女性活躍が遅れているといわれるインフラ業界において、今年4月にビックデータと AI を使って水道管路劣化診断技術を提供し、老朽化した水道管の更新を優先順位付けして交換投資の最適化を図るフラクタの日本法人で、新CEOに抜擢された女性がいます。それは、保険会社で営業をしていた伊藤陽子さんです。シングルマザーで仕事と育児を両立しながら日々奮闘してきた伊藤さんが、なぜまったく異業種のインフラ関連企業でCEOに抜擢されることになったのでしょうか?ご経歴からお仕事のポリシーまでお話を伺いました。■インフラもITも未経験ながらCEOに大抜擢――伊藤さんは、4月にフラクタ日本法人のCEOに就任されました。シンデレラ・ストーリーのような大抜擢だと聞いていますので、ストーリーを伺うのが楽しみです。まずは、フラクタの業務内容について、簡単に教えていただけますか。「シンデレラというより、成り上がり」と言われますが(笑)。フラクタは、AIで水道配管などの劣化予測を行い、設備交換が必要な箇所を予測するソフトウェア開発会社です。――なんだか難しそうですね。従来、水道管の交換時期などの判断は、現場の技術者の経験と勘に頼っていました。配管の素材や使用年数などのデータをAIに組み込むことで、水道管の状態を誰でも把握できるように「見える化」するのが当社のシステムです。――水道管の管理を「デジタル化」、「見える化」することで、効率的に設備投資と作業ができるのですね。本社はアメリカのカリフォルニアにあるそうですね。2015年に加藤崇(現会長)がシリコンバレーで創業しました。フラクタのサービスは、すでにアメリカの28州70社を超える水道事業者が導入し、高く評価されています。日本では、栗田工業株式会社さんに出資していただいています。――シリコンバレー、AI、水道……。伊藤さんは、元々そういう世界で活躍してきたのでしょうか。いえいえ。高卒のシングルマザーとして、生活費を稼ぐために必死で働いていましたが、パソコンにも疎いアナログ人間で、インフラ業界も全く知らない世界でした。■子育てと仕事を両立しながら営業成績トップに ――その状態から、いきなりのCEO就任。そんなことって、あるのですね!これまで伊藤さんはどんな仕事をされてきたのですか。県会議員のうぐいす嬢からスタートし、その後、郵便局でアルバイトをしました。担当は苦情窓口。ストレスで円形脱毛症になりましたが、経験を積むうちに、「ひたすら相手の話を聞けば、満足してもらえる」ということを学びました。――苦しい仕事の中にも、学びがあったのですね。その後は?23歳で結婚し、翌年に長女を出産。27歳から仕事をはじめたが、のめり込みすぎて子どもに目をかけられなくなり、再び郵便局でパートをしていたときに、生命保険会社の説明会に誘われて、転職したのが33歳です。その後、2度目の結婚・離婚を経て、3児のシングルマザーになりましたが、子育て中の女性にも理解のある会社だったので、学校行事への参加はもちろん、PTA活動にも取り組めました。――子育てと両立しながら、営業成績は名古屋地区トップになるなど、輝かしい実績を残していますね。伊藤さん流の営業のコツは?事前にお客様のお家に行って、下調べをしていました。置いてある自転車から、家族構成や生活スタイルを予測して、喜ばれそうな商品を準備するのです。もちろん、郵便局の苦情係で培った聞くスキルも活かされました。■生保の営業からインフラ業のCEO に就任できたワケ――生保で営業をしていた伊藤さんが、どういう経緯でフラクタのCEOに就任したのか。そのストーリーをお聞きしたいです。ある日、知人に「フラクタという会社が、CEO候補を探している。保険営業で実績がある女性を希望しているから、エントリーしていいか」と聞かれて。実はその知人、ヘッドハンターだったのです。選ばれるわけがないと思ったので、「どうぞ」と伝えました。――すると選ばれてしまったのですね!?何度も断りましたし、真剣に悩みました。私は、水道もAIもわからないし、名古屋から離れたくないし。もちろん、400人を超える保険のお客様への責任もあります。それでも、オンラインで加藤に、「名古屋が拠点でもいいから」などと説得されて。――熱烈に口説かれた末の、覚悟の承諾だったのですね。加藤会長は、伊藤さんに何を期待していたと思いますか。「女性に寄り添ってくれたらいい」と言われました。加藤は、女性が活躍できる社会にしたいという思いを持っていますし、性別、環境、学歴などに縛られず、「フェアであること」を大切にしていて、私もそこに共感できました。働く女性たちを応援できる会社にしたい――インフラ業界は女性が少ないことで知られていますが、女性CEO として、やりにくさは感じますか。私はむしろ、女性であることで歓迎されていると感じます。水道は生活に密着したインフラですから、本来は女性にも身近な業界だと言えます。――加藤会長の「女性に寄り添ってくれればいい」という言葉、伊藤さんはどのように実現できそうですか。女性が安心して働ける会社を目指しています。また、私にとっての原動力は子ども達ですから、社員のお子さんにも、「ここで働くお母さんかっこいい」と思ってもらえる会社にしたいですね。女性が楽しくお金を稼げる社会になればいいと思っています。――お話を聞いていると、伊藤さんのCEO就任は、必然だったとしか思えません。最後に、フラクタの今後のビジョンを聞かせてください。日本全国の水道局に、当社のシステムを導入してもらうことが目標です。また、安心・安全なインフラ環境を支えるこの業界に、光が当たれば嬉しいですね。(みきてぃ<なまず美紀>)
2022年08月08日昭和35年(1960年)7月19日、日本初の女性大臣が誕生したことにちなんだ「スーパーウーマンの日」に、自分を信じて挑戦し続ける女性や時代を切り開いた女性を描いた作品が数多く配信中の「ディズニープラス」から、アカデミー賞受賞映画、ドキュメンタリーなど特におすすめ作品をピックアップした。差別と闘いながらNASAを支えた3人の女性の功績『ドリーム』米国初の有人宇宙飛行「マーキュリー計画」を陰で支えたNASAで働く3人のアフリカ系 アメリカ人の女性の活躍を、実話をもとに描いた感動作。1961年、NASAのラングレ ー研究所には、ロケットの打ち上げに欠かせない“計算”を行う優秀なアフリカ系アメリカ人 の女性たちのグループがあった。そのひとり、天才的な数学者キャサリンは宇宙特別研究本 部のメンバーに配属されるが、そこは白人男性ばかりの職場で劣悪な環境だった。仲の良い同僚で、管理職への昇進を願うドロシー、エンジニアを目指すメアリーも、理不尽な差別によってキャリアアップを阻まれていた。それでも仕事と家庭を両立させ夢を追い続けた3人は、国家的な一大プロジェクトに貢献するため自らの手で新たな扉を開いていく...。第89回アカデミー賞において作品賞、助演女優賞、脚本賞の3部門にノミネートされ、知られざる3人の女性の功績に光を当てた本作は多くの評論家、映画ファンから高い評価を受けた。1960年代は、公共の乗り物は白人と有色人種では座席が分けられていた時代。社会が分断されていた時代に、世界が注目する宇宙計画に残した彼女たち3人が輝かしい功績は、数世代にわたって世界中の人々を奮い立たせ、大きな夢を与えてくれるだろう。ディズニープラスのスターにて独占配信中。ポジティブマインドと大きな愛で道を切り開いた『タミー・フェイの瞳』1970年代から80年代にかけて、キリスト教福音派のテレビ伝道師とし全米一成功を収めたタミー・フェイとジム・ベイカー夫妻の波乱万丈の人生を、タミーの視点で描いた実話に基づくストーリー。本年度アカデミー賞で見事、ジェシカ・チャステインが主演女優賞を獲得した。受賞式での名スピーチはここ日本でも大変話題となった。ジム・ベイカー(アンドリュー・ガーフィールド)は、妻タミー・フェイと共演したTV番組を製作。愛にあふれたメッセージ で視聴者は熱狂、瞬く間に絶大な人気を博し、大成功を収める。貧しい生活から一転、華やかな生活に変わったタミーは、番組中に泣いても崩れない個性的なメイク、独特の歌い方、そしてあらゆる人々を受け入れる寛大さで伝説的な存在に。人々を幸せにすることが自分の使命だと信じ、人々から寄付金を集めることは神の意志だと疑わなかったタミー。しかし、その栄光は長くは続かず、金銭的な不正、ライバルの陰謀、ジムのスキャンダルなどにより、2人が築いた帝国はやがて崩壊していく...。ディズニープラスのスターにて独占配信中。最も成功した女性の素顔に迫る「カーダシアン家のセレブな日常」最新ファッションやライフスタイルは常に注目され、“有名であることで有名”とも言われ、セレブとしてゴシップ記事を賑わしていたのは過去のこと。いまではそれぞれが起業家としてビジネスで成功をおさめ、プライベートでも結婚や出産といった経験を通してさらなる深い絆で結ばれるカーダシアン家。本作では、最も成功した女性たちであり、パワフルな起業家、そして母親として活躍するカーダシアン家の新たな日常に迫っていく。キムが弁護士試験を受けながら冤罪の死刑囚の減刑に向け戦う姿、長女コートニーが新たなパートナーと不妊治療に挑む様子、つらい離婚を乗り越え再び元夫との関係構築に希望を見出すクロエなど、世間の目をものともせずたくましく生きる様子はまさにリアルスーパーウーマン。早くもシーズン2の配信も決定し、まだまだ勢いが止まらないカーダシアン一家。たくましく生きるカーダシアン一家の姿に、パワーをもらえること間違いなし。ディズニープラスのスターにて独占配信中。新しい発見世界を変えたい!「ドロップアウト~シリコンバレーを騙した女」『レ・ミゼラブル』や『マンマ・ミーア!』で注目を集めたアマンダ・セイフライドが主演・プロデューサー、“女性版スティーブ・ジョブズ”と評された実業家エリザベス・ホームズによって実際に引き起こされた一連の詐欺事件をドラマ化したオリジナルドラマシリーズ。幼い頃から「何か新しい発明をして世界を変えたい」と将来の夢を語っており、熱心に勉強に励んでいたエリザベス・ホームズ(アマンダ・セイフライド)は、名門のスタンフォード大学化学工学部を退学後、シリコンバレーに血液検査のベンチャー企業「セラノス社」を立ち上げる。セラノス社は数滴の血液でコレステロール値やがんなどを感知できる検査機器を開発し、安価で従来よりも早く検査結果を提供することができると謳っていた。当時は、大学中退の若い女性が創業者ということで、“史上最年少の女性ビリオネア”として全米メディアの注目の的になったが、2015年にウォール・ストリート・ジャ ーナルが調査報道を発表、には正確性に重大な誤りがあることが世に知れ渡る...。本年度プライムタイム・エミー賞にもノミネートされた。ディズニープラスのスターにて独占配信中。時代を切り開いた一人の女性のドキュメンタリー「サメと遊ぶ伝説のダイバー」海洋界の伝説ともいえる水中撮影とサメ研究のパイオニア、ヴァレリー・テイラーの大胆不敵な生涯を追ったドキュメンタリー作品。1960年代という男性優位の社会で野生生物保護について人々の関心も薄い時代に立ち上がった女性、ヴァレリー・テイラー。スピアフィッシング競技の世界で名を馳せた彼女と夫のロンは、あるとき海洋生物を殺し続けることに疑問を感じる。そしてこれまで握っていた銛をカメラに変え、ロンと共にサメの生態を記録するため水中撮影に取り組むように。さらに大胆にもゲージや武器を持つことなくサメに至近距離で近づき、人間を襲わないことも証明。「サメはただ生きるために戦っている、そう私たちと同じ様に」と語りかける。乱獲による絶滅の危機からサメを救い、いまでは水中撮影とサメ研究のパイオニアと称され、現在のサメに関する知識の基盤を築いた彼女は、海洋界の生ける伝説であり象徴的な存在となった。人を襲う生物として恐れられてきたサメとの共生の道を探り続けたヴァレリー。野生生物保護や環境保護が叫ばれるいま、時代を切り開いた女性ダイバーのドキュメンタリーを、息をのむような美しい水中の記録映像とともに楽しめる。ディズニープラスにて配信中。アクション×おとぎ話、新時代のプリンセス『ザ・プリンセス』『眠れる森の美女』や『塔の上のラプンツェル』など、これまでのプリンセス作品と同様のおとぎの世界を舞台に、意思の強い王女が王国を救うために戦うファンタジー・バトルアクション。主人公の王女(ジョーイ・キング)は、国王の座を奪い、全ての村人を 自分の支配下に置こうと企むジュリウス(ドミニク・クーパー)に結婚を申し込まれるも、 そのあまりの残忍な人格に拒否、その復讐に燃えるジュリウスによって城の離れの塔に監禁されてしまう。さらに、ジュリウスは国王の座を奪うため、王家に攻撃を仕掛け...。2019年のエミー賞で主演女優賞にノミネートされ、女優・声優など多岐に渡り幼い頃からハリウッドで活躍する主演のジョーイ・キング。脚本を読み、王女の大胆不敵な性格に最初から惹き込まれたとすぐにオファーを受けたという。そして、「彼女(王女)には将来の夢が明確にあることがわかりました。そして、ただのアクション映画ではないことも伝わってき ました。彼女は自分の家族に害を加えたジュリウスが許せなく、リベンジをするという目的があり、彼女自身もこの戦いに勝てること、そして不利な状況に置かれても彼女は立ち向かえるという自信を感じられました」と話している。ディズニープラスのスターにて独占配信中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ドリーム 2017年9月29日よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開© 2016Twentieth Century Fox
2022年07月19日『gloフィットネス』を提唱するSayaさん夏までにやせたい!その願いとは裏腹に、お腹まわりの“浮輪“は、年々厚みを増すばかり……。そんな中高年女性にも絶大な効果を発揮するのが「glo(グロー)フィットネス」(以下、glo)、「短時間で効率よく身体を引き締める」とアメリカのエグゼクティブの間で話題となっているエクササイズだ。およそ1か月にわたり、gloを試した神奈川県在住の主婦、伊藤彩さん(仮名、40代)は語る。「スキマ時間に続けていたら、身体が軽くなって、家事がはかどるようになりました。それまではインターホンが鳴っても、ソファから立ち上がるのが億劫(おっくう)だったのですが、gloを始めてからはサッと立ち上がれる。足のむくみも減って、足首に靴下の跡がつかなくなったのもうれしいですね」有酸素運動と筋トレが一度にできるgloは、トレーナーのSayaさん(46)が考案したエクササイズ。Sayaさんは、米・シリコンバレーを拠点にGoogle、アップル、テスラなど名だたる世界最先端の企業をクライアントに持ち、指導している。「gloはピラティスの理論をもとにしたもので、“効率よく引き締めたい”というGoogle社員からの要望を受けて生まれました。彼らは超多忙で1分、1秒もムダにしたくないという考えの持ち主。有酸素運動と筋トレが一度にできるので、忙しい人でも手軽に続けられると評判です」gloとは、global(全世界の)とglow(輝き)の造語。スレンダーでほどよく筋肉のついたSayaさんのボディは、まさに“輝き”に満ちている。しかしそんな彼女も8年前までは、2人の子どもの育児に追われる専業主婦だった。「37歳のころ、子育てが少し落ち着いてきたタイミングでジムに通い始めたんです。28歳で結婚したのですが、特にやりたいこともなく、なんとなく専業主婦に。日々どこか物足りなさを抱えていました。気分が落ち込むこともあったし、今思うと自己肯定感もかなり低かったですね」しかしジムで定期的な運動をするようになると、ある変化に気づいたという。「トレーニングを続けていくうちに、身体だけでなく、メンタルも変わっていったんです。周囲からも”前よりも明るくなった”と言われるようになりましたね。その後、トレーニング熱が高じてピラティスのインストラクター養成講座を受講し、資格を取得。子育てで忙しかった頃はまさかインストラクターになるなんて、思ってもいませんでした(笑)。かなりの遅咲きですが、”何歳でも変われる”ことを身をもって体感しましたね」その後、主婦業をこなしながらも、トレーナーとしての活動を本格化。42歳でGoogle本社のトレーナーとなり、超多忙なビジネスパーソンを指導するようになった。「最初はピラティスを教えていたのですが、社員の方から、”もう少し負荷のかかるレッスンを受けたい”というリクエストもあったんです。そこで、大きな動きと小さな動きを組み合わせるこのgloが編み出されたんです」心はポジティブ、思考もクリエイティブにgloでは、大きな動きで心拍数を上げて脂肪を燃焼し、小さな動きでピンポイントに筋肉を刺激して身体を引き締めるのが、ほかのエクササイズと大きく異なる特徴だ。「これを1回3分、ちょっとした空き時間にこまめに行うことで代謝も上がり、脂肪を燃やしやすい身体に変わるんです。筋力がつき、体幹が鍛えられると、思わぬ転倒やケガも防止できますよ」エクササイズ実際に試してみると(記事の最後で紹介)、やや息が切れる。この“ちょっとハード”なところがミソなのだ。「少しキツイ運動ほど、脳からドーパミンとセロトニンなどのホルモンが分泌されて、心もポジティブになるんです。クライアントからも”ストレスが軽減した”、”仕事へのモチベーションも上がった”などの反響が多く寄せられました。フィットネスをすることで思考もクリエイティブになり、”運動なしで仕事をするのは、考えられない”という人もいるほどです」gloでは、見た目も“心の筋力”も鍛えられるというわけだ。Sayaさんは語る。「年を重ねると、どうしても”どうせ昔とは違うし”とか”今さら何をやっても仕方ない”など、自分の身体に対して、なかなか前向きになれないこともあります。そんなときは、『褒め日記』をつけてみるといいですね。”今日はウォーキングを長めにできた”とか”エクササイズを3分多めにできた”とか、ささいな内容でOKです。そして自分がその日にできたことを褒めて、自分の身体に”ありがとう”と伝えてみてください。自分の身体を受け入れ、大切なものと思えるようになってきますよ」ありのままの自分の身体を受け入れることが、理想的なボディへの第一歩なのだ。「SNSが好きな人は、gloを行っている様子を投稿してみるのもいいですね。記録に残すことで、エクササイズを終えたときの爽快感も長く味わえるし、家族やグループで励まし合いながら、楽しんでいる人もいるみたいです」人によっては、「ダイエットに失敗したら恥ずかしい」と思うあまり、ダイエットをしていることを隠すことも。時に我慢して食欲を抑えるなど、つらくて孤独なダイエットの記憶がある人も少なくないだろう。しかしgloは、そのような不自然な減量法とは一線を画す。「gloでは、きちんと食べて、しっかり動くのが原則、体重にもこだわりません。エクササイズで筋肉がつくので、大幅な減量はしませんし、私も筋肉がついたことで、体重は増えました。しかしボディラインが引き締まって、メリハリが生まれます。また見た目だけでなく、10年後、20年後も身体と心が健やかに過ごせるために、フィットネスをしてみてくださいね」人は何歳になっても輝ける。この夏には、Sayaさんの初の著書も刊行される予定だ。身体と心も変わるglo、ぜひ試してみてはいかが?〈Sayaさん〉2児の母、アフリカ生まれ。幼少時代をアメリカで過ごす。2013年からシリコンバレーを拠点にピラティスインストラクターとして活動を開始。現在もGoogle本社のエグゼクティブトレーナーほか最先端企業の幹部にフィットネスを指導する。インスタグラムは@glowithsaya取材・文/アケミン◆とりあえずはこれから!『スキージャンプ』家事や育児、仕事などの隙間時間にまずは1つ。ぜひトライしてみて!体幹を鍛えながらお尻、ハムストリング、二の腕も同時にエクササイズ!始める前に脚の間をこぶし一つ分開け、両腕は肩の高さ。手の平は内側に向けよう※このとき肩が落ちて猫背にならないように注意!体幹、お腹に力を入れながらスタート!1.大きく息を吸いながら手を半月を描くように身体の後ろにもっていく。この時、腕の動きに合わせてお尻を突き出すようにして膝を曲げる。お尻はなるべく低い位置をキープしよう。目線は1メ―トルくらい先を見て!2.息を吐きながら両腕を元の位置に戻し、膝もまっすぐ戻す。その後、腕を再び後ろにもっていき、膝を曲げる、元のポジションに戻すの繰り返し(10回)※この時首はまっすぐ、首と尾てい骨が引っ張り合うようないイメージで。3.膝を曲げ重心をかかとに乗せ、腕を後ろにもって来た姿勢で腕と膝を上下に小刻みに揺らすパルシングを行う。(20回)※膝がつま先より出ないように注意。脇をしっかりとしめて!4.最後にかかとを少し上げてバランスを取る(10秒)。難しい人はかかとをつけたままでもOK。5.最後はストレッチ。膝を曲げ、身体の後ろでつま先を持って太腿の前側を伸ばす。交互に両足で行う。
