美穂/MIHO OKABE、ヘアメイク:下田英里/ERI SHIMODA、衣装協力=ドレス:バイ マレーネ ビルガー(エスアンドティ)/イヤリング:ヴァンドームブティック(ヴァンドームブティック 伊勢丹新宿店)/ブレスレット:ハム(エスケーパーズオンライン)/パンプス:スタイリスト私物
2021年09月22日田中圭と中谷美紀が夫婦を演じると聞いて、どんな関係の夫婦かとワクワクする人が多いだろう。しかも、その夫婦が「日本初の女性総理大臣(妻)とその夫」と聞けば、いったい何が起こるのか? と想像を膨らませずにはいられない。原田マハによる同名小説を映画化した『総理の夫』が公開を迎える。田中が演じるのは、妻が日本初の女性総理に選出されたことで、思いもよらぬ騒動に巻き込まれていく主人公・相馬日和。中谷は、日和を深く愛し、信頼すると同時に、強い信念で日本を引っ張っていく女性リーダー・相馬凛子を演じている。久々の共演を果たしたふたりに話を聞いた。――タイトルから非常にインパクトが強いですが、最初にこのタイトルを聞いた時、さらに脚本を読んで抱いた印象、感想などを教えてください。田中:『総理の夫』と聞いて全然ピンとこなくて、自分の(演じる役の)ことだとも思っていなく「俺、何役だろう?」って思っていたんです。脚本を読んで「あぁ! “総理の夫”ってそういうことか!ていうか、僕!?」って気づくくらい、最初はピンときていませんでした。脚本を読んで最初に「おぉっ!」と思ったのが、日和が本当に何もしない主人公なんです。僕はそこがすごく好きでした。なかなかないんですよ、そういう主人公って。普通は何かを解決したり、人の気持ちを揺さぶったり、何かやらかしたりするものだけど、(日和は)何もしない(笑)。そういうのが中心にいて、周りでみんなが動くって、あんまりない形で、「面白そう!」って思ったし、凛子をはじめ、周りのみんなのキャラクターがすごく立っていて。実際、お芝居を一緒にさせていただいてもすごく面白かったし、映像で観たら現場にいた時以上にみなさんがすごく立ってて、よかったなぁって思いました。中谷:タイトルは単純に考えたのは「男性の総理大臣の夫が男性」ということなのかな? と。それも圭くんにピッタリだなと思いましたけれど。(脚本を読んで)ある意味、ファンタジーといいますか、この1年くらいで少し機運が変わってきていますが、脚本をいただいた時点では「どう考えても無理だろう」と。ジェンダー平等という意識がそこまで浸透していなかったので、ファンタジーというか「そんなことあったらいいよね?でも絶対に無理だよね」という意識で読んでいましたが、「働く女性が子供を産み、育てやすい社会をつくる」という、自分では絶対にできないことを凛子が実現しようとしてくれるので、凛子の夢に乗って演じたいなと思いました。『総理の夫』――久々の共演ですが以前、共演された際の印象について、また今回、夫婦役で再共演されてみての印象の変化などがあれば教えてください。田中:女優としての中谷さんは、現場での佇まいだったり、お芝居に対する取り組み方だったりに関して、すごく真面目に取り組まれるというのは、以前の現場でも見せていただいていたし、そこは全然変わらず「さすがだな」というのはありました。ただ、今回はカメラが回っていないところでもお話させていただく機会が多かったんです。基本的には、その(前の現場で抱いた印象のままの)中谷さんなんです。上品で、何かしたら怒られるんじゃないかな? と…言葉は難しいけど若干ビビっていたんですが(笑)、思っていた以上に――といっても、これまでの中谷さんのイメージが壊れることなく――フレンドリーで気さくで、意外と天然なことを言っていたりという“おまけ”の中谷さんの姿を教えてもらえたので、すごく楽しかったです。中谷:前回もとても空気を読んで、ご自分が求められていることを的確にキャッチして、求められていることをお返しするという…。何と言うのでしょう? “余計なことをしない”と言うと語弊があるかもしれませんが、エゴで何かを捻じ曲げようとしない方という印象でした。今回もそれはより強く感じられて、シーンによって、ものすごく気持ちの切り替えをしてくださって、楽しいシーンはとても楽しい空気を作ってくださるし、心のひだを大切に演じるシーンではそういった雰囲気を作ってくださって、ご一緒していてとても楽だったんですね。これもまた誤解が生じる表現かもしれませんが(苦笑)、“人畜無害”といいますか、本当の人畜無害ではないのですが、“気配を消せる”というのか、“愛を乞う人ではない”というのか…何かを証明したり、自分の実力を示して注目を得ようとする方ではないんですよね。ご自身の中で確固たる積み上げてきたものがあるので、そんなに証明する必要がないんでしょうね、とてもフラットな方だと思いました。田中:そうなんですか(笑)?中谷:どうなんですか?すごく柔軟な方だなと思いました。無用なケンカもしないんだろうなぁと。田中:しないですね。中谷:監督と戦ったりもしないんだろうなと。それは恐らく、監督が求めていらっしゃるもの、ある意味、各々の監督の器といったものまで的確に見極めていらっしゃるからなんだろうなと。どんなに議論をしても、どんなに捻じ曲げても、監督のキャパシティー以上のものは作れないじゃないですか。最終的に神の視点をもって編集するのは監督なのだということをわかってらっしゃる方だなと。田中:そこまで考えてないです(笑)。でもそういうふうに見えますか?中谷:きっとそうなのだろうなと。田中:じゃあそうなんでしょうね。――それって作品の中の日和と近いのかなと…。中谷:いえ、日和とは全然違います! 全く違いますよね?田中:そうですね。日和要素は全くないです、僕の中に。――田中さんと日和の間の決定的な違いとは…?田中:まず日和は「凛子のために」というのがあるじゃないですか? 僕、そもそもなくて(笑)!中谷:ははは。田中:何て言えばいいんですかね? 結婚したばかりの頃とか「家族のために」とか「お仕事、また頑張れますね?」とよく言われたんですが、そもそも「家族のために頑張る」気なんてさらさらないですという。中谷:あ、そうなんだ?好きだから励んでいたことがたまたまうまくいった感じ?田中:そうですね。自分が自分のために頑張ったことが結果的に家族のためになればいいなとは思っていますし、自分が頑張りたくないから、それで家族が食べていけなくなっても困るじゃないですか? 「家族にご飯を食べさせないといけないから仕事する」何て感覚は一切ないですね。