夜尿症とは?おねしょとは違うの?発達障害との関係は?原因や対処法、治療について紹介します
通常、昼間より夜間に抗利尿ホルモンは多く分泌されるため、夜間の尿量は昼間より少ないです。抗利尿ホルモンの分泌が不足することで夜尿につながります。
■膀胱(ぼうこう)が小さい(膀胱型)
膀胱容量は成長とともに発達していきます。しかし、膀胱型の場合、膀胱自体の大きさが小さいということではなく、膀胱が硬いことで大きく膨らまないため、尿を溜めることができず、夜尿につながります。
これに加え、夜尿症と関連のある疾患・障害の一つとして発達障害があります。
■ADHDが関連している場合
ADHD(注意欠陥・他動性障害)は、不注意(集中力がない)、多動性(じっとしていられない)、衝動性(考えずに行動してしまう)の3つの症状がみられる発達障害のことです。ADHDでは約3割で夜尿症との合併があるとされています。中枢神経の発達が未熟な上、夜間の水分制限や排泄習慣を守りにくい、下着が濡れている感覚が鈍いなどのことから夜尿症が治りにくいことも指摘されています。
また、6ヶ月から1年以上なかった夜尿が突然始まった場合は、心的ストレスが関わっている場合があります。強いストレスが加わると自律神経が不調になるため、夜尿につながるのです。
このように夜尿症は、親の子育て方法、子どもの性格の問題、おむつの着用などが原因ではありません。
http://www.touyu-clinic.com/page5
夜尿法(おねしょ)・尿失禁|桐友クリニック新松戸
夜尿症の原因である多尿型と膀胱型のどちらに該当するかは家庭で見分けることができます。睡眠時に使用したおむつと使用前のおむつの重量差が「体重×睡眠時間×0.9」(ml)よりも重かったら多尿型の可能性、昼間の最大1回排尿量(ml)を測り、それを体重(kg)で割った値が5ml/kg以下だったら膀胱型の可能性があります。原因の見分けがつくことで、家庭でもそれに合った方法で対処することができます。
https://www.urol.or.jp/public/symptom/09.html
『おねしょ』(夜尿症)が治らない|日本泌尿器科学会
夜尿症の対処法
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11017007290
夜尿症の改善には、規則正しい生活習慣も大切になってきます。