2022年05月26日海外の有力イノベーション手法を日本市場に導入する専門企業、株式会社マキシマイズ(本社:東京都中央区、代表取締役:渡邊 哲、HP: 、以下 マキシマイズ)は、企業が新事業の価値を正しく測定し、適切な意思決定を行うためのイノベーション管理手法をまとめた解説書『イノベーション・アカウンティング』(原著:“Innovation Accounting”、著者:ダン・トマ、エスター・ゴンズ)の日本語翻訳版一般レビュアーを2022年5月9日(月)より募集開始いたしました。“Innovation Accounting”英語版書籍イメージ今回のレビュアー公募は、本書籍の共訳者渡邊が代表を務めるマキシマイズと本書籍の日本語版を8月に出版予定の株式会社翔泳社が、タイアップして実施するものです。『イノベーション・アカウンティング』のレビューにご協力いただいた皆様には、翔泳社から発売予定の日本語版書籍を販売開始時に1冊無償で提供いたします。■『イノベーション・アカウンティング』書籍概要イノベーションによる新事業創造に取り組む企業にとって、自社の取組みがどれだけの価値を生み出しているのかを可視化し、定量的に把握することは、取組みの効果を高め、より適切な取組みを進めていくうえで、非常に重要です。そのような新事業創造の取組みは、個々の新事業プロジェクト立ち上げ、社員向け新事業創造ワークショップ、新たな新事業創造プロセスの導入、スタートアップ向けの投資、など多岐にわたります。ところが、従来の会計手法では新事業創造の取組みの価値を適切に表現できません。これらの取組みが必ずしも即座に売上、利益を生み出すとは限らず、またデジタル事業など近年の新事業の価値創造の源泉となる、ビジネスモデル、従業員の能力、文化、エコシステムなど無形資産は、固定資産とは異なり資産計上されないからです。本書ではイノベーションの価値を表現する新たな会計手法「イノベーション会計」について解説します。さらに、イノベーションの様々な取組みを定量評価するための、具体的な評価の枠組、KPIの設定方法、組織体制など、具体例を示しつつ、イノベーション会計の導入に向けた実践的な手法を紹介します。【目次】1章:イノベーションの定義2章:イノベーションと会計の対立3章:イノベーションの定量評価に関する迷信と原則4章:戦術的イノベーション会計5章:管理的イノベーション会計6章:戦略的イノベーション会計7章:スタートアップ企業との協業の定量評価8章:イノベーション人材の能力の定量評価9章:イノベーション文化の定量評価10章:CFOや株主にとってのイノベーション会計11章:さあ始めよう発売 :2022年8月予定出版社:翔泳社 ■募集要項『イノベーション・アカウンティング』日本語版書籍レビュアー募集■募集概要【応募資格】企業における新規事業の創出の実践や管理に興味があり、レビュー期間内に日本語版書籍のレビューを実施可能な方であればどなたでも応募いただけます。【レビュー内容】・実施期間内(約2週間)に対象書籍の原稿を読み、誤字、脱字、及び内容の分かりにくい個所の指摘。・書籍の内容についての簡単なコメントの提出。※詳細はレビューいただく方へ別途ご案内させていただきます。※レビュー完了後のレビュー用原稿は破棄いただきます。【スケジュール】・レビュアー募集開始 :2022年5月9日(月)・レビュアー募集締切り :2022年5月25日(水)・レビュー実施期間(予定):2022年5月27日(金)~6月10日(金)の約2週間【留意事項】・対象書籍に関する著作権は原著者および訳者に帰属するものであり、レビュアーの方にご提案いただいた修正案を書籍に採用した場合にも、当該修正を含め著作権は原著者及び訳者に帰属いたします。・お申込者多数の場合には、募集期間内にお申込みいただいた場合にもレビューにご参加いただけない場合がございます。お申込者多数の場合のレビュアーの選定については株式会社マキシマイズの裁量において決定いたします。予めご了承ください。・レビュー用の原稿はレビューの目的のみでご利用ください。原稿のコピー、スキャン等、著作権を侵害する恐れのある行為は固くお断りいたします。・レビューの結果ご指摘いただいた箇所及び修正案について、翻訳書籍に反映されない場合もありますので予めご了承ください。【お申込み方法】『イノベーション・アカウンティング』の書籍レビュアー募集ページ( )よりお申込みください。■株式会社マキシマイズ概要海外のイノベーション手法や有力技術を日本市場に導入する専門企業。スイス・BMI Lab社の提供するビジネスモデル・イノベーション手法の日本公式代理店。BMI Lab社手法や、本書の著者でもある、ダン・トマ氏のイノベーション手法の国内企業向け導入の他、早稲田大学をはじめとする国内有力大学において実践的なイノベーション教育を提供している。また米国シリコンバレーを拠点にもつNPO法人Japan Society of Northern California(JSNC)の日本事務所を運営し、現地の生の情報の発信の他、日本企業や日本人起業家が日本国内にいながらにして、米国人起業家やトップビジネスマンらと交流する機会を提供。さらには、シリコンバレーや欧州の有力ITソリューションの国内導入を手掛ける。これらの事業を通して、欧州各国、米国シリコンバレーと日本企業との協力関係を構築し、イノベーションハブとしての役割をマキシマイズが担う。【会社概要】会社名 :株式会社マキシマイズ(英語表記:Maximize, Inc.)設立 :2002年4月1日所在地 :東京都中央区新川1-3-21 BIZ SMART 茅場町代表者 :代表取締役 渡邊 哲資本金 :1,180万円事業内容:海外イノベーション手法の国内導入海外ソフトウェア製品の輸入販売海外ソフトウェア製品の国内市場導入支援IT事業開発支援サービスデータ分析支援サービス業界動向の調査・新規商材の発掘事業戦略の策定・市場開拓・営業支援技術支援・ローカライゼーション 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年05月10日「中堅と言われる立場だけど、いつまでたっても自分に自信が持てない」「自分の感覚が古いのではないかと時々不安になる」「自分が“老害”になりそうで怖い」--。そんな迷える中堅世代以上の人たちに向けた『モダンエルダー 40代以上が「職場の賢者」を目指すこれからの働き方』(日経BP)が、2022年1月に発売されました。著者のチップ・コンリー氏は、ホテルチェーンを創業して経営した後、IT系企業の経験がないまま、米シリコンバレーのスタートアップ「エアビーアンドビー」に50代で入社。20歳ほど年の離れた若者たちと働くなかで、「モダンエルダー」としての知恵と経験を生かして活躍し、彼らから頼りにされる存在となっています。そこで今回、同書の出版に携わり、累計発行部数100万部のベストセラーとなった『ファクトフルネス』をはじめ、 『スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン』『ジェフ・ベゾス 果てなき野望』など、翻訳書を多数手がける編集者・中川ヒロミさんにお話を伺いました。中川ヒロミさん「答え」よりも「質問」良い問いを発するためのコツは?——新しい環境に飛び込んだチップ・コンリー氏が質問を投げかけて会社の盲点を浮かび上がらせていく部分が印象的でした。「モダンエルダー」として素朴な問いを発することも大事だと強調されていましが、自身を振り返ると「答え」を出すことを求められてきたので、「問い」を発することに慣れていないように感じます。中川ヒロミさん(以下、中川):おっしゃる通りで、答えがあることを教えてもらうのが、今までの日本の教育なんですよね。でも、世の中がどんどん変わってきて、どれが正解か分からないということは往々としてある。疑問に思ったことを聞いてみる力が、以前に比べて必要になってきていると感じています。ただ、年を重ねていくと「こんなことも知らないのかって思われるのが恥ずかしい」「バカだと思われるんじゃないか」と考えて、聞くに聞けなくなっちゃったり……。でも、プライドは少し脇に置いておいて、素直に質問することが大事なのかなと。そのためには、「自分は間違っている」という前提で聞くことも大切だと思います。最初はなかなか難しいかもしれませんが、それが“質問する力”につながると思います。——「強い意見を弱く持つ」ですね。中川さんは記者もされていたということで、良い質問をするためのコツはありますか?中川:「恥ずかしいから」「頭が悪いから」「バカに見えるかも」なんてことは思わないで、自分が不思議だなと思ったことを素直に認めることが大事だと思います。実はみんな結構分かってなかったりするんですよ。だから、本当に素朴な質問でいいんです。例えば、社内でなかなかSlackを返してくれない上司がいたとして「時代に乗り遅れている上司」とバッサリ切ってしまったらそれで終わりです。でも、「あの人はなぜ返事をすぐに返してくれないのか?」と考えると、文章を書くのが苦手かもしれないし、対面でのやりとりのほうが好きなのかもしれないし、ただの意地悪かもしれないし(笑)、とにかくいろいろな可能性が出てくるわけです。もし意地悪だったらあまり関わらないようにすればいいだけなのですが、対面でのコミュニケーションを重視する人だったとしたら、「時代に乗り遅れている上司」と判断して終わらせてしまうのは、少しもったいない気もします。あとは、あまり尊敬できない人が社内外で偉くなっていたりすることもあると思うのですが、私は「あの人は何がすごかったんですか?」と聞きます。「いや、実はここがすごかったんだよ」と教えてくれたりすると、「そんな良いところがあったのね」と納得したり。まあ納得しないこともあるのですが(笑)、自分が見いだせていない良さが分かれば一緒に仕事がしやすくなりますし、不思議に思ったことを聞いてみるのはお勧めです。何歳でも、どのタイミングでも学べる——そのためには本でも触れられている通り、不安を好奇心に変えたり、常に新しいことを学んだりする姿勢が大事なんだと痛感するのですが、最近、芸能人やキャリアを積んだ社会人が大学や大学院にいくというニュースを見聞きすることが多いです。“人生100年時代”だからこそ、40代や50代から新しいことに挑戦できるということもあると思います。中川:おっしゃる通りです。60代や70代が平均寿命だった時代と、50歳になったときに「まだあと50年ある」という時代では、気持ちがまったく違いますよね。それに、10代で習ったことが、100歳になるまで正しいとも限りません。弊社でも『Unlearn(アンラーン)人生100年時代の新しい「学び」』という本を出していますが、一回習ったことが正しいわけではなくて、時代が変わればどんどん更新されていくわけです。だから、一回習ったことをもう一度学び直しすることも大切ですし、10代や20代で興味がなかったことを、年を重ねてから学んでみたら楽しくなるかもしれない。「学び」はいつやってもいいと思います。——メソッドも更新されていますもんね。中川:だから、昔習ったときはどうも自分に合わなかったけど、今習ってみたら楽しいっていうこともあるかもしれないですよね。「とりあえず手を出してみる」シリコンバレーの人たちから学べること——前回、シリコンバレーと日本の管理職に対する考え方の違いについて伺いましたが、シリコンバレーの人たちは、新しいものに対してどのような態度なのでしょうか?中川:シリコンバレーで活躍する人たちは、新しいものが出たらとりあえず何でも手を出します。Appleの新製品が出たら、みんな毎年買っていますし。私も買おうと思うんですけど、10万円以上と高価なので2年に一回くらいのペースで(笑)。VRグラスが出たらVRをやってみたり、本当にすごいなっていつも思います。でも、確かにやってみないと楽しいのか楽しくないのかも分からないですよね。シリコンバレーの人たちや日本のアーリーアダプターの人たちに共通しているのは、まずは「やってみる」こと。新しいアプリやサービスが出たら試してみるとか、新しいSNSが出たら使ってみるとか。何でもやってみて、自分に合わなかったらやめればいいという人が多いです。なかなかそこまで行けないのですが、私も見ていると真似(まね)してみようかなという気持ちになりますね。——合わなかったらやめればいいんですよね。つい、「途中で投げ出すなんて」「自分は飽きっぽいんじゃないか」と落ち込んでしまうのですが……。中川:みなさん真面目だから、そう考えちゃいますよね。でもそこは「だって、つまんないんだもん」でいいと思いますよ(笑)。「自分が正しい」前提で進めない…「モダンエルダー」になるには?——そうですね!では最後に読者へのメッセージをお願いします。中川:40代や50代の方で、これからの働き方や人生に対して不安に思っている方たちに読んでもらって、元気になってもらえたらうれしいです。「年上だから、いつも教える立場じゃないといけない」とか、「年上の言うことを聞かなきゃいけない」という時代ではなくなってきています。何十年か前は、それこそ昭和や平成の時代は「長く生きている人ほど知識が豊富で、いつでも正しい」という考え方や風潮が主流だったと思うのですが、どんどん変わっていく世の中なので「自分が全部正しい」と思い込まずに、若い人たちの意見に耳を傾けたり、疑問に思ったことを質問してみたりするといいかもしれませんね。(聞き手:ウートピ編集部・堀池沙知子)
