データで読み解く、子どもとスマホ 第58回 スマホの利用ルール決め根気よく
インターネットを利用するときの家庭のルールについて「ルールを決めている(計)」と回答した保護者は83.5%なのに対して、子どもは65.1%。18.4ポイントの差があります。保護者は「ルールを決めている」と認識しているのに、子どもはそうは思っていないということです。
内閣府「平成29年度 青少年のインターネット利用環境実態調査調査結果(概要)」より作成
とくに気になるのは小学生の保護者と子どもの認識ギャップの広がりです。
「ルールを決めている」とした小学生の保護者は91.5%(前年度比+0.9ポイント)なのに対して、小学生は72.7%(同-5.2ポイント)。保護者と子どもの認識ギャップは18.8ポイントで、前年度より7.1ポイント拡大しています。
保護者のネットルールへの関心の高さが、小学生には伝わっていないことが見えてきます。
小学生はネットの使い始めの時期ですから、無鉄砲な利用に走らないよう、子どもの個性に合わせた保護者のきめ細かな対応がいります。
家庭で確実にネットの使い方のルールを身につけていけるよう、根気づよく子どもと話し合っていきましょう。
※1 内閣府青少年のインターネット利用環境実態調査
※2スマートフォン、いわゆる格安スマートフォン、機能限定スマートフォンや子供向けスマートフォン、携帯電話の契約が切れたスマートフォン、携帯電話、機能限定携帯電話や子供向け携帯電話、ノートパソコン、デスクトッパソコン、タブレット、学習用タブレット、子供向け娯楽用タブレット、携帯音楽プレイヤー、携帯ゲーム機、据置型ゲーム機、インターネット接続テレビの15機器
渡邉純子(コドモット)(わたなべじゅんこ)株式会社コドモット代表取締役社長。
NTT在籍時代の2001年、子ども向けポータルサイト「キッズgoo」を立ち上げ、同サイトでデジタルコンテンツグランプリ・エデュテイメント賞受賞。独立後は小学生向けのコンテンツを中心に、企業の子ども向けWebサイトや公共団体の子ども向けツールなどの企画制作を数多く手がける。一男一女の母。