2017年2月5日 11:00
教科書が読めなかった長男が変わった!大事なのは「学習前の土台作り」
その後、いろいろな質問が飛び出すようになりました。
「銀行」はどうして「ぎんこお」じゃなくて「ぎんこう」って書くの?
「分」はどうして「ふん」って読む時と「ぷん」って読む時があるの?
そもそも「話し言葉」と「書き言葉」は生まれ方や使われ方が違うこと。
「銀行」は「ぎんこお」か「ぎんこう」か悩むところだけど、いろんな地方、いろんな人に聞き取り調査して、やっぱり「ぎんこう」って書くのが一番いいって、国語を司る機関がルールを決めたんだよ。
といった具合に、その言葉が生まれた背景から私は説明することにしていました。
読み手の頭に何かイメージや情報を浮かばせようとして文字が書かれていることや、読む練習をすると、書き手の伝えたいことをつかみやすくなるということなどを図を使って説明し、読み書きのモチベーションにつなげました。
見て理解ができたら、次は頭の中でイメージできるように
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=28174007459
読み書きに慣れてきたら、文字と意味(イメージ)とをつなげる遊びも取り組んでみました。言葉の引き算遊びです。これは、車での移動中などによくやりました。
「どうろ」から「う」を引くと?「うーん、どろ!」「道路が泥になったら、大変だね」
「みかん」から「み」を引くと?「…かん!」「みかんが缶になっちゃった」
文字と読みが一致してきた頃合いを見計らって、詩の音読にトライしてみました。詩にしたのは、文字と音(目と口)に絞って練習できるかな、と思ったからです。
例えば、谷川俊太郎さんの「たいこ」という詩では、「どんどんどん/どんどこどん/どこどんどん/どどんこどん…」これを机や体ををたたいてリズムを再現します。
そのあと、一行ずつ交代で読んだり、一連ずつ読んだり。たたき役、読み役を入れ替えたり。妹も巻き込んで、できるだけ楽しい時間になるように工夫していました。
興味を上手く引き出せれば、子どもは自ら学習する
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10272004038
長男との勉強や成長を振り返ってみると、学校の授業の前には、その土台作りに1番時間と工夫が必要だったように思います。