中谷:なるほど。田中:凛子のために引っ越すとか、凛子のために出張に行けないとか、俺だったら絶対に文句を言いますね。「なんでだよ!」って(笑)。中谷:奥さんが急に「田舎暮らしいがいい」と言い出したら…。田中:「行ってこい! 行ってこい!」って言いますね。「田舎に城買ってやるぜ!」って(笑)。中谷:すごい! 城ですって(笑)。スケールが違いますね。田中:そう言って送り出しつつ、自分は行かないという感じですね(笑)。――中谷さんから見て「日和と田中さんは全然違う」というのは…?中谷:「人畜無害」と言いましたが、本当の人畜無害ではないですので。本当に人畜無害だったら、いまのポジションにはいないでしょうし、野心もあるし、やりたいこと、夢もあるのでしょうけど、それをあまりひけらかしたりはしない方ですよね。日和くんは鳥さえ観察していれば幸せなので、恐らく「目標」や「野心」がないと思うんです。――日和のほうは本当の意味で人畜無害だと(笑)?中谷:はい(笑)。だから全く違うんですよね。田中:確かにそうですね。鳥さえ観察していれば幸せですね(笑)。中谷:高級レストランでおいしいものを食べたいなどという思いもなくて、原作では、お弁当は、実家にいた頃は、運動会でも高級料亭の幕の内弁当が出てきて、結婚後も凛子はお弁当を作っことは一度もなくて、(映画の中で)るい(松井愛莉)に作ってもらったのが初めての手作りのお弁当だったと。「久しぶり」ってセリフを言ってるけど、実は言ってみただけで、本当は手作りのお弁当は初めてだったと。――河合勇人監督から、この映画をどういう作品にしたいなどといった話は?田中:コメディ要素を大事にというか「楽しい映画にしたい」というのは衣装合わせで言われましたね。コメディは監督自身が好きだと思いますが、とはいえ過剰なことはしないんですよ、演出も。すごくバランスがいいなというのは思いました。中谷:凛子の総理大臣像については、肩肘張るのではなく、マスキュリンにするのでもなく、柔らかくしましょうと意見が一致していました。基本的には、私たちを自由に泳がせつつ、でも手綱はしっかりと握っていらして、編集でいかようにもできるという自信がおありだったんじゃないかと思います。きっと監督の中で、物語の流れや緩急がある程度計算されていて、その枠にさえハマっていればあとは自由にしていいと。それは器の大きさと自信の表れですよね。田中:監督の演出について、一個だけ思い出しました! 終盤の凛子の会見のシーンで、僕が家を飛び出すじゃないですか。あの道がすごくデコボコで。走ったら、足元を見ないとグキッといくんじゃないかってくらい。それで「監督、これ下を見てもいいですか?」って聞いたら「下は見ないで!」って。「え? 全力?」(田中)「全力!」(監督)って(苦笑)。「下を見ないで全力か……、よっしゃぁ!」って思いました(笑)。――日和と凛子のなんとも“いい感じ”の夫婦の雰囲気は自然と現場で生まれたのでしょうか??中谷:でもその“いい感じ”の雰囲気を作りたいというのは監督のこだわりで、後半、凛子が総理大臣になってから、ふたりの関係にすれ違いやすきま風が生じるので、その前の部分をとても良い雰囲気にしたいというのは大事にされていましたよね。――特にコミュニケーションを意識した部分などは?田中:変に「しゃべらなきゃ!」と意識してしゃべっているというわけでもないですし、自然とですね。いままではガッツリとご一緒させていただいたわけでもなかったですし、今回は夫婦役というこの作品での関係もあったと思いますが、そうやって一緒にお話をさせていただく機会がたくさんあったということですね。中谷:別にずっとしゃべっていたというわけでもないですしね。――カメラが回ってないところでも“夫婦”の空気を出そうと意識するわけでもなく?中谷:「本番」と言われたらそういう空気を出せばいいだけのことですので。仕事ですからね。それなりに長くこの仕事をやってきましたものね(笑)?田中:そうですね(笑)。中谷:ずっと一緒にいなくとも、そういう空気を瞬時に作るように様々な現場で鍛えていただきました(笑)。――田中さんは、中谷さんが凛子を演じるということについてはどのように感じられましたか?田中:僕はやっぱり「ぴったりだな」と。おそらく映画を観てくださる方のほとんどが「中谷さん、ぴったりだな」と思うじゃないですか? そういう感じなんですけど、でもふとした時に「おいおい、この人ちょっと、おかしな発言してるぞ…」みたいな…。中谷:え? 何? どういう発言(笑)?田中:いやいや、たいしたことじゃないですよ(笑)。ただ、たまに抜けたところを見せてくれて、それが嬉しかったり、こんなこと考えたりもしているんだなぁ…というのは楽しかったですね。――中谷さんは、演じられる前から、周囲にそこまで「ぴったりだ」と見られていて、逆にプレッシャーなどはなかったですか?中谷:こういう作品って、それこそファンタジーですよね。もちろん、どうしたら(観客に)信じていただけるか? というすり合わせは監督とさせていただきましたし、例えば「ヒステリックに叫んでもいまの日本では総理大臣になれないのではないか」といった話は丁寧に重ねましたが、一方で、そもそもそう見えるように本も書かれているわけですし、衣装や照明なども含めて、みなさんのおかげでそう見えるように神輿をかついでいただけているので、そこに乗っていれば、無理に変なことしなくてもいいだろうと。威厳や存在感は出そうとすると失われていくものだなと思うので、変に気負ってもしかたがないなと思っていました。あとはバランスですよね。田中圭さんが日和の“何もしない”キャラクター…本当は何もしていないわけではなく、陰ながら凛子を支えてくれているんですけど、そこに徹してくださっていたからこそ、凛子の総理大臣としての存在感が出てくるはずだと信じていたので、ひとりで作るものではなくて、そこはみなさんに委ねていました。――女性総理大臣を演じる上で、スピーチや佇まいなど、どなたかモデルにした人物などはいましたか?中谷:ニュージーランドのジャシンダ・アーダーン首相、ドイツのメルケル首相、EUのウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長など女性リーダーは海外にはたくさんいらっしゃいますし、特に参考にさせてもらったのはアンガーマネジメントでしたね。不当な扱いを受けても直情的に反応するのではなく、常に冷静に感情をコントロールしているからこそ周囲の人たちが付いてくるのでしょうし、だからこそ時に本当に(強い気持ちを)見せないといけない時に、その発言が際立つんだと思います。