2022年04月13日「中堅と言われる立場だけど、いつまでたっても自分に自信が持てない」「自分の感覚が古いのではないかと時々不安になる」「自分が“老害”になりそうで怖い」--。そんな迷える中堅世代以上の人たちに向けた『モダンエルダー 40代以上が「職場の賢者」を目指すこれからの働き方』(日経BP)が、2022年1月に発売されました。著者のチップ・コンリー氏は、ホテルチェーンを創業して経営した後、IT系企業の経験がないまま、米シリコンバレーのスタートアップ「エアビーアンドビー」に50代で入社。20歳ほど年の離れた若者たちと働くなかで、「モダンエルダー」としての知恵と経験を生かして活躍し、彼らから頼りにされる存在となっています。そこで今回、同書の出版に携わり、累計発行部数100万部のベストセラーとなった『ファクトフルネス』をはじめ、 『スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン』『ジェフ・ベゾス 果てなき野望』など、翻訳書を多数手がける編集者・中川ヒロミさんにお話を伺いました。中川ヒロミさん「シリコンバレーの働き方」を日本で紹介する理由——「中堅と言われる年代になって、将来というか今、自分が“老害”になったらどうしよう?」と不安に感じることがあって、同書に興味を持ちました。まずは、日本で出版された経緯を教えていただけますか?中川ヒロミさん(以下、中川):この本を書いたチップ・コンリー氏は、シリコンバレーで急激に大きくなったスタートアップ「エアビーアンドビー」に、50代で入社しました。若い会社なので、社員もみんな20代のイケイケの若者が多いわけですよね。若い人たちが中心の環境で、後から入ってきた50代がどんなふうに活躍したかが書かれています。そもそも私がシリコンバレーに興味を持つようになったきっかけは、iPhoneの存在でした。 通信系の雑誌の記者として携帯電話メーカーやキャリアの取材をしていたのですが、それまで携帯電話を作っていなかったAppleが、2007年にiPhoneを発売し、瞬く間に世界中に普及しました。その間、日本のメーカーはほぼすべて撤退してしまったのです。取材していた日本メーカーの方たちは優秀なのに、なぜ停滞してしまったのだろうか?と疑問が湧いたんです。Appleなどシリコンバレー企業から学べるところを日本の読者に紹介したくて、10年ほど前からシリコンバレーの働き方や技術、経営に関する本を日本に紹介してきました。そしてシリコンバレーの本を作っているうちに、シリコンバレーで働く40代や50代がとても楽しそうなことに気がつきました。まずは自分で何でも手を動かして使って楽しんでいるのです。一方で日本企業では40代や50代で管理職になったら現場に任せて自分は手を動かさず、内向きになっている人が増えているように思います。——確かに日本の企業だと、管理職になると現場から離れることが多いですよね。中川:私自身も「現場仕事はマネージャーがすることじゃない」「何でもかんでも自分でやってちゃダメだ」とよく言われてきました(笑)。でも、シリコンバレーのIT企業で働いている人たちはもちろんマネジメントもするのですが、実際に自分で手を動かしている。だから現場の問題もよく分かっているんですよね。そんなふうにシリコンバレーの考え方や働き方を知って、中堅と言われる世代の働き方のヒントになればいいなと思い、『モダンエルダー』を日本で出版することにしました。現場のこともよく知っているシリコンバレーの管理職——日本とシリコンバレーでは、管理職に対する考え方が違うんですね。中川:そうですね。シリコンバレーの方たちは一通りは理解しておきたいという意識が強いように感じます——「やってみる」「知っておく」ということが、シリコンバレーの企業が急成長する秘密の一つなのでしょうか?中川:はい、特にシリコンバレーのIT企業はテクノロジーの変化が激しいので、サービスに触れていないと取り残されてしまいます。ツールもどんどん変わるし、ユーザーの嗜好(しこう)もどんどん変わります。日本のSNSでもFacebookやTwitterが主流でしたが若い人たちはTikTokが人気ですよね。そこで、TikTokという名前だけ知っていても、使ったことがないとついていけなくなっちゃう。そういう変化が、シリコンバレーでは特に速いんです。この本でも、シリコンバレーの起業家であり、スタートアップでモダンエルダーとして活躍されてきた外村仁さんが解説で「“置いていかれる不安”は年とともに募る」というお話をされています。だからこそ、「自分でやってみる」んじゃないかなと思います。「モダンエルダー」として意識していること——出版から2カ月ほどたちますが、読者からの反響はいかがですか?中川:特に40代や50代の女性から、「すごく感激した」という声をいただきます。女性は真面目な人が多いので、その分将来や働き方に心配になったり不安になったりすることが多いと思うんです。しかも、40代や50代に入ると更年期など体の変化や不調も出てくる。そんなときに「このまま仕事を続けられるのかな?」とつい不安に駆られることもあるし、一方で「頼られたい」「相談されたい」という気持ちは誰にでもあると思うので、この本を読んで「こういう働き方をすれば、若い人や同僚に必要とされるんだな」ということが分かれば、多少は自信も出てきて不安も解消されるかなと思います。——中川さんご自身も管理職ということですが、「モダンエルダー」として意識していることはありますか?中川:自分の価値観で決めつけないようにしています。年下の編集者たちが「こういう本の企画をやりたい」と企画を出してきたときに、これまでの経験から「これでは売れないんじゃないかな?」「タイトルはこれでいいのかな?」と思うときもあります。でもそこで、「これは絶対に売れない」と断定しないように気をつけています。もしかすると、若い世代の感覚のほうが正しいかもしれない。そこは謙虚になって対等な目線で一緒に考えなければいけないと思っています。“シニア”でも“大先輩”でもない「モダンエルダー」タイトルに込めた思い——本を出版するにあたり苦労したことや意識したことはありますか?中川:言葉遣いです。一緒に編集をした30代の編集者に「“シニア”とか“年長者”とか“大先輩”という言葉は使いたくない」という話をしたら、「なぜですか?」と聞かれたんです。年下の後輩たちは尊敬の意味を込めて私のことを「大先輩なんですよ」って他人に紹介してくれることがありますが、私自身はそれほど年が違わない気持ちでいたので年寄り扱いされたくないんです。だから、言葉の選び方にすごく気をつけました。「モダンエルダー」の日本語訳も、最初は翻訳者の方たちが「今どきの熟年」という案を出してくださったのですが、もう少しいい言葉がないかなあとずっと悩んでいました。「モダンエルダー」のままが、新しさもあるしすてきな感じがすると思い、「モダンエルダー」にしました。私自身もモダンエルダーを目指したいですね。(聞き手:ウートピ編集部・堀池沙知子)
2022年04月11日『レ・ミゼラブル』『マンマ・ミーア!』で注目を集め、『Mank/マンク』でアカデミー賞候補にもなったアマンダ・セイフライドが主演・プロデューサーを務めるドラマ「ドロップアウト~シリコンバレーを騙した女」が、Disney+(ディズニープラス)にて4月7日(木)より独占配信開始。この度、日本語版予告編映像とキービジュアルが解禁となった。2015年の米フォーブス誌の「女性長者番付」で首位を獲得、黒のタートルネックをトレードマークとしていたことから“女性版スティーブ・ジョブズ”とも評された実業家エリザベス・ホームズによって実際に引き起こされた一連の詐欺事件を映像化したオリジナルドラマシリーズ。これまであまり報道されてこなかったホームズの幼少期から現在の姿までを描き、スタンフォード大学中退からたたき上げの億万長者、そして犯罪者になるまでの彼女の転落人生をアマンダ・セイフライドが熱演。エリザベス・メリウェザー(「New Girl/ダサかわ女子と三銃士」)とともに、プロデューサーも務めている。幼い頃から「何か新しい発明をして世界を変えたい」と将来の夢を語り、熱心に勉強に励んでいたエリザベス・ホームズ(アマンダ・セイフライド)は、名門のスタンフォード大学化学工学部を退学後、シリコンバレーに血液検査のベンチャー企業「セラノス社」を立ち上げる。セラノス社は数滴の血液でコレステロール値やがんなどを感知できる検査機器<エジソン>を開発し、安価で従来よりも早く検査結果を提供することができると謳っていた。当時は、大学中退の若い女性が創業者ということで、“史上最年少の女性ビリオネア”として全米メディアの注目の的になったが、2015年に「ウォール・ストリート・ジャーナル」が調査報道を発表、<エジソン>には正確性に重大な誤りがあることが世に知れ渡り、セラノス社は衰退することに…。この度解禁となった予告編では、アマンダが演じるエリザベス・ホームズの栄光から失墜までをテンポよく映し出していく。「世の中を変えたい」という純粋な思いから、<エジソン>の開発にこぎつけ、将来への可能性を見出した研究熱心だった彼女。シリコンバレーでは投資家などに真剣に話を聞いてもらえるよう、意図的に低い声を使っていたといわれている。劇中でもホームズの特徴的な声の変化は描写されている。アマンダは、低い声を出すことに苦労したと告白しており、低い声を出すために特別な呼吸方法を試したり、裁判でのホームズの宣誓証言の映像を何度も見返したことを明かしている。実業家から詐欺師への変貌と共に声が徐々に変わっていく様子にも注目だ。共演には、セラノス社の元COOでホームズの元交際相手のラメシュ・バルワニ役に「LOST」のナヴィーン・アンドリュースほか、「シェイムレス 俺たちに恥はない」ウィリアム・ホール・メイシーや『レディ・バード』のローリー・メトカーフ、「グレイズ・アナトミー」のケイト・バートンなどハリウッドのベテラン俳優陣が集結している。「ドロップアウト~シリコンバレーを騙した女」は4月7日(木)よりディズニープラスのスターにて日本初独占配信。(text:cinemacafe.net)
2022年04月04日株式会社かんき出版(本社:千代田区 代表取締役社長:齊藤龍男)は、『鋼の自己肯定感 ~「最先端の研究結果×シリコンバレーの習慣」から開発された“二度と下がらない”方法』(宮崎 直子/著) を2022年4月6日より全国の書店・オンライン書店等(一部除く)で発売いたします。◆自己肯定感とは“自分を世界一の親友にする”こと近年よく耳にするようになった「自己肯定感」。その定義は、次のうちどれが正しいと思いますか?「自己肯定感は上がったり下がったりするもの」「自己肯定感は無理して高めなくていい、低いままでも大丈夫」「自己肯定感には自己効力感や自己有用感が含まれる」「自己肯定感ではなく自己効力感を高めたほうがよい」「自己肯定感には条件付きと条件なしの2種類がある」本書では、自己肯定感を次のように定義しています。「自己肯定感が高いとは、ありのままの自分を“無条件で”受け入れ愛している状態」「自己肯定感は上がったり下がったりするもの」と信じれば、あなたの自己肯定感は上がったり下がったりし続けるでしょう。「自己肯定感は無理して高めなくていい、低いままでも大丈夫」と信じれば、あなたの自己肯定感はおそらくずっと低いままでしょう。自己肯定感には自己効力感も自己有用感も含まれません。ごちゃまぜにすると危険な目に遇うこともあるくらいです。自己肯定感を高めることなくして自己有用感ばかり高めるのもお勧めしません。「条件がついているのも付いていないのも両方自己肯定感」と思えば、あなたの自己肯定感には条件がついたままになるでしょう。ですが、自己肯定感とは、“何があっても自分の味方でいる”こと。つまり、自己肯定感を上げるとは、自分を世界一の親友にすることです。そして、自己肯定感は上がったり下がったりするものではなく、ずっと上がったままにできるものです。もしあなたが、一度高めれば二度と下がらない一生ものの「鋼の自己肯定感」を身につけ、自分を世界一の親友にして、365日24時間幸せでワクワクドキドキした人生を歩みたいなら、ぜひ本書を読んでみてください。◆「科学的根拠」と「シリコンバレー住人の習慣」をベースにした一冊2017年に国立青少年教育振興機構が、高校生を対象にして行った調査では、「自分は価値のある人間だと思う」という問いにアメリカの高校生の84%がイエスと答えたのに対し、日本の高校生は45%にとどまりました。日本とシリコンバレーのIT業界で長年仕事をしてきた著者いわく、世界中から優秀な人材が集まってくるシリコンバレーは特に、「ありのままの自分を受け入れ、愛することができる」場所、つまり鋼の自己肯定感を育てて保持しやすい環境だといいます。著者がシリコンバレーで22年間暮らし、仕事や子育てを通じて現地の人々と交流する中で学んだ、シリコンバレーの住人の“鋼の自己肯定感”を育てる習慣を紹介するのが本書です。著者は、アドラー心理学、ポジティブ心理学、マインドセット、稲盛和夫氏や中村天風氏や斎藤一人氏などの教えに触れており、アメリカの大学院で心理言語学も学んだ人物。アラン・コーエン氏の元でトレーニングを受けた認定ライフコーチでもあります。もともと著者自身も自己肯定感が低く、周囲でも、自己肯定感が低いことで幸せな人生を送れなかった人をたくさん見てきました。幸福を獲得できるにはどうしたらいいのかを問い続けながらあらゆる学問や教えを学び、シリコンバレーの地で見つけたその集大成を、本書では惜しみなく提示します。「最先端の科学的根拠」と「鋼の自己肯定感が育つシリコンバレーの住人やビジネスマンの習慣」をベースにしたメソッドで、二度と下がらない「鋼の自己肯定感」を手に入れることができる一冊です。【目次】【プロローグ】鋼の自己肯定感は誰でもいつからでも育てられる【第1章】シリコンバレーのエリートたちはなぜ自己肯定感が高いのか【第2章】99%の人が自己肯定感のことを勘違いしている【第3章】自己肯定感を上げ下げする4大要因【第4章】鋼の自己肯定感を手に入れるためのプラン【第5章】鋼の自己肯定感を育てるための「言葉」のワーク【第6章】鋼の自己肯定感を育てるための「思考」のワーク【第7章】鋼の自己肯定感を育てるための「行動」のワーク【第8章】誰でも自己肯定感は上げられる。そして二度と下がらない!【著者プロフィール】宮崎 直子 (みやざき なおこ)・シリコンバレー在住&勤務歴22年。アラン・コーエン氏のもとでホリスティックライフコーチのトレーニングを受けた認定ライフコーチ。・三重県の漁師町生まれ。田舎の保守的な雰囲気が肌に合わず、外国に憧れ、日本脱出を夢見ながら育つ。・津田塾大学英文学科卒業後、イリノイ大学で日本語教授法や言語学を学んで修士号を取得。・日本で米国のコンピュータ関連会社に勤めた後、再び渡米。IT企業でマーケティング職に携わる。ソフトウエア、アパレル会社などを起業。法律事務所勤務、プロの通訳、翻訳者としての経験も持つ。・稲盛和夫氏の盛和塾シリコンバレーに8年間塾生として所属し、広報を務めつつ、仏教やニューソートに基づいた真我や自我について深く学ぶ。同時に西郷隆盛氏、中村天風氏、斎藤一人氏などの教えにも触れる。アドラー心理学、ポジティブ心理学、マインドセットなども独自に学ぶ。・その後、アラン・コーエン氏から指導を受け、アンソニー・ロビンズ氏のコーチングプログラム開発者からメンタリングを受ける。宮崎直子公式サイト 【書誌情報】書名:『鋼の自己肯定感 ~「最先端の研究結果×シリコンバレーの習慣」から開発された“二度と下がらない”方法』定価:1,540円(税込)判型:46判体裁:並製頁数:240頁ISBN:978-4-7612-7600-3発行日:2022年4月6日 amazon: 楽天: 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年03月30日Kono Digital Inc.(本社:カリフォルニア州マウンテンビュー、CEO&Co-Founder:Stanley Chien、日本法人:東京都中央区、カントリーマネージャー:石井 孝幸、以下 Kono(コノ))は、読書バリアフリー対応における一環として、各図書館向けに提供している電子雑誌ソリューション「Kono Libraries(コノ ライブラリーズ)」内での国外雑誌に東南アジアからのコンテンツを年内順次追加していく予定です。ダイバーシティ@読書バリアフリー■多文化サービス強化の背景総務省が発表した2020年10月実施の国勢調査の確定値によると、5年前の前回調査に比べ日本人が1.4%減となる一方、外国人は43.6%の大幅増、274万7千人となっております。日本の総人口の内、外国人割合は2.2%に同じく上昇、中でも、ベトナム国籍からの増加幅が最も大きく、中国、韓国・朝鮮籍に次いで、32万1千人を記録。(注1)多文化の国アメリカ、特にアジア比率が多いカリフォルニア州で数多く採用されているKono Librariesは、アジアコンテンツの充実さを売りに、多様性を求める地域ニーズに対応しています。現在、中国語、韓国語、英語などからなる多言語パックに、本年度内、東南アジアからのコンテンツを順次追加、日本各地でも広がるダイバーシティ(多様化)・ニーズに対応していくことになりました。(注2)Konoはシリコンバレー発のテック・スタートアップとして、電子雑誌閲覧技術に特化したサービスを北米や台湾、香港などの中華圏向けに提供。 北カリフォルニアでは、半数以上の公立図書館で「Kono Libraries」が導入され、「読書バリアフリー」と「アジア多言語」の両方に対応した唯一無二の特徴で知られています。近年では、技術の応用を雑誌対象の「読む」だけでなく、広範囲且つマルチメディアでの「聴く」「観る」にも対応、更にはサブスクリプション・サービス構築支援まで担うワンストップ・ソリューションでB2B2C事業を強化しています。■Kono Libraries for 読書バリアフリー powered by 多文化サービス●国外からの多言語パックを、基本コンテンツとしてバンドル提供(アジア、欧米)●国内コンテンツは、オプショナルで各図書館からのリクエストに応じ手配可●運営主体による独自コンテンツも、オプショナルでアップロード可(自治体広報誌等)●閲覧フォーマットは、従来のPDFだけでなくアクセシブルな「好読/見やすいテキスト拡大モード」を通し、聴くことも可能(注3)近年施行された「読書バリアフリー法」は、視覚障害等で読書が困難な環境を改善し、アクセシブルな(利用しやすい)電子図書の量的拡充から質の向上を、技術などの適用と共に解決していくことを掲げています。この度の多文化サービス強化は、母語の違いから読書困難な立場にいる方々を広義に捉え、多様なアクセス媒体から読書の楽しみを支援していきます。又、数多くの地方自治体において、多文化共生の動きは多岐にわたり、窓口だけでなく、HPから各種配布物に至っても多言語対応を基軸に対応が進んでいます。Kono Librariesでは、通常PDFで作成されている広報誌をアクセシブルなフォーマットに変換配信できます。視覚障害だけでなく、高齢者にも優しいインターフェースは、機械翻訳機能を通しての多言語閲覧も可能になります。(注4)多言語翻訳@Kono Libraries2021年7月からKono Librariesのトライアルを進めているオーテピア高知図書館&声と点字の図書館では、読書バリアフリー対応として様々なアクセシブル環境を提供しています。<オーテピア高知声と点字の図書館 坂本館長>「雑誌をスマホでも閲覧しやすい新たなスタイルを提供するだけでなく、又新たなトライアルとして、高知市が配布している広報誌「あかるいまち」を今年からKono Librariesでも配信していく予定です。更に4月からは、従来のPDFだけでなくアクセシブルな(利用しやすい)インターフェースでの提供も計画中です。これにより、より見やすいテキスト表示だけでなく、音声での朗読、又、多言語への翻訳と、様々な市民のニーズに応えることができると期待しています。」同じくKono Librariesを現在検討中の図書館よりも、貴重なフィードバックと共に多文化サービス方面での期待が寄せられています。「わたしたちの地域でも、近年在留外国人の数が増えています。