2017年1月17日 13:00
悪気ゼロなのに神経逆撫で?アスペルガーな娘と「他人の気持ち」を考えた
思ったことは黙っていられない?アスペルガーの娘が正直すぎて…
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アスペルガー症候群・ADHDと診断されている小学3年生の娘は、最近誰かと話をしている最中に、意図せず険悪な雰囲気になったり相手を怒らせてしまったりすることが増えてきました。
先日あった、伯父と娘との会話です。
伯父「今日は本屋さんで、旅のガイドブックを買ってきたよ」
娘「そんな写真ばかりの本じゃなくて、せっかく本屋さんに行ったなら、ちゃんと文字がたくさん書いてある本を買ったら良かったのに」
言われた方としては、「なぜそんなことを言うんだ!」と、ついカッとなりそうな言い方です。娘は頭に浮かんだことを、そのまま口にしており、それはアスペルガーの特性の1つでもありますが、このまま放置する訳にもいきません。
娘の場合、「叱られて場数を踏めば自分で学ぶだろう」という考えは途方もなく遠回りで、その間にも自己肯定感は下がり続け、「相手が悪い!」と思い込むなど、誤った解決方法を身につけてしまったが最後、なかなか修正できません。
なんとか上手くコミュニケーションを取る手立てはないのでしょうか。
なぜ娘は、自分の「好きなもの」以外を受け入れられないの?
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まず、なぜ娘が他人にとって不快な発言をしてしまうのかを考えてみました。
娘は幼い頃から息をするように本を読み、「自分の人生に本がなければ、死んでいたかもしれない」とまで言う子です。つまり、娘にとって本はとても大切なものなのです。
大切にするあまり、自分の好きな本以外を否定してしまうのでしょう。その傾向は昔からありました。
例えばテレビのコマーシャルで、出演者がある食べ物を食べて満面の笑みで「美味しい!」というのを見ると、娘は必ず画面に向かって文句を言います。
「そんなのより、ママのお料理の方が絶対美味しい!」「ママの料理も食べたことないクセに何がわかるのっ!」こんな感じでずっと本気で怒っているのです。
ちなみに私は家事の中でお料理が一番苦手で、特別美味しいものを調理できる訳ではありません。