例えばメルケルさんも一度、議会で声を張って、コロナ禍における政策の実現について激しくおっしゃったことがありましたし、ニュージーランドでもテロがあったとき、アーダーンさんが「イスラム教徒に対する迫害は、我々の問題である」とおっしゃったことがありました。凛子もヒステリックに声高に何かを叫ぶのではなく常に柔らかく言うことを心がけていました。――先ほど、田中さんが日和と近いか否かという話がありましたが、田中さんは作品ごとにいつも全く異なるタイプの役柄を演じられていて、同一人物が演じていると思えないような驚きを観る者に与えてくれます。とはいえ、見た目をガラっと変えるという感じではないですが、いつもどのように役作りをされているんでしょうか?田中:おっしゃるように見た目はそんなに変えたことなくて、変えたいんですが、その機会がなかなかないままにやってきたのが正直なところで。そもそも、あんまり役作りをしないというか、「役作りって何?」という感じで。当然、台本は読みますし、頭の中で「これはこうなって…」と組み立てたりはするんですけど、でも“役作り”って何なのかがいまだにわかっていなくて、結局、想像でしかないじゃないか? と思ってるんですよね。見た目の部分で思い切り太ったり、痩せたりとか、実在の人物であればその人について調べて…ということはできるとは思いますが…。それこそ医者をやるといっても、役作りで患者さんを切ることなんてできないし、犯罪者だってそうですよね?そういう意味で、僕ひとりでやれる役作りなんてたかが知れてるなと思っているので、そこまで「これが僕の役作りです!」みたいなことは、一切していないんです。――それで毎回、役ごとに切り替えられるところがすごいですが…。田中:逆に周りのみんながどんな感じでやっているのかわからないし…そういっても、そこまでみんな、してないでしょ(笑)?って。――今回、こうして政治をテーマにした作品に出演されて、改めて感じた「政治に期待すること」などがあればお願いします。田中:コミュニティの規模として「夫婦」のことであれば夫婦で決めればいいし、「クラス」の問題であればクラス内で話し合って決めること。「会社」であれば、社長や取締役が何かを決定したり、そういう小さな規模のコミュニティであれば、物事をガラッと変えることも可能だと思うんです。でもそれが大きくなればなるほど大変になっていくし、それが「国」となると、やはり舵取りをしていくのは政治家の役目ですよね。それは大変なことだと思うけど、「面白い」トップの人たちが政治の世界にも現れてくれたらいいなとは思います。中谷:難しいですよね…。凛子のような政治家がいてくれたらいいなと思いますけれど。田中:それは最高ですよ。中谷:私たちではできないことを凛子がやってくれているのでね。ポピュリズムにはしらずに増税も断行したり、いまの自分の立場を守るためではなく、国民の未来を守るために動いてくれる政治家、リーダーがいてくれたらいいなと思いますけれど…。民間から登用したほうがいいのかな? とも思わなくもないですけれどね…(苦笑)。コスト意識もあって視野も広いイノベーター――「名声やお金のため」ではなく志のために政治を司ってくださる方に任せるほうがいいのかなと。そういう意味では、やはり経済的な基盤も重要かもしれません。田中:難しいところですね(苦笑)。中谷:ただ、経済的ゆとりがあることが良いかというと、原作の中でも日和が日記に「“うらやましい”が“妬み”になってはいけない」という意味のことを書いてましたし…。日本人の感情として“平等”を求める部分も強いので、そのあたりも難しいですよね。ぴあのアプリ(無料)をダウンロードすれば、アプリ読者限定写真が見られます!ダウンロードは こちら(dpia-app://contentAll?contentId=8f965a8e-00e0-4b10-b8dd-1deb8c5597d1&contentTypeId=2) から『総理の夫』9月23日(木・祝)全国ロードショー(C)2021「総理の夫」製作委員会取材・文:黒豆直樹撮影:伊藤彰紀(aosora)、AKINORI ITO(aosora)田中圭スタイリスト:伊里瑞稀ヘアメイク:花村枝美(MARVEE)中谷美紀スタイリスト:岡部美穂ヘアメイク:下田英里衣装協力=ドレス/バイ マレーネ ビルガー(エスアンドティ)イヤリング/ヴァンドームブティック(ヴァンドームブティック 伊勢丹新宿店)ブレスレット/ハム(エスケーパーズオンライン)パンプス/スタイリスト私物エスアンドティ 03-4530-3240ヴァンドームブティック 伊勢丹新宿店 03-3351-3521 エスケーパーズオンライン 03-5464-9945
2021年09月21日女優であり、演劇ユニット<プロペラ犬>の主宰も務める水野美紀と、2016年放送、TBSテッペン!水ドラ!『毒島ゆり子のせきらら日記』(主演:前田敦子)で全話の脚本を手がけ、第35回向田邦子賞を受賞し、その後もドラマ・舞台など多くの脚本を手がける東京マハロの矢島弘一がタッグを組み上演する舞台『2つの「ヒ」キゲキ』。和田雅成、剛力彩芽、富田翔、真凛、椎名鯛造、宮下貴浩ら、注目のキャストが名を連ねる本作のメインビジュアルが公開された。本作は、共通のテーマ「悲喜劇」に応じて、水野美紀と矢島弘一の2人がそれぞれ脚本を書き下ろし、1幕と2幕でひとつの作品として上演。その2つの別々の物語がリンクしていく2作品同時上演作品となる。今回、メインビジュアルとともに、それぞれの作品のタイトルも発表された。1幕は矢島弘一による脚本・演出で、タイトルは「パンティーアナキズム」。そして2幕は水野美紀が脚本・演出を担当する「テクタイト」。キャストはこの2つの物語にそれぞれ異なる役に挑戦する。2つの全く違う脚本が、どのようにリンクしていくのか、注目である。そんな2つの作品の脚本・演出を担当している水野美紀と矢島弘一が、それぞれの作品についてコメントを寄せた。「パンティーアナキズム」脚本・演出矢島弘一コメント「この子は何がしたいのか?この子はどこへ向かうのか?この数ヶ月、この物語の主人公・中村桜子のことばかり考えています。静かに激しい子であり、冷たくて熱い子。流されたいけど泳ぎたくなくて、歌いたいけどマイクは持たない。いつも目には見えない何かと戦っている。向こう側へ行くか、こっち側へ来るか。パンティーを履くか、パンティーを脱ぐか。