「感覚統合」とは? 発達障害との関係、家庭や学校でできる手助けまとめ
感覚統合に問題がある場合、さまざまな活動に失敗することがどうしても多くなります。これを、感覚統合がうまくできないということを理解していない周囲から「怠けている」「不器用だ」という見方をされてしまうことがあります。このような周囲からの評価によって子ども自身やパパ・ママの自信消失を引き起こしてしまうことがあります。
http://www.nara-pho.jp/reha/rehabilitation/reha_si.html
地方独立行政法人奈良県立病院機構奈良県総合リハビリテーションセンター
感覚統合に問題があるかも...と思ったら?
では実際に子どもが感覚統合に問題があるかもしれないと感じた場合、どのように支援していけばいいかについて紹介します。
◇感覚統合検査、チェックシートなどで自分の子どもの傾向を調べてみる
日本感覚統合学会が紹介しているJSI-R(Japanese Sensory Inventory Revised)という子どもの感覚統合の状態をチェックするための質問紙があります。この質問紙に沿って子どもの感覚統合の発達状態やどこにつまずきがあるのか確認することができます。
ただし、これはあくまでも子どもの行動チェック表に過ぎません。この結果だけで子どもの状態や優劣を判断するものではないので、目安として利用することが大切です。
質問紙は以下のサイトから簡単にダウンロードすることができます。
http://jsi-assessment.info/jsi-r2002.pdf
日本感覚統合学会JSI-R(Japanese Sensory Inventory Revised)
◇感覚統合療法を受けてみる
感覚統合のつまずきへの支援には、感覚統合療法を取り入れることも1つの方法です。感覚統合療法では、作業療法士(OT)が子どもに寄り添いながら、子どもが「楽しい!」と思うような遊びや運動を通して、感覚機能の未熟だったり苦手だったりする部分を伸ばしていくことをねらいとしています。感覚統合療法に興味がある方は、自治体の療育センターやリハビリ、小児科医などの医療機関へ足を運び、相談してみるのも一つの手かもしれません。
◇家庭や保育園・幼稚園・学校で感覚統合が促進されるような遊びや活動をやってみる
家庭や学校など、感覚統合は遊びや日々の活動を通してどこでもトレーニングすることができます。