2017年4月27日 16:00
発達障害の人の恋愛はなぜ難しい?特性があってもうまく付き合う秘訣、親やパートナーの関わり方を紹介
少し距離を置きたいな、と思った場合は、パートナーに何が不満だったのか、どうして距離を置きたいのかきちんと話すことを忘れないようにしましょう。突然何も言わずに距離を置いてしまうと、発達障害がある人は「今まで仲よくしていたのに、どうして?」と思い、あらゆる方法で理由を探ろうとしたり、嫌われたと思ってひどく落ち込んでしまったりすることがあります。
発達障害のある人は、「距離を置きたい、少し1人になりたい」という言葉の裏側に、どのような気持ちがあるのか読み取ることを難しく感じている人が多くいます。丁寧に自分の気持ちを伝えることがパートナーとの関係を改善するきっかけにもなります。「そこまで言わせないで、察してよ!」と感じることもあるかもしれませんが、行動や発言に含まれた気持ちもきちんと伝えてあげるようにしましょう。
カサンドラ症候群とは、アスペルガー症候群がある人とのコミュニケーションがうまくいかないことで心身の不調が生じる二次障害を指します。家族や友人、恋人など、アスペルガー症候群の人の身近にいる人が、悩みやストレスが解決されないままに悪化した結果、カサンドラ症候群を発症することがあります。
症状は、偏頭痛や自律神経失調症といった身体的なものから、自己評価の低下や抑うつといった精神的なものまでさまざまあります。
家族は毎日の生活の中で接する機会は多いですし、パートナーであればなおさら、愛する夫や妻、恋人と心を通わせたいと思う気持ちは強いでしょう。それが難しいときストレスを感じるのは、ある意味当然のことかもしれません。その結果、体調不良や抑うつといった症状に陥ってしまうのです。
自分がカサンドラ症候群かもしれないと思ったら、専門機関や病院に相談したり、時には1人で落ち着ける時間をつくることをおすすめします。そして、無理のないペースで自分自身とも、相手とも向き合っていきましょう。
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宮尾 益知、滝口 のぞみ/著『夫がアスペルガーと思ったときに妻が読む本』2016年/河出書房
まとめ
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10387003427
発達障害がある人で恋愛に悩んだり困ったりする人は多くいます。中には、自分の特性や経験から、「発達障害だから恋愛や結婚はできない…」