これは喜劇か、さもなくば悲劇か。」「テクタイト」脚本・演出水野美紀コメント「悲劇と悲劇を重ねてエンタメスパイス放り込んで捏ねて焼き上げたら喜劇になってました。70分に詰め込みまくりました。歌に踊りに殺陣に悲劇、結果喜劇!劇場に集まった複数人の小田島に、カリスマ舞台俳優の隠されていた過去。時が歪んだ劇場で、終演を待つ不気味な影。全員が交じり合い、カーテンコールに向けて再び時が進みはじめた時、皆の抱える心の叫びが溢れ出す。」【公演概要】タイトル:舞台『2つの「ヒ」キゲキ』脚本・演出:1幕「パンティーアナキズム」矢島弘一2幕「テクタイト」水野美紀キャスト:水野美紀和田雅成剛力彩芽富田翔真凛椎名鯛造宮下貴浩福田ユミ水原ゆき南部麻衣竹内真里久保田武人西野優希永松文太猪俣利成中原果南竹若元博(バッファロー吾郎)日程:2021年10月7日(木)~10月14 日(木)【タイムテーブル】10月7日(木)18:3010月8日(金)18:3010月9日(土)12:00/17:0010月10日(日)12:00/17:0010月11日(月)18:3010月12日(火)13:00/18:3010月13日(水)13:00/18:3010月14日(木)11:30/16:00※開場は開演30分前劇場:新国立劇場 小劇場東京都渋谷区本町1丁目1番1号チケット料金:S席12000円A席8000円高校生以下5000円※ご来場特典付き※全席指定・税込【ご来場者特典】本公演は、国が新型コロナ対策として効果を認めている光触媒の抗菌コーティングを提供している、株式会社バベル様にご協力を頂いております。みなさまが少しでも安全に過ごせます様、ご自身でお手軽に抗菌出来る本公演限定ルミコートをご来場特典としてプレゼントさせて頂きます。 * チケット好評発売中!Confetti(カンフェティ): 公式サイト:2-hi-kigeki.com公式Twitter: お問い合わせ: 2hikigeki@gmail.com 宣伝衣装協力:ISSEY MIYAKE INC.企画・プロデュース:宮下貴浩・水野美紀・矢島弘一共同プロデューサー:中道正彦主催:水野美紀×矢島弘一『2つの「ヒ」キゲキ』企画 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2021年09月18日中川大志主演の「ボクの殺意が恋をした」第7話が8月22日オンエア。田中みな実演じる千景と水野美紀演じる詩織の対峙シーンに「めっちゃ熱い」などの声が集まるとともに、藤木直人演じる丈一郎の復活も話題を呼んでいる模様だ。身体能力100点、ルックス100点、しかし最高に“間が悪い”男虎柊が、ある日育ての親である男虎丈一郎を何者かに殺される。幼い頃から何かと柊の面倒を見てきた刑事の綿谷詩織から、実は丈一郎が裏で警察が法で裁けない相手を消す“殺し屋”をしていたと聞かされた柊は、自分も殺し屋となって丈一郎の仇を取ろうと決意する。しかし丈一郎を殺したとされる美人漫画家・鳴宮美月は、自分の初恋相手、葉山葵だった…という本作。男虎柊に中川さん、葉山葵に新木優子、美月を暗殺しようとしていたが、一転守る側となった八乙女流星に鈴木伸之。柊の前に突如現れた“許嫁”の莉奈に松本さん。表向きは美月のアシスタントとして振る舞う水瀬千景に田中さん。美月の編集担当、風岡樹生に中尾明慶。警察の殺し屋組織“SOS”の綿谷詩織に水野さん。男虎丈一郎には藤木さんといったキャストが出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。柊に撃たれそうになったところを流星に助けられた葵は、流星を千景のもとへ連れて行く。そこで流星は千景が本物の“鳴宮美月”だと明かされる。一方、柊も詩織から鳴宮美月の正体が千景であることを聞かされていた。千景は恋人の武尊(小池徹平)をSOSに殺されていた。武尊は葵の生き別れの兄で、葵もまた千景とともに“復讐”に参加する…しかし彼女たちの本当の復讐相手は丈一郎ではなかった。実は詩織こそ事件の黒幕。詩織は自分の不正を暴こうとした武尊を殺し、流星に美月殺害を依頼。さらに不正をただそうとした丈一郎を殺したのも彼女だった…というのが今回のストーリー。これまで隠されてきた謎の数々が一気に明かされた詩織と千景のフェンス越しの対峙シーンに「田中みな実vs水野美紀めっちゃ熱い」「黒幕っぽそうな田中みな実vs黒幕っぽそうな水野美紀の戦い良いな」「これは水野美紀さんと田中みな実さんが豹変しないタイプの奪い愛」などの反応が集まる。そんななかラストでは亡くなったはずの丈一郎が詩織の前に現れる。丈一郎が生存していたことに「一気に内容も進んで丈一郎さんも生きててと色々ありすぎて頭が追いつかない」など驚きの声とともに、丈一郎を演じる藤木さんに「ラストに少し姿を見せただけで視聴者の注目を全部持っていくさすがの存在感」といった感想も。また葵を抱きしめ「好きだ」と告白、「僕の全てをかけると誓う、守らせてくれ」と想いを伝えたうえで柊の自宅に乗り込み、自分との会話を葵に聞かせ、柊に本当は丈一郎を殺してないことを伝えるよう促す流星の行動にも「デス・プリンス良いやつやん」「自分で当て馬認定してしまったデスプリンスが急に恋しくなってきた」といった声が送られている。(笠緒)
2021年08月23日中川大志主演、新木優子、鈴木伸之らが共演する「ボクの殺意が恋をした」第5話が8月8日放送。視聴者からは“鳴宮美月の正体”について田中みな実演じる千景、水野美紀演じる詩織を中心に様々な憶測が飛び交う事態になっている。本作は身体能力100点、ルックス100点、しかし最高に“間が悪い”殺し屋になった男虎柊を中川さんが演じ、柊が育ての親、男虎丈一郎を殺され、その仇を取るべく殺し屋となって、丈一郎の仇である漫画家の鳴宮美月を討つため彼女に接近するのだが、殺すどころか恋してしまい、さらに美月が初恋相手の葵だったことが判って…というスリリング・ラブコメディドラマ。中川さんはじめ、大人気漫画「ハリネズミ探偵・ハリー」の原作者で、これまで一切表に顔を出さない完全にベールに包まれた大人気漫画家だったが、漫画大賞受賞を機にメディアの前にも顔を現すようになった鳴宮美月こと葉山葵に新木さん。表の顔は世界をまたにかける人気モデルだが、裏の顔は芸術的な殺し方に強いこだわりを持つ天才肌の殺し屋“デス・プリンス”で、美月を殺害しようとする八乙女流星に鈴木さん。美月のチーフアシスタントだが、美月が葵だと知っていた水瀬千景には田中さん。