多文化共生を掲げる自治体として、読むパブリックサービスにおいても多様なオプションを提供していきたく、その上でもKono Librariesのもつアジアコンテンツの充実さには今後も期待していきたく思います。」参考ストーリー: ■Kono Digital Inc./Kono Japan株式会社、KonoマガジンについてURL: ●2011年シリコンバレー発のテック・スタートアップ、台湾に運営拠点、2018年日本支社設立●個人向け読み聴き放題サービス「Konoマガジン」:300誌超の多言語雑誌●図書館・団体向け「Kono Libraries」、店舗ビジネス向け「Kono@」:180誌超の多言語雑誌●独自開発技術「Smarticle(TM)」は、PDFデーターをアクセシブルな(利用しやすい)電子コンテンツにAIシステムで自動変換注1:総務省発表2020年国勢調査による注2:年内中、シンガポール、ベトナム等からの現地コンテンツを順次追加予定注3:一部タイトルについては、PDF版のみでの提供注4:アクセシブル対応したタイトル、且つ現時点ではアンドロイド版のみでの提供※記載されている会社名、団体名および商品名、サービス名は各社、団体の商標または登録商標です。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年01月13日Coloridoh Inc.(本社:米カリフォルニア州/ファウンダー:竹内 ひとみ)はクラウドファンディング「CAMPFIRE」にて親子で遊べるクッキー生地「coloridoh」の先行予約を実施中。受付終了まで8日間を残し、目標の支援額150万円を達成致しましたことをお知らせ致します。皆さまからのあたたかいご支援、ご声援、本当にありがとうございました。ご支援いただいた皆様に心より感謝申し上げます。URL: 商品【coloridoh(コロリド)誕生の背景】開発者であり、創業者の竹内 ひとみは4児の母で、東京で10年、シリコンバレーで7年、子育てをしてきました。竹内自身が感じていた子育ての不安や悩みは、多くの親が万国共通で感じていることを知ります。「子供と何をして遊べばいいのかわからない」「子供の接し方がわからない」「子供との遊びはつまらない」「忙しくて時間がない」と、理想の親像とのギャップに悩む親は多く「親も笑顔になれるもの」としてcoloridoh(コロリド)は誕生しました。世代や性別、国を超えて多くの人々が関心を持つ「FOOD(食)」に着目。当時アメリカで流行っていたクッキー生地をヒントに、さらに「PLAYFUL(遊び)」の要素を加え、カラフルな生地なら、ねんど遊びのようにクッキー作りを楽しめるのでは?と、シンプルなアイディアからストーリーが始まります。思いつきのような発想ではありましたが、親として子どもと安心して遊べる「安全であること」「親も楽しめること」「とにかく簡単であること」を条件に掲げたことで、想像以上に開発に苦労することになりました。多くの親子に楽しんでいただけるよう、アレルギー特定材料に指定されている小麦、卵、乳製品、大豆、ナッツ類などは使用せず、合成着色料も不使用にするなど、材料にこだわりました。また、日米の物流環境の違いから、常温保存可能にするなど、さまざまな条件をクリアし、昨年末、約2年の歳月をかけて完成、特許も出願し、ようやくスタートラインが見え、アメリカでの販売準備を進めておりました。そのタイミングで、小学館と味の素の2つのコーポレートアクセラレーターに同時採択され、国内で多数のサポートを得ることができたこともあり、coloridoh クリエイティブクッキー生地として最初のローンチは日本で実施することになりました。また、親子でのクッキー作りに「LEARNING(学び)」の要素を加えたプログラムも開発。coloridoh ビーイング プログラムとして、毎月アートや生活をテーマにした教材セットとして販売します。このプログラムでは、子供の創造力や表現力を伸ばすだけでなく、ペアレンティングと呼ばれる親が子供への接し方や声かけを学ぶ教材がセットになっていることが特徴で、親も子も共に遊び、成長していくことを目指しています。【代表からのメッセージ】「近年のクラウドファンディングは出来レースだということを聞いていましたが、事前に準備期間も資金もないままスタートしました。単価も低い弊社のプロダクトで150万円のゴールは、簡単ではありませんでしたが、それでも、多くの方々に共感していただき、ご支援いただき、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございます。ようやくスタートラインに立てたので、改めて気を引き締め直して、皆様が笑顔になれるプロダクトがお届けできるよう頑張ります。引き続き応援よろしくお願い申し上げます」【製品概要】製品名 :coloridoh コロリド クリエイティブクッキードゥ/1箱・5色入り(内容量200g)価格 :2,450円(税・送料込)受付終了日 :2022年1月17日(月)お届け予定日 :2022年3月中旬以降を予定※状況により予定が前後する可能性がありますので、予めご了承ください。クラウドファンディング:CAMPFIRE( )【読者からのお問い合わせ先】Coloridoh Inc.E-mail: info@coloridoh.com 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年01月12日シリーズ累計15万部を売り上げた『起業の科学』の著者 田所雅之が、2021年9月17日(金)朝日新聞出版より書籍『超入門 ストーリーでわかる「起業の科学」』を出版しました。Amazonでの予約販売開始以降、起業家関連カテゴリーでは売れ筋ランキング1位となりました。(Amazon全書籍で売上21位を記録)9月17日(金) 朝日新聞出版より発売Amazon販売ページはこちらです。 ◆「起業/新規事業のプロ」田所雅之について田所雅之は、日本の大学を卒業後、渡米して哲学を修めました(単位取得し帰国)。帰国後は、同時通訳等を経て外資系コンサルタント企業に入社しましたが、2011年より、再び渡米しスタートアップを起業するも、大きく成長させることはできずに帰国しました。その後、シリコンバレーのベンチャーキャピタルのベンチャーパートナー/グローバルスタートアップイベントの責任者を務め、2,000社以上を評価/アドバイスしてきました。この間も米国での手痛い体験を深く内省し、「自分と同じような失敗をする起業家を減らしたい」という思いからスライドStartup Science(2,550ページ)を作成します(日本語英語で5万シェア)。さらに「失敗の99%は潰せる」を標語に『起業の科学』を執筆しました。『起業の科学』は起業に関わる人々のバイブルとなり、全世界で累計15万部以上を売り上げています。現在は、大企業・スタートアップのアドバイザーも務め、講演回数は年間120回に及びます。著者:田所雅之◆本書について七転び八起きの物語(ストーリー)を読み進めるうちに新規事業(企業内起業・スタートアップ)の「リアルな勝負所」が頭に入る!新規事業部に配属された主人公・山田創太郎。最初に課された使命は「3カ月以内での新規事業立ち上げ」だったが……。未経験の壁を越え、いかに成功をたぐり寄せるのか。ストーリーの合間では57の「新規事業でハマりやすいワナ」もコラム形式で解説。これらのワナの存在を知っておくだけでも、新規事業の成功確率を格段に上げることができる!☆頻出用語の解説つき! ☆【目次】第1章 山田さん、初めての「新規事業」で失敗する第2章 山田さん、「勝負する市場」を再検討する第3章 山田さん、再び「顧客不在」のまま突っ走る第4章 山田さん、「仮説検証」の方法を学ぶ第5章 山田さん、「初めての顧客」に出会う第6章 山田さん、「事業の持続可能性」を検証する第7章 山田さん、ついに「課題解決策」を見つける第8章 山田さん、「事業計画」を立てる◆書籍概要タイトル :ストーリーでわかる「起業の科学」出版年月日 :2021年9月17日(金)ISBN :978-4023319608取扱店舗 :全国書店、Amazonほかネット書店判型・ページ数:単行本・312ページ価格 :本体1,870円出版社 :朝日新聞出版※購入用リンクAmazon ◆田所雅之プロフィール『起業の科学』『起業大全』著者株式会社ユニコーンファーム CEO関西学院大学経営戦略研究科 客員教授大学を卒業後、米国に渡り哲学を学ぶ(研究分野は認知哲学と科学哲学)帰国後、外資系コンサルタント企業に勤務し、大手起業のBPR/DX案件に従事。その後独立して2社起業(企業研修会社と経営コンサルティング会社)2011年よりシリコンバレーに渡り3社目を起業(領域はECのプラットフォーム)帰国後、4社目であるed-techのスタートアップを立ち上げる。一方で、2014年から2017年までシリコンバレーのベンチャーキャピタルのベンチャーパートナー/グローバルスタートアップイベントの責任者を務め2,000社以上を評価/アドバイスを行う。現在は、unicorn farmというスタートアップ支援/事業会社新規事業支援の会社のCEOを務める一方で、2019年より、関西学院大学経営戦略研究科の客員教授も兼任している。大企業数社の新規事業戦略アドバイザーも務め、講演回数は年間100回を超える著書『起業の科学』(日経BP)は、2017年発売以降115週連続でAmazon経営関連書売上1位。その他の著書に、『御社の新規事業はなぜ失敗するのか? 企業発イノベーションの科学』(光文社新書)、『起業大全』(ダイヤモンド社)などがある。<書籍、講演等に関するお問合せ先>株式会社ユニコーンファーム広報担当:羽幡咲嬉( hanetata@unicornfarm.co )080-5055-4056 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年09月17日日経ナショナル ジオグラフィック社(代表:滝山晋、所在地:東京都港区虎ノ門)は、『不老不死ビジネス 神への挑戦 シリコンバレーの静かなる熱狂』を8月23日(月)に発行しました。本書は、従来の老年医学、アンチエイジング医療とは一線を画する、革新的な長寿技術を追求する人々や企業の最前線を克明に語る迫真のノンフィクションです。米国では、グーグルやアップル、アマゾンのような巨大企業が名もないスタートアップ企業に巨額の投資をし、著名な生物学者、医学者、遺伝子工学の研究者、コンピューター科学者の引き抜きにしのぎを削っています。それは、従来とは異なるアプローチで新技術を開発し、人間の老化を根本から抑えることを目指しています。その結果、がんや心臓病、アルツハイマー病などの老人性疾患が消滅し、飛躍的な長寿社会の到来が期待されます。さらにその先には不死の世界すらも不可能ではないとする見方もあります。このような不老不死ビジネスの最前線や、最新の研究動向に加え、次世代テクノロジーに賭ける米国の起業家や投資家たちの熱意、シリコンバレーの人脈図、ベンチャー企業誕生までの裏話がつぶさに描かれています。中でもグーグルが2013年に設立し、完全な秘密主義の中で活動している新興バイオ企業、キャリコ誕生までの経緯を追った部分は本書の一番の読みどころです。『不老不死ビジネス神への挑戦 シリコンバレーの静かなる熱狂』チップ・ウォルター著/関谷冬華 訳/2021年8月23日発行/定価 2,200円(10%税込)/360ページ/四六判/ソフトカバー/日経ナショナル ジオグラフィック社 発行ナショジオストア Amazon 著者 チップ・ウォルター科学ジャーナリスト、映画監督、元CNN支局長で、著書に『人類進化700万年の物語私たちだけがなぜ生き残れたのか』(青土社)、『この6つのおかげでヒトは進化した―つま先、親指、のど、笑い、涙、キス』(早川書房)などがある。『エコノミスト』『ウォール・ストリート・ジャーナル』『サイエンティフィック・アメリカン』『ナショナルジオグラフィック』への寄稿者でもある。ニュース番組の「オールシングス・コンシダード」や物理学者ミチオ・カクの人気ラジオ番組「サイエンス・ファンタスティック」などに出演している。【主な内容】■プロローグ死に負けるな■Part1 ニーズ 長い待ち時間/ベビーブーマー市場/人はなぜ死ぬかほか■Part2 意思 キャリコ/投資家ビル・マリス/天才クレイグ・ベンターほか■Part3 リソース ヒトゲノム/不老不死ないし長寿命化/失敗は許されないほか■Part4 成功 死神の手を逃れる/輝く星たち/医学に革命を起こすほか■不老不死をビジネスの側面から描く!シリコンバレーの起業家や投資家の熱意がつぶさに描かれ、ぐいぐいと物語の中に引き込まれる、迫真のノンフィクション!■ラリー・ペイジ、アーサー・レビンソン、ジェフ・ベゾスほか、名だたる企業家や研究者が何をしようとしているのか!?世界ビジネスの最前線に触れる興奮の一冊! 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年08月31日「今日、ワクチン受けようかなーって思い立って予約してみた。でも休日だから並ぶかな?」というつぶやきが米国のママ友から送られてきたのは、2021年4月24日のこと。2021年4月15日より、16歳以上の市民への新型コロナワクチン接種が始まったカリフォルニア州。6月15日の経済全面再開に向け、準備が進んでいます。半数以上の人々が1回目ワクチン接種済ワクチン1回目接種率は、全米47.1%、カリフォルニア州52.4%。2回接種終了者は、全米36.3%、カリフォルニア州37.1%(2021年5月13日現在)。米国は、州によって大きな違いがみられますが、カリフォルニア州の場合、ほぼ全国平均に近いペースで進んでいます。カリフォルニア州の新規感染者数は、2021年5月7日~13日の7日間平均では1日あたり1548人です。ピーク時の2021年1月の7日間平均は44,000人を超えていました(注1)。同州のシリコンバレー(注2)地域に住む日本人ママ小川さん(仮名)に、現地の状況をききました。現地校に通う小学校2年生と年長の兄弟を育てています。2020年3月より米国駐在となりましたが、渡米翌日にロックダウン。1年以上、オンライン教育・勤務の日々を送っています。シリコンバレー地域の特徴は、「IT・先端技術関連で働く人が多い、1人あたりの年間所得2,000万円程度は普通という高所得者が多い、広い庭付き1戸建て、東アジア・インド人比率が高い、衛生意識が高い」。標準的な米国とは、かなり異なります。経済全面再開に向けて「ワクチンを打った若者が、気分悪くなり車椅子で出てきたのをみて、怖くなった。それで数週間迷ったんだけど、打つことにした」と、小川さん。米国では、病院以外の施設、例えば薬局などでもワクチン接種ができます。「私は病院に行ったのだけど、ファイザーの人達がたくさんスタッフとして来ていた。IDカードを提示したけど、実は見せる必要なかったみたい。名前と住所は記入しても、本当かどうかを確認するわけでもないし、最悪、戸籍が無い不法滞在者でもワクチンは受けられるはず」細かいことには目をつぶって、ワクチンも豊富にあるので経済再開のために、とにかく早く接種を進めたいということでしょうか。ワクチン接種会場の入り口。「ファイザーワクチン」と表示されている。6月半ばの経済全面再開に向け、ワクチン接種を急ぐカリフォルニア州の経済再開のための基準は、ワクチン接種の進行状況、感染者数。全面再開以降は、「学校は対面授業を推奨、職場ではリモートワークを併用しつつ、感染リスクの高い室内状況ではマスク着用で出社検討を」の方針です。2021年4月初旬の発表では、「ウーバー、グーグル、フェイスブックなどが人数制限を行ったうえでの出社、アマゾンは秋には全員を職場に戻す」としていました(注3)。ということは、今はほとんどがリモートワーク中?「夫は、この1年で6-7回しかオフィスに行ってないよ。仕事というよりは、荷物をとりにいくとかちょっとした用事で。日本ではリモートワークができる職種だとしても、会社の雰囲気が許さないという話も聞くし、もう少し感染対策できるのでは?本当はもっとリモートで働きたい人はいるはず。こちらでは、義務ではないけど、会社での打ち合わせのために会議参加者がPCR検査して陰性証明していたよ。思ったよりも在宅勤務率が高いし、皆かなり慎重に生活している」2020年4月の緊急事態宣言中、日本でのテレワーク率は全国で50~70%程度に上昇。しかし、解除後1か月では全国で約30%、東京都に関しては60%近くでした(注4)。ちなみに、日本のオリンピックや感染状況について米国ではどう受け止められているの?「米国に関係ないから、話題にもならない。なんでオリンピックやるの?って感じかな」街では全員マスク着用するものの、集団パーティーもちらほら米国といえば、ノーマスク主義者の存在。ワクチン接種後の、街の様子は?リラックスモード?「シリコンバレーでは、ほぼ全員がマスクをしていて様子見。地域的に衛生意識が高いみたい。皆しっかりしており、マスクから鼻を出している人は見たことがない」人が集まる機会は増えた?「BBQが解禁になった!この間は、公園で100人くらいの20代男女がビュッフェパーティーをしていたよ。ケータリングのシェフが来て、ムーディーなラテン音楽を流していたから、婚活パーティーかな?飲食するから、マスクは外して向かい合わせで話し込むよね」野外での感染リスクが低いということで、公園での誕生日会も開かれるようになってきました。「でも、私達は渡米してからは、子ども達の関係では集まったことはない。室内レストランでの外食は、渡航後初めて先週行ってきた。お誕生日会といえば、ドライブスルー形式の経験はある。車で行って、一人ずつプレゼントを渡して、お祝いを伝えに行ったなぁ」2021年5月、野外誕生日会を楽しむ人達対面授業orオンライン授業、保護者が投票子ども達の学校は、現在どんな様子?「オンラインと対面の併用が続いている。切り替えは、各地域の感染状況と、保護者の投票結果次第。うちの場合は、週4日午後の2時間だけ登校して、週1日は完全オンライン授業。登校する日の午前もオンラインで課題が出されて、自習している。クラスは、午前登校10人、午後登校10人、オンライン希望者5名という体制。学校は、横の人との間にアクリル板が立てられて感染防止されているし、少人数だから安心だよ。さすがに小学校高学年になると、実験がオンラインではできないから不満もあるみたい。ランチタイムに先生とつないで、一緒に昼食をとりながら雑談したこともある。学校側もコミュニケーションが不足しないようにいろいろ工夫しているけど、友達ができにくいし、やはり話し足りないよね」米国では、変更が行われる前に保護者に投票をして意見をきくそうです。さすが、民主主義、自己決定の国。まとまらなければ、何回も投票します。「コロナについては、人により感覚が違うでしょう?身近な人がICUに入ったとか、基礎疾患があれば用心するけど、軽く済めば甘く見る。だから、どう行動したいかも人それぞれ。自分がどう考えて、どうしたいかを決めるのは当たり前。コロナが恐ろしくて登校したくない人は、オンラインを選べる。日本でも、欠席をノーカウントにしてくれるようだけど、それは原則出席の中での例外扱いだよね。最初から、保護者や子どもに選択肢を与えないのはどうかと思う……」コロナとは直接関係ないテーマですが、米国ではこうして日常生活の中で、議論や責任ある選択への意識付けがされるのか、と話をきいて納得しました。人数制限のため、交代で登校する子ども達2回接種済を示すワクチンバッジ。さらに、氏名・生年月日やワクチン番号・日付等が記入された接種記録カードが渡される(注2)シリコンバレー:アメリカ合衆国カリフォルニア州北部のサンフランシスコ・ベイエリアの南部に位置しているサンタクララバレーおよびその周辺地域の名称。特定の一都市ではなく、その地域周辺を含めた総称。ソフトウェアやIT関連企業が集まる。(この記事は、2021年5月14日時点のデータに基づいて執筆しました)
