高機能自閉症とは?アスペルガー症候群とは違うの?症状や診断基準、障害者手帳の取得について紹介します!
において廃止されました。
そして『DSM-5』で新たに、早期幼児自閉症、小児自閉症、カナー型自閉症、高機能自閉症、非定型自閉症、小児期崩壊性障害、アスペルガー症候群が「自閉症スペクトラム障害」の障害名のもとに統合されました。
それに伴い、高機能自閉症の方は今後は『DSM-5』を用いて自閉症スペクトラム障害の名称で診断されることが多くなると予想されます。
広汎性発達障害の「3つ組の障害」は『DSM-5』で「社会性の障害」と「コミュニケーションの障害」が1つにまとめられ、2領域に統合・再編されました。自閉症スペクトラム障害と診断するためには、「対人コミュニケーション」領域の元に分類される3項目すべてを満たしつつ、「限定的な反復行動」領域の4項目中2項目の合わせて5項目に最低限満たす必要があります。
■対人コミュニケーション
1.対人的に異常な近づき方をしたり、通常の会話のやりとりができない。興味・情動・感情を共有しない
2.視線を合わせない。身振りや顔の表情などの非言語的コミュニケーションが不自然または異常と思われる
3.状況に合った行動ができない。
ごっこ遊びができない。協同することができない。仲間に興味がない
■限定的な反復行動
1.常動的・反復的な運動や物の使用、会話をする
2.同一性への固執、習慣へのかたくななこだわりがある
3.ある対象への強い愛着・没頭することや過度に限定・固執した興味がある
4.感覚刺激に対する過敏さまたは鈍感さがある。環境の感覚的側面に対する並はずれた興味がある
高機能自閉症は大人になってからも発症する?
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10387002120
高機能自閉症(アスペルガー症候群)は先天性の発達障害です。そのため正確には大人になってから後天的に発症することはありません。多くの場合は幼児期または小児期に症状が明らかに現れ、診断されることがほとんどです。
しかし、知能にも問題がなく、年齢を重ねたことで言語を習得し発達の遅れを感じさせず、その他の自閉症状も軽度な場合、高機能自閉症だと本人も周囲も気づかないまま成人することもあります。
たとえば「ちょっと変わっている人」「こういう性格なんだ」と解釈され、軽度の自閉症状を表出しつつも大きな問題を起こすことなく過ごす場合もあります。