表は警視庁生活安全課所属の準キャリア刑事だが、実は法では裁けない人間を闇に葬り去る殺し屋組織“SOS”を束ね、幼い時から何かと柊の面倒を見てきた綿谷詩織に水野さん。鳴宮美月のデビュー時からの担当で、〆切通りに原稿を上げさせる忠実な仕事人間の風岡樹生に中尾明慶。清掃会社を経営しながら裏ではSOSのトップエージェントとして活動、美月の返り討ちで帰らぬ人になってしまった男虎丈一郎に藤木直人といった顔ぶれが出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。葵が美月になりすました経緯を聞いた柊は、秘密を知っていたはずの千景を問い詰めるが、千景もまた美月には会ったことがなく、向こうから一方的に連絡が来るだけだと答える。葵になりすましを辞めさせ、清掃会社の事務所に匿う柊だが、詩織は葵が丈一郎を殺したという疑惑は消えていないと答える。そして幾度も美月暗殺に失敗した流星も、任を解かれることに。そんななか、新たな刺客が葵を襲う。葵のもとに駆けつけた柊は仮面の刺客を倒すが、それは詩織が送り込んだ殺し屋で、詩織は丈一郎殺害現場が映された防犯カメラの映像を科捜研に鑑定してもらったところ加工の形跡はなく、映像に映り込んだ葵は丈一郎殺害犯だと言い放つ…というのが今回のストーリー。新たな展開にSNS上では“鳴宮美月の正体”について様々な憶測が飛び交うことに。[どう考えても田中みな実が鳴宮美月でしょ」「やっぱり田中みな実なのか…?」などの声が上がる一方、「千景さん(田中みな実さん)と思っていたけれど、綿谷詩織さん(水野美紀さん)が何気に…」「ミステリーの定石だと、黒幕は最初から登場してた人物ってことになるから、来週から登場する許嫁ではないと思うんだが…。1番怪しいのは今のところ水野美紀なんだよなぁ」「詩織さん柊の意見に対して聞き分け良すぎだし、どんどんラスボスなんじゃないかという疑念が深まる」など詩織が美月なのではと推測する視聴者も。なかには「そもそも藤木さんとあおいちゃんが繋がってて、本物の美月がやっぱり黒幕なのか、藤木が美月なのか」と丈一郎生存説を唱える視聴者や「詩織ちゃんと丈ちゃんの子供が鳴宮美月とか」といった声も。後半に向けて視聴者の謎解き合戦も過熱している模様だ。(笠緒)
2021年08月09日水野美紀が脚本と演出、主演を務める舞台『2つの「ヒ」キゲキ』が10月7日(木)~14日(木)にかけて、新国立劇場 小劇場で上演されることが決定した。本作では、女優であり演劇ユニット「プロペラ犬」の主宰・水野美紀と、2016年放送のTBSテッペン!水ドラ!『毒島ゆり子のせきらら日記』(主演:前田敦子)で全話の脚本を手がけ、第35回向田邦子賞の受賞後もドラマ・映画・舞台など多くの脚本を手がける東京マハロの矢島弘一がタッグを組む。『2つの「ヒ」キゲキ』は共通のテーマ「悲喜劇」に応じて、水野美紀と矢島弘一の2人がそれぞれ脚本を書き下ろし、1幕と2幕で1作品として上演。別々の物語がリンクする2作品同時上演作品という形となった。水野と矢島はそれぞれの作品で脚本と演出を務め、水野は主演も務める。共演には舞台『刀剣乱舞』シリーズや『おそ松さん on STAGE』など多くの2.5次元作品の他 TV・ドラマ・映画など活躍の幅を広げていて注目の集まる和田雅成 、ドラマ『ごくせん』(日本テレビ)でデビュー以降、数多くのドラマや映画、舞台作品に出演し、確かな演劇力に定評のある富田翔。さらにTVをはじめ舞台での活躍も目覚ましい真凛、子役経験もありミュージカル『薄桜鬼』や舞台『刀剣乱舞』などの2.5次元作品で活躍する椎名鯛造、水野美紀に見出され、多くの作品に出演する他、自身のプロデュース公演も精力的に上演している宮下貴浩らが発表された。詳細は後日発表予定。第2弾のキャスト発表には大きなサプライズもほのめかされており、続報に期待したい。水野と矢島からのコメントは以下の通り。<脚本・演出・主演:水野美紀>演劇でしか表現できない事をやりたいと思っています。ふたつの作品は場所も設定もキャラクターも違い、ひとつの作品として完結しますが、同じセット、同じ役者によって演じられます。通して観る事で浮かび上がってくるものがあります。対比することでより強く伝わるものがあります。ふたつの別々の作品であって、ひとつの作品です。世に蔓延する絶望と怒りの空気を感じ取りながら、スカッと爽快、楽しい作品に仕上げたいと思います。<脚本・演出:矢島弘一>まずは無事に発表できること、嬉しく思います。この企画の話は美紀さんと宮下と3人で焼肉を食べに行ったことで産まれた企画です。その時も大した話はしてなくて「ハラミが旨かった」記憶しかないけど、こうして実現出来たのはきっと3人が「演劇好き」だからだと勝手に解釈をしています。無事に幕が開きますように。そして、お客さんに観てもらえますように。■公演情報舞台『2つの「ヒ」キゲキ』10月7日(木)~14日(木)上演会場:新国立劇場 小劇場公式サイト: 2-hi-kigeki.com
2021年07月28日6月中旬の東京。恵比寿にある商業施設から出てきたのは、鮮やかなピンクのドレスが目をひく中谷美紀(45)。撮影が終わったあとのようだ。周囲のスタッフと目を合わせて挨拶をする中谷の様子は、遠目に見ても丁寧で感じがいい。現場には、田中圭(36)の姿も。「中谷さんと田中さんは9月公開の映画『総理の夫』でW主演を務めます。昨秋クランクアップしていますから、その日は宣伝のための撮影でしょう」(芸能関係者)秋公開作の宣伝活動が始まっているとはやや早い気もするが……。「中谷さんが日本にいるうちに、ということなのでは。彼女はオーストリアと日本の二重生活中ですからね」(前出・芸能関係者)’18年11月に8歳年上のドイツ人ヴィオラ奏者、ティロ・フェヒナー氏との結婚を発表した中谷。「彼が’16年にコンサートで来日した際に、飲食店でたまたま近くに居合わせたのが、出会いです。一人で食事していた中谷さんの携帯電話が鳴ってしまい、数人で食事していた彼のグループに謝ったことから会話が始まったそうです」(スポーツ紙記者)映画のような出会いから間もなくして交際を開始し、のち結婚。この4年ほど、中谷は1年の半分ほどをオーストリアで過ごして、仕事があるときには日本に帰る、という生活スタイルをとっている。ただ、この国際結婚夫婦もコロナ禍に直撃されてーー。■「夫はツアー中止で失業状態に…」《夫は予定されていたツアーが次々中止となり、失業状態》(『婦人公論』2月24日号)そう中谷自身が話している。