コミックエッセイ:コソダテフルな毎日
「保育園に入りたい」は欲張りなんかじゃない。全入化への第一歩はコレだ!【コソダテフルな毎日 第59話】
待機児童問題という果てしない課題。
前回の記事では、待機児童問題が解決しない要因のひとつとして、保活に苦労した人でも「喉元を過ぎれば他人事」になってしまう点が挙げられるのではないか、ということに触れました。
その解決のために私たち1人ひとりに何ができるかというと、
自分の立場や状況に関係なく、「保育園全入化を実現させたい」という気持ちで同じ方向を向くことなのではないかと思ったのです。
どういうことかと言うと、物事を大きく動かすためには、
みんなが思いを一つにすることが大事だと思います。
そのためには、
それぞれの主義・主張・目的の違いなどを細かいところまでつついていたら話が進まないんです。
暗いトンネルの中で、全速力で走る人もいれば、立ち止まってしまう人もいるし、ズルをして楽しようとする人もいると思います。
でも1人ひとり「あなたのそれはおかしい」「あなたも全速力で走りなさいよ」と言っていては歩みが遅くなってしまいます。
それぞれ違うけど、みんなまとめてガサァァァっと同じ出口を目指そうよ!! そうなれば、出口は近いような気がします。
なぜ私がそう思ったのかというと、とある出来事があったからです。
■保活ママに向けられる厳しい声
私が急に働きたい! と思い保育園を探し始めた時(約2年半前)、いざ探してみると「保育園がこんなにも見つからないものなんだ…」と厳しい現実にぶち当たりました。
そのジレンマをブログで呟いたのですが、そうすると応援の声もある反面、一定数の批判の声もあったんです。
「向こう見ずに見切り発車をするあなたが悪い」といったものや、「まだ三男も小さいんだし、今働きに出なくてももう少し大きくなるまで待ったらどうか」というもの。
「みんな産休育休中から保活して、それでも入れないんだからそんな簡単に入れると思うほうがおかしい」というものもありました。
このとき初めて知ったのです。
政治家が子育ての政策を整えてくれない間に、世のママたちには潜在的に「保育園に入るのは難しいこと」という意識が根づき、気軽に「保育園に入りたい」と発言することにすら、否定的な声があがるようになっているんだなと。