2021年05月21日前回の連載『「教室での集団授業」ばかりが正解ではない。未来の子どもの学習スタイル予測』では、RISU Japanのオンライン授業サービス「RISU小学生オンラインスクール」を取り上げ、アフターコロナ時代の子どもの学びを見つめました。学校での集団ベースの一斉授業から、個人に最適化された自由度の高い学びへと、教育の主流は変わりつつあります。そんな変化の時代にあって、オンライン教育への注目度はますます高まっています。人々の関心の高まりを反映して、外国でのオンライン教育の取り組みが紹介されるケースも増えました。しかしその論旨は、「外国ではこんなにオンライン教育が進んでいるのに、日本はこんなに遅れている!」というものがほとんど。はたして、本当にそうでしょうか?RISUでは、RISU USAというアメリカ向けのサービスを展開しています。今回は、RISU USAスタッフが見た、アメリカのオンライン教育の現状をお伝えしたいと思います。それらの知見はきっと、日本でも活きてくるはずです。RISU USAのオンライン授業は1クラス7~8人RISU Japanのアメリカ支社であるRISU USAは、英語圏にもRISUの教育サービスを展開するため 、アメリカ・カリフォルニア州シリコンバレーに設立されました。アメリカにおける教育の知見を取り入れるのも目的のひとつでした。RISU USAでは地元のニーズに合わせて、日本のRISU教材と同じようなプログラムに加え、論理思考(Critical Thinking)のプログラムも取り入れた授業を展開していました。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大にともない、シリコンバレーでは3月18日から6月末までのロックダウン措置が決定。RISU USAのアフタースクールも、オンライン化を余儀なくされました。RISU USAのオンライン講座では、小学生向けの「Scratch Game Coding」(プログラミング)や中学生向けの「Python coding」(プログラミング)、「Financial Literacy」(金融リテラシー)、それに加えてクリティカル・シンキングの授業など、理数系を軸にした幅広いコースを開講しました。授業では、画面を共有し、機器の使い方のレクチャーを交えながら課題を解いてもらいます。そして、子どもたちの課題への取り組み方を確認しながら、教師がフィードバックを行ないました。対面形式では、1クラス20人近くの子を見ることができましたが、オンラインでは、1クラス7~8人が精一杯。オンライン上でひとりひとりと双方向的なコミュニケーションをとる難しさを実感させられました。Wifi環境がない!?アメリカのオンライン教育の現状手探りで始まった、RISU USAのオンライン講座。試行錯誤のなかで見えてきたのは、アメリカにおけるオンライン教育の難しさでした。一番多かったのは、機材に関連するトラブルです。いくら現代の子どもがデジタル機器に親しんでいるといっても、実際にそれを使ってコミュニケーションをとるには、いろいろな問題があります。Wifi接続や機材のセッティングといった準備は子どもには難しく、通信不良もたびたび起きます。また、子どもが自分のタブレットやPCをもっていない家庭では、親の仕事用PCを使っているため学習時間が限られてしまう、という問題もありました。RISU USAは、もともと学校に出向いて授業を行なうというスタイルをとっていたので、子どもたちは学校のWifiを利用することができました。しかし、オンラインへ移行すると、家庭にWifiがないという理由でRISU USAを辞めてしまう子も出てきました。日本でも、Wifiがない家庭への対処が問題になっていますが、アメリカでも、Wifi環境の整備は大きな課題です。「経済格差が学力差を生んでいる」という事実突然のロックダウン措置によるオンライン教育への移行から半年以上が経ったいま、アメリカの教育事情はどのように変化したのでしょうか。RISU USAのスタッフに話を聞いてみたところ、アメリカの教育現場が直面する厳しい現実が見えてきました。どうやらアメリカのオンライン教育の現状は、あまり変わっていないようです。地域間の格差、あるいは同一地域内でも家庭間の格差が、そのまま子どもの学習機会の差を生んでしまっています。裕福な家庭では、「パンデミック・ポッド」と呼ばれる、固定した生徒数人に対して、教員免許をもった先生1人の組み合わせで対面学習をさせる取り組みをしています。学校が提供するオンライン教育を受けながら、その補填をパンデミック・ポッドで行なうのです。一方で、低所得者層を中心に失業率が上がっており、学年始めからオンライン教育にすら参加できていない生徒も一部いるのが現実。こうした経済格差の問題は、これから先、ますます顕在化してくることが予測されます。アメリカ社会が抱える問題。いずれ日本でも……また、アメリカ社会全体に目を向けると、9月末で立ち退き請求保留の暫定法が失効し、家を追われた家庭も増えています。日本では、生活保護を受ければ最低限の衣食住を保証されています。しかし、アメリカでは住居に関するサポートは非常に限定的です。そのため、親にお金が入ったときは深夜運航のバスで寝て、それ以外は路上かホームレスのシェルターで寝る生活を余儀なくされる子どもたちもいます。アメリカでは、最も裕福と言われるシリコンバレーでも、約1割の家庭は学校給食なしでは3食食べられないのが現実です。学習機能だけでなく、生活サポートの場としての学校、という側面も考えていく必要があるでしょう。これまで見てきたように、最先端のIT企業がひしめくシリコンバレーでさえ、オンライン教育をめぐるさまざまな問題に直面し、その対応に追われています。アメリカで明らかになったこれらの問題は、いずれ日本でも十分に起こりうるものです。しかし、コロナ禍がもたらした「変化の時代」は、従来のやり方を見直し、教育をよりよい方向に変えるチャンスでもあります。コロナウイルス第三波の到来が叫ばれるいま、状況を冷静に分析し、関係者どうしが協力し合って、よりよい学習環境をつくっていくことが大切だと、強く感じています。『10億件の学習データが教える 理系が得意な子の育て方』今木智隆 著/文響社(2019)■ 算数塾「RISU」代表・今木智隆先生 インタビュー記事一覧第1回:子どもを「算数嫌い」にしない大原則。幼児期からできる“算数好きの基礎”の築き方第2回:子どもが勉強で成果を出せないのは、親の「勘違い」が原因かもしれない第3回:10億件のデータを調べてわかった、小学生が「ずば抜けて苦手」な算数の単元と例題第4回:「算数の文章題が苦手」な子どもが、ひねった応用問題でも解けるようになる教育法
2020年12月25日アメリカ・シリコンバレー発“最先端ガジェットストア”「ベータ(b8ta)」が国内1号店を2020年8月1日(土)に新宿マルイ本館・有楽町電気ビルに同時オープン。日本初上陸のガジェットや雑貨、食品、アパレルなどを取り揃えるユニークな体験型ショップとなる。“新しい発見がある”最先端ショップ「ベータ(b8ta)」「ベータ(b8ta)」は、2015年アメリカ・サンフランシスコでスタートした最新ガジェットの体験型ショップ。“新しい技術を取り入れた革新的なアイテムは、オンラインストアでは購入できても実際のショップでは売っていない”という一つの疑問からはじまった。最新の製品を実際に試すことのできる空間を作るため「ベータ(b8ta)」は、ブランドにやさしい出店システムを採用。オンライン上で登録(サインアップ)するだけで、実店舗に配置&販売できるシステムを取り入れた。簡単なステップで販売できるので、店舗運営などのノウハウをもっていないニューカマーなブランドや商品が、ぞくぞくと「ベータ(b8ta)」に集まるように。今では、最先端のストア体験ができるショップとして世界中で注目されている。日本未上陸のガジェットや雑貨もたくさん取り揃えているのが特徴だ。「ベータ(b8ta)」20年夏日本初上陸国内初店舗となる「ベータ(b8ta)」新宿マルイ本館・有楽町電気ビルでは、最新ガジェットから雑貨、インテリア、アパレル、食品などを取りそろえる。日本の職人技や素材の特性を活かしたジャパンテイストのアイテムも登場予定だ。「ベータ(b8ta)」注目アイテム・日本初上陸「スマート スイム ゴーグル」「スマート スイム ゴーグル」は、ARディスプレイを内臓した最先端のゴーグル。着用して泳ぐと、スイム中のタイムや距離、スプリットと言った情報が、リアルタイムでゴーグルに表示される。ショップでは、「AR スマートゴーグル」が用意されるので、水泳距離や時間のパフォーマンスが追跡できる、ユニークな水中体験を実際に体験できる。・絵画&写真を気軽に着せ替え「Meural Canvas Ⅱ」「Meural Canvas Ⅱ」は、ベータイチオシのスマートアートキャンバス。本物の絵画の筆使いや色彩を精緻に表現できる優秀なアイテムで、簡単に着せ替えできるのが人気の秘密。見本画像から選ぶだけでなく、自分の家族やペットの写真などにも変更でき、部屋の雰囲気にあわせて簡単に模様替えできる。・超機能性スリッポン「オリガミクス 和紙布スリッポン」日本上陸に合わせてピックアップされた「オリガミクス 和紙布スリッポン」は、和紙布(わしふ)と呼ばれる機能性に優れた布素材で作られたシューズだ。シンプルなアッパーにホワイトソールをあわせた、カジュアルな仕上がりなので、素足でさらっと履くのがおすすめだ。・紙にかいてデジタル化「ネオ スマートペン」一見ふつうのカラーペンのように見える「ネオ スマートペン」は、紙にかくとデジタル化できる最先端のe文具。・たった5mmの最薄アウター「KAPOK KNOT」「KAPOK KNOT」は、わずか5mmという薄さにもかかわらず、ダウン級の暖かさを叶えるコート。コンパクトに折りたためるので、持ち運び用アウターとしても活躍してくれそうだ。・イヤフォンをネックレスに「サウンドネックレス」アクセサリーとイヤフォンの機能を融合させた「サウンドネックレス」が日本上陸。よりスタイリッシュに音楽を楽しめる。・ARにも対応「ミニチュア太陽系セット」AstroRealityの「ミニチュア太陽系セット」は、そのまま並べてオブジェのように楽しめるだけではなく、AR・拡張現実の技術にも対応。専用アプリによってスマートフォンをかざすと宇宙空間に漂う星の姿が浮かび上がり、リアルな太陽系を目の当たりにできる。・アジャイル コスメティックス プロジェクト「白いオイル」「時計遺伝美容液」アジャイル コスメティックス プロジェクト(AGILE COSMETICS PROJECT)からは、保湿とブライトニングのダブル効果へと導く二層式保湿ブライトニングオイル「白いオイル」が登場。化粧水の後に使用すればスキンケアが完了する、1本でシンプルケアを叶えるオイルだ。その他、「時計遺伝美容液」も展開する。・シチズン「Eco-Drive Riiiver」シチズン(CITIZEN)の「Eco-Drive Riiiver」は、スマートウオッチとしての機能性と、腕時計としての美しさを兼ね備えた腕時計。アプリと連携することで、さまざまな情報を取得したり、機能操作をしたりすることができる。そのほか、ステンレスの自転車「diti」、甘さ控えめな本格抹茶ラテの素「千休(Senkyu)」、日本発のAIペット型ロボット「Moflin」などをラインナップ。人気のメンズスキンケア・バルクオム(BULK HOMME)やメンズコスメのIKKI、オーダーメイドドックフード、しっぽを振って応えてくれるセラピーロボットQoobo、カインズのハンガー・鍋・枕、イクエ(ikue)の紙と金のジュエリーなど、ジャンルレスで生活にかかわる最先端のアイテムが発売される予定だ。【詳細】ベータ(b8ta)オープン日:2020年8月1日(土) ※2店舗同時オープン※新宿マルイ店のみ、7月31日(金)よりプレオープン・新宿マルイ本館 1階住所:東京都新宿区新宿3-30-13営業時間:商業施設に準拠定休日:商業施設に準拠・有楽町電気ビル 1階住所:東京都千代田区有楽町1-7-1営業時間:11:00~19:30定休日:不定休
2020年06月07日成功者の共通点から見つけたパワーイメージングシリコンバレーで活躍するヨーコ・タジマ氏による「パワーイメージング」のイベント『パワーイメージング東京イベント』が、年明け1月21日に開催される。アメリカでビジネスコンサルタントとして活躍するヨーコ・タジマ氏が長年の経験から、シリコンバレーで成功している起業家たちに共通の要素があることに気づいた。成功者に共通する要素をベースに、ファッションや心理学、ビジネス、イメージ学を組み合わせて作り上げたイメージアップ作りのメソッドが「パワーイメージング」である。魅力を最大限に引き出し自信が持てる私になる周囲が自分に期待する役割を果たそうと頑張るうちに、本当の自分らしさを見失い、自分に自信がもてない人が増えている。ヨーコ・タジマ氏は、このような悩みの原因は、「周囲が自分に対して抱くイメージ」と「自分の内面から湧き出す本来の魅力」のギャップあると説く。『パワーイメージング東京イベント』では、このギャップを埋める方法を、わかりやすく紹介する。「自分の魅力を引き出すメイクやファッション、ヘアスタイルが知りたい」、「自分の長所を表現することで、自分に自信を持ちたい」といった人におすすめのメソッドである。イベントの開催日時は、2020年1月21日(火)13時~16時。会場は、株式会社メディアシーク(住所:東京都港区南麻布3丁目20-1 Daiwa麻布テラス3F)。参加費は2,500円(税込)。(画像はプレスリリースより)【参考】※Platinumbox Inc.のプレスリリース※パワーイメージング東京イベント
2019年12月13日『ターミネーター:ニュー・フェイト』の新キャラクター・グレース役で注目度急上昇中のマッケンジー・デイヴィスが出演する、Huluプレミア「ホルト・アンド・キャッチ・ファイア 制御不能な夢と野心」の待望の最新シーズン3が11月23日(祝・土)より配信開始。この度、シーズン1より“タンクトップがよく似合う”型破りな天才プログラマー、キャメロン・ハウを演じているマッケンジーが、転機を迎えるシーズン3について語るコメントをシネマカフェが独占入手した。本作は、1980年代のパーソナルコンピュータ黎明期のアメリカを舞台に、パソコン業界で革命的な新製品を生み出そうとする人々を描く波瀾万丈のヒューマンドラマ。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』『ホビット』のリー・ペイスが元IBM社員の野心家ジョー・マクミラン、「ナルコス メキシコ編」『アルゴ』のスクート・マクネイリーが画期的なアイディアを持つ技術者ゴードン・クラークを演じ、その妻ドナを『アルゴ』でも夫婦役だったケリー・ビシェが演じている。「私も良い演技をしなきゃと駆り立てられます」最新のシーズン3では、1986年のカリフォルニア州シリコンバレーに舞台を移し、キャメロンとドナが立ち上げた通信ゲーム会社“ミューティニー”のさらなる事業拡大を図ろうとする姿や、ゴードンが開発した“セキュリティシステム”を売ることで成功を収めていたマクミランのその後が描かれる。この豪華実力派俳優陣の顔ぶれに、マッケンジーは「とても良い俳優仲間たちと仕事ができています。皆、好奇心に満ちた度量の広い人たちで、これまで一緒に仕事した中でも最高のチームです」と自信を覗かせる。「メインキャストの4人は、撮影の時いつも顔を合わせるのですが、私は彼らに会うといつも、元気をもらい、俄然やる気が出てきます。魅力的で才能ある彼らは、仕事に対する姿勢が素晴らしく、私も良い演技をしなきゃと駆り立てられます。彼らと一緒に仕事をし、各々の才能を結集して撮影に臨めることは、本当に良い経験です」と、大いに影響を受けていることを明かす。舞台はシリコンバレーへ「女性であるという面も、これまで以上に意味を持つ」シーズンを重ねるごとに人間的にも成長してきたマッケンジー演じるキャメロンだが、シーズン3でドラマの舞台が“シリコンプレーリー”と呼ばれたテキサス州ダラスからシリコンバレーに移ったことについて、「シリコンバレーに進出することで、ドナとキャメロンが立ち上げた通信ゲーム会社“ミューティニー”は、大きな池の中の小さな魚になってしまいました」とマッケンジー。「クリエイティビティとアイデアを純粋に追求するのではなく、マネーを重視する市場に参入することになったのです。シリコンバレーはマネーがはびこる男性的な世界です。今シーズンでキャメロンとドナは、才能あふれるビジネスの成功者というだけではなく、二人が女性であるという面も、これまでのシーズン以上に意味を持ちます。何百万ドルものマネーが動く世界で、彼女たちは自分たちの会社の製品の価値を証明しなければならなくなったのです」と語り、男性的価値観が支配するシリコンバレーに移ったことが、キャメロンたち女性キャラクターに大きな影響を与えていることを示した。「演じ手として、私は女性であることを意識したことはない」さらに本作は、昨今エンタメ業界でも話題となっているビジネスにおける男女平等への関心を高めることにもつながると言う。「この問題についてベストなアプローチのひとつは、彼女たちの能力や野心を示す方法を、女性であるという事実から焦点を当てないことだと思います。ドラマの中では、誰かがそのこと(彼女たちが女性であること)を話題にして初めて、彼女たちは自分たちが女性であることを自覚するのですから」。「演じ手として、私は女性であることを意識したことはなく、視聴者の立場であっても、ドラマの中で誰かがそのことに触れない限りは、すっかり“女性問題”について忘れてしまっています」とマッケンジー。だが、今回「キャメロンとドナは、ベンチャー企業投資家のオフィスに行って初めて、この業界におけるジェンダーの問題の深さに気付くのです」と語っている。最後に、シーズン3の見どころについては「今シーズンは自信を持ってお勧めできます。まるでずっと追い続けていた何かにようやくたどり着いた、そんなシーズンです。毎シーズン素晴らしいのですが、回を追うごとに段々と良くなっていると感じています」と自信たっぷり。「やりがいがあって、飽くことなく追究ができるこの仕事に打ち込めることに感激しています。とにかく、私たち同様に視聴者の皆さんにも楽しんでもらいたいです」と締めくくっている。マッケンジーの言葉を裏付けるように、全米批評サイト「RottenTomatoes」で本作のシーズン3はトマトメーター、オーディエンススコアともに96%という高評価を獲得している。いま日本でもファンが急増中、今後の活躍がますます期待されるマッケンジーの渾身作は見逃せない。Huluプレミア「ホルト・アンド・キャッチ・ファイア 制御不能な夢と野心」シーズン3は11月23日(祝・土)より独占配信スタート、以降毎週土曜日に1話ずつ追加予定(全10話)。(text:cinemacafe.net)