「夫のフェヒナー氏は世界三大オーケストラに数えられるウィーンフィルの奏者として世界を飛び回る身。平時は忙しい人です。ただコロナ禍で昨年3月から6月までは公演がすべてストップ。その後も通常どおりには公演できていない状態です」(前出・芸能関係者)そんな状況を受けてか、中谷には心境の変化があったようでーー。「今年5月にインスタグラムを始めたんです」(前出・芸能関係者)公式サイトで中谷は、これまでSNS発信をしなかった理由を次のようにつづっている。《たったひとりの静かな時間を確保するために、お休みの日を誰かに知られてしまうことを何よりも恐れていました》(6月2日付)守ってきた“自分ひとりの時間”を捨てSNSを解禁したことを、前出の芸能関係者はこう見る。「海外生活ということもあり、私生活を見せることに抵抗がなくなっているのかもしれません。2月にはオーストリアでの田舎暮らしをまとめた著作も出版しています。それに夫の仕事が減ったことで、“私が仕事を頑張らなくちゃ”と気を引き締めた部分もあったのでは。中谷家は“夫婦のお財布は別”だそうですが、いざというときは支え合っていくでしょうから」映画『総理の夫』は中谷演じる史上初の女性総理とその夫の物語。凛として“出稼ぎ”に励む、中谷のたくましさにぴったりだーー。
2021年07月09日中川大志、新木優子、藤木直人が出演する、殺意と恋が入り混じるスリリング・ラブコメディドラマ「ボクの殺意が恋をした」に、鈴木伸之、田中みな実、中尾明慶、水野美紀が出演することが新たに分かった。鈴木伸之が演じるのは、殺し屋のプロ“デス・プリンス”こと八乙女流星。表の顔は世界をまたにかける人気モデル、裏の顔は芸術的な殺し方に強くこだわる天才肌の殺し屋。本作では、かなりのナルシストである彼の決めポーズ&セリフに注目だ。アナウンサーでありながら、「M 愛すべき人がいて」「生きるとか死ぬとか父親とか」などに出演し女優としても注目を集める田中みな実が演じるのは、ドラマの鍵を握るともいえる“大きな秘密”を抱える漫画家アシスタント・水瀬千景。美月(新木さん)のアシスタントを長年している千景は、絶賛婚活中で、仕事中でもやたらとマッチングアプリを気にして男漁りをしているキャラクター。だが、アシスタントとしては極めて優秀。また中尾明慶は、美月の担当編集者・風岡樹生役を演じる。友好的でお調子者ではあるが、鈍感な一面もあり、事態を思わぬ方向へ持っていってしまうことも。そして、警察官なのに殺し屋組織の責任者という、正反対の二面性のある役どころ、綿谷詩織を水野美紀が演じる。警察組織内に秘密裏に存在している、法では裁けない人間を闇に葬り去る殺し屋組織「Secret Operation Service」(通称:SOS)を束ねている彼女は、柊(中川さん)とは幼い時からの顔馴染みであり、何かと柊の面倒を見てきた。心優しい柊を見て、いまならまだ引き返せると殺し屋から身を引くように何度も諭そうとする人物だ。ほかにも、美月の漫画家アシスタントとして、動画配信マニアの江村隼也役で永田崇人、写経LOVEの皆川真希役で小西はるが出演することも決定した。キャストコメント●鈴木伸之殺し屋界のエース、デスプリンスこと、八乙女流星を演じます。流星の役どころについては、まだ撮影スタートしたばかりなので、なかなか、掴めてないところもあるんですが、スタッフの皆さんと、そしていろんなことで自分の役をつかんでいきたいなと思っています。日曜ドラマということで、気楽に、そして笑えて、スリリングさを味わえるような、週に1回の楽しみになったらいいなと思っています。台本を読んでみて、優雅さと、そして、ちょっと人と毛色が違う感じ。殺し屋のプロという、“プロ感”みたいなものが出せたらすごくいい八乙女流星になるんじゃないかなと思ってます。●田中みな実人気漫画家、鳴宮美月のチーフアシスタントで、ある秘密をもつ、水瀬千景を演じます。千景は明るく、感情表現が豊かであるようで、どこか本心がみえない、謎に包まれた人物だと感じました。そこをうまく表現していきたいです。新木さんとは以前も連ドラでご一緒していて、会うなり「みな実さ~ん!これ知ってます??」とオススメの美容グッズをプレゼントしてくれたりして、あまりの可愛さに日々キュンキュンしています。中川大志さんとお芝居の現場でご一緒するのは初めて。仔犬のようにかわいくてみんなの癒しです。和気あいあいとした楽しい現場でこの夏を過ごせることを嬉しく思います。幾度となく殺人を企てるという話なのに、ポップでコミカルで笑えます。物語の奥に潜む謎や陰謀を一緒に解き明かしてください! 日曜ドラマなので、月曜日に職場や学校で「ねぇ、あれって実はこうなんじゃない?」などと皆さんで話題にしていただけたら嬉しいです。●中尾明慶出世命のマンガ担当編集者、風岡樹生を演じます。風岡は、出世命ですが登場人物の中ではムードメーカーといいますか、風岡が出てくるとちょっと変わった面白いことが起きる、そんないい人なんです。出世は考えているけれど、根本的なところで人思いなところがあり、先生のこともすごく想っています。そして周りの皆さんのことも。出世命と言いつつ、そうでもない一面もあったりして、僕は非常に風岡という人間のことが好きです。台本を読んでみて、すごく大きなスケールで、迫力があって、これが日曜日のドラマで皆さんに見てもらえると思うと嬉しいですね。本に描かれているコミカルな感じとかそういったものを体現しなきゃいけないので、演じる側として、プレッシャーはありますけど、非常に楽しみだなあと思いました。日曜日の週末に、みんなでちょっとクスッと笑えて、楽しんでもらえたらなと思っているので、全力でやっていきたいです。●水野美紀殺し屋組織、シークレットオペレーションサービス、通称“SOS”の責任者、綿谷詩織を演じます。表向きは生活安全課の刑事ですが、その裏では警察の中にある殺し屋組織に属して、法で裁けない悪人を退治する、二面性のある役どころです。中川大志くん演じる柊ちゃんの親代わりのように彼の面倒をみている人間で、柊ちゃんとも藤木直人さん演じる丈ちゃんとも特別深いつながりのある人物です。台本はとても面白く、サスペンスの要素もありながら、恋愛の要素もガッツリあり、コメディーの要素もあるという独特のドラマ。展開も早くて、いろんな伏線が仕掛けられています。ジェットコースターのように飽きさせないで、どんどんグイグイ引き込まれて見られるドラマに仕上がると思います。話が進むにつれ、色んな仕掛けが明らかになっていくので、謎解きも楽しめるかと。あと柊ちゃんが子供の頃から間が悪くてドジを踏んじゃうという面白さもたくさんあるので、彼の右往左往、殺さなきゃいけないターゲットに恋をしてしまう面白さに注目していただけたらと思います。「ボクの殺意が恋をした」は7月4日より毎週日曜日22時30分~日本テレビ系にて放送。(cinemacafe.net)
