全般性不安障害とは?不安が制御できない症状と年齢ごとの特徴、本人・周囲の対処法は?
全般性不安障害とは?

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全般性不安障害とは、時間や予定のずれ、仕事、学校、家族、健康などに対して、自分自身で不安の感情をコントロールできないほど過剰に心配をし、普段の活動に支障をきたす状態が続いている状態を指す疾患です。
身の回りに起こるかもしれない出来事の発生可能性、発生した際にどういう影響が起こるかという本人の予測は、感じる不安や心配の強度、持続期間、発生頻度と必ずしも一致するものではありません。通常の場合、人はいま行っていることに対しての集中を妨げないために、一旦、不安や心配は抑制されている状態を保ちながら活動に集中できるようコントロールすることができています。
全般性不安障害は、こうした不安や心配のコントロールにトラブルが生じ、日常生活に支障が出るほどの症状となって現れた状態であり、一般的な「心配性」とは区別されています。
・自分の身の回りに起こる様々な出来事に対して大きい苦痛を感じ、それが長続きする傾向がある。
・不安や心配の感情が前触れなくいきなり生じる。
・不安や心配の感情がからだの不調になって現れる。
以上の症状を顕著に感じ、長期化しているとき、全般性不安障害を発症している恐れがあります。
全般性不安障害の主な症状

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■共通して現れる症状....すべての人に共通して現れる症状は以下の2つです。
・過剰な不安と心配をする日が、しない日よりも多い状態が少なくとも6ヶ月以上続く。
・自分自身で心配を抑制することを、むずかしいと感じる。
■個人差がある症状....不安と心配の感情と共に、以下のうち3つ以上(子どもの場合は1つ以上)の症状が現れます。
・落ち着きのなさ、緊張感、神経の高ぶり
・疲労しやすい
・集中困難、心がからっぽに感じる
・挑発されたと感じると、すぐに頭に血がのぼってしまう
・筋肉が震えたり、筋肉痛になったり、収縮感を感じたりするなどして緊張する
・寝付きの悪さ、途中で起きてしまうなどの睡眠障害
・発汗、吐き気、下痢などの身体症状
・突発的に起こった出来事に対して、顔面蒼白、冷や汗、動機、不眠、脱力感などの精神的、身体的反応を生じる極度の驚愕症状
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日本精神神経学会/監修『DSM-5 精神疾患の診断・統計マニュアル』(医学書院,2014年刊)