2019年11月18日日々、忙しく過ごしていると身も心も疲れちゃいますよね。「もうしんどい」「何もしたくない」そんな女性のみなさんに最高の癒しのご褒美=イケメンのインタビューをお届けします。しかも、そんじょそこらの、やわなイケメンではありません。登場するのは酸いも甘いも噛み分けた「大人のイケメン」ばかり!■常に時代の最先端を目指す生き方第6弾はコンサルタント、ストリートダンサーの三宅正さん。アクティブ系イケメンの登場です。たしか、身近にいい感じのイケメンがいたな~と思いを巡らせた編集部スタッフの頭に、いっしょにお仕事をしたことのあるアラフォー男子の顔が、ぽわわわーんと浮かんできまして。連絡すると「今、日本にいるから、いいよ~」とのこと。バイタリティ溢れる中にも大人の雰囲気漂うイケメン、三宅正(FOOMIN’)さんに、いろいろとお話を聞かせていただきました。Q.6 キャリアチェンジを重ねてきた理由は?百貨店からインターネット業界に転職したきっかけのひとつは、本社に異動し、ホームページを立ち上げる担当になったこと。いきなりパソコンの仕事をすることになったんですね。それまで販売や接客、ディスプレイなどを手がけてきたのですが、当時はディスプレイも、主に上司が経験と勘を頼りにやっていました。そこにインターネットが登場し、これを活用すれば数値や法則がわかるんじゃないかなと。もともと消費者心理に興味があったので、人々の行動を科学的に分析したいと思ったんです。ちょうど日本でインターネットベンチャーがどんどん出てきた時期でもあり、僕はある種、新しもの好きだから、ほぼ知識ゼロの状態から新しい業界に飛び込んでみたくなりました。どうしたら人がモノを買うのか、ついクリックしたくなるボタンの位置はどこか、どんな文章・写真だったら購入するのか、というのが面白くなってきたんです。そこからインターネットマーケティングの業界に行くことになります。◎コールセンターの仕事を経験インターネット業界に転職して、最初はカスタマーのコールセンターに配属されました。クレーム対応が多かったのですが、当時のコールセンターの職員は、結構ドライな応対をしていましたね。その後、マーケティング担当の枠が空いたため、勇気を出して手を挙げました。まずはコールセンターで見てきたような対応を改善する、メルマガを打つなど、小さなことから、インターネットという買い手の顔の見えない場に百貨店での経験を入れていき、賞をもらったり。マーケティングは詰まるところ、人と人のコミュニケーションだから、コールセンターの経験もしてよかったな、と思います。◎新たな旅の選択肢を啓蒙旅行会社でも働きました。当時の海外旅行はパッケージツアーが主流でしたが、旅って航空券とホテルを個別に手配すると、より自由で楽しいよね、という流れが旅慣れた人たちの中で出てきていたんです。日本にはまだそういったニーズに応えるサービスがなかったこともあり、外資の旅行会社がどんどん日本に参入してきていました。その旅行会社でも、そういうサービスがあったほうがいいんじゃないか、という話が出ていたようで、求人を見つけて応募しました。面接で事業計画書の提出を求められるなど、選考はかなりハードなものでしたが、最終的にはその新規事業の副責任者を務めていましたね。◎新しいことを広めたい!新しいことを作り出し、広めたいという想いからキャリアチェンジを重ねてきました。仕事に飽きちゃうとかではなく、同じ会社の中で別の事業部に移ったり、「新規事業を立ち上げるから、力を貸してくれない?」と誘われたりして、結果的に様々な経験をしてきた感じです。Q.7 サンフランシスコに留学したのはなぜ?今年の1月から3ヶ月間、サンフランシスコに私費留学をしてきました。その理由の一つはグローバルビジネスマネージメントを学ぶこと。もう一つは、デザイン思考(デザイン・シンキング)と呼ばれる、サンフラシンスコ生まれの、人々のニーズをどう探るか、その上でどうイノベーションを創造するか、という手法を学びたかったことです。最近クライアントさんから、新製品やサービスを企画したくてマーケティングリサーチをしたけど、消費者が望んでいるものがわからない、というお問い合わせがすごく多いんですね。考えてみれば、それは当たり前の話。今はスマホで誰でもインターネットをするし、一人ひとりの趣味も欲しいものもバラバラじゃないですか。いいものを作れば売れる、という時代ではなくなってきているんです。そういうときにデザイン思考が役立つなと。もともと独学していたものを土台にクライアントさんの商品・サービス開発のお手伝いをしていたのですが、本場できちんと学びたいという想いがあって行くことにしました。Q.8 留学して得たものは?苦労したことは?サンフランシスコで暮らしていたわけですが、向こうの文化って「失敗から学ぶ」「動いたらそれだけ返ってくる」「最悪の事態でもヘコまない」とか、そんな感じなんですね。且つ、情熱さえあれば、人々がとにかく親切にしてくれるんです。その文化を念頭に、各種のセミナーに参加したり、デザイン思考の主要な会社の人々に片っ端からメールをしたり。はたまたサンフランシスコから電車で1~2時間ほど南のシリコンバレーまで日々遠征したり。そして出会った人がさらに人を紹介してくれて、まるでロールプレイングゲームのように憧れの会社にいくつもたどり着けました。会社見学やディスカッションの機会をもらったりして、得たものは大きかったです!◎物価が高くて一苦労サンフランシスコやシリコンバレーって、今アメリカで一番物価が高いんですね。その点は苦労しました。例えば、アパートを借りようとすると、月に2600ドルくらいかかるんです。レジデンスでも2000ドルくらい。僕がいた所は1500ドルかな。テンダーロインという、少し治安が悪い地域にいたのですが、そういう所でもその値段なんです。そういえばこの前、日本のテレビでテンダーロインを紹介していて、危険な地域だから絶対に行かないほうがいいって言ってましたが、そこに住んでたんですよね(笑)。食費も、外食すると高いから、現地のスーパーでポイントカードを作り、99セントのチキンラーメンや安いスープ缶を買ってきて。ホテルの朝食で出たクロワッサンと一緒に食べてました。◎何でそんなにバッグがデカいんだ!僕、いつもカバンが大きいので、そこにツッコミを入れる人は多かったですね。偉い人に会うとき「ダンスもやってます」って自己紹介してたのですが、そうすると「ちょっと踊ってよ」って言われるから、ダンス道具一式を持ち歩いてたんです。ある日ふと重さを測ったら13kgでしたね。いろんな人に「You、何でそんなにバッグがデカいんだ!」って驚かれてました(笑)。「でしょう?ベイエリア(サンフランシスコやシリコンバレーを含むエリア)のバックパッカーなんです」って言うと大笑いされて、それがきっかけで会話が弾んでましたね。実際に広いベイエリアをかけずり回ってましたし。実はこのバッグ、サンフランシスコのメーカーなんですよ。日本だと電車に乗ったとき、邪魔くさいなって感じで舌打ちされるけど、あっちの生活には適していて。スーパーで買ったビールケースや野菜を、このバッグに突っ込んで自転車で帰る人を見かけて、なるほどね、文化に合ったカバンなんだと納得しました。Q.9 留学を夢見ている大人の女性に伝えたいことは?僕らの世代でいうと、学生時代は留学する人ってある程度限られていたし、社会人になってからはなおさらでした。MBA留学以外だと再び仕事に就くことが難しくなる、とまで言われて。でも今は、社会や企業の風潮も少しずつ変わってきている気がします。これからはもっともっとそれが自由になったらいいなと思っていますね。語学に特化した留学だったり、自分の専門性を海外の視点から見てみたりとか。期間もいろいろなものがあるし、年齢問わず、そういった大人向けの短期留学をサポートする企業もあります。留学をすると絶対に人生が変わるから、みなさんにおすすめしたいですね。自分の体験を通じてより多くの人のきっかけ作りができたらうれしいなと考えています。常に海外の新たな価値を世の中に伝えることに軸足を置きつつ、キャリアチェンジを重ねてきた三宅さん。アパレル販売、旅行の選択肢の提供、デザイン思考。すべては、人々が一歩踏み出す勇気を持つためのお手伝いをしているのだな、という印象でした。今回は、いつか留学したいと夢見ているあなたの背中を押してくれましたね。次回は、ダンサーとしての三宅さん=FOOMIN’さんをフィーチャーします。お楽しみに!プロフィール三宅正(Tadashi FOOMIN’ Miyake)コンサルタント/ストリートダンサー。アパレル販売員、コールセンター勤務などを経てマーケティング職に。様々な業界経験と働き方を通じたノウハウを強みに、近年はマーケティング+クリエイティブの手法を用いたコンサルタント(ビジネスデザイナー)としてイノベーション創出支援、セミナー講師などを行っている。その一方、20代後半で入門レッスンの門を叩いて以降、プライベートの時間の全てを注ぎ込むほどにストリートダンスに没頭。激務だった会社勤めの傍ら各種のショウや舞台経験などを経て、30代半ばという業界では珍しい(遅い)年齢で大手ダンススタジオ所属のインストラクターに。他にも企業のPR映像企画&出演・アーティストPV出演ほか、現在世界で最も新しいストリートダンスの一つ「New Style Hustle(ニュースタイルハッスル)」のローカルコミュニティ「New Style Hustle TYO」運営Crewの一員としても活動している。ライタープロフィールさいとう りょうこいろいろな会社をわたり歩き、現在はなにかを書いたり編集したり。占いサイトのパトロールが日課。目下の目標は「モテるおばさん」。好きなものは、米、『美味しんぼ』、TBSラジオ。記事一覧へ
2018年08月02日ファン待望! 日本2号店が鎌倉にオープン「ヴァーヴコーヒーロースターズ」は2007年にアメリカ西海岸・サンタクルーズで誕生したスペシャリティコーヒーショップです。満を持して待望の日本2号店を、鎌倉に12月1日オープンしました。サンタクルーズは海沿いに位置しながらもシリコンバレーとほど近く、大自然・美食・最先端技術・アートが共存する街。「ヴァーヴコーヒーロースターズ」はカリフォルニアのストリートカルチャーとの繋がりがあり、デザイン性が高いことも特徴の1つです。店舗によってデザインは異なり、鎌倉店はウッド調の落ち着いた空間に仕上がっています。壁にはサンタクルーズのアーティストjeremiah killeが来日してペインティングを施したこだわりぶりです。シリコンバレーに本社を構えるFACEBOOK、Airbnb、Netflixなど有名企業の社内コーヒーとして選ばれている、サンフランシスコでは知らない人はいない超有名コーヒーショップ。新宿に次ぐ日本2号店の鎌倉店は海も山もあり、サーフィンや山登りの両方が楽しめる環境がサンタクルーズに似ているため出店を決めたそう。全ての人に素晴らしいコーヒー体験を「全ての人に素晴らしいコーヒー体験を提供すること」「農園とコーヒーを飲む人との架け橋になること」は創業当時からの理念。コーヒー豆は全て農園と直接取引し、フェアトレード以上の対価を支払い農園を支援することで高品質と安定供給を保っています。高品質の豆だからこそできる素材を活かした浅煎り焙煎のコーヒーが特徴です。常時ブレンドが5種・シングルオリジン4~6種を揃え、ハンドドリップから生ビールのようなアイスコーヒー(二トロブリュー)まで様々なコーヒーの飲み方を楽しめます。鎌倉店ではフレンチ「フランツ」の福田祐三シェフプロデュースによる、鎌倉の食材を使ったタルティーヌ・ワッフルや、鎌倉の天然酵母のパン屋「パラダイスアレイ」のパンも提供しています。また鎌倉店限定の抹茶ソイ・ほうじ茶ソイもメニューに加わります。鶴岡八幡宮より徒歩1分の場所に位置しているので、鎌倉への観光帰りにぜひ足を運んでみてください。上質なコーヒーに心がほっとあたたまります。スポット情報スポット名:ヴァーヴコーヒーロースターズ鎌倉雪ノ下店住所:神奈川県鎌倉市雪ノ下1-10-8 酒井ビル電話番号:0467-84-8851
2018年01月17日次々といろいろな方法が登場するダイエットですが、今どんなダイエット方法が注目を集めているのでしょうか?いろいろなダイエットを試したけれど、効果がなく悩んでいるという方にオススメ!今人気を集めているダイエット本を厳選してご紹介します。運動したくない人のために。日常で気をつけられるちょっとした痩せるためのコツPhoto by Amazon■『痩せグセの法則』 工藤孝文著減量外来(ダイエット外来)の医師である、工藤考文先生が監修。肥満の原因は運動不足ではなく、ほとんどが「食べ過ぎ」だそう。要するに痩せたいなら、食べることについての考え方や習慣を改善することが大切ということ。夕食後や寝る前にお腹が空いて眠れないときは間食でなくホットミルクにしたり、グラスやお皿を変えてみるなど日常生活の中で気をつけたいこと、すぐにできそうなコツが紹介されています。また、素直であること、上品であることなど痩せ体質になるためのマインドも解説されています。膨大な科学的研究から考案された、仕事効率をあげるダイエットPhoto by Amazon■シリコンバレー式 自分を変える最強の食事 デイヴ・アスプリー (著), 栗原 百代 (翻訳)シリコンバレーで成功を収めたIT起業家の著者が、自費を投じて研究し考案したという食事メソッドが紹介されています。起業家の提案するメソッドということで、ただ「痩せる」ということだけでなく、ダイエットや食事の改善で「健康になること」、そしていかに「仕事のパフォーマンスをあげることにつなげるか」ということにもフォーカスされています。全てを実践するのは難しいかもしれませんが、普段聞かないような食材が紹介されていたり、あまり他では見かけないダイエット法が紹介されています。著者も書いているように、万人に効果的なダイエットはありません。それぞれの体質や体にあった方法を自分で試しながら見つけていきましょう。ノートに記録することで毎日痩せグセを意識するPhoto by Amazon■あなたらしくヤセる 太るクセをやめてみた 本島 彩帆里 (著)1年3ヶ月で20キロのダイエットに成功したという、ダイエットアドバイザーである著者。産後太りを解消するのに効果があった、太るクセを痩せるクセに変えるというダイエットが紹介されています。ダイエットのきっかけは息子さんにいいものを食べさせたいという思いから、食事や栄養について学ぶようになったことだったそう。ダイエットで大切なのは、新しいことを始めたり追加することではなく、無駄なものをそぎ落としてシンプルで質のいいものを選ぶこと。ながら食べや濃い味付けなど、なんとなくやっていることが太る原因になっているかもしれません。自分の生活習慣を一度見直してみては?ダイエットは毎日の小さなことの積み重ねが大事です。人気のダイエット本を参考に、日頃の意識や習慣を改善してみてはいかがでしょうか?少しでも痩せやすい生活ができるように、できそうなことから試してみてください。
