2016年12月1日 17:00
小児期崩壊性障害とは?症状・原因・治療法・療育法は?他の障害との違いは?
コミュニケーションの障害
・話し言葉の発達の遅れ、または完全な欠如
(身振りや物まねのような代わりのコミュニケーションの仕方により補おうという努力を伴わない)
・会話の頻度が高い場合、他人と会話を開始し、継続する能力の明らかな障害がある
・常同的で反復的な言語の使用または、独特な言語
・発達の水準に相応した、変化に富んだ自発的なごっこ遊びや、社会性をもったものまね遊びの欠如
(3)運動性の常同症や衒奇症(げんきしょう)を含む限定的、反復的、常同的な行動、興味、活動の型
・特定の習慣や儀式にかたくなな興味をもつこと
・特定の対象に持続的に熱中すること
・芝居じみた挨拶や身振りを繰り返すこと
・複雑な全身の動きを続けるなど、型にはまった同じ運動を不自然に繰り返すこと
小児期崩壊性障害の原因
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10132106213
小児期崩壊性障害の原因は現段階では解明されていません。
現状では、脂質代謝異常や結節性硬化症など、さまざまな疾患と関連があるのではないかと考えられています。
小児期崩壊性障害と似ている障害
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=28174007239
小児期崩壊性障害と似ている障害として、小児統合失調症や認知症、この障害と同じ広汎性発達障害のひとつである自閉症が挙げられます。
・小児統合失調症
統合失調症は妄想や幻覚などの症状が続く疾患です。ほとんどが思春期以降の発症ですが、まれに幼いころに発症することがあります。小児統合失調症の症状にも感情的な反応の欠如が見られるなど、小児期崩壊性障害と似ている症状が見られることがあります。
・認知症
小児期崩壊性障害と似ている障害として、成人期における認知症があげられます。しかし、小児期崩壊性障害は、頭部外傷などの身体的な要因が原因ではないこと、技能喪失の後ある程度の回復がみられること、自閉症に典型的にみられる特徴がみられることなどの点において認知症とは異なっています。・自閉症
小児期崩壊性障害にも自閉症のような症状がみられます。しかし、自閉症も発達の遅れがみられるとはいえ、一度獲得した技能を失う退行は見られない点において異なっています。