2021年06月11日吉川愛、板垣李光人が新時代カップルを演じる「カラフラブル」が6月3日深夜の放送で最終回を迎えた。SNSには桐山漣演じるキラへの、水野美紀演じるあさひの“逆壁ドン”が話題を呼ぶとともに、本作を「語りたい」という視聴者からの声も多数投稿されている。祥伝社「FEEL YOUNG」連載中のためこう氏による人気漫画「ジェンダーレス男子に愛されています。」をドラマ化した本作。町田和子に吉川さん。相馬周に板垣さん。キラに桐山さん。鉄本あさひに水野さん。境正美においでやす小田。本当はワイルドキャラを前面に押し出したい「ユニコーンボーイズ」のささめに草川拓弥。最初は周を嫌っていたが、彼を受け入れていくゆうたんに永田崇人。周たちの事務所「オクタプロ」の社長、奥田諒一郎に塩野瑛久といったキャストが出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。周が奥田から和子と別れるよう迫られていると知り、自分が周の足を引っ張っていると考えた和子は「お互い1人で考えよう」と周に伝える。そしてユニコーンボーイズのイベントの日、和子のもとにキラから電話が。「自分の気持ちに言い訳するな」というキラの言葉に和子は会場に急ぐ。そして周は和子と付き合っていることを告白。キラやささめ、マネージャーとともに事務所を辞め独立、そこにゆうたんも合流する。和子はあさひについて新雑誌の制作に挑むことに…というのが最終回のあらすじ。ラスト、あさひが一緒に仕事をしているキラが我慢できずにノートPCに怒りをぶつけていると、「うるさいわよ」といいつつ「一緒にいるだけで落ち着くし」と、自分の感情を素直に口にするあさひ。だが「だけど…今日はちょっとドキドキさせちゃおっかな」と、キラに迫り“逆壁ドン”からの“膝ドン”、さらに“両手ドン”。「優しくしてくれ」とつぶやくキラにあさひは「どうかな」と返しニヤリとする…。このシーンに「並んで社長業するキラあさ、、、、尊すぎん」「キラあさ壁ドン最高だった!!!」「心臓飛び出ました」などの声が殺到。また「また日常が続いてく感じの終わり方大好きだし、これからもめぐわこは一緒なんだなって思うと幸せ」「めぐわこがキラあさが幸せになって良かったです」など、“めぐわこ”“キラあさ”2つのカップルへの祝福の言葉も。そして「カラフラブルについて語りたいのですが」「まじで誰か語りたいこれ」「こんな終わってほしくないドラマ久々……語りたい」と、本作について誰かと語り合いたいという声も多数SNSに投稿されており、感動を分かち合いたい視聴者の想いがネット上にあふれ続けている。(笠緒)
2021年06月04日2021年6月2日に、俳優の酒井美紀さんがInstagramを更新。公開された1枚の写真が、ネット上で反響を呼んでいます。酒井美紀が14歳の頃の写真を公開!酒井さんといえば、1996年に放送され、大ヒットとなったテレビドラマ『白線流し』(フジテレビ系)で主演を務め、人気を博した俳優の1人です。2021年6月現在、43歳の酒井さん。同月2日に放送されたバラエティ番組『今夜くらべてみました』で、若い頃の写真が放送されると、ネット上では「懐かしい」といった声が上がりました。酒井さんは、Instagramで『今夜くらべてみました』の感想を述べ、番組で使わなかった中学生時代の写真を公開。番組で使うために昔のお写真を探していたんですけど、番組で使われていない懐かしい中学時代の一枚をこちらで!笑mikisakai.muaーより引用酒井さんが披露した、14歳の頃の写真をご覧ください! この投稿をInstagramで見る 酒井美紀 muaproduction(@mikisakai.mua)がシェアした投稿 酒井さんが公開したのは、体操着に身を包んだ、14歳の頃の写真です。まだあどけない表情ではにかむ酒井さんの姿が、ほほ笑ましいですね。写真に対し、ファンからは「めっちゃかわいい」「今も昔も変わらずきれい」「懐かしい。全然変わらなくてビックリした」といった声が続出しています。酒井さんの若かりし頃の写真を見て、懐かしくなった人もいるのではないでしょうか。やわらかい雰囲気が魅力な酒井さん。今後の活躍も楽しみですね![文・構成/grape編集部]
2021年06月03日2021年5月30日、俳優の水野美紀さんはTwitterを更新。投稿された写真が話題になっています。この日、水野さんは俳優でイラストレーターの夫、唐橋充さんの誕生日を祝ったそうです。水野さんが止めたにも関わらず、唐橋さんは誕生日ケーキに「歳の数だけロウソクを立てたい」と聞かなかったようで…。大変なことになったケーキを写した1枚を、ご覧ください。律儀に歳の数だけ立てなくて良いと言ったんだ私は。大炎上するに決まってるじゃないか唐橋よ。「俺の誕生日なんだから俺の好きにさせてくれ」と言って聞かなかった唐橋よ。 pic.twitter.com/Q9YVI7BBQw — 水野美紀 (@mikimobilephone) May 30, 2021 大炎上…!44歳の誕生日だった、唐橋さん。ホールケーキの上にぎっしりと立てられたロウソクが勢いよく燃えています!水野さんは「大炎上するに決まっているやないか、唐橋よ」とツッコミの言葉をつづっていました。投稿を見た人たちからは「爆笑しました。景気よく燃えていますね」「だ、大胆ですね。お誕生日おめでとうございます」「正気の沙汰じゃないけど、最高」などのコメントが寄せられています。ここまでの火力だと、吹き消すのも大変そうです!夫の大胆すぎる提案に、呆れながらも付き合う水野さんの大らかさが、素敵ですね。夫婦の仲のよさが垣間見れる投稿に、多くの人が和まされたことでしょう。[文・構成/grape編集部]