2017年06月03日「スタートアップ」と聞いて、あなたはどの国を思い浮かべるだろうか?きっと多くの人の頭に浮かぶのはシリコンバレーなどがあるアメリカであろう。しかし、アメリカよりももっと「手軽に」、そして「安く」会社を起こすことができる国があることをご存じだろうか。それは、住んでいる日本人の数が1,000人しかいないと言われている、馴染みのない旧ソ連の小国だ。「Skype」を生んだ、バルト海のシリコンバレー※動画が見られない方はこちら多くのスタートアップがアメリカから飛躍する中、FaceTimeやLINEの先駆けともなった「Skype」がエストニアから生まれたことを知らない人は多い。実は、エストニアは1991年に旧ソ連から独立して以来、国家政策としてIT推進に力を入れてきた。土地が狭く、農業が盛んに行えない寒い気候だったため、国がエンジニアリング技術やプログラミングの開発環境を整えていったのだ。その結果、今では学校にWi-Fiがあることは当たり前、選挙のオンライン投票を最初に可能にしたIT大国へ成し遂げたのだ。(参考元:TheEconomist)最近でもその成長は著しく、元Skype社員のエストニア人によって作られた「TransferWise」という手数料を抑えるオンライン送金サービスも話題となっている。このシステムは、「TransferWise」を通して自分が希望する通貨の換金相手を見つけ、個人間で国内取引を可能にするというもの。それによって為替手数料がほぼゼロになる画期的なサービスである。もちろんサイトの利用登録は無料。この手軽さがウケ、2011年のサービス開始以降、約5年間で送受金実績は45億ドル(およそ5400億円)、世界5カ国にオフィスを持つ、従業員数約600名を超える企業に成長した。(参照元:okanemote style)会社の設立は「たった20分」で完了
2017年01月06日「セックス・アンド・ザ・シティ」から「ゲーム・オブ・スローンズ」まで、全米で圧倒的な人気を誇る有料放送チャンネルHBOと提携し、「HBO」作品の日本初配信も行っている「Hulu」。このほど、新たにサラ・ジェシカ・パーカーの最新主演ドラマ「Divorce/ディボース」やスティーヴン・ソダーバーグ監督初のTVシリーズ「The Knick/ザ・ニック」、エミー賞常連のタイムリーな人気コメディ「Veep/ヴィープ」など、7作品が追加されることになった。現在、Huluでは、シリコンバレーでどこか世間とズレたITオタクが起業に悪戦苦闘するコメディ「Silicon Valley/シリコンバレー」、あのドウェイン・ジョンソンが初TVシリーズ主演を飾ったコメディ「Ballers/ボウラーズ」、『アメリカン・ビューティー』でアカデミー賞を受賞したアラン・ボール製作総指揮のクライム・アクション「Banshee/バンシー」を独占配信中。今回、さらに7作品が追加され、Huluプレミアとして国内独占配信される。■サラ・ジェシカ・パーカーがHBOに帰ってきた!「Divorce/ディボース」女性のバイブルとして、いまなお大人気の「セックス・アンド・ザ・シティ」(以降、SATC)で主人公キャリー・ブラッドショーを演じ、一躍、世の女性の憧れの的となったサラ・ジェシカが、SATC終了以来、12年ぶりに初のTVシリーズ主演としてHBOに帰ってきたのが本作。彼女が演じるのは、自分の人生について考え直し、長年連れ添った相手と離婚(Divorce)を考え始める管理職の女性フランシス。今回も世の女性の気持ちを代弁し、自分らしい人生を見出していく。夫・ロバート役を務めるのは、『サイドウェイ』『スパイダーマン3』のトーマス・ヘイデン・チャーチ。アメリカで間もなく10月9日から放送開始する本TVシリーズを、Huluでは約1か月後の11月下旬にいち早く独占配信する。■鬼才スティーヴン・ソダーバーグ、初TVシリーズは革新医療にメス「The Knick/ザ・ニック」『オーシャンズ』シリーズなどで知られる鬼才スティーヴン・ソダーバーグ監督がテレビ界へ活動拠点を移すことを宣言したのは、いまから3年前の2013年。その翌年にTVシリーズとして最初に世に送り出した「The Knick/ザ・ニック」は、20世紀初頭を舞台に革新的な医療を進める天才外科医とそのスタッフの人間模様を描く。主演に、紀里谷和明監督『ラスト・ナイツ』、アカデミー賞ノミネート『クローサー』のクライヴ・オーウェンを起用し、映画顔負けのシリーズを作り上げた。これまでにエミー賞、アメリカン・フィルム・インスティチュート、ピーボディ賞など含め7部門受賞、20部門以上にノミネートされている。ソダーバーグは製作総指揮以外に全エピソードの監督、編集、撮影も担当している。2014年のNYタイムズ紙が選ぶベスト10作品にも選ばれ、批評家たちを中心に高く評価され、話題となった。■エミー賞常連!女性副大統領の日常を描いた大ヒットコメディ「Veep/ヴィープ」「となりのサインフェルド」で一躍スターダムに上り詰めたコメディエンヌのジュリア・ルイス=ドレイファスが女性副大統領を演じる「Veep/ヴィープ」も、満を持して登場。エミー賞コメディ部門の作品賞を2年連続受賞しており、主演のジュリアも同・主演女優賞を連続5度目の受賞を果たす人気作。国家で2番目の権力を持つはずなのに、彼女の政策はいつもうまくいかない。スピーチで言ってはいけないことを発言してしまうドジな一面があったり、周りのスタッフもちょっと抜けているところがあったりと、いつもハプニングと笑いが巻き起こる。そのほか、オトナなコメディ「Hung/ハング」ほか、「Looking/ルッキング」「How to make it in America」(原題)、「In Treatment」(原題)を12月以降、順次配信する予定。「The Knick/ザ・ニック」は10月12日(水)より、「Veep/ヴィープ」は11月10日(木)より、「Divorce/ディボース」は11月下旬よりHuluにてプレミア配信。(text:cinemacafe.net)
2016年10月06日今年12月に千葉県の幕張メッセで開催されることが発表されている“東京コミックコンベンション 2016(東京コミコン)”の概要を説明する記者会見が8月30日(火)に都内で開催され、実行委員会の名誉会長を務める山東昭子参議院議員らが来場した。その他の画像コミックコンベンション(コミコン)と言えば、カリフォルニア州サンディエゴで毎年開催され、現在では15万人以上を動員するほどの規模を誇る“コミコン・インターナショナル”などが有名。漫画やアニメ、ポップカルチャーのファンが集い、ハリウッドのスターの登壇や多くの企業の出展などで注目を集める一大カルチャーイベントとなっている。今回の東京コミコンは、今年3月にシリコンバレーで開催されたイベントの姉妹イベントとして開催される。オリジナルのシリコンバレーのイベントは「テクノロジーとポップカルチャーの融合」を掲げ、マーベルコミックの原作者スタン・リー、アップル共同創始者として知られるスティーヴ・ウォズニアックがプロデュースする形で6万人を動員した。東京コミコンは、上記のテクノロジー、ポップカルチャーにさらに日本独自の“クール”な要素として、日本の漫画やアニメ、食文化なども融合させたイベントとして行なわれる予定。12月2日(金)から4日(日)の3日間で、3万人の来場、参加企業は約100社、ブース数は約200を見込んでいるという。山東議員は、海外のコミコンでも当たり前の光景となっている来場者によるコスプレにも言及し「大きな見どころにしたい!」と期待を口にし、経産省、農水省、内閣府など各分野の担当省庁に「できる限りのバックアップをしていただく」と語った。また、開催地の千葉県の森田健作知事とも既に意見交換をしていると明かした。『バイオハザード:ザ・ファイナル』の衣裳や小道具の展示が予定されており、この日の会見では、主演のミラ・ジョヴォヴィッチのビデオメッセージも上映された。『バイオハザード』をはじめとする映画の展示が予定されているほか、ハリウッドスターの来日も含めたゲストによるトーク、一般来場者参加型のコスプレのイベントなどが企画されている。この日は、スペシャルゲストとして、先日まで都内で開催されていた“ハリウッド・コレクターズ・コンベンション”のために来日していた、『ロード・オブ・ザ・リング』の冥王サウロン役で知られるサラ・ベイカーも来場し、東京コミコンへの期待を口にし、エールを送った。『東京コミックコンベンション2016』12月2日(金)から4日(日)まで幕張メッセにて開催『バイオハザード:ザ・ファイナル』12月23日(金) 世界最速公開
2016年08月30日アメリカ合衆国在住教育関係のITベンチャーでプログラマーとして働く編集部:まずは現在のお仕事からお聞きしてもいいですか?上杉:職種はプログラマー、アメリカで学校関係者が使うシステムを作っています。アメリカの授業って日本と少し違って、先生たちは授業準備のときにプリントや教科書だけでなく、自分の学校に合ったITアプリを探す場合も多いんですね。例えば「この1時間の授業をどう作ろうか」と考えたときに、20分講義、20分グループワーク、最後は20分でデジタル教材で学ぶ、とか。ほら、マインクラフトを使って算数を学ぶのが面白かったりしませんか?編集部:え、そうなんですか?マインクラフトってあのオンラインゲームの?いま、日本の子どもたちにもすごい人気ですよね。上杉:そうそう、それです。そうやって学校の先生が、授業に合ったツールを選ぶんです。先生たちがツールを探す際に使うシステムを、僕は作っています。編集部:どうして現在のお仕事に?上杉:キッカケは偶然ではあるんですけど、僕は中学生のときにアメリカに引っ越してきてからはずっとこっちで育ちました。漠然と、シリコンバレー(AppleをはじめITベンチャー企業の聖地と言われるアメリカの地域)で働きたいなという気持ちがあったので、大学生のときにAppleやFacebookでインターンをして、新卒でシリコンバレーのベンチャーに就職しました。そこから色々とご縁あって今に至ります。算数は得意だったけど、図工はバカにされた記憶しかない(笑)編集部:プログラマーとして働くようになったのは、昔からそういう分野に興味があったんですか?上杉:…しいて言えば、昔からものづくりは好きだったような気がします。ものづくりと言うよりも、ゲーム性のあるものを攻略して、自分で作る事ですね。編集部:例えば…上杉:うーん、あ、小6の夏休みに、自分でRPGを作った事がありました。(RPG:ロールプレイングゲーム)その頃はまだプログラミングが出来なかったので、サイコロを2つ使って出る目の確率を計算しながらゲームを設計していきました。ゲームのストーリーはもう忘れてしまったけど、システムはポケモンに近かった気がします。当時からプログラミングできればよかったんですけどね…出典 : 編集部:確率って、中学の数学で習いますよね?それを小6から?上杉:算数は昔から出来るほうで、低学年のときには中学受験の参考書を読んでいました。教科書が簡単だったから…まぁ友達があまりいなかったので、結果的に自分でゲームを作るとかインドアな遊びにはまっちゃったんですよね(笑)編集部:そうでしたか。上杉:でも得意なのは算数だけで、他は大体苦手でした。国語、体育、図工…暗記系はほとんど出来なかったですね。図工なんか、馬鹿にされた記憶しかないです(笑)編集部: なんだか意外です。上杉:小学校ではクラスに馴染めずいじめられていて、中学から引っ越したアメリカでは英語が喋れずにずっとクラスから浮いていました。勉強も得意不得意の差が激しくて、成績は芳しくありませんでした。いつだって「子どもなりの主張」にきちんと耳を貸してくれた母がいた編集部:親御さんは、学力の差に何ておっしゃっていたんですか?上杉:とくに色々言わなかったですね。でも、僕の興味を遮るような事はなくて、むしろ没頭できる状況をつくる手助けをしてくれたと思います。たとえば、僕はゲームをするよりも攻略本を読んで「ゲームの仕組みを知る」のが好きでした。なので、1つのゲームにつき何種類もの攻略本を欲しがっていました。それを「こないだ買ったでしょ」「全部同じでしょ」なんて言わずに買ってくれました。子どもなりにそれぞれの攻略本が欲しい理由があるってことを、ちゃんと理解してくれたんですよね。そんな風に自分の主張を聞き入れてくれた親には感謝しています。振り返れば、こうやって友達とは遊ばず、1人遊びが好きだったのは失敗を恐れていたからかもしれません。人と比べなければ失敗もなにもありませんしね。自分だけなら、成功するまで続けられるから。そんな上杉さんが「人生の転機」と語る大学時代について、詳しくお話をうかがっていきます。
2016年08月15日効果大とウワサのダイエット法をプロがわかりやすく解説します。今回は「シリコンバレー発、バターコーヒーと厳選食材で痩せる」方法。教えてくれたのは、管理栄養士の河村玲子さん、メンタルダイエットコーチの小林一行さん、医学博士の島野雄実さんです。■理論体重140kgを超えていたアメリカのIT長者が、さまざまなダイエット法を試して行き着いた、“痩せてIQがアップする最強の食事法”。そのプログラムの内容は、「加工食品に含まれている保存料、着色料など、“反栄養素”の摂取を避ける」「グラスフェッド(牧草飼育)の肉などでヘルシーな脂肪を多く摂る」「炭水化物はインスリン値を上げない冷えたものを夜に食べる」「油は体脂肪として蓄積されにくい中鎖脂肪酸(MCT)を摂取できるココナッツオイルにする」など、多岐にわたる。なかでも特徴的なのは、「上質な豆で淹れたコーヒーに、グラスフェッドの無塩バターとMCTオイルを大さじ2杯ずつ入れたバターコーヒーを毎朝飲む」というもの。良質な脂肪を摂っている限り脳はむやみに空腹を感じないため、夕食から次の昼食までの間、無理せず断食のメリットが得られるという。このプログラムに従った食事を1日3回、2週間続ければ、考案者と同じく1日0.5kgの減量と20ポイントのIQアップが期待できるかも?■検証セレブがこぞって実践するなど、世界中で大ブームを巻き起こしているシリコンバレー式食事法は、素材への徹底したこだわりが特徴。「食に関心を持つのはとてもいいこと。良質なものを食べていると、徐々に知覚が整ってきて、体がジャンクなものを欲しないようになってきます。またプログラムに登場するMCTオイルは、体脂肪として蓄積されず、すぐにエネルギーに変わる。油をこれに変えるだけで痩せるのは難しいものの、油の質や量に目を向けるのはダイエット成功の鍵です」(河村さん)とはいえ、膨大な項目のすべてを実行するのは、時間的にも経済的にもかなりハードルが高い。「グラスフェッドのお肉など、良質な高級食材は手に入れるだけでもひと苦労。食事と健康に膨大なお金と時間を投資できるエグゼクティブでない限り、日常生活の中での実現可能性はかなり低いと言えます」(小林さん)「また、考案者はパンが主食のアメリカ人で、ご飯を主食とする私たち日本人とは食生活や体質が大きく異なります。欧米人に比べてそれほどバターを摂る習慣がない日本人が、いきなり毎朝バターたっぷりのコーヒーを飲み始めたら、痩せるどころか逆効果になってしまう可能性も。もともとの出発点が違うので、これをそっくりそのまま取り入れようとするのではなく、自分に必要なものとそうでないものとをよく考えて精査することが大切です」(島野さん)■まとめ≪こんな人には効果アリ!≫・高脂肪の肉や乳製品大好き!食生活が欧米化ぎみの人・痩せるためなら糸目はつけない!お金に余裕がある人・健康志向の自炊派≪こんな人は不向きかも…?≫・忙しくて、気づけば外食ばっかり・和食派、ご飯党・自然食品が買える店が身近にない…!◇河村玲子さん管理栄養士、パーソナルトレーナー。ダイエットセミナーの講師や企業向けレシピの作成、コラム執筆も手掛けている。ブログはameblo.jp/pdt-reiko/◇小林一行さんメンタルダイエットコーチ、日本メンタルダイエット協会代表。近著は『ビジネスエリートが実践している1日30 分で理想の体型を手に入れる方法』(ぱる出版)。◇島野雄実さん日本初となる肥満治療の専門機関「北星クリニック」理事長、医学博士。著書は『やせる生活』(文響社)、『書くだけダイエットダイアリー』(永岡書店)など。※『anan』2016年6月8日号より。イラスト・フジモトヒデト
2016年06月05日春休み中に"子どもだけ"で参加できるスタディーツアーを紹介するこの企画。3回目は「シリコンバレーで自分の将来を考える」をテーマにした、中高生向けのプログラム内容をお伝えする。○Amazon社やGoogle社も見学できるツアーで訪れるのは、アメリカ・カリフォルニア州の中部に位置するシリコンバレーのエリア。世界的なIT企業が多くうまれ、さらにスタンフォード大学をはじめとして志や野望を持った若者が集まってくる場所だ。現地の企業家の話をじかに聞くことができるほか、Amazon社、Google社も見学することができる(※1)。なぜシリコンバレーをスタディーツアーの開催場所に設定したのだろうか。ツアーを敢行するH.I.S.の担当者は、「失敗に対する考え方を学んでほしいから」と話した。「ここでは『失敗していない人は信用できない』『失敗は挑戦の証しだ』といった文化が根付いています。そんな環境に身を置くことで、自分の進みたい方向に一歩踏み出すきっかけになればと考えました」。同ツアーの開催は今年で2回目。前回の参加者からは、帰国後クラスの学級委員長になったり、在学中に起業を志したりするなど、「意識が変わった」との感想が多く寄せられた。同社によれば、小学生から中高生を対象とし、海外旅行に自己形成を促すためのプログラムをつけたツアー商品は年々ニーズが高まっているという。○チームワークやコミュニケーション能力が身に付くプログラムでは、キャリアについてのレクチャーを聴いたり、施設を訪問したりするだけでなく、毎日振り返りの時間を設けている。ツアーに参加して感じたことについて意見を述べ、参加者間でディスカッションすることにより、考える力が身につくほか、自分とは異なる考えに気づけるという。ツアーの最終日には、旅で学んだことを発表するプレゼンテーションも企画。ただ受動的に参加するだけでなく、「気づき」を得て帰ってほしいという思いからだ。現地では、スタンフォード大学での将来をデザインする方法を学んだり、サンフランシスコの高校生と共同で行うオリエンテーリングも準備。日本語で与えられたミッションを現地の情報に詳しいアメリカの高校生に英語で伝えながらクリアしていくプログラムで、チームワークやコミュニケーションを学ぶ機会となっている。担当者によれば、「春休みは、学年の切り替えや中学校から高校に上がるといった大きな変化があるタイミングなので、プログラムに参加した経験を発揮しやすい」と話してくれた。9日間のツアーで料金も高額だが、夏時期よりも渡航費は抑えられているとのこと。一般の留学以上に学びの多い旅。子どもを参加させてみてはいかがだろうか。【DATA】日程: 2016年3月26日~4月3日(9日間)開催地: アメリカ合衆国・カリフォルニア州集合解散場所: 成田空港対象: 中学1年生~高校3年生料金: 税別69万8,000円(国内空港施設使用料および海外空港諸税等は別)申込先: H.I.S.※1: Amazon社、Google社は、一般エリアの見学になります。
