子育て情報『急性脳症はウイルスが原因?意識障害などの症状・治療や社会的サポートについて紹介します。』

2017年3月31日 10:00

急性脳症はウイルスが原因?意識障害などの症状・治療や社会的サポートについて紹介します。

髄膜炎も急性脳症と似た症状を引き起こします。急性脳症は脳の浮腫が原因で各症状が発症しますが、髄膜炎は髄膜の炎症によって症状が発症します。症状を引き起こす原因が異なるため、髄膜炎と急性脳症は違う疾患といえます。

http://www.nih.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/404-bac-megingitis.html
参考:細菌性髄膜炎とは|国立感染症研究所 NIID

◇脳炎
脳炎はウイルスが直接脳に感染し、炎症を起こすことによって発症する疾患です。脳症と同様に高熱やけいれん、意識障害がおこります。脳炎と脳症の違いは脳内でウイルスが増殖することによって中枢神経に障害を起こしていると考えられれば脳炎で、脳以外の場所で起きている感染が、免疫異常などにより間接的に脳へ障害を起こすものが脳症です。

◇てんかん
てんかんとは慢性的な脳の疾患(障害)で、大脳の神経細胞が過剰に興奮することで発作が起こり、てんかんによる発作が繰り返しみられる状態を言います。てんかん発作は突然倒れて意識を失い、けいれんを起こすといったいわゆる大発作だけではありません。
体の一部が勝手に動いたり、会話の途中にぼんやりしたと思ったら意識を失っていたりといった症状もてんかんの発作として考えられます。

てんかんは急性脳症とは異なり慢性的な脳の疾患です。さらに発熱時以外にもけいれんや意識障害などが引き起こされます。

http://medical.radionikkei.jp/kansenshotoday_pdf/kansenshotoday-121003.pdf
出典:「脳炎と脳症」|岡山大学大学院 小児医科学教授 森島 恒雄


急性脳症かも?と思ったときの受診先と対応

急性脳症はウイルスが原因?意識障害などの症状・治療や社会的サポートについて紹介します。の画像

出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10161008410

急性脳症の場合は長時間のけいれんや意識障害など分かりやすい症状が表出します。できる限り早く救急車を呼んでください。けいれんが長引くほど後遺症が残る確率も高まります。

発熱して24時間以内に長時間のけいれんが起き、発熱後4~6日の間に2回目のけいれんが起こるのが急性脳症の特徴です。
しかしはじめに起こる長時間のけいれんがまれに1~2分程度で終わってしまう場合があります。

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