2021年05月31日水野良樹(いきものがかり)が、歌詞について、また歌づくりについて14人のクリエイターと語り合った対談本『うた/ことばラボ 「うた」と「ことば」についての14の対話』(小社刊)の発売記念イベントが、5月30日、東京・渋谷のTSUTAYA SHIBUYA8Fイベントスペースにて行われた。テレビのワイドショーの取材カメラも多数居並ぶなか登壇した水野は、書籍発売の感想を問われて、約2年におよんだぴあアプリでの連載が書籍という形でまとめられたことの喜びとともに、コロナ禍という特別な状況のなかで歌がどんなふうに伝わっていくのか、どう伝えていくのかということについてあらためて考えた、ドキュメントのような1冊になったと思う、とその手応えを語った。その後に、「連載が始まったころは僕が太っていたんですけれど、2年の間にだんだん痩せていったという、訳のわからない経過も詰め込むことができて……」と、笑いを誘うエピソードを言い添えるのはいかにも水野流だが、来場者に向けての言葉を求められて「こんなんですみません、以上の言葉が出てこないです(笑)」と話して会場が和んだところで、トークゲストの関取花を迎え入れた。関取は、対談相手のひとりとして連載ならびに書籍に登場しているのに加えて、水野が運営するサイト「HIROBA」でエッセイを連載するなど、水野がその才能を高く評価するシンガーソングライターだが、まさに現役バリバリ、「うた」や「ことば」に日々向き合っているからこそのとまどいや喜びから生まれる質問を、書籍のなかで他のクリエイターたちが語った内容もしっかり踏まえながら投げかけて、まるで書籍で展開された14の対話に連なるボーナストラックのような、中身の濃いトークセッションになった。最初の話題は、書き方の変遷について。以前は、もっぱら自分のために書いていたという関取は、ここ数年の間に「誰かのために」という気持ちが強くなってきたそうだ。結果、出来上がる曲は歌詞もメロディもどんどんシンプルになっているという話に、水野は「カッコいい!」と感心することしきりだったが、関取にしてみると、それもこの本の橋口洋平(wacci)との対話で話されていた「表現をミニマムにしたい気持ちがある」という水野の言葉に共感したからだという。では、何をどう削ぎ落とすのか。そこでものさしになるのは歌ってみての感触、説得力ということだと確認したふたりの話は、他のアーティストへの楽曲提供の際の経験談から、これまたこの本に登場した作詞家、松井五郎の凄さへと続き、さらには「みなさんがそれぞれにもがきながらやっていることを知って勇気づけられた」という関取の一番の感想は「やっぱり、おもしろい人はいい歌詞を書くな」ということだった。もちろん、コロナ禍のなかでの音楽作りについても語られたが、それはコロナ禍ということだけでなく自分が置かれた状況との間合いの取り方という話になり、それがどんなふうに創作に反映されるのかという話へと広がっていった。「これだけいろんな情報がすぐに手に入れられて表現の画素数を上げようと思えばいくらでもできるし、そういう表現がもてはやされがちなのに、どうしてずっと変わらず、みんなが馴染めるメロディで、誰もがわかる言葉を歌うということをいきものがかりはやってくれるんですか」と関取が問うと、水野は「誰もがわかる言葉だと、みなさんがそこに自分の物語を立ち上げることができるから」と答えた。「関取さんが言ってくれたように、『何から何まで全部説明されたものでないと楽しめないよ』という流れがあるのはわかっているけれど、歌がおもしろいのは聴いた人が勝手に自分で解釈できるということだと思うから」。つまり、自分の歌が人のものになっていくことの喜びを水野は語り、関取もまさにそういう喜びが最近ようやくわかってきたと話した。イベントの最後には、来場者からの質問に答えて、「最近のお気に入りは柿ピー」という話やTwitterにおける言葉の作法について語られ、最後は「一緒に曲を作りたいですね」「ぜひ、やらせてください」という話に。ふたりの魅力的なソングライターの、今後の作品にあらためて注目せずにはいられないと思わせる、楽しくも濃密な時間だった。取材・文/兼田達矢『うた/ことばラボ「うた」と「ことば」についての14の対話』
2021年05月31日吉川愛、板垣李光人主演「カラフラブル~ジェンダーレス男子に愛されています。~」の9話が5月28日にオンエア。キラとあさひの恋「キラ様最高」「キラ様とあさひさん最高か……」などの声、あさひを演じる水野美紀の演技にも賞賛の声が送られている。本作は人気漫画を原作に、お互いのありのままを受け入れ合いふたりで一緒に成長していく、新時代の理想のカップル像を描いていく。高校時代に周と出会い、仕事で再会してから付き合いはじめた町田和子に吉川さん。和子と出会ったことで自らの美貌を生かす人生を選び、ユニコーンボーイズとしてデビューすることになる相馬周に板垣さん。天上天下唯我独尊キャラからユニコーンボーイズのプロデューサーになったキラに桐山漣。キラに好かれる和子の上司で編集長の鉄本あさひに水野さん。周とユニコーンボーイズを組むささめに草川拓弥。周たちと共演したことがあるゆうたんに永田崇人。冷徹な一面を持つ周たちの所属事務所「オクタプロ」の社長、奥田諒一郎に塩野瑛久。境正美においでやす小田。甘地大和に遠藤健慎といったキャストが出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。今回はあさひが子会社の社長に抜擢され異動することに。寂しさを感じるキラはあさひに改めて想いを伝えるが、あさひは自分が婚約破棄してることを告白。「私は仕事を取った」と語るあさひに、キラは「石器時代の考え方だな」と返し「好きなら好きでいいだろ」と考え方を変えるように説得する。そんなキラの想いを振り切るようにあさひは「キラさんのことなんて全然好きじゃない」と声を震わせ、その場を後にする…。キラに惹かれてる自分を必死に隠そうとしながら、「好きじゃない」と口にするあさひ。水野さんの演技に「なんて表情…表情で全てを語っている…泣ける」「「…全然好きじゃない」が「本当は大好き」って伝わってくる演技。心が揺れました…」「水野美紀さんのすごさが今のワンシーンでしぬほど良く分かった」など絶賛の声が殺到。一方、奥田はキラとユニコーンボーイズを世代交代しようと企む。全裸で撮影させようとし、キラの連載にも関わらず露骨な“キラ排除”の撮影を強行しようとする奥田にあさひは激怒。キラもあさひの想いを答え自分主導で撮影を進め、ついにあさひに花束を受け取ってもらうことに成功する。そんなキラに「キラ様だったからこそ、あさひさんの心は動いたんだと思うな」「キラさまの成長…というか進化がすごい。あさひの心のままでいい、いい事言うやないの~」「キラあさは一生本当まじで幸せでいてくれ…」などといった祝福の声も多数届けられている。(笠緒)
2021年05月28日