「感覚統合」とは? 発達障害との関係、家庭や学校でできる手助けまとめ
ボールを投げ合いっこする、積み木を高く積み重ねていく、ブランコ遊びなど身近にあるおもちゃや遊具でも感覚統合を促進するような遊びにつながります。家庭や保育・学校環境でできる感覚統合を高める遊び・トレーニングは以下の書籍に紹介されているので、参考にして取り入れてみるのもよいでしょう。
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『乳幼児期の感覚統合遊び保育士と作業療法士のコラボレーション』
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『学校・家庭で楽しくできる発達の気になる子の感覚統合遊び』
感覚統合の難しさと、発達障害との関係は?
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10132112859
数々の発達障害の症状には、感覚統合がうまくいかないことが深く関わっている場合があります。発達障害の症状の一つに感覚統合の問題があるため、感覚統合の仕組みを理解することは発達障害への理解にもつながります。感覚統合の仕組みをもとに生み出された感覚統合療法は、学習障害(LD)、発達性協調運動障害、自閉症スペクトラム(および自閉症、アスペルガー症候群)、自閉傾向がある子どもによく利用されている療育方法でもあります。
発達障害がある子どもに感覚統合という面でつまずきがある、感覚統合療法を受けているという体験談をご紹介します。このお子さんは2歳の時点で自閉症スペクトラム、そして発達性協調運動障害という、手・目・足のそれぞれの部位の動きを一緒に行う運動(キャッチボール、縄跳びなど)が、本人の年齢や知能に応じて期待されるものよりも不正確であったり、困難であったりするという障害であると診断されたそうです。
2歳の時に主治医に書いていただいた診断書を見返してみて、「発達性協調運動障害」の文字を見つけ、やっぱり感覚統合が必要だったのだと、改めて思いました。
現在の年齢(小学三年生)になり、療育を受けられるところがなくなったので、いろいろ家庭でできることを調べていると、訓練に通っていたときにやっていた遊びがどのようなことに関係しているか、分かってきました。
たとえば、
・ボールプールに入ることは、ボールの感触が背中に伝わることによって、自分の背中を認識できる
・ビーズコースターを使うことは、手と目の協調運動を促す
などです。