2020年から幼稚園・小学校の学びはこう変わる!改訂のポイントを専門家と文部科学省に聞きました
例えばスマートフォン一つ取っても、10年前まではこれほど社会に普及するとは思われていませんでした。それぐらい急速に変動する21世紀を生きる子どもたちのためには、「何を学ぶか」だけではなく、「変動する時代を生き抜く上でどのような力が必要か」を指導要領で示す必要があると考えたのです。
そこで示されたのが4ページの「3つの柱」です。幼稚園から高校までの教育内容を「3つの柱」に基づいて整理し、教育のタテのつながりを意識したことが今回の改訂の大きなポイントです。
園や学校での学びを家庭で「話す」機会を大切に
お子さんがやがて経験する、新時代の小学校教育。ママたちの時代とは大きく変わっていることもあり、「今から何か準備しておかなければならないの?」と心配になるかもしれません。ですが、学習内容についてはこれまで通り、学校の先生が一人一人をフォローしながら教えてくれますから、その必要はありません。私たちが家庭にぜひお願いしたいのは、「園で体験したことや学校で学んだ内容を家で話すこと」。
学校で学んだことを家庭で話す子どもの学力は高いというデータが、学力テストの結果からも分かっています。
例えば、小学校2年生では「ℓ」「㎖」などのかさの単位を学びますが、「牛乳パックは1ℓだね」「料理に使う計量カップは200㎖が量れるんだよ」とママやパパと話すことで、学校の勉強が自分たちの生活とつながっていることを実感できます。
また、学んだことを誰かに話す経験を通じて、子どもたちの理解も深まっていきます。プログラミングや外国語学習など、ママたちが経験してこなかった学習内容については、お子さんから教えてもらうつもりで家庭で話題にすることで、今の時代を知るきっかけにしてもらえたらと思います。
幼児期に遊びを通じて育んだ力を土台として、学びに向かう姿勢や基盤となる知識を身に付けることが小学校の役割です。小学校での学びを楽しみに、幼稚園での経験を積み重ねてくださいね。
ママたちの時代と大きく変わった!
小学校教育の気になるトピック
「外国語学習」「アクティブ・ラーニング」などママたちの時代はなかった教育についてその具体的な内容や、目的を聞きました。
<小学生ママアンケートから>
Q自分が小学生のころと今の小学校教育で大きく違うと思う点は何ですか?(複数回答)
その他では「昔に比べて褒める教育を重視していると感じる」