2016年11月8日 16:00
何を聞いても「イヤ!」反抗ばかりの息子と私を救った、コミュニケーション法
学校でのストレスが思わぬ方向で現れた息子。どうしよう…
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10158004782
小学校入学直後から「学校いかれへん!」となったショックで、まるで赤ちゃん返りしたかのように母親から離れられなくなった息子は、気に入らないことがあると、暴れるようになりました。
「学校に行ってみようよ」「あかんで!」
「お風呂に入ろう」「いらん!」
「もう寝る時間だよ」「起きてる!」…
何を言っても反抗、途方に暮れる日々が夏休みまで続きました。学校には付き添い通学で少しずつ慣れることにしましたが、ゼロ歳の妹の世話や家事もあり、日々を過ごすだけで精一杯です。
少し気力があれば学習のフォロー、また2年生からの特別支援学級入級への手続きをしなければ…と、くたくたで笑顔も出ない状態でした。そんなとき、9月に家族と訪れた病院の待合室でふと目についたのが、花風社の『自閉っ子、こういう風にできてます!』という本でした。
この本を見て、「もしかして、息子もこんなふうに世界を見てるのかも?」と思ったのを覚えています。
児童精神科の医師に聞いてもはっきりと答えてもらえなかった、「自閉症スペクトラム」の世界観に触れ、その謎が初めて少し解けたように感じたのでした。
私はそれから少しずつ、自閉症について気になることを、本で調べるようになりました。
1冊の本が、息子とのコミュニケーションを変えてくれた
出典 : https://www.amazon.co.jp/dp/4907725906
夢中になって読んだ本の1つが、『伸ばそう!コミュニケーション力―不器用でも、体力なくても、友だちいなくても、今日からできるワクワクトレーニング』(花風社)です。
このを読んだとき、息子を観察してうっすら感じていた「言葉のやりとりも学習も、全て『身体が動くかどうか』がキモかもしれない」という思いを強くしました。中でも「ボールの投げ合いっこ」という遊びにピンときました。
私はさっそく息子と試すことに。「投げるでー、取ってや!」と声をかけて、投げてみました。すると、反抗的だった息子がこちらを向いて取ってくれたのです。
今度は「お母さんに向かって投げ返して。」と言うと投げ返してくれました。
息子と向き合えている、考えるより先に体が動いてる、いいかも!と直感で思いました。