子育て情報『「私は、自分の気持ちに蓋をする」発達障害の娘の中学時代、孤独な闘いの中で語ったことは』

2017年1月25日 15:00

「私は、自分の気持ちに蓋をする」発達障害の娘の中学時代、孤独な闘いの中で語ったことは

私は娘の様子が気になったものの、
「合宿で何かあったのだろうか。話したくないなら仕方がない、明日になれば、少しは元気になるだろう…」
と考え、事態をあまり重く受け止めていませんでした。

ところが事態は、私の想像をはるかに超えたものでした。翌日以降も、何を聞いても、返事をするどころか、顔を上げる事すらせず黙ったまま。言葉を発するのが困難なように見えました。ただ事ではないと感じた私は、担任に相談し、言葉が出ないまま学校に通うのは無理だろうと、夏休みまでの1ヶ月間、学校を欠席させると決めたのでした。

娘の言葉は、その後の2ヶ月間も出る事はありませんでした。


児童相談所の医師の言葉に、親としての自信を失くしてしまい…

「私は、自分の気持ちに蓋をする」発達障害の娘の中学時代、孤独な闘いの中で語ったことはの画像

出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10417003474

その後学校からは、娘を児童相談所に連れて行くように勧められ、私は娘と次男と出かけて行きました。


相談所に行くと、女性職員との簡単なやり取りの後、「精神科の医師に診て貰います」と言われ、その場で待つように指示されました。

しばらくして現れた若い医師は、私と娘と次男をチラリと見ていきなり、こう告げました。

「お母さんが悪いです!」

驚いて、言葉も出ない私に、医師は続けて言いました。

「お母さんの育て方が悪いから、子どもがこうなったのですよ!」

私は、あまりの言葉にショックを受けました。

この時、医師とはまだ一言も言葉を交わしていません。
何も話していないのに、なぜ断言するの?
なんとひどい言い方。
話も何も聞かないで、何が分かると言うの?

私はただただ驚き、自分の子育てを全否定されたショックで、やりきれなさと悔しい気持ちでいっぱいでした。

医師との面談の後、女性職員が申し訳なさそうに言いました。
「こういうケースは、ものすごく多いのですよ。関東から九州に引っ越して来た人は、カルチャーショックで、子どもと母親は耐えられなくて関東に帰ってしまい、父親だけが残って単身赴任になるんです。」

私は、この女性職員の言葉に救われたような気がしました。

けれども、若い医師の言葉はずっと心に引っかかり、自分の子育ては間違っていたのだろうかと、母親としての自信を失いかけてしまったのでした。


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