山と海で遊べるコタキナバルは子どもと行きたい注目のリゾート
筆者が訪れたときには地元のインターナショナルスクールの子たちが社会科見学に来ていて、みんなとても楽しそうにしていたのが印象的でした。
ムルット族のロングハウスでは木製のトランポリン風な仕掛けが。タイミングを合わせてジャンプし、天井に取り付けられたプライズに手が届けば商品がもらえるという伝統の遊びを体験。ほかに吹き矢やヘナタトゥー、はちみつやどぶろくのようなお酒の試飲なども
自然アクティビティも充実
もうひとつ、ボルネオまで来たのならぜひとも体験してほしいのがリバークルーズ。街からは車で2時間とちょっと遠いのですが、ここではボルネオ島にしか生息しないテングザルをボートから見ることができます。夕方、陽が傾いて気温が下がってくるとサルたちのアクティブタイム。家族で木の枝から枝へと移動したり、プチプチと葉っぱをちぎって食べる様子が見られます。運が良ければワニなどほかの生物にも遭遇の可能性あり。
望遠鏡を持っていくのがおすすめです。
サルの様子を観察したら、いったん桟橋に戻り夕食を。しばし休んだらまたボートで出発。今度はホタルを見に出かけます。
ボルネオ島にのみ生息するテングザル。ちなみに、ボルネオ島といえばオランウータンだが、コタキナバルの保護センターは現在一般公開されていない
もう少し長く滞在できるのであれば、マレーシア最高峰のキナバル山まで足を伸ばしてみましょう。
キナバル山は4000m超の高山で、ガイドをつければ頂上まで登ることができますが、子連れの場合は700m付近にある植物園で楽しむのがいいでしょう。街と比べかなり涼しく、いい気持ち。
また、2000種類にもおよぶランや鳥類などが見られ、中には世界最小のランや食虫植物など興味深い植物もいっぱい。付近にはウサギとふれあえるウサギ園や牧場もあり、1日かけて遊ぶことができます。
リゾート内だけでも、外へ出かけても。のんびりムードが漂う、ぜひ家族で訪れたいデスティネーションでした。
シャングリ・ラ タンジュンアルリゾート&スパコタキナバル
マリマリ文化村
取材協力:マレーシア航空、マレーシア政府観光局
<文・写真:フリーランス記者岩佐 史絵>