●ケース1
朝の支度にとにかく時間が掛かります
真栄平(まえひら)渚さん
ひよりちゃん[年少・3歳]
パパ、7カ月の男の子の4人家族
布団を畳む、脱いだ服を洗濯カゴに入れる、制服に着替える、持ち物をバッグに詰めるなど、朝の支度に時間が掛かります。やりたいことよりやるべきことを優先する子に育ってほしいのですが、何度言っても効き目がなく、朝は殺伐とした雰囲気に。娘との関係がぎくしゃくしています。
「許す」ことで娘と私の間の空気が変わった
娘がまだ話せないうちは意識的に気持ちを推し量っていたはずなのに、共感をなおざりにしていたことに気が付きました。朝の支度は相変わらず時間が掛かりますが、「まあいいか」と娘のことも自分のことも許せる気持ちになれたことで、今では冗談を言い合えるほどの穏やかな空気が流れています。私が変わると娘の反応も変わり、それが私の自信となって、久し振りに「子育てが楽しい」と思えるようになりました。
●ケース2
気に入らないことがあると八つ当たりをしてきます
兵頭(ひょうどう)祐枝さん
琉雅くん[年中・5歳]
パパ、小2のお姉ちゃん、2歳の弟の5人家族
私が姉や弟につきっきりになっていると、「バカヤロウ」「ママなんかいなくなっちゃえ」と暴言を吐いたりパンチをしたり。注意すると「ママは僕のこと嫌いなんでしょ」と泣いてしまいます。いけないと思いつつ「言うことを聞かないならおうちに入れないよ」と脅してしまうことも悩み。
共感することで笑顔が増えけんかが減った
「いい子に育てなくちゃいけない」という気持ちが強く、言い聞かせても通じない状態に苦しくなっていました。正直、息子を叱ることでスカッとしていた面もあり、「叱らず共感に換える」日々は自分との闘いでした。しかし、「生まれてきてくれてありがとう」と愛情を繰り返し伝えることで、「ママ大好き!」と言ってくれるようになりました。息子の笑顔が増えたことで、きょうだいげんかや親子げんかも減りました。●ケース3
お友達や妹へのきつい言動が直りません
松本さゆりさん
にこりちゃん[年長・6歳]
パパ、3歳と1歳の妹の5人家族
園でもリーダー的存在の娘。しっかりしている反面、妹やお友達に対して命令口調になりがち。お友達のママから「ちょっと冷たい言い方をされて、うちの子が傷ついちゃったみたい…」と言われたことも。「もっと優しく言わなきゃだめでしょ」