コミックエッセイ:コソダテフルな毎日

苦情が出ない子育てって…? ママが追いつめられてしまうわけ 【コソダテフルな毎日 第53話】


■受けとる側の価値観によって感じ方はさまざま

きっとこういうところなんじゃないかな?と思うんです。
SNS がうんぬんとか、炎上がどうこうとかそこを言いたいわけじゃありません。
そもそも SNS にこんなことをアップしなければ済む話ですし、SNS を使っていないママだってたくさんいると思います。

昔だったら「こんな子育てしてる人もいるんだな。うちには関係のないことだけど」で終わっていたのが、今はよくも悪くも、 見たこともないどこかの誰かの子育てがすごく気になる時代なんですよね。

苦情が出ない子育てって…? ママが追いつめられてしまうわけ 【コソダテフルな毎日 第53話】


■SNSで「ママ(子ども)に対する周囲の本音」が見えるようになった

もうひとつ例えですが、満員電車の中で赤ちゃんがずっと泣いていたとします。

そこでAさんが心の中で「うるさいなぁ…」と思ったとします。でも、たとえ心のなかでそう思ったとしても口には出さずに黙っています。

この状況で「うるさいなぁ」と口に出して言うことが、大人として好ましくないことがわかっているからです。

ごくまれに「泣きやませろ!」とか口に出す人もいるかもしれませんが、だいたいの大人は黙っています。

赤ちゃんの泣き声をどう感じるかは人それぞれなので、心の中で「うるさいなぁ」と感じることが悪いわけでは決してありません。

うるさいと感じるもかわいいと感じるも個人の自由です。

でも、実生活においては口に出さずに我慢していた感情が、SNSだと我慢せずに呟くことができちゃうんです。

「赤ん坊がずっと泣いてる。迷惑」「こんなラッシュ時に乗せんなよ」と、パッと匿名で発信できます。

このひとつの「思考」を受け取る読み手側においても反応はさまざまでしょう。

「そんなこと言うなんて!」と嫌な気持ちになる人もいれば、逆に「同じこと思ってた」と賛同する人もいると思います。

SNSがなかった頃には、人が心の中で何を思っているかはあくまで「推し量るもの」でしたが、SNSが普及してからは今まで隠されていた本音が表面にぽんっと顔を出してきて、なおかつ誰でもそれを知ることが出来るようになったんです。


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