子育て情報『「感覚統合」とは? 発達障害との関係、家庭や学校でできる手助けまとめ』

「感覚統合」とは? 発達障害との関係、家庭や学校でできる手助けまとめ

例えば、視覚・聴覚ともにまだ未発達の生まれて間もない赤ちゃんであっても、外から自然とさまざまな刺激に晒されます。触覚によって手でお母さんのおっぱいを捉えて母乳を吸い、だっこやおんぶをされることで自分の身体が動いたり傾いたりするということを前庭覚や固有感覚によって捉えます。このように、生まれつき備わっている基礎感覚に加えて視覚や聴覚が発達すると、より自覚的に多くの刺激を取り込むようになります。

基礎感覚について詳しく知りたい場合は、わかりやすくまとめてある以下のページもご覧ください。

https://h-navi.jp/teaching/professional_articles/100004
発達ナビ親子のヒント1人ひとりの「感覚の特性」を考えよう!よく聞く感覚統合ってなあに?

◇第二段階姿勢・眼球運動のコントロール
第一段階で基礎感覚などによる刺激をきちんと感じ取ると、前庭覚と固有受容覚が統合されるようになります。それにより、重力に対して身体を持ち上げ、持続的に姿勢を保つことができるようになり、身体の中心部である首や体幹などの中枢系が発達していきます。具体的には、首が据わり、体幹がしっかりして身体が安定します。また、体幹と首が安定すると、眼の動きも細やかに、多様に発達していきます。
動いているものを見失わずに見続けたり、並んでいるものを眼だけで順に追ったり、視点を細やかに移したりすることができるようになります。

◇第三段階ボディイメージの形成、運動コントロールの基礎
体幹など自分の身体の中心がしっかり発達すると、徐々に身体の末端まで意識が向くようになってきます。そのはじめとして、自分の身体がどれくらいの大きさで、手足がどれくらいの長さなのかというようなボディイメージが形成されるようになります。これによって他の人やものとの距離感を正しくつかめるようになります。

また、運動コントロールもだんだんできるようになります。運動コントロールとは、不慣れな運動に関して、自分で身体の各部位を動かすタイミングを考えながら運動を実行する動きのことを指します。この第三段階でつまずきが見られる場合、身体の動きがぎこちなかったり、ものや人によくぶつかってしまったりします。

https://h-navi.jp/teaching/professional_articles/100007
発達ナビ親子のヒント不器用さはどこから?着替えや運動にも繋がる「ボディイメージ」

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