[第1回]「他人と比べなければ、失敗はない」クラスに馴染めず自分の殻に閉じこもっていたあの頃
教科書が簡単だったから…
まぁ友達があまりいなかったので、結果的に自分でゲームを作るとかインドアな遊びにはまっちゃったんですよね(笑)
編集部:そうでしたか。
上杉:でも得意なのは算数だけで、他は大体苦手でした。
国語、体育、図工…暗記系はほとんど出来なかったですね。図工なんか、馬鹿にされた記憶しかないです(笑)
編集部: なんだか意外です。
上杉:小学校ではクラスに馴染めずいじめられていて、中学から引っ越したアメリカでは英語が喋れずにずっとクラスから浮いていました。
勉強も得意不得意の差が激しくて、成績は芳しくありませんでした。
いつだって「子どもなりの主張」にきちんと耳を貸してくれた母がいた
編集部:親御さんは、学力の差に何ておっしゃっていたんですか?
上杉:とくに色々言わなかったですね。
でも、僕の興味を遮るような事はなくて、むしろ没頭できる状況をつくる手助けをしてくれたと思います。
たとえば、僕はゲームをするよりも攻略本を読んで「ゲームの仕組みを知る」のが好きでした。なので、1つのゲームにつき何種類もの攻略本を欲しがっていました。
それを「こないだ買ったでしょ」「全部同じでしょ」なんて言わずに買ってくれました。子どもなりにそれぞれの攻略本が欲しい理由があるってことを、ちゃんと理解してくれたんですよね。
そんな風に自分の主張を聞き入れてくれた親には感謝しています。
振り返れば、こうやって友達とは遊ばず、1人遊びが好きだったのは失敗を恐れていたからかもしれません。人と比べなければ失敗もなにもありませんしね。自分だけなら、成功するまで続けられるから。
そんな上杉さんが「人生の転機」と語る大学時代について、詳しくお話をうかがっていきます。
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