シリーズ 専門家にきく! 教育とテクノロジーの融合で子どもたちの教育格差解消をめざす スタディサプリ
と保護者がお子さんに声かけすることができます。そして、確認テストの正解率が低くても、「確認テストは間違ったけど、もう1回動画を見直したらわかった」というように、お子さんが理解していることがわかったら、次のステップに進んでみて、ということもできます。
渡邉:自分の学年の動画しか見られないのですか?
小宮山:小学校4年生の講座から大学受験講座まで、約4万本すべての動画が見放題です。
小宮山:わたしには小学校5年生の子どもがいて、スタディサプリを使っているのですが、先取り学習で中学1年生の数学を学習しています。小学校を卒業するころには、中学3年生までの数学が終わる予定です。でも、もし小学校4年生の算数でわからないところがあれば、そこに戻って学習することもできるわけです。これはいままでになかったことだと思います。
英語とか算数、数学は積み上げ型なので、1つわからなくなると次もわからなくなってしまいます。
どこでつまずいたかわからない、というのではなくて、確認テストの結果を見て、間違えた部分は再度問題に挑戦したり、すぐに講義動画に戻ることもできます。この単元のこの部分がわかっていない、ということがはっきりすれば先に進める確率が高くなる。ですから、つまずきの予防に効果的なのではないかと思います。
スタディサプリは究極の個別習熟度別学習なんです。
スタディサプリの良いところは、一律に問題集を解くのではなく、自分のペースで自分の習熟度に合わせて取り組めるという点です。このことが、テクノロジーを使った効果の1つだと思います。
――スタディサプリは究極の個別習熟度別学習だという小宮山さん。学年のしばりにとらわれず、理解度に合わせて視聴する動画を選べる自由度の高さは魅力的です。
次回はスタディサプリのような授業動画で自習することで、子どもたちの学びがどう変化していくのか聞きます。
第1回国内外で累計約74万人が利用している動画授業とは
第2回スタディサプリで子どもの学びはどう変わるのか
第3回スタディサプリで学校はどう変わるのか
第4回教育とテクノロジーの融合がひらく子どもの未来とは?
渡邉純子(コドモット)(わたなべじゅんこ)株式会社コドモット代表取締役社長。
NTT在籍時代の2001年、子ども向けポータルサイト「キッズgoo」を立ち上げ、同サイトでデジタルコンテンツグランプリ・エデュテイメント賞受賞。