2016年02月25日シリコンバレー取材で出会った急成長する注目ベンチャーを、トップへのインタビューを交えて紹介する本短期連載。いずれの企業も「モノを繋ぐ」ことをビジネスにしているが、そのモノとは、スマートフォン(スマホ)やIoTから集積回路内部の相互配線までさまざまで、シリコンバレーの隆盛の原動力である「多様性」が垣間見えた。第1回目となる今回は、Santa Claraに本拠を構え、スマホと大型ディスプレイやテレビをつなげる技術を提供する「Analogix Semiconductor」を紹介したい。同社は、デジタルマルチメディア・インタフェースICを企画・設計・販売する専業ファブレス・ベンチャーである。同社マーケティング担当副社長のAndre Bouwer氏(図1)は、「スマホやタブレットのUSB Type-C接続コネクタ/ケーブルへの対応を近く1チップで実現し低コスト化を図る」と語り、今後は、USB Type-Cケーブル1本で、スマホもPCもタブレットもテレビも大型ディスプレイも繋がるようにしたいと抱負を述べる。同社はスマホの画像を大型ディスプレイやテレビ受像機で視聴するためのインタフェースICを開発するとともに、それを搭載し、VGA、DVI、HDMI、DisplayPortなどへ接続するためのアダプタケーブル「SlimPort」(図2)をAmazonなどのネットショップを通してエンドユーザーにも販売している。これを用いると、スマホのビデオゲームを大型画面で楽しんだり、スマホを使って大型スクリーンでスポーツ観戦したり、PCの代わりにスマホを使ってプレゼンテーションすることができる。○USB Type-Cを使ってケーブル1本ですべて接続ところで、新しいオープン標準規格の「USB Type-Cコネクタ」(図4)がAppleの「MacBook」やGoogleの「CromeBook」などに搭載され話題となっている。USB Type-Cは、2014年8月に「USB Implementers Forum」によって規格化されたケーブル/コネクタで、PCやタブレットやスマホでも搭載する製品が徐々に増えつつある。これが普及すれば、将来はいままでのように接続コネクタが何かを気にすることなく、1本のケーブルですべての機器につなげることができるようになる。USB Type-Cには次のような特徴(長所)があるため、将来、幅広く普及することが期待されている。AppleのLightningケーブルと同様に、裏と表の区別がなく、逆差しのトラブルがない薄く小型(横8.34mm×縦2.40mmの楕円形)なため、ラップトップをさらに薄くでき、電話やタブレットにもポートを付けてもかさばらないデータ転送速度がUSB 3.0の倍となる最大10Gbpsと速いUSB 3.1に対応しており、その分データを移動するときの待ち時間が短くなる動画の転送が双方向で可能(MHL Alternative Modeなど)電力も送れるので充電も可能(最大100W)後方互換性があるので、既存の古いポートにも接続可能(アダプタは必要)他のUSB規格と同様、オープン標準で誰でも活用できる○車載市場開拓をめざすAnalogixは、スマホがUSB Type-Cに対応できるようにするため、数個の半導体チップセットを使用してきた。これを1チップで対応できるようにするため、新たなチップ「ANX76XX」を開発している。これにより、Type-C対応に必要な半導体部品コスト(部品点数)が2014年の4ドル(5個)、2015年の2ドル(ANX7816とANX7418の2個)から、2016年には1ドル(ANX76XXのみ)へと削減できるという。前出のBouwer氏は「やがて、フル機能を搭載したUSB Type-CケーブルがHDMIケーブルはもとより、すべてのケーブルを置き換え、電力、データ、映像を伝送するためのユビキタスな手段になるだろう。機器メーカーは設計フットプリントの小型化、部品点数の削減、製品化時間の短縮を実現できる。AnalogixはUSB Type-C実装のあらゆるニーズにワンストップで対応できる」と述べている。同社は、2015年末に、中国の急成長デザインハウス「Beijing Pinecone Electronics(北京松果電子)」にUSB Type-C接続のIPをライセンスしたと発表した。北京松果は、このIPコアを搭載したスマホの設計を開始し、中国製スマホへのUSB Type-Cの普及を図っていくという。なお、Analogixでは、スマホに加えて、2016年にも一部のテレビにType-C端子が採用され、2017年には、車載ディスプレイ(図6)にも採用されるとみて、今後、車載市場を開拓しようと期待をかけている。
2016年01月06日○シリコンバレーの風景シリコンバレーは私の仕事人生の心のふるさとである。別にシリコンバレーという名前の都市があるわけではない。サンフランシスコ・ベイエリアの南部に位置している、パロアルトからサンノゼに行く間の土地に、半導体業界で一旗揚げようという野心たっぷりのエンジニア達が集まってきて、会社を興し、急速に成長して、名だたる半導体企業が軒を並べるようになったので、いつの間にかこの地域がそう呼ばれることになったのである(半導体=シリコンの街)。サニーベールにあるAMD本社に出張する時には、まずサンフランシスコに降り立ち、レンタカーを借り、ハイウェイ101で100キロくらい南に下ることになる。今では羽田空港から日本を朝に出て、USに夜につく便もあるらしいが、その当時は大抵成田空港を夕方に出て、サンフランシスコに朝の10時くらいに着く便が主であった。夕方日本を出て9時間ぐらい飛ぶと、まず例外なく信じられないような真っ青なカリフォルニアの空が寝不足の目に痛いほどに迫ってくる。その青い空は"ようこそカリフォルニアに"と言うあっけらかんとしたメッセージと同時に、仕事モードに入るスイッチになる(私はいつかカリフォルニアに観光で訪れたいと思っているが、多分100回近く仕事で行っているのに一度も観光で訪れたことがない…)。レンタカーで日本ではめったに運転しない大きな車を慣れない右側通行で何とか走らせると、マチルダとか、モフェットとか懐かしいストリートの名が出てくる。Lawrence Expresswayという標識がでてきたら101号線を降りる。あのカリフォルニア特有の乾いた空気の匂いと突き抜けるような青い空は、シリコンバレーを訪れた人であればいつまでも忘れない独特の感覚であろう。○元々は小さなベンチャーの集まりせっかくAMDの話を書く機会を得たので、どうせなら、AMDを育てたシリコンバレーの簡単な歴史、またそれを築き上げたレジェンドたちの話も書いておこうと思う。この辺の話をすると、私的にはここに出てくる人物たちの名前を聞くだけである種の興奮を覚えるのだが、一般の読者にはなじみがないと思うので背景説明を記しておく。今は大企業となったけれど、当時は小さなベンチャーの集まりだったシリコンバレー企業の系譜である。それまではサクランボなどの果物の生産地でしかなかったカリフォルニアのサンタクララ周辺が、シリコンバレーと呼ばれる世界中のハイテクの中心地となった起源は、トランジスタの発明で知られるウィリアム ショックレーが開設したショックレー半導体研究所にある(ショックレーはベル研究所でトランジスタを開発した他の2人の科学者とともにノーベル賞を受賞した)。ショックレー半導体研究所は半導体製品を開発しビジネスにする目的で設立されたが、ショックレー自身は優れた科学者であったがビジネスマンではなかったらしい。そのうち、造反組8人がスピンアウトして作った会社がフェアチャイルド セミコンダクターである。半導体ビジネスの起源と言う意味では、このフェアチャイルドが本格的な起源と言えるかもしれない。かくしてフェアチャイルドはアメリカ全土から当時としては新興ビジネスであった半導体に惹かれる若い優れたエンジニア、マーケッターたちをシリコンバレーに結集させ、成長させる学校のようなものになった。これらの優れたタレントは、急速に成長する半導体産業で自分自身の夢を実現するべく、次々にフェアチャイルドを出て自身の会社を設立していった。その中でも、Intel、AMD、National、LSI Logicはその後も成長を続け大企業となり、シリコンバレーの老舗として数々の会社を増殖させていった。フェアチャイルドのチャイルド(子供)に掛けてこの4社がフェアチルドレン(子供の複数形)と言われる所以である。半導体業界にはこれらのシリコンバレーの新興企業がのし上がってくる以前から既に確立されていたテキサス州ダラスの雄・Texas Instruments(TI)、アリゾナ州フェニックスのMotorolaなどがあったが、シリコンバレーの企業はカリフォルニアの開放的な企業風土と言う意味ではかなり特殊なものであったと思う。○強烈な個性のぶつかり合いが原動力にいかにも個性の強い役者たちが揃っていた。私は、AMD入社当時から日米の半導体企業が日米政府レベルの貿易摩擦の話題の中心になった1986年頃から(この件については後程述べる)PRの担当として関わったので、幸い図に示した創業者たち(ショックレーを除いて)に実際会っている(会っているといっても、同じ部屋にいて彼らのやり取りを聞いている立場にあっただけの話だが…)のでこれらの名前を聞くだけで未だにちょっとした興奮を覚えるのである。あのころのシリコンバレーの名だたる会社のExecutive達がなんと格好良かったことか!!すべてのExecutiveが非常に個性的で、しかも自信に満ちていた。お互いライバル同士であっても共通の目的については非常にオープンに、しかもカジュアルに話し合っていた。私のその時の印象は、その後のこれら伝説的人物の記述の通りである。天才的で親分肌のNoyce、学者のようなMoore(あのMooreの法則で有名な)、製造プロのSporck、イギリス紳士のCorrigan、そして、根っからのセールスマンの伊達男、我ら愛すべき"Jerry" Sanders。これらの強烈な個性が、あるときには協力し合い、ある時はぶつかり合い、切磋琢磨してシリコンバレーの原動力を生み出していた。私は日本の半導体業界もある程度知っているが、シリコンバレーの会社と決定的に違うのはこの業界内のコミュニケーションのダイナミックさだと思っている。そして、それが両国の半導体業界の競争力に大きく影響したと思う。シリコンバレーのレストランでは隣のテーブルで、結構知られた人たちが、競合同士なのにビジネスの話を結構オープンに話しているのを見かけたことがよくあるし、技術者同士が素晴らしい半導体回路のアイディアをレストランのナプキンに書き記しているのをみたこともある。ある時、ふらっと立ち寄ったパロアルトのハロウィーン衣装の店で、突然Steve Jobsが娘に衣装を買っているところに出くわした時はさすがに驚いた…知らない人同士でも、目があえばにこっとしたり、ウインクしたりするあの雰囲気は、実際はしのぎを削り合い、ストレスいっぱいの仕事生活に身を置く人たちであるのに、人生を楽しむ余裕が感じられ、独特のものがある。著者プロフィール吉川明日論(よしかわあすろん)1956年生まれ。いくつかの仕事を経た後、1986年AMD(Advanced Micro Device)日本支社入社。マーケティング、営業の仕事を経験。AMDでの経験は24年。現在も半導体業界で勤務。
2015年07月13日米Appleがシリコンバレー周辺で運転手のいない自動車の運転テストを行っているのではないかと話題になっている。同件はCBS San Franciscoなどが報じており、同地域で撮影された写真を基に自動車管理局に問い合わせたところ、自動運転装置らしきカメラ装備を取り付けた問題の車はAppleへリースされたものだと判明したという。同種の車がニューヨーク近郊でGoogleによってテストされている風景が目撃されていることからも、Appleがシリコンバレーで同種のテストを行っている可能性があるとCBSでは推測している。問題の写真が撮影されたのは米カリフォルニア州コンコード(Concord)で、シリコンバレーのあるサンフランシスコ・ベイエリア近郊のベッドタウンだ。Claycord.comというBlogが天井に謎の装置を取り付けた車が同地区で走っている様子を収めた3枚の写真を掲載したところ、装置にはカメラ等のセンサーが取り付けられており、車は自動運転に用いられているのではないかとの反響があったという。さらに、同種の装置を取り付けてGoogleロゴの描かれた車が、米ニューヨークのブルックリン地区を走っている様子が動画で撮影され、YouTubeに掲載されていることが紹介されていた。これは、同社がニューヨークで実験している自動運転車(Self-Driving Vehicle/CarやDriverless Carなどと呼ばれることがある)なのだという。これらの情報を受けてCBSがDMV (Department of Motor Vehicle)に問い合わせたところ、問題のDodgeのミニバンはAppleにリースされたものだと判明したという。Googleとは異なり、ロゴが掲出されていないのはAppleが秘密裏に実験を行っている可能性もあるものの、実際には既存の自動車メーカーとの共同プロジェクトで、Appleはあくまでその協力メーカーの1社である可能性もあると、CBSでは技術アナリストRob Enderle氏のコメントを引用して紹介している。○自動運転車が実現するために自動運転車の実現には、さまざまな技術的アシストと法規制の壁がある。公道でのテストは許可制であり、個々のベンダーが勝手にテストを行っているわけではなく、多くの場合は共同プロジェクトの形で複数のメーカーが互いの技術を持ち寄って実験を行っている。例えば公道テストが許されているカリフォルニアでは膨大な走行テストが行われており、必要なデータ収集が進んでいる。1月初旬に実施されたテストでは、米カリフォルニア州パロアルトから米ネバダ州ラスベガスまで、州をまたいだ高速道路走行に成功している。この実験で自動走行改造が施されたAudi A7に同乗したWiredの記者が記事を記している。自動走行についてはさまざまな技術が検討されており、GPSによる位置のナビゲーションだけでなく、レーダー装置で車間や障害物との距離を計測して運転速度やブレーキの調整を行うほか、LIDAR (LIght Detection And Ranging)のような光学解析技術を行動決定に活用するなど、これが従来の自動車メーカー以外の技術系メーカーを参入する余地を増やしている。特に映像解析に必要となるイメージセンサーや高速処理が可能なプロセッサ、ソフトウェア技術、通信技術が重要となり、今年1月に開催されたCES 2015では、従来のインフォテインメントの枠を超えた車業界参入の発表が各社から相次いでいる。前述の大量のカメラとおぼしき装置を搭載したGoogleの自動運転車もまた、そうしたトレンドの延長にある。これはメーカー側だけでなく、サービス提供者側も注目している。例えば自動車配車サービスを提供するUberは、急速にビジネス提供地域を拡大しており、ドライバーの確保と"その質"の維持に苦労しているが、自動運転車の導入は、将来的にこの問題を解決する可能性があるとして、業界参入に積極姿勢を見せている。○Appleはどう関わっていくのかでは、Appleはこうしたトレンドにどう関わっていくのだろうか。Patently Appleの記事でまとめられているが、米AppleのM&A担当責任者のAdrian Perica氏と電気自動車メーカーで知られる米Tesla MotorsのElon Musk氏が顔を合わせていることが昨年2014年に話題となり、「AppleがTesla買収で自動車産業参入か」と騒がれたが、後にこれは否定されている。最終的に、ここでの話し合いの1つは今春ローンチ予定のApple WatchでTeslaの車を制御できる仕組みを取り込むためのものだという話が出ている。もっとも、それだけでは前述のような自動運転車のプロジェクトにAppleが関わる理由は薄い。同社がこの種のプロジェクトに関わる要素があるとすれば、同社がプラットフォームとして持つスマートデバイス群(iPhoneやiPad)との連携、あるいは米国では比較的利用されているApple Mapsのようなクラウドプラットフォームの提供、あるいは自動運転車そのものを利用した新サービスか何かだろう。GoogleがUberの領域に乗り出すという報道が数日前に出ているが、Appleもまた何かを考えている可能性がゼロではない。いずれにせよ、自動運転車の時代は意外と身近なところまで来ているのかもしれない。
2015年02月05日三井住友カードは、先進的な米国決済市場の情報収集などを目的として、IT戦略事業部の部内室として、米国カリフォルニア州シリコンバレーに「米国市場調査室」を、2012年11月1日付で設置した。昨今、スマートフォンの加速的普及、国際的な近距離通信規格であるNFCの登場、ソーシャルネットワークの活況などの技術革新、環境変化を背景に、消費者向けに提供されるサービスにも大きな変革の波が押し寄せてきている。国内外の決済市場においても、これまで存在しなかった新しい決済サービスやデバイスが相次いで出現しており、消費者の決済に対する意識、行動にも、今後、大きな変化が生じる可能性がある。三井住友カードでは、このような国内外の動向をうけ、「米国市場調査室」を米国シリコンバレーに設置。先進的な米国決済市場の情報をいち早く取り入れるとともに、研究活動を行い、時代に即した新たな事業・商品・サービスの企画開発をスピードアップ、強